WWDC の本質

こんにちは、AppBank Games Inc.@hotmiyacchiこと宮川です!

先日、世界中の人々が熱く注目するApple基調講演ではiPhone5は残念ながら発表となりませんでしたが、その発表後には開発者カンファレンス(WWDCはワールドワイド、ディベロッパーッズ、カンファレンスの略)が一週間も続くことをご存じでしょうか?

WWDC


参加チケットだけで13万円もかかるのですが、集まるのは筋金入りのAppleフォロワーかつ開発者たちであり、迎え撃つのもAppleの最前線部隊という現代最高の技術の激突イベント、その最新の内側を生々しいウチにレポートしたいと思います。開発者じゃなくてもこの熱気を是非知って欲しい!!!

集合の合図

今から二十五年前、秋葉原で高値で手が届かない最新パソコンをショーウィンドウ越しにトランペット欲しくてたまらない少年のように日がな一日見ていた私ですが、2012年の現代では午前二時起きで基調講演の先頭集団に並んで会場前のガラスに張り付いています。

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基調講演に並ぶ人達を三行で言うと

1.Appleが突然WWDC開催告知とチケット(13万)のオンライン販売を始める
2.告知後5千枚のチケットが1時間45分で売り切れ
3.開催日には世界中から集まった参加者が当然のように午前1時くらいから列を作り始める

ということなのですが、鮭の川上り並にタフな現場に、恐ろしく正確に集合するいつもの面々には戦慄すら覚えます。普段全く会わない人達が1年に一回、なんの申し合わせもしないのにわらわらと同じ場所に午前3時に集まるのです。

さらにいえば基調講演を徹夜で並んで先頭グループに入ることは天の川のごときあるアプリの群れの先頭に抜け出る努力を象徴するような苦行ですが、不思議と集まる人には明るい笑顔ばかりで、普段会わないiPhoneアプリのスター達の同窓会話を聞いてるだけで「来たかいがあった」と皆口に漏らすのです(午前2時台です)。

以後「どんだけ信者なんだ!!!」と驚愕されるかもしれない話が続きますが、iPhoneを取り巻く驚異の革命はこんな人達で成り立ってるんだなぁと思っていただければ幸いです。

※世界開発者根性早起き勝負で圧倒的勝利の先頭グループから見た後続列。後続の長さが今年一年の気合いの種だ!!実際はこの10倍くらい並んでる。

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※かなりの前列席ゲット!!!世紀の決戦を砂かぶりで見る!!俺こそが生き証人だ!!!と言わんばかりのドヤ顔

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世界一のプレゼンテーション

発表内容はこちらで既に知られたニュースですが、Appleの発表は徹底して全てが最高のステージです。最初の基調講演では世界に向けて発表されますが、その後の一週間は技術者が最新のOSの有効利用の方法を教えてくれます。

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技術者のプレゼンといえば、99%眠くなる話をさらに眠いテンポでむしろ寝ないなんてもったいないくらいのテンションで聞くのが普通なのですが、WWDCでは技術セッション(プレゼンのこと)まで一挙一動ごとに拍手喝采です。

これは、プレゼンがAppleの伝統として旨い、ということだけではなく、昨今の爆発的な勢いで優秀な開発者が続々とAppleに集まり、がんがん夢のような改良が施されているからに他なりません。

数年前はかなりマイナーな印象だったAppleがリードする開発言語、Objective-Cも今や人気言語。近年の連戦連勝ぶりが開拓する技術の最先端を拍手をしながら迎える最前線に参加者は夢中で目を輝かせているのです。

「プレゼンってどうやったら旨くなるんだろう?」はビジネス人のテーマですが、その完成形を生で見ることだけでも人生に影響を与えるといって過言ではないでしょう。

また、とんでもないスペシャルゲストが登壇してくれる昼のランチセッションではクリエーターの神様のような人達が惜しげもなく現れて、アメリカンドリームの裏側にある、シンプルで力強い信念などを聞かせてもらい、参加者のとんでもない勇気になります。内容は非公開ですが、スタンディングオベーションで会場が縦揺れするスピーチって人生で何回も聞けるもんじゃないですよ!!

RetinaMacとiOS6

Retina MacとiOS6、MountainLionが今回の発表の三本柱でした。どれも順当なパワーアップでしたが、ジョブス氏存命時代の革命・革新に病みつきのフォロワーとしては味たりない発表にも思えたかも知れません。

だがしかし、Retina Macの発表時は会場中がこんな感じ

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発表が終わったら会場近くのAppleStoreへ向けて皆全力疾走。一緒にいたcpaq氏はこの時ばかりは体重が3倍軽くなるんじゃないかという勢いで風のように飛んでいきました。

だがしかし、ストアでは無情にも「まだ入荷してません。入荷時期もわかりません」の言葉。無論、そんな言葉をまるで意に介さない超ドM級のAppleファン達は問答無用に列を作り始めます。その様子はまるで命の延長ビザに並ぶ世紀末そのもの。

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結論から言うと月曜に発表されて木曜にようやく買えたのですが、毎日毎朝実に朝6時!に並び始める人々、そして開店と同時に「今日はまだ無いよ」と解散させられるドM的に最高のやりとりが実に三日もぶっ通して行われました。そして毎日、先頭集団はもちろん我らがAppBank GAMESです!こんなところで負けるわけにはいかないのだよ!!!

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「今日は未入荷だよ」とドM的に最高のご馳走をいただくことを↑を繰り返し、「ふ、大和魂には負けたよ」と店員が言ったかどうかは定かでないですが、ついに木曜の早朝に店内座席に!!!遂にこの時が来た!!!

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「綺麗すぎワロタ」手にした彼は初めてRetinaを目の当たりにした感想を漏らしつつ、翌朝5時半起きのフライトで帰国するのでした。男を上げたな!!

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地鳴りをあげて移動するトレンド

ちなみにWWDCのセッション(プレゼン内容)って全部動画で配信されます。それも開発者登録してる人には無料で見れるようになりました。「じゃぁ行く意味なくない?」と思うのは早計です。というか、行く意味の本質は動画には全く含まれてないのです。

新しい技術を動画で勉強してもそれだけれは意味がなく、本当に真価を出すには「その技術を自分のアプリにいれたら、どれだけ素敵なことになるだろう!」とモチベーションを高めることです。モチベーション沸かないと、人間なんもしないんですよね。

とにかく現地では注目の技術はあきれるほどの長蛇の列となります。っというか「長蛇になる前に並ぶ人=勘の鋭い人」という戦いです。長蛇になってから並んでるようでは競争激しいiPhone界では情弱の部類、ましてや、そういう現象があったことすら見逃したらどうなっちゃうんだろうとWWDCに行くたびにおっかねぇとも思えます(※実際はそんなにどうにもなりませんが、要はやる気満々の行列を見るだけで気合いが入ります(^^;)

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そんなわけで「こいつはクル!!!」という新フィーチャーのセッションの開始前は巨大な群れが発生し、セッション中は右も左もこんな感じ。

※画像はイメージです。

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こんな調子を見てしまうと「帰ったら速攻試さないと負けてまうでぇ!!!」と燃えざるを得なく、モチベーションも劇的な違いとなります。

ラボでブラックジャックに会う

「本当は教えたくないWWDCの本質」という記事名にしたかったのですが、ココまで来たら洗いざらいぶちまけましょう。既に来年のチケット争奪戦が1時間を切るのは間違いない予感(^^;

極論、動画でセッションが見れるのにサンフランシスコまでわざわざ行く理由はラボでAppleの開発者に泣きつくことが出来るからです。

WWDC開催中、Appleで実際に開発ツールやOSを作ってる人達は巨大なラボブースに居を構えており、アプリ開発者が持ち込んだ開発中のソフトを一緒に診てもらうことが出来ます。

言うなればAppleのスペシャリストを30分なり雇って一緒にアプリを作ってもらうことに他ならず、日頃詰まってた大きな壁を、協力して大きくジャンプアップさせてもうらことが出来るのです。

これもMacBookさえあれば開発環境を丸ごと持ち運べるMacならでは。他の開発だと機材がでかくてこうはいかないんですよね。

今回も弊社スタッフがXcode開発者に一緒にデバッグしてもらってたりして、感覚的には役者が高倉健に演技を直接教えてもらえるようなものでしょうか。

Appleは「サンフランシスコにバグを置いて帰る」シャツまで作っていて、ラボエリアの気合いの入り方が伝わってきます。

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宝島を目指す海賊達

今回のWWDCでは、AppBank GAMESからは5人参加しました。世界的にレアなチケットだったのと、1社のアカウントでは5枚しかチケット買えない縛りもあり、国内でこんだけ来てる会社はウチだけではという勢い。

そんなワケで弊社ではカンファレンス出席にとてつもなく寛容で、皆が存分にWWDCを参加できるよう、一人7~8万円ほど支給しております。たぶん。

はい、7~8万支給というのは、「俺、自腹でも行きます!!」という社員の数で、今回の予算(=一人分の渡航費)を割った結果ですw

っていうかApple製品の発売日やWWDCのイベントに会社的に「参加じゃぁ!!!」と判断する前に行動するのがiPhone界の戦士として重要な素養であると同時に、本人達もすっかり当然の権利と思っていらっさる様子。

いや、ケチなこと言えばスケジュールとかスケジュールとか、進行とかスケジュールとか、出勤扱いにする=その日の日当払ってるとかまぁ、いろいろあるんですが、MacBook持ち歩いてる=仕事してるようなもんというのもあるし、ラボでクオリティのジャンプアップもあるし、↑や↓でこんだけWWDCに来る意義を語っといてケチな縛りつけてたら本末転倒なわけですよね(^^;

※Apple本社前で集合写真

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実際のところ、7万くらい援助したところでさらに30万前後するイベントなわけで(早くヒット出してもっと予算ふやそーね☆)そんだけ払って来ても、ありあまりまくるエネルギー充電の日々にすっかり病みつきになってしまった様子のAppBank GAMES社員達。

その勢いは宝島についた海賊船クルーのよう、毎日いろんなセッションやラボに突撃しては戦果を興奮混じりに語りあいます。

そして、世の中そんな集団ばっかりなので、Apple本社前(Appleストアがあって定番の巡礼地です)に行くと、あちこちに見た顔ぶれが集うのもまた面白いところ。

面白いのは、WWDC参加者には毎年背中に年号の入ったパーカーが配られるので(皆着てる)、町中に背中に12と入った人ばかり。つまり、同じような格好の人達が集まって同じプレゼン聞いたり、パーティーのライブで立てノリしたり、目が合えば挨拶と自己紹介をして情報交換をしたり、なんだか楽しい海賊時代のような感じがしてきます。いわば信者の集いではありますが。

皆、iOSという可能性の結晶がどこにあるかを求め、日々開発談義に明け暮れるわけですが、実際に足を使って動く人々の動きを見ることこそ、進むべき道の羅針盤を表しているのではと思います。

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どんな仕事があるのか探したり、募集したりもWWDCの魅力の一部、今年はAppBank GAMESもでかでかと求人を書いてみましたよ!!(ど真ん中)

具体的にはネトゲのサーバー側(マッチングロジックやスコア集計、分散化必須)を作ってくれる人を募集してます。

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開発者のオリンピック

そんなわけで、WWDCの週は皆同じような格好をして町中で「あ、あいつも開発者だ!!どんなことやってる人なのかな」という出会いを繰り返すわけで、言うなればオリンピックの選手村のような感じじゃないかと思うのですが、そういう競争心を象徴するのはAppleのアワードの発表です。

AppStoreでアプリを出すということは激しい競争が伴い、しのぎを削りあうライバルであり、ましてやAppleから直々に選抜されるアプリは間違いなく金メダル級の栄誉です。

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逆にいえば金メダルを目指さないアスリートがいないように、開発者達は皆受賞者を讃えると同時に、さらに凌駕する努力やアイディアをつぎ込んだアプリを暖めつつ、次なるスポットライトを虎視眈々と待つわけです。

こうしたドラマを目前で見る興奮と自分の使命の再確認がどれほど重要かは言うまでもないことですが。

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自分にもこんな表情でガッツポーズする日がくればと願うと同時に、彼以上の熱い努力を注がねばと強く思います。

それにしても、受賞者達の喜びようにはホントに驚くと同時に、感激の大きさの裏にある努力を伺い知り、見習うべき輝かしい道しるべと思いました。

人類を前に進めたジョブス

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故・ジョブズ氏のThink Differentの一節「人類を前に進めた」の言葉ですが、こんなにわくわくしてる人達が集まってひたすら真摯に勉強して、明日をよりよくしようとしてるのは、まさしく人類が前に進んだ証そのものでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=tcwcWY0ktP8
(Think Different – The Crazy Ones CCボタンをオンで日本語字幕付き)

iPhoneは凄まじく素晴らしい製品ですし、多くの神アプリが次々と生まれていますが、その源泉をWWDCで目の当たりにさせられます。

このまま人類がどこまで進むのか、それこそ、ギーク魂が鷲掴みにされるテーマそのものと思います。

そんな原動力に集いも集った5千人+Apple社員の皆様方

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表現悪いかもですが、紀元前のガレー船をこの人達がこいでジョブスが船長やってたらとんでもないスピードでかっとんでくのは間違いなく、そんな勢いで切り開いた先端技術の結晶を人類の数億人が手にしてるんですから、「今、人類はすげぇことになってる!!」とビリビリと感じます。

また来年!!

来年ではいよいよAppleが開発してると噂の次世代テレビだったり、iOS7でSiriで完全にテレビとか録画とかコントロールできるようになったりするんじゃないかと、Appleファンなりにわくわくしますが、来年参加するためにも今年教えてもらったことをきっちり血肉にいれ、集まった人達に自慢出来るアイディアを実装できるよう、また頑張りたいと思います!

いやぁ、来年は完売まで30分くらいですかねぇ。。そして参加者の皆様、充実の内容をご用意くださったAppleの皆様、本当にお疲れ様でした!また来年会いましょう!!

そして私達と一緒に行きたいという気がした人は是非こちらをチェックお願いします(^^)

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