災害時にSkype・LINEがつながりやすい理由とは?

AppBank の主任です。

災害が起こると、回線のパンクを防ぐために通話が制限されることが多いです。そのため、電話を使って消息を確認したり、連絡を取り合うことは困難になります。

そこで役立つのが Skype や LINE などの音声通話アプリ。これらのアプリが使う「パケット通信」は通話に比べると制限されることが少ないからです。

パケット通信の方が規制されることが少ないのは何故でしょうか? 通話とパケット通信にはどんな違いがあるのでしょうか?

今回はこれらの理由・違いをご説明しつつ、「災害時に Skype・LINE がつながりやすい理由」をご紹介いたします。

災害時には回線のパンクを防ぐために通信を規制

災害時には安否確認などで通話・パケット通信を含む「通信」が増えます。回線が取り扱える通信の量は決まっており、これを超えると「パンク」します。

パンクすると交換局や基地局の処理能力が低下し、通信しづらい状況となります。こうした状況は回線の利用者が増えるほどに広まっていきます。

こうなると110番・119番・自治体などの通信・ライフライン関係の通信といった重要な通信も迅速に行えなくなり、人命に関わる事態になりかねません。

そこでドコモ・au・ソフトバンクなどの通信事業者は、非常事態が発生あるいは発生する可能性がある時には、災害予防・救援・交通・通信/電力の供給・秩序維持に必要な通信を優先的に取り扱うよう、法律で定められています。

そのため、これ以外の通信については重要な通信が行えて、なおかつ交換局・基地局が処理できる程度にまで制限されます。

こうした規制を行うことで、重要な通信が行えるように回線を確保し、回線のパンクとその規模が広がっていくことを防ぎます。

東日本大震災の場合

ドコモ・au・ソフトバンクの通話は最大で70%から95%制限されました。一方、パケット通信はドコモが最大30%規制、au とソフトバンクは規制を実施しませんでした。

「通話」が大規模に規制されたのに対し、「パケット通信」がほとんど規制されなかったのは何故でしょうか?

理由1:通話とパケット通信を別々に制御する仕組み

通話とパケット通信を別々に制御したり、利用する回線を独立させるといった取り組みがドコモ・au・ソフトバンクなどで行われていたからです。

日曜コラム


この仕組みがあるおかげで、通話で回線がパンクしそうな場所では通話のみを制限、つまりパケット通信を規制する事を少なくすることができました。

理由2:パケット通信の方が効率的に回線を利用

パケット通信が規制されることが少ない理由として、通話に比べてパケット通信は回線を効率的に利用することも挙げられます。

通話の場合は以下のように、回線を1対1で使い切ってしまいます。

日曜コラム


通話が増えれば、その分だけ回線が必要となります。ですから、災害時などには通話が規制されやすいのです。

一方で、パケット通信はデータを1パケットごとに区切って送信します。

ですから、回線を使う時間が短く済みます。連続して送る場合でも、間に他の人が送るパケットを混ぜることができます。

日曜コラム


パケットが混ざってしまっても、1パケットごとに区切られたデータには送り先や順番も記録されています。ですから、受信する側でデータを正しく復元できます。

このようにパケット通信は通話よりも効率的に回線を使います。これが、パケット通信を使って音声をやり取りする Skype などが繋がりやすい理由でもあります。

キャリアに関係なく使える「災害用音声お届けサービス」

パケット通信を利用するものとしては「災害用音声お届けサービス」もあります。震度6弱以上の大規模災害発生時などに開設されます。

音声を録音してパケット通信で送る・相手が音声データをパケット通信でダウンロードして再生できるサービスです。

このサービスはこれまでキャリア毎に分かれていましたが、2013年4月1日からはキャリアをまたいで利用できるようになりました。

例えば、ソフトバンクの携帯電話から録音したデータを、ドコモの携帯電話からダウンロードして再生できるようになっています。

以下のアプリから利用できます。あらかじめダウンロードしておきましょう。

参考(順不同)

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