【インタビュー】パズドラ!タッチペン誕生秘話。細部へのこだわりはさすが!!
爆発的人気をみせている「パズドラ!タッチペン」について、開発者の株式会社MetaMoJi 植松様と岩田様に詳しい話を伺ってきました!
iPhoneのタッチペン業界においてSu-Penなくしては語れない。そう言っても過言ではないMetaMoJiから先日「パズドラ!タッチペン」が発表されました。
詳細→[予約開始]パズドラ専用タッチペンの登場!!ベースとなっているペンはあのスーペ…
パズドラユーザーの方々は当然のこと、他のゲームを遊ぶユーザーや開発者も騒然とした「ゲーム用」タッチペン。この登場に長年Su-Penを愛用してきた私(@egaku)も驚きました。
いったいどのようなキッカケで「パズドラ!タッチペン」の開発に乗り出しのか、今までのSu-Penとどう違うのか、詳しくお話を伺って来ました。
なぜ「パズドラ」なのか
ー 今までのモデルチェンジ発表と違い、なぜ突然「パズドラ!タッチペン」だったのでしょうか。
植松さん: 従来品を社内でパズドラプレイするのに使っている社員がいまして、その社員が「この滑りはドロップ動かすのに最適だ!」と言い出したのがキッカケです。
今まで当社(MetaMoji)ではビジネスライクな使い方、メモ書きやデザイン案を書くことにタッチペンをご提案してきました。
ですが「実はゲームを遊ぶのにも滑りや感度のよいタッチペンが向いているのではないのか」と考えるキッカケになりました。
ー なるほど。お隣に座られている岩田さんがきっと遊ばれていたのだとお察しいたします。新しい使い方の提案でなく新モデルにしたのはどうしてでしょうか。
岩田さん: 私だけじゃないですよ、社内でパズドラにハマっているのは(笑)。遊びまくってたから気づいたのですが、従来のタッチペンでは物足りなかったのです。
植松さん: Su-Penは、大きくて重いタッチペンです。シリーズが進むにつれて、ペン先が小さく、ペン軸も小さく細いタイプがでてきたといってもやはり、大きくて重いものだと考えています。
でも、パズドラを遊んでいる多くの方はiPhoneで遊んでいます。大きくて重いタッチペンは不向きだと考えました。
ー たしかに「パズドラ!タッチペン」は真鍮製のSu-Pen並に小さく、2分割されるCLモデルより軽いですね。
岩田さん: 真鍮製のモデルを発表したとき、マックスむらい氏が握りしめて離さずパズドラをプレイし続けているのをみて確信しました。「パズドラには小さくて細いタッチペンだ」と。
植松さん: ゲームプレイ用の小さくて軽い、手元がみえて力が要らないタッチペンを目指してできたのが「パズドラ!タッチペン」です。
従来のタッチペンと感度が違うのか?
ー ゲーム用に作りなおしたということでしょうか?
植松さん: う〜ん、作りなおした…というよりチューニングしただけですね。基本的には同じ性能です。
ー と、言っても素材が違うようにみえるのですが…。
植松さん: ペン軸の素材は違いますが、ペン先はmini Su-Penと呼ばれる真鍮モデルや最近新しくだした太い新ペン先(黒い布でできているもの)とまったく同じですよ。
ー え!?ホントですか?ゆっちゃなんですが、お値段も他のSu-Penより安く、私も軽く書いた感じだと布というよりプラスチックにちかいパリパリ感を感じた気がするのですが…。
植松さん: ペン先に関しては素材、内部構造、ともにまったく同じです。書き心地が違って感じるのはペン軸マジックです。
「ペン先」と言っていいのかわかりませんが、交換できないペン先になったことで、ペン先を支える金属パーツがペン軸と一体になりなくなりました。それが、質感が変わって感じる要因かもしれません。
金属でないペン軸へのこだわり
ー ペン先は素材が同じということが驚きです。では、ペン軸の変化について詳しくお話をお聞かせください。
植松さん: 一言で言うと従来品は金属、「パズドラ!タッチペン」は樹脂でできています。
とにかく軽くて、ゲームと一緒に使う楽しい見た目や形のタッチペンにしたかったんです。
ー 樹脂というのは導電性がある(iPhone, iPadが感知する)ものなのですか?
植松さん: 導電性をもたせる素材を練り込んで作っています。黒い部分はもちろん、透明な部分を持っても反応するように作っていますよ。
ー 透明な部分もですか!一見めちゃくちゃ球体でデコボコに見える部分ですが、持ってみると実はそれほどボコボコしてませんね。
植松さん: このペンの形については生半可じゃないこだわりがあります。
ドロップ=球体というイメージがあるので、絶対に再現したい。でも、完全に球体にさせるとペンを持ったときの違和感や指がふれないことで感度にムラがでてしまう。
さらにドロップの「透き通るような透明感」というイメージを崩さずいきたかったのです。
岩田さん: 透明な部分は別ですが、形決めは3Dプリンタで行いました。サクサク見本がくるので、難しい話がわからない私にも手で持って「持ちやすい」「疲れない」「違和感がない」をチェックできました。
植松さん: おおまかなペンの形を3Dプリンタで決め、透明パーツの形も決まったところで「透明感」を出すために奔走しました。
ー 今回は金属軸じゃないので「燕三条」ではないのですね。
植松さん: はい、でもすべて純国産です。日本の職人さんだからこそ、この透明感と立体感が実現できました。
岩田さん: 透明感出しすぎて中のドロップのシートを作り直すことになっちゃいました(笑)。
タッチペンを持つのが初めてという方にオススメ
ー 見た目はパズドラかもしれませんが、中身は全ての用途に使えるタッチペンということでしょうか。
植松さん: その通りです。ゲームという軽い気持ちで使えるよう、ポップなタッチペンに仕上げただけで、ゲーム以外にも文字を書いたり絵を描くのにももちろん使えます。
岩田さん: とにかく手に取りやすい見た目と形、持ってることを意識しない軽さです。近くにAppBank Storeのお店がある方はぜひ触ってみてください。
※ 発売と同時にお店にサンプルが並ぶ予定です。
ー お店の宣伝、ありがとうございます(笑)。本日は長い間、ありがとうございました。
一同: ありがとうございました。
パズドラ!タッチペンは手軽で高性能
パズドラだけじゃなく他のパズル系アプリやデコなどの操作にピッタリの「パズドラ!タッチペン」。はじめてタッチペンを使う、という方はぜひチェックしてみてください。
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