【インタビュー】「渋滞情報検索」の開発者が語る。シンプルなアプリの作り方。

連休などで高速道路を利用する際、渋滞情報検索というアプリを利用したことはありますか?

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渋滞情報検索は、個人デベロッパーのMasaki Satoさんが開発した高速道路の渋滞状況が閲覧できるアプリ。お盆休みやお正月など連休の日には、1日に1万ダウンロードもされる、高速道路利用時のお供といったアプリです。


Masaki Satoさんが開発されたナビゲーションアプリは、「ナビゲーション」カテゴリランキングTOP50以内に3つもランクインしています。

Masaki Satoさんが開発されているアプリを利用してみると、どれも必要な機能が最低限使えるとてもシンプルなアプリです。渋滞情報検索に1000件以上の評価とレビューがされていて、平均評価が星4と高評価である理由がこの”シンプルさ”にあるのではないかと思いお話をお伺いしました。

インタビューは、アプリに広告をご提供し、収益化のお手伝いをする「AppBank Network」の運営を担当しているAppBankのしょーざが担当しました。それではインタビューをどうぞ!

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「Simple is Best」がモットー

- 何を重視して開発をされていますか。

Masaki Sato:「Simple is Best」が私のモットーです。開発者目線でなく、ユーザー目線でアプリを開発しています。極力シンプルで、わかりやすく、使いやすい、目的がはっきりしているアプリになるようにしています。

- シンプルなアプリは他のアプリと差別化することが難しくありませんか。

例えば、渋滞情報検索というアプリでは、あえて他のアプリより機能を削り、全体的にシンプルなUIにまとめています。渋滞情報アプリなので、渋滞情報だけをささっと調べられれば十分だと考えました。初めて触ったときに、どこのボタンを押したら使えるのか、わかりやすく設計しています。

- 機能が少ないものより多いものを求めるユーザーの方が多いのではないでしょうか。

確かに一部のユーザーは機能がたくさんあって、なんでもできる使いやすいアプリを選ぶと思います。ただ私は、使えればいい、今すぐ使いたい、という方むけのアプリもあって良いと思っています。例えば、渋滞情報検索を起動する目的は「すぐに渋滞情報を確認したいから」なんです。なので、渋滞情報がすぐに表示されていることが重要だと思います。

渋滞情報が確認できるアプリはいろいろリリースされていますが、使いづらいところがありました。そこで、同じ機能を持つアプリでも出す価値があるのではないかと思い、このアプリをリリースしました。結果的に、ダウンロード数は増え、App Storeの「ナビゲーション」カテゴリで上位を維持し続けられています。

- 最小限の機能を利用したいというユーザー向けにアプリを作っているという感じでしょうか。

そうですね。やっぱり個人がApp Storeで勝つには限界がある訳じゃないですか。他のアプリとは競合しないアプリでないと、App Storeの上位に食い込むのは難しいと考えています。多機能で使いやすいアプリを追求するには個人では限界があります。他のアプリが狙っていかない、ニッチな場所を狙ってユーザーを囲い込むということをしています。

- シンプルなアプリを意識して作られているアプリはたくさんあります。その中には、雑だったり、安っぽい印象を受けるアプリもありますよね。そのような印象を与えないために工夫していることはありますか?

アプリのUI部分で安っぽさが出やすいと思います。そこはAppleの標準UIを利用することで安っぽさが出ないようにしています。見慣れているUIであれば、他のUIに比べて違いは出にくいので、標準UIを利用しています。あと、アイコンには気を使っています。アイコンはアプリの顔なので、外注しています。

- 機能を削る際の基準などはありますか。

開発をする前に、既存アプリを全てダウンロードして使ってみるんです。使ってみて、使いにくいと感じた部分はメモして、そのアプリのレビューを全部見ます。たとえ1000件のレビューがあったとしてもそれに全部目を通します。レビューの内容は大体2通りに分かれます。使いやすいと言っている人と使いにくいと言っている人です。使いにくいと言っている人は使いにくい理由を書いていることが多いので、それを全て自分のアプリではやらないことにしています。

- レビューで使いにくいと言われている機能は全て削っているのですか。

そぎ落とすか、使いやすく改善します。必要な機能が使いにくいという場合は改善します。例えば、私のアプリで高速料金検索というアプリがあります。アプリを作る前に、既存アプリのレビューを見たところ、料金を検索した結果があまりにも多いというレビューが書いてありました。なので、私のアプリでは検索結果を3件までしか表示させないようにしています。このように、どういう機能をつけるべきか決めています。

- レビューの評価でここが良いと評価されているポイントはどうされるんですか。

それはできる限り取り入れるようにしています。ただ、アプリの目的から離れているような機能についてはあえて入れません。

- シンプル過ぎて操作方法がわからないことがあるのですが、どう対策されていますか。

この部分の対策をするために標準UIを使っています。標準UIを使っていれば、これを押したらこうなるのではないかということが予想しやすいです。あと、ボタンなどの名前を英語などにせず、ダサくてもいいので日本語にするようにしています。やはり、標準UIを利用するメリットは大きいです。説明が少なくて済むだけでなく開発コストも大幅に下がります。

お盆には1日で1万ダウンロード

- アプリの利用者を増やす際に効果的なプロモーション方法を教えてください。

SNSやブログなどを利用したプロモーション活動はしておらず、アプリの広告枠を使い自社の他のアプリを宣伝をしています。またアプリのレビューを積極的にして頂けるようにレビューを促す機能を組み込んでいます。

- 渋滞情報検索は連休が来ると必ずApp Storeのランキングが上昇しますよね。連休中で高速道路の渋滞情報アプリがダウンロードされやすいというのはわかるのですが、いくつもある渋滞情報アプリの中で、どうして渋滞情報検索が選ばれているのでしょうか。

いろいろと理由はあると思うのですが、1番はアイコンがわかりやすさです。パッと見て渋滞情報と書いてあるので、とりあえずこれをダウンロードしてみようと思わせることができているのだと思います。色も緑でわかりやすいです。あと、渋滞情報検索は有料版も出しています。無料版にアドオンで広告外す機能をつけることもできるのですが、有料アプリを出しておくほうが目立つのでわざと別々にしています。

- 無料版と有料版を別々にリリースしているメリットを教えてください。

アプリが単純に倍になるので、露出も増えます。露出が増える分、検索されやすかったりするので別々に出しています。

- 自社広告はダウンロード数を増やす際に有効なのでしょうか。

実際、自社広告からダウンロードされているのか計測していないので、どれだけ効果があるかはわかりません。自社広告は初めは控えめにしていました。3回くらいタップしないと見えないところに自社広告を置いていました。それを一回のタップで見えるところまで持ってきて、目の引くところに配置をしたところ、以前よりもダウンロード数が上がっていたので、自社広告の効果はあると思います。

- アプリの初回起動時に自社広告をポップアップで表示していると思うのですが、ユーザーからの反応はどうですか。

初めは嫌がられるかなと思っていたのですが、レビューを見ても何も書かれていないので継続しようと思っています。でも、次のアップデートでは外そうとも考えています。

- 渋滞情報検索が定期的にダウンロードされている理由として、App Storeで「渋滞」と検索すると佐藤さんのアプリがトップに出ているというのが大きいのではないでしょうか。検索でトップに表示させるために何かされていますか。

特にやっていません。自然とトップになっていたという感じです。ただ、半年前くらいに検索した時は「渋滞ナビ」が1番に表示されていました。おそらくダウンロード数とかで決まるのではないかと思っています。

- 渋滞情報検索はどれくらいダウンロード数されているのでしょうか。

ちょっと集計をしていないのでわからないです。。毎日500とか1000とかダウンロードされています。お盆の時は1日で1万ダウンロードとかいったりします。

- 1日で1万ダウンロードですか!?やっぱり連休のタイミングでダウンロードしているのですね。

自社広告のおかげで渋滞情報検索のダウンロードが伸びれば、他のアプリにも波及します。同じタイミングでダウンロード数が増えるという感じです。

広告を露骨に表示しない

- 収益を最大化するためにどんな工夫をしてますか。

なるべく長く使ってもらえる様に定期的にアップデートしています。また、広告の配置場所はミスクリックがないように気を使っています。

- ミスクリックを防ぐ為にどんな工夫をしていますか。

ミスクリックしないように、標準UIをそのままの高さで利用しています。あと、露骨に広告表示しないようにしています。

- 露骨に広告を表示しないとはどういうことですか。

最近のゲームアプリはかなり広告に目が行くように設計されてますよね。常に広告が表示されているものが多いと思います。そういうことはせずに、一部に広告を表示させるようにしています。例えば、渋滞情報検索ではトップ画面しか広告を表示していません。

前はトップ画面以外でも表示させていたのですが、ユーザーから良くない評価が来たのでひとつにしています。広告は基本的に気になった人が押してくれればいいかなくらいに考えています。収益を最大化するにはある程度ダウンロード数があって、その上で長く使ってもらえるかどうかがポイントではないかと思います。

- 長く利用してもらうことが収益化にでつながるということですね。

シンプルなアプリを作るということが長く利用してもらうことにも関連していると思います。また、定期的にアップデートを行う際は、少数でなく大多数の人が望んでいる機能の追加を優先的に行い、ユーザーの要望を取り入れています。

- AppBank Networkに今後期待することを教えてください。

今後の高単価・高収益が継続することを期待しています!(詳細はこちら→AppBank Network)

- ご自身のアプリの自慢を一つして下さい!
無料のナビゲーションカテゴリーの上位を常にキープし続けています!半年以上継続的にダウンロードされ続けているアプリです。

開発者情報

開発者名:
Masaki Sato

最もダウンロードされたアプリ:
渋滞情報検索

リリースしている総アプリ数:
16個(無料版、有料版、iPad版含む)

開発体制:
1人

平均開発期間(アイディアの着想からリリースまで):
1週間〜1ヶ月

開発に利用しているツールやソフトウェア:
Xcode ランサーズ(アイコン制作を外注)

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