アプリの売上高で日本がアメリカを抜く。要因はパズドラとLINEの課金か。

App Annie によると、日本が App Store・Google Play の売上高の合計でアメリカを抜きました。

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このデータが意味することは何なのでしょうか。ここでは App Annie が発表した内容を簡単にご紹介します。

2012年から売上高が大幅に増えた

App Annie の発表では、App Store のほかに Android から利用できるアプリストア Google Play の売上を合計しています。

App Annie が発表したグラフによれば、2012年10月の売上高を100とした場合、2013年10月の売上高は330ほど。グラフでも分かるようにアメリカを抜いています。

アプリ売上高


(画像引用元:App Annie)

レポートが伝えている、3つのポイント

主要国の中でApp StoreとGoogle Playの売上高が同等なのは日本のみ

別の分析企業が発表した OS 別シェアによれば、日本は他国に比べて Android のシェアが低い結果が出ていました。

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(Kantar Worldpanel ComTech の「Smartphone OS Sales Share」を元に作成)

したがって両社の調査・分析が正しければ、1人当たりのアプリ・アプリ内課金に費やす金額は iPhone よりも Android ユーザーの方が多いことになります。

なお、他国では Google Play よりも App Store の方が売上が多いと発表しています。

これが事実であれば Android のシェアが高い欧米・中国では、1人当たりのアプリ・アプリ内課金に費やす金額は iPhone ユーザーの方が多いことになります。

5つのアプリ開発元が売上増に貢献

App Annie はゲーム分野での売り上げが日本市場の売上増に繋がったと分析。中でも5つのアプリ開発元が占める割合が高いとしています。

その中で一例として挙げられているのが「パズドラ」で有名なガンホー・オンラインと無料通話アプリで有名な LINE です。

いずれもアプリは無料で入手できるため、売上のほとんどはアプリ内課金で購入できる「ゲームのアイテム」「コイン」「スタンプ」などによるものと見られます。

例えば LINE は、2013年7-9月期の売上の約 80% がゲーム・スタンプ課金だったと発表しています。

日本市場の成長は終わっていない

App Annie は、2014年には日本の携帯電話は 62% がスマートフォンになるとの予測を紹介。アメリカは 50% に留まると指摘した上で、さらに日本市場での売上高が伸びる可能性があると推測しています。

日本市場に海外のアプリ開発者が進出?

TUAW は、App Annie のレポート通りに日本市場が成長するのであれば、アプリの日本語対応に取り組む価値があるだろうと評価しています。

ただ、日本の App Store・Google Play で公開されているゲームアプリは星の数ほどありますが、レポートにもある通り、売上の大半は5つの開発元が占めています。

そのため、単に日本語対応を強化するだけで日本で人気のアプリになれるかは疑問です。

気になるのは App Annie が発表したレポートの影響力。機械翻訳で日本語表記に対応するアプリが増えるかもしれないことが気掛かりです。

参考(順不同)

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