DQMスーパーライト、黒ウィズ、ガンコンで返金騒動。問われる“ガチャ”の価値

こんにちは、KiDDです。

スクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』の返金騒動を発端に、コロプラの『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』、バンダイナムコゲームスの『ガンダムコンクエスト』で返金を求める動きが広がっています。

この動きを受けて、スクエニはユーザーがガチャで使用済みの課金アイテム【ジェム】を返還することを発表。また、コロプラは同課金アイテムの【クリスタル】の返金などは行っておらず、プラットフォーム側に対して不正な返金を申請した場合、アカウントを停止するとのお知らせをアプリ内で出す事態となりました。

一体、なぜこんなことが起きたのでしょうか?
まずは返金騒動の引き金となったDQMスーパーライトの問題から振り返ってみましょう。

レアガチャの表記がおかしかったDQMスーパーライト

リリースされるやいなや、トップセールス2位にまで上り詰めたDQMスーパーライトですが、そのレアガチャのグラフィックは「レアが出やすいように見える」ものでした。

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そのグラフィックがこちらです。


レアの金の地図が8枚に対して、銀の地図が2枚。ものすごく金の地図が出やすいように感じられますが、実際には銀の地図ばかりが出ます。

もちろん銀の地図ばかりでもガチャなので問題なさそうですが、DQMスーパーライトはガチャの確率明記をしていなかったため、これが「実際のものよりも著しく優良であると示す景品表示法違反の優良誤認」ではないかとユーザーの間で言われ始めました。

そんななか、運営はグラフィックの変更を行います。

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変更後のグラフィックがこちらです。


今度は金の地図が5枚に対して、銀の地図が5枚と半分の確率になりましたが、当たり前ですが金の地図は半分の確率では出ません。

この「ユーザーへの告知なしに問題になりそうなところを修正した」ことに一部のユーザーが怒り、スクエニではなくプラットフォームを運営しているGoogleとAppleに対して返金を求めました。

その結果、真偽のほどは分かりませんが、「返金して貰えた」という多くの報告がネットにアップされました。

事態を重く見たスクエニは、プロデューサーの柴 貴正氏よりユーザーへの手紙を発表しました。

【重要】プロデューサーレター|スクウェア・エニックス BRIDGE

過去にDQMスーパーライトと同様の表現をしていた黒ウィズ

上記のDQMスーパーライトの返金騒動を知った一部のユーザーが、黒ウィズが2013年11月に実施したガチャのお知らせグラフィックが、同じようにレアリティの高い「金の板が出やすいように見える」ものだったとして、便乗したかたちでGoogleとAppleに対して返金を求めました。

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こちらが問題とされたガチャのお知らせグラフィックです。


画像引用:魔法使いと黒猫のウィズまとめ

黒ウィズでも「返金された」との報告がいくつかネットにアップされ、それを受けて真似するユーザーも出てきたようです。

完全にDQMスーパーライトから飛び火したかたちですが、これを受けてコロプラは不正な返金を請求したユーザーのアカウントを停止するとのお知らせをアプリ内で発表しました。

「黒猫のウィズ」運営元が告知、「不正な返金請求にはアカウント停止も」 – ITmedia ニュース

告知なしでNPCを強化し、レアMSが弱くなったガンコン

ガンコンは上記の2アプリとは少し異なり、定期メンテあけに一部のNPCを強化するバランス調整をユーザーへの告知なしに行いました。

ただし、そのバランス調整は実装されていない対人向けのスキルをNPCのみに付与する著しくバランスを欠いたものであり、調整の結果、ユーザーはこれまで攻略できていた拠点を突破することができなくなりました。

そのことに怒ったユーザーが、「告知なしに仕様が変更されたことによりに課金アイテムの価値が下がった」とプラットフォーム側に返金を申し入れ、これも「返金された」との報告がアップされています。

騒ぎになっていることを知ったバンナムは、「バランス調整は既存のスキルのみで行う」とのお知らせをゲーム内にて発表しました。

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ガチャはどうあるべきか?

いずれの返金問題も、ガチャの価値を下げた――ユーザーが使ったお金の価値を下げた――ことが発端となっています。

ガチャはユーザーからしてみれば1回300~500円の価値があり、ユーザーは支払った分に見合うだけの対価をゲーム内で受け取りたいはずです。それはレアカードの所有欲だったり、クエストや対人戦を有利に進められることによる優越感だったりします。

その対価であるはずの価値を、ゲームの寿命を延ばすためとはいえ一方的に下げたことでユーザーの不満が溜まっていき、今回のような返金の連鎖を引き起こしてしまいました。

もちろん、「使ったあとに返せというのはおかしい」という意見もあるでしょうし、そもそも少しずつ価値を下げて行かないとゲームの寿命が縮まり、最終的に早く価値を失ってしまうという見方もあるでしょう。

ただ、難しい問題ではありますが、海外ではガチャがオンラインカジノと同等にみなされて規制されていることなども考えると、今は、ガチャそのものの価値が問われているようにみえます。

この返金騒動が一時的なもので収まればまだまだガチャの時代が続くでしょうが、騒ぎが続くようであれば問題は今よりも大きくなり、コンプガチャだけではなく通常のガチャも規制されることになるでしょう。

そうなったとき、ゲームメーカーはどうするか。その対策を今から考えて少しでも実験しておいた方が、メーカーにとってもユーザーにとってもゲームを楽しめることになると思います。今は、何事も“とりあえずガチャ”という印象を受けます。ガチャのその先が見たいです。

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