「AppBank を始める時、自分たちで商売が作れると感じた」大人の社会科見学 第一回 パート3

2008年の10月にAppBankは始まりました。それから約6年、どのようにしてAppBankが育ち、AppBank Storeを運営し、マックスむらいを生みだしたのか。

この記事では、AppBankを始めた宮下泰明(@appbank)が「大人の社会科見学 in AppBank Store 新宿」でした話をまとめています。

パート1:「AppBankの歴史とマックスむらいの誕生」大人の社会科見学 第一回 パート1

パート2:「AppBank のビジネスは特定企業や人材への依存度が高すぎ!」大人の社会科見学 第一回 パート2

このパート3で最後です。これからのAppBankにも請うご期待!ではどうぞ!

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第四回の受付が開始されております。ぜひ、ご参加ください→(8/22)大人の社会科見学第4回 開催!izawa&倉西さんの動画も公開されたぞ! – たのしいiPhone! AppBank

質問5. 創業時に立てた会社の目標は何か

私はビジョンのない人間です。野心もとくにありません。AppBankを始めた時に思ったのは、これで「自分たちの商売ができる」だったと思います。

私にとっての商売とは、モノやサービスの価値をお客さんに伝えた上で、お金を頂き、伝えた価値を確かめてもらうことだと考えています。当たり前のことですが、これが成り立てば、世の中に認められ商売が続いていくと感じました。

私たちが用意したものがダメな時、時代に合わないことも多々あります。けれども、自分たちで商売を作れればいつでも軌道修正ややり直しができます。

商売という言葉についてもう少し言うと、お金を頂くということから目を背けたくないと思いながらやってきました。どうせやるなら、何か良いとか、何かおもしろいとかの次、その上でお金を頂く所まで仕事を設計して、キッチリとやりたい。

AppBankはメディアビジネスをしている会社です。メディアとは「中立でなければならない」「商売気をだしてはならない」が常識だと思っている人は多いと思います。でも、人に価値を認めてもらうということにおいては、中立や商売気を出さないことが機能しないことはあるし、常にその通りである必要はないんですよね。機能しない中立性なんか知るかと。一方で、そう考える分だけ、私達の考えるモラルはキープしようと考えています。

今の自分は、会社のやれることをどんどん広げていきたい。そのためにビジネスを変え、チームを良くしていきたい。やっぱり、私とマックスむらいだけの会社じゃできること決まっているので、全然おもしろくない。
「二人でやっている、利益率の高いスマートな会社です」というのはイヤです。私たちに関わる人が「AppBankをこうしたい」とか「ああしたい」とか言って変えてくれるほうが、二人の会社であるよりも全然嬉しい。「俺らならこういう商売できますよ。やらせてください。」といって「やってやりましたよ」と言ってくれるのが嬉しいです。

質問6. アプリを作られていますが、ぶっちゃけどうですか

AppBank Gamesに関しては、トキノラビリンスにご期待くださいとしかいえません(笑)。AppBank Gamesはそれなりにうまくいくと思っています。もっとチームを面白くして、もっと新しいゲームを作って、もっとコーナーを攻めてほしいですね。

AppBankでは、まおちゃんのチームがアプリの開発をしています。昔はツール系のアプリとかも作って居ましたが、今は、AppBankのメディアをど拡大させる方向に動いています。例えばパズドラ攻略アプリは、AppBank.netではないメディアですよね。それによって、AppBankをAndroidユーザーも見てくれるようになりました。さらにこれを突き進めて、AppBankをみてもらうために、やれることをもっと増やしていこうという段階です。

例えば、AppBankのアプリを、もっとより多くの人に便利だといってもらえるようなものにするとか、マックスむらいのアプリでもっと動画を見てもらえるようにしたりとか。もしかしたら、マックスむらいのアプリ経由で有料コンテンツを売ってもいいんじゃないのとか思います。私は巡り巡ってお金を払いたくなるほど支持されるところを目指しています。お金で支持されるというのは客観的だから、かっこいいと思います。最初は売れなくても、何も販売しなくてもいいからチャレンジしています。

アプリでしかできないショッピング体験を実現したい

AppBank Storeアプリでは、アプリでしかできないショッピング体験を実現したいですね。
例えば、「マックスむらいとマグロを取りに行こう」という企画はどうでしょうか。マックスむらいが漁船に乗っていて、「みなさん買ってください!100人が買ってくれたら1パック10,000円が5,000円になります!」と叫ぶ企画。60人が買ってくれたとしたら、「その60人のために、あと40人に買ってもらうぞー!参加してください!」って。面白くないですか。もしできたら、それはAppBankでしかできないショッピング体験になると思います。AppBank Storeのテーマは「AppBankとショッピング」なのですが、そういったことをアプリでも実現していきたいですね。

質問7. AppBank Store新宿の2階に置くものは、どのようにして決めていますか

基本的には、AppBankのメディアで紹介されたものが置いてあるお店です。それで、お客さんの反応を見ながら、実験的にモノを選んでいます。

もともと、いつかはケースやバッテリー以外のものを置こうと考えていました。それで、「何を置こう?」と考えた時の最初のヒントはパズドラグッズでした。キャラクターグッズというジャンルがいけるかもしれないと思ったんです。

そう思っていた時に、マミルトンが「ふなっしーですよ!」と言いはじめた。iPhoneと関係ないじゃんって言っても、それでも「ふなっしーです!」と叫んでいた。それで記事を書いてもらったら、たくさん売れた。そうか私たちのお客さんはふなっしーな気分なんだと理解したので、少しずつ扱う商品を増やしていきました。ふなっしーさんも実際にお店に来てくれて、マックスむらいと戦うイベントも行いました。AppBankの情報で、お客さんが買ってくれる。それがふなっしーではうまくいったので、扱うグッズの種類を反応を見ながら増やしています。

今は妖怪ウォッチが店にあります。妖怪ウォッチのターゲットは小中学生ですが、実はマックスむらいのファンにも多くいます。うまくいく可能性が高いと思っています。妖怪ウォッチはニンテンドーDSで、アニメですから、iPhone中心のAppBankとはテーマが異なり必ずしもうまくいくとは限りません。でも、妖怪ウォッチがスマホでもコンテンツをだしていくのは確実だと思うので何かうちらしいやり方で販売したいですね。

このように、お客さんの反応をみながらやっています。チャレンジしてみて、支持されれば増やしていく。支持のされ方を工夫する。そういうことをしています。

質問8. AppBank Storeの全国展開は考えてますか

普通に商売の話をすると小売り業は大変です。AppBankは直営で運営しているお店も多く、商品を買取って販売しています。リスクが高いです。買い取って販売するということは、仕入れた分は絶対に売らないといけないからです。

在庫をもつというのは本当に大変です。100円のものを50円で仕入れたとします。売れた場合、50円の稼ぎ(利益)になります。この残った50円で家賃や人件費などを払うわけです。売れ残りも発生します。売れ残りをずっとお店においておくと新鮮味が薄れ、お客さんがこないお店になってしまいます。つまり、売れ残りはセールで販売したり、捨てなければなりません。セールすると、稼ぎ(利益)が減ってしまいす。ということで、小売りの利益はギリギリなんですね。

そう考えていくと、今出店できるのは名古屋と立川と川崎しかないと感じています。京都でも怖くて、駅ナカでないと厳しいと感じています。原因は私たちの商売の能力不足にあります。私たちの能力が低すぎるせいで、全国にはなかなか出せないというこが正直なところです。これを読んでくれた人が、「AppBankさん、家賃10万でいいですよ。広さは70坪ですよ。しかも駅ナカですよ」と言ってくれたら超嬉しいですね(笑)。

あとは、AppBank独自で作って販売する商品をどんどん増やしていきたいですね。そうすれば、AppBank Storeに来て頂く人も増えますし、利益率も上がっていきます。このように、商売のスキルをあげていくことで、利益率をあげていくことができます。AppBank Storeの能力の程度は、パズドラで言う「魔王の城」をクリアしたぐらいのレベルで、まだまだ低いです。私はAppBank Storeの社長として、低いと感じています。なので、本当に立地のよいところでないとまだ出店はできません。

質問9. うめだ店の売上ってそんなにいいの

めちゃくちゃいいよ!同業者がびっくりするぐらいの売上はあります。調子が良すぎるので、早く増床したいぐらいです。グランフロントの北館にあるんですけど、北館の中で一番集客していると思います。本当のところはわかりませんが、自慢したくなるぐらいうまくいってます。

さらに関西の方とAppBankって相性がいい。AppBank Storeができる前から、大阪ではよくオフ会をやっていて、いくたびに「おまえらアホだな」って言ってくれます。もしかしたら、関西の方がAppBankの知名度は高いかもしれません。知名度というか「好き」と言ってくれる人が多い気がします。

質問10. パズドラタッチペンを作った理由を教えてください

Su-penのメーカー「MetaMoJi」さんから、AppBankと廉価版のSu-penを作りたいと相談頂いたことから始まりました。ただ、パズドラをタッチペンで遊ぶことを流行らせたのはコスケです。コスケが「パズドラの時にSu-penを使ってるんですよ」とニコ生で言った瞬間に、パズドラタッチペンではない方のSu-penが爆発的に売れました。あれにはMetaMoJiさんも驚いていました。

Su-penは元々iPadで文字や絵を書くためのものとして開発されました。ゲームでタッチペンを使う人もいましたが、一部の人たちだけでした。これが、コスケが一言「Su-penを使ってるんですよね」と言っただけで、今まであったSu-penの在庫が全部なくなってしまった。それで、「いま生産しているSu-penを全部くれ!」と毎日電話しました。

一方で、他のお店でSu-penが売りきれかというと、そういうわけでもない。「Su-penはAppBank Storeで買う」ってイメージが多くの人にあるから、AppBankで売り切れていても、Amazonでは在庫があるんです。これこそ、AppBank Storeの「AppBankとショッピング」ということだと思います。「パズドラタッチペンやSu-penはAppBank Storeじゃないと買わない」って思ってもらえているということだと思います。

終わりに

以上です。

この「大人の社会科見学」は、今後も続けたいと思っています。「AppBankはこういう会社です」という話をもっとしたいと思います。

この「大人の社会科見学」をやっている理由は、AppBankがどんなビジネスをしているか、多くの人に知ってもらいたいからです。「おもしろ企業としてのAppBank」ってところばかりが人に伝わると、AppBankで商売したい意欲のある人の応募が少なくなってしまいます。今後は、AppBankが携わっているビジネスをひとつひとつ説明していければと思います。

次回はマミルトンですかね。その後ですが、例えば「AppBankのプログラマーって何をしてるの?」という声があれば、プログラマーが登場して話をします。もしくは、有名な経営者と対談するというのもいいかもしれません。次回もぜひ楽しみにしていてください。

パート1:「AppBankの歴史とマックスむらいの誕生」大人の社会科見学 第一回 パート1

パート2:「AppBank のビジネスは特定企業や人材への依存度が高すぎ!」大人の社会科見学 第一回 パート2

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