音質からデザインまで徹底的にこだわったオーディオブランド『final』の魅力に迫る

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音質からデザインまで一貫した「こだわり」を提案するオーディオブランド『final』。1度でもその世界観に魅了されると、果てしなく好きになってしまう魅力を持ったブランドなんです。

筆者もfinalが好きで、HeavenシリーズやAdagioシリーズなど同社が手がけるイヤホンを複数持っています。実際に愛用していて驚くのが、シリーズごとに驚くほど音の個性が強いこと。極端に言えば、一度聴いたら「好き」か「嫌い」かハッキリと分かれるほど強烈な個性を持ったイヤホン・ヘッドホンが多いんですよね。

そんなfinalの魅力に迫るため、ショールームを見学させてもらいました!

finalとはどんなオーディオブランド?

まず始めに。“知る人ぞ知る”オーディオブランド『final』はいかにして誕生したのでしょうか。

はじまりは、創業者である高井金盛氏が開発したアナログレコードのカートリッジでした。それは、ダイアモンドを削りだして作ったカンチレバー(レコード針)のカートリッジ。なんと、当時の価格で50万円。「レコードのカートリッジに50万円は高すぎる」という批判も少なからずあったそうです。

確かに、コストや手間を考えれば「ありえない」商品かもしれませんが、ロジックとして「最高の音が鳴る」という確信があったからこそ販売に至ります。そして、予想を遥かに超える反響を得たそうです。

そして、ダイアモンド削り出しのカートリッジの他、プレイヤー・アンプ・スピーカーまであらゆるプロダクトを自社開発。現在ではヘッドホン・イヤホンなどポータブルオーディオのジャンルにおいても「音にこだわりを持つ人」に愛されているブランドなんですよ。

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そんな、finalのショールームは、神奈川県川崎市にあります。最寄り駅から徒歩20分の自社工場と併設しており、一見するとショールームとわからない「隠れ家」的な場所。中に入ると、アンティークのショーケースに入ったfinal製品が展示されています。

ショールームでは、final製のオーディオ機器が試聴・購入できるほか、開発途中のプロダクトや未発売の貴重なプロダクトを間近で見ることができるんです。

営業は月2回の不定期開催。公式Twitter(@final_audio)で開催日を告知しているので、訪れてみたい方はぜひチェックしてみてください!

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音質・デザインともに圧倒的な個性を放つプロダクト

ショーケースの中には、『Heaven』や『Piano Forte』、『Adagio』など同社の人気シリーズのイヤホンがずらり。エントリーモデルからハイエンドモデルまで全て試聴できます。

finalのイヤホンといえば“金属削り出し”が有名ですが、同シリーズ内でも「クロム銅」「ステンレス」「真鍮」など金属の素材を使い分けることで音の違いを生み出しているんです。単純にモデルごとに音質のグレードが違うのではなく、それぞれにキャラがあるのが特徴。なので、ぜひ聴き比べをしてみてください!

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こちらは、1万円以内で購入できるエントリーモデル3種。写真中央にある『Adagio II』は、約5,000円とfinalの中でも低価格なイヤホンですが、最も強烈に重低音が鳴り響くモデル。オーディオマニアも「あえて」これを選ぶという方もいるほど。

ちなみに、Adagio IIとIIIのジェットエンジンのような独特なデザインはフランスの自動車「シトロエン」をモチーフにしているそうですよ。

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そして、未発売の“伝説的なヘッドホン”『MURAMASA(村正)』も展示してあります。重量はなんと850gと超重量級。ステンレス削り出しのズッシリとした筐体は、再生時、余分な振動を無くしクリアな音質にするための設計なのだとか。ファンの間では重さにちなんで“ダンベルホン”と呼ばれていたりします。

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そのMURAMASA(村正)のノウハウや理念を受け継いだのが、現在発売されている『SONOROUS』というヘッドホンのシリーズ。ハイエンドモデルの『SONOROUS X』はアルミとステンレス素材を自社で削り出して作られている銘機。ドライバーユニットには自社開発のチタン振動板を使っており、隅々までこだわりぬいて設計されています。

価格は、629,000円(税込)と非常に高価ですが、間近でその精密な造りをみると「いつか手に入れたい!」と強く感じます。

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広大な音を実現するために3Dプリンタで造形されたイヤホン

次に、finalの中でも、特に「挑戦的」なイヤホンをご紹介します。それが、3Dプリンタと職人の手作業によって生み出されたイヤホン『LAB II』です。価格はなんと、453,600円(税込)!!

壺のような独特なデザインに、網目状の仕上げ。オーケストラの生演奏を聴くような広大な音場と音質を研究した結果、このデザインに至ったそうです。既存のイヤホンにはない広大な音場を作り出すためには、手作業のみでの製作では限界があり、3Dプリンタと手作業を組み合わせて作り出したとのこと。

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筐体の製造は、NTTデータエンジニアリングシステムズの協力を得て、チタンの3D造形を実現。チタンの粉末にレーザーを照射して造形し、さらに粉末を積層させて造るという複雑な工程を経て製造されています。一般的な3DプリンタのようにCADデータから一瞬で出来上がるというものではなく、高度な技術が必要であるため200台が製造の限界だったそうです。

こちらが3Dプリンタで造形している様子です。ぜひご覧ください。

そして、3Dプリンタから生み出された筐体を職人が手作業で磨き上げていきます。下記写真は、磨きの工程ごとのLAB IIの筐体。右に行くにしたがって、高級ジュエリーのような輝きを放っていますよね!!

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この3Dプリンタによる造形は、LAB IIの前に作られた「LAB I」というモデルでも用いられています。重厚なチタンの土台にチタン粉末を積層させた開発段階のものを見ることができました。

手前にある鉄琴のような形状の物体は、チタン粉末の密度を変えて音質のテストをしたものだそうです。実は、単にチタンの粉末を固めるだけでなく、密度で微調整していたのです。なるほど、これは人間の手作業だけでは限界があるなと感じました。

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LAB IもLAB II同様に造形後の筐体は手作業でバリを取り、磨き上げて筐体の完成です。

このようにfinalのショールームでは、イヤホンの完成品以外にも製造過程がわかる展示もされており、「音質」「デザイン」ともに徹底的にこだわり抜いている軌跡を知ることができるんです。既にfinalのファンの方はもちろん、初めてfinalに触れる方でも、その魅力に気づくことができるはず!

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finalの新作イヤホンでありBA型フラグシップ機である『FI-BA-SST』を試聴

最後に、finalが手がけるフラグシップモデルの『FI-BA-SST』を試聴させてもらいました!

バランスド・アーマチュア型(以下、BA型)ドライバ1機というシンプルな構成。

一般的にBA型ドライバといえば、繊細な音が得意な反面、低音が乏しいというイメージがあります。しかし、FI-BA-SSTは繊細さを失うことなく、ダイナミック型ドライバのようなふくよかな低音が鳴ります。これは、筐体内に空間を設け、空気を取込むことで低音をコントロールするBAM構造という独自の設計だからこそ実現できたのだそう。

また、スーパーコンピューター『京』のケーブルを手掛けている潤工社との共同開発した『高純度OFCシルバーコートケーブル』を使用。取り回しが良いだけでなく、伝導効率が非常に良いため聴覚上も音の立ち上がりが速く感じられるんです。

ボーカルの非常に繊細なリップノイズや楽器が鳴る空気振動まで聴き取ることができ、それでいて楽曲を乱すこと無く調和が取れている。BA型ドライバ1機のイヤホンとして究極の仕上がりと言っても大げさではない実力です。試聴してただただ感動しました。価格は、129,600円(税込)です。

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筆者がfinalのショールームに滞在したのは約1時間半ほど。すでにfinalは好きでしたが、さらに深い世界観に触れられた気がします。オーディオ好きはもちろん、「良い音ってそもそもなに?」という方もぜひ足を運んでほしい場所ですよ!

final ショールームの詳細はこちら

場所:〒212-0057 神奈川県川崎市幸区北加瀬3-12-7(アクセス)
営業日:月2回の不定期オープン
営業時間:11:00〜17:00
公式HP:final

AppBank ・販売元: APPBANK INC.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: 仕事効率化
・容量: 26.4 MB
・バージョン: 1.1.3
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