人気最高潮の「バトルロイヤル」ジャンル特集ーバトロワの歴史や現状、有名作品の特徴を分析!

『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)』や『フォートナイト バトルロイヤル』、『荒野行動 -knives out-』などを中心に大ブームとなっているバトルロイヤルジャンル。

読者の皆さんの中にも、ストリーミング配信や広告などで見かけた、あるいはすでにプレイしている方が非常に多いのではないでしょうか。

本記事では、そんなバトルロイヤルジャンルにフォーカスし、同ジャンルの歴史や現状、ヒットの要因などについてお伝えしていきます。(文:きりゅうかずみ)

バトルロイヤルジャンルの歴史

バトルロイヤルというジャンルがここまで広がったのは、2000年に公開された日本の映画「バトル・ロワイアル」(※原作小説は1999年4月発売)の影響が大きくあります。

深作欣二監督と深作健太氏の脚本から生まれた同作は、国家が定めた「最後の生き残りだけが生還できる」というルールのもと、同じ中学のクラスメイト同士が隔離された島を舞台に繰り広げる殺し合いを描いた作品で、作中で表現された人間関係や暴力はその後、映画や小説のみならずゲームなど、様々な分野の芸術作品にも大きな衝撃を与えました。

2018-0426_battleroyal - 1


© 2009 Bohemia Interactive. All rights reserved.
© 1999-2009 GameSpy Industries, Inc.

映画「バトル・ロワイアル」のバトルロイヤルというジャンルに影響を受けて開発されたゲームとして、2009年にBohemia Interactiveからリリースされた『Arma 2』というミリタリーFPS作品があります。

同作は広大なマップや多彩なヴィークル(乗り物)から人気を博していたと同時に、自由度の高いゲーム内エディターを有しており、好きなミッションを自在に作り出せるという特徴を持っていました。

加えてModやアドオン文化も非常ににぎわっており、日々多くのユーザーコンテンツが作られていました。

2018-0426_battleroyal - 2


© 2016 Bohemia Interactive. All Rights Reserved.
© 2004-2016 by BattlEye Innovations. All rights reserved.

そんな中、同作のModの1つとして『DayZ』という作品が登場しました。
同作は『Arma 2』をベースにゾンビ要素や空腹、のどの渇きなどの概念を加えたホラーサバイバルで、最大の特徴の1つとしてマルチプレイ時に遭遇したユーザー同士で争うことが可能でした。

もちろん味方として協力することもできましたが、プレイヤーの多くはユーザー間での争いに没頭しており、その目新しさやシビアさから多くのファンを生み出していました。

また、倒した相手の武器を回収するなど現在のバトルロイヤルに見られる特徴のいくつかはここで誕生しています。ちなみに、現在では『DayZ』はスタンドアロン作品としてSteamで早期アクセスが実施されており、当時とは大きく雰囲気が変わっているものの、今でもプレイすることが可能です。

そして、その流れの中で登場したのが『PUBG』の中心人物であるPLAYERUNKNOWN氏が手掛けたバトルロイヤルMod「ARMA 2: DayZ Battle Royale Mod」。

同氏は「バトル・ロワイアル」にインスパイアされて同Modを制作したとしており、生き残ることを目的としたサバイバルではなく、最後の一人まで勝ち残るまさしくバトルロイヤルとしてのゲームとしてリリースされました。

同Modではゲームエリアに武器がランダムに配置されるなど、より現在のバトルロイヤルらしい要素が追加されていましたが、現在では『DayZ』のスタンドアロン化などに伴い、すでにダウンロード不可能になっています。

2018-0426_battleroyal - 3


© 2018 Bohemia Interactive a.s. Arma® and Bohemia Interactive® are registered trademarks of Bohemia Interactive a.s. All rights reserved.

ここまでバトルロイヤルジャンル発展の中心となってきた『Arma 2』ですが、2013年に続編『Arma 3』がリリースされました。

これに伴い、「ARMA 2: DayZ Battle Royale Mod」も「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEROYALE(PUBR)」というModとして新生しました。

同Modは今でもダウンロード可能で、飛行機やパラシュートを利用したゲームスタートなど、現在のバトルロイヤルジャンルにおける代表的な要素を多く実装しており、まさに『PUBG』の前身としてふさわしい内容になっています。

また、これらの『Arma』シリーズにおけるバトルロイヤルの発展と並行して、『マインクラフト』でもModを中心としたバトルロイヤルが開発されており、ユーザー間で大きく流行していました。

特に2012年に公開された映画「ハンガー・ゲーム」に影響を受けた「Hunger Games」などが人気で、プレイヤーごとに異なる特殊能力が存在したり、プレイヤーを倒すと特殊能力を購入できるゲーム内通貨が手に入ったりと、上記のバトルロイヤル作品とはまた違った趣向のプレイが可能でした。

その他にも、「Garry’s Mod」などのアドオン文化がにぎわっていた作品では、バトルロイヤルやそれに類似したゲームプレイが可能なModが作成されていました。

2018-0426_battleroyal - 4


©2018 Daybreak Game Company LLC. Daybreak, the Daybreak logo, H1Z1 and Auto Royale are trademarks and/or registered trademarks of Daybreak Game Company LLC. All rights reserved.

そして、2015年には現Daybreak Gamesが開発する『H1Z1』が早期アクセスを開始。

同作は『DayZ』に影響を受けたゾンビサバイバル作品であったものの、対人モードとして「Battle Royale」が実装されていました。同モードは先述のPLAYERUNKNOWN氏が公式にライセンスを出して搭載されたものであり、『PUBR』とほぼ同じ内容のバトルロイヤルがプレイ可能でした。

ちなみに、現在でもFree-2-Play(基本無料)タイトルとしてプレイ可能ですが、同作はバトルロイヤルモードを抜き出した『H1Z1:King of the Kill』とゾンビサバイバルの『H1Z1:Just Survive』としてタイトル分割を経験しており、現在の『H1Z1』は分割された『H1Z1:King of the Kill』が改名したものであることに注意が必要です(『H1Z1:Just Survive』は『Just Survive』として別途リリース中)。

2018-0426_battleroyal - 5


© 2017 PUBG CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED
PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS and PUBG are registered trademarks, trademarks or service marks of PUBG

こうして整えられた下地のもと、2017年に早期アクセス開始されたのが『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)』です。

同作はPC版とXbox One版を合わせて3,000万人以上のプレイヤーを有し、Steam版では最大同時接続数300万人を突破。

ゲーム好きなら誰もが知る有名タイトルになりました。そして今では『PUBG』に続く派生タイトルも数多く登場しており、まさにバトルロイヤル作品同士が覇権争いをしている最中なのです。

バトルロイヤルジャンルの現状

そんなバトルロイヤルジャンルですが、先述の通り今では様々なプラットフォームで多くの派生作品が誕生しており、互いに競いながらジャンル全体を大いに盛り上げています。

例えばEpic Gamesの『フォートナイト』はゲーム内に別モードとして『フォートナイト バトルロイヤル』を実装し、ストリーミング配信を中心に大きな人気を博しています。

あの『Grand Theft Auto Ⅴ』も「車両乱戦」というバトルロイヤル形式のゲームモードを用意しているほか、Oculus RiftやVIVEなどのVR向けにも『STAND OUT:VR Battle Royale』というバトルロイヤルゲームが誕生しています。

もちろんPCやコンシューマだけでなく、モバイル向けにもNetEaseから『荒野行動』『Rules of Survival(生存法則)』などの作品も登場しており、バトルロイヤルジャンルを大いに盛り上げています。

また、その他にも最大400人規模で対戦可能なバトルロイヤルモードを搭載した『Mavericks:Proving Grounds』や『フォートナイト バトルロイヤル』風のモバイル向けタイトル『FortCraft』などが現在開発中であり、これからも数多くのバトルロイヤル作品が誕生していくことが明らかになっています。

バトルロイヤル作品それぞれの違いや特徴を解説

そんなバトルロイヤルジャンルですが、派生作品がどれも完全なコピーであるわけではなく、それぞれ独自の進化を遂げたユニークなタイトルとしてリリースされています。

ここからは、上に挙げた主なバトルロイヤル作品が持つ特徴や他の作品との違いを解説していきます。

PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)

2018-0426_battleroyal - 6


©DMMGAMES.©PUBG Corporation. All rights reserved.

現在はPUBG Corporationが開発を手掛け、PC版とXbox One版が発売されており、5月からは国内モバイル版がリリース予定の言わずと知れたバトルロイヤルジャンルの代表格です。

同作は最大100人でのバトルロイヤルが可能で、記事執筆現在(2018年4月25日)では大型マップ2つが実装されており、期間限定ながらイベントモードや多数のスキンも存在しています。

日本語にも対応しているほか、ストリーミング配信での人気や大会などの催しもあり、多くの派生作品が生まれている現状でも高い人気を誇っています。

また、他のタイトルが持たない特徴として、PC(Steam)版ではゲームを通して手に入れたクレート(ゲーム内ポイントで手に入るルートボックスで、各種スキンが手に入る)をSteamコミュニティマーケットで売却することで、Steam内のゲームなどを購入可能なクレジットを入手出来る点が挙げられます。

同作の人気もあって、コミュニティマーケットではレアなスキンの値段が高騰していることも多く、運よくレアなスキンを手に入れることができればゲームを遊ぶだけで他のゲームを購入できてしまうことも。

ただし、莫大な人気から来る人口や先述のマーケットシステムもあってPC版にはチーターが多く、運営側の施策である程度は緩和されているものの、現在でもサーバーによってはチーターと頻繁に遭遇するという難点も抱えています。ちなみに、今では最早「バトルロイヤルで勝ち残る」ことを指す言葉として、ゲーマー間では一般的な語句と化している「ドン勝」は同作が発祥です。

フォートナイト バトルロイヤル

2018-0426_battleroyal - 7


© 2018, Epic Games, Inc.

Epic GamesのCo-opシューター『フォートナイト』のバトルロイヤルモードとして誕生した『フォートナイト バトルロイヤル』は、従来の最大100人で繰り広げられるバトルロイヤルに『マインクラフト』のような建築要素を足したユニークなゲームプレイが特徴です。

これにより位置取りや武器選択のみに依存しない幅広い戦略やテクニックが存在するほか、「命中した敵を躍らせるグレネード」「即席の要塞を作るグレネード」など面白いアイテムが多いことも特徴として挙げられます。

また、基本無料かつ、PC、PS4、Xbox One、iOSのすべてに対応しているため間口が広く、カートゥーン調のグラフィックや動作の軽さも相まって海外では人気が爆発中です。

非常に多くの海外ストリーマーが同作をプレイしているため、面白映像や仰天テクニックが日々開発されていく点も魅力となっています。なお、同作はすべてのプラットフォームで日本語に対応しており、アップデートの際にはパッチノートなども日本語で確認可能です。

車両乱戦

2018-0426_battleroyal - 8


©2008 – 2015 Rockstar Games, Inc.

Rockstar Gamesの『Grand Theft Auto Ⅴ』のアップデート「極秘空輸」で追加されたゲームモードの1つである「車両乱戦」は、『GTAⅤ』の車両や武器などをフル活用して戦えるバトルロイヤルモードです。

他のタイトルと違い、マッチングや準備に多少時間がかかりますが、機銃付きの車や装甲車、果ては戦車まで使用できてしまう縦横無尽さが最大の魅力となっています。

基本的に車両がかなり強力なので、お互いにヴィークルを使用しつつ、それぞれの乗り物をどう処理するかという他のバトルロイヤルとは一味違った駆け引きが可能です。

もちろん日本語にも対応しているため、英語がわからなくても安心してプレイ可能ですが、PC版の場合には『Grand Theft Auto Ⅴ』本体にチーターが多く存在するため、サーバー選択の際などには注意が必要かもしれません。

STAND OUT:VR Battle Royale

2018-0426_battleroyal - 9


© 2018 raptor lab

VIVE、Oculus Rift向けVRタイトル『STAND OUT:VR Battle Royale』は、『PUBG』のようなスタンダードなバトルロイヤルをそのままVRでプレイ可能にしたものです。

ゲームそのものはごく普通のバトルロイヤルで、特筆すべき点はないものの、VRデバイスを使うことで得られる没入感は他のバトルロイヤル作品を遥かに超えており、戦争映画さながらの空気感を味わえます。

また、リロードは手動であることやワープ移動が存在しないことからミリタリーな雰囲気も抜群で、本当にバトルロイヤルの世界に飛び込んだかのような緊張感を存分に体感することが出来ます。

荒野行動 -knives out-

2018-0426_battleroyal - 10


©1997-2018 NetEase, Inc.All Rights Reserved

NetEaseがモバイル向けにリリースしているバトルロイヤル作品です。

先日PC版もローンチされ、パソコンでも遊ぶことが可能になりました。爆撃やエリア縮小、車両などの基本的な部分はスタンダードなバトルロイヤルで、国内のプレイ人口が多いことからマッチングも比較的快適となっています。

また、練習モードが存在するほか、武器がカテゴリ別にバランスよく存在しているためバトルロイヤル初心者にも優しい点も特徴の1つです。

アイコンをタップするだけで発砲やリロードなどのアクションが行えるほか、アイコンの配置も変更可能。スマホでも快適に操作できます。

ゲーム内にボイスチャット機能もついているので、仲間とのコミュニケーションも円滑に行いながら遊ぶことが可能です。

そのほか、ゲーム内で恋人になれる機能やログイン報酬、デイリーミッションやSNSでのシェア機能など、モバイルゲームらしい機能も多く搭載されています。

Rules of Survival

2018-0426_battleroyal - 11


©1997-2017 NetEase, Inc.All Rights Reserved

『荒野行動』と同じくNetEaseがモバイル向けにリリースしているバトルロイヤル作品です。

ゲームとしては『荒野行動』に近く、ガチャやSNSシェアなどのソーシャルゲームらしい要素も『荒野行動』と似た仕様になっています。

ただしユーザー層が若干異なり、筆者の体感では国内ユーザーより海外ユーザーのほうがやや多く、日本語には対応しているものの時間帯によっては国内向けサーバーより海外サーバーのほうがマッチングしやすい印象があります。

また、最大の特徴として国内版『荒野行動』に存在しないゾンビモードが実装されており、ゾンビと人間に分かれてのプレイが可能です。ちなみに、『PUBG』においてもゾンビモードはカスタムサーバー権限者しか実行できないため、『Rules of Survival』は数少ないゾンビモードがプレイ可能なバトルロイヤルになっています。なお、『荒野行動』と同様にPC版もあります。

このほかにも数多くの作品が存在し、それぞれが覇権争いを繰り広げているバトルロイヤルジャンルの作品ですが、どのタイトルも独自の魅力を持っており、所有ハードなどの環境にあわせて楽しく遊ぶことが可能です。

この記事を読んで興味の湧いた作品があった際には、ぜひ一度プレイしてみてはいかがでしょうか。

『AppBank』のビューワーアプリをインストールしよう!

AppBank ・販売元: APPBANK INC.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: 仕事効率化
・容量: 62.6 MB
・バージョン: 2.0.6
参考になったらシェアお願いします!
Twitterへ Facebookへ はてブへ Pocketへ
▼新着記事やオススメ記事を投稿中!