陰鬱とした鉄と硝煙の世界。戦記物好きに刺さるダークファンタジー『プレカトゥスの天秤』レビュー


鉄と硝煙の香りが漂うダークファンタジー『プレカトゥスの天秤』の正式サービスがスタートしました。

キャラクターデザインには『影牢II-Dark illusion-』や『悠久の車輪』、『Fate/Apocrypha』など話題作に携わられてきた前田浩孝氏を迎え、サウンドは『モンスターストライク』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでおなじみの坂本英城氏が担当。


シナリオ原作には『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』で知られる暁影二氏が協力するなど、スタッフ陣の豪華さも話題を集めています。(文:ライターM)


7つの視点で描かれる重厚なストーリー

物語の舞台となるのは、産業革命を経て鉄と蒸気と銃の時代を迎えた異世界オルディア大陸。


急激な人口増加と資源不足の解決策として注目を集める夢の鉱石「マギカイト」をめぐって、7つの国家の運命が複雑に絡み合っていきます。


メインストーリーはマギカイトの平和利用を目的として開かれた「M7国際会議」から幕を開けます。



しかし、ヴェルム帝国兵の姿をした不審人物の爆破工作によって各国要人に甚大な被害が……。


この段階では未だ事件の詳細が語られることはなく、舞台は急転して「ヴェルム帝国編」へと突入します。

本章ではすでにヴェルム帝国が大陸全土に宣戦布告した状態にあり、圧倒的な軍事力を以て他国へと攻め入る様子が展開します。


主人公は事件の折に会場を警備していた軍人クリスティア……ではなく、まだあどけなさの残る少年リーンハルト。


最年少の工学技術士として雇われていた彼は、クリスティア率いるグリフォン騎士団第三小隊の一員として最前線に送り込まれてしまいます。


▼そもそも研究員であるリーンハルトは、ことあるごとに「もう帰っていい?」とぼやくも、敵の兵器の弱点を見抜くなど独自の視点で小隊を勝利に導きます。


▼隊長のクリスティア以下、凶状持ちとも思えるシエラや百戦錬磨のグレアルフの熱気にあてられながら不本意な戦場生活を送る羽目に……。




▼次々と戦果を挙げる第三小隊は、七光りの騎士団長と呼ばれるアントンに疎まれて次々と窮地を迎えます。足元をすくわれて手柄は横取りされる第三小隊を待つ運命とは?




システムとしては、「ヴェルム帝国編」を一章クリアするごとに他国のストーリーが解禁。

現在は「ヴェルム帝国編」と「アマツ巫国編」がそれぞれ第七章まで解放され、他の五か国はそれぞれ第一章までプレイ可能となっています。



プレイヤーを選ばないシンプルなバトルシステム

ゲーム進行は一話ごとに一回バトルが挟まるスタイルで、最大五名+助っ人一名のパーティで挑みます(所属国が敵対関係にあるキャラクターでも関係なく編成可能)。


バトルは敵ユニットが第一波、第二波と押し寄せてくるWAVE形式のターン制で、敵のせん滅など条件達成でシナリオクリアとなります。

キャラクターの行動は敵味方入り乱れての素早さ順で処理され、ターン経過に応じて各キャラ固有のスキルや必殺技も使用可能。



また、各キャラには地水火風光闇といった属性も設定されていて、弱点となる属性を突くことで有利に戦えます。





キャラクターの育成については、経験値を獲得してのレベルアップや各種武器の装備&強化とは別に、専用素材を使ってのレアリティアップと、各キャラ固有の育成ボードを使ってのステータスアップが可能です。

余談ですが、本作ではストーリー重視で楽しみたいというプレイヤー向けに、未クリアのシナリオでもオートバトルを選べます。

パーティ編成時には出現する敵の属性も表示されるので、弱点属性さえ組み込まなければ問題なく勝てるでしょう。


あくまでも筆者の主観となりますが、バトルやシステム自体はわりとオーソドックスな部類で、どちらかといえばストーリー重視で作られている印象を受ける作品です。


キャラクターデザインも艶や湿り気を感じられる美形キャラが目白押しで、CV演出も人気どころの声優さんをしっかり押さえられています。


ノベルやアニメでは剣と魔法の世界の異世界ネタが溢れかえる昨今、陰鬱とした鉄と硝煙の世界に超常の力もほんのりと介在して、戦車などの近代兵器も登場するような世界観とくれば、戦記物好きにはたまらない一本です。

プレカトゥスの天秤 ・販売元: FUJI GAMES, INC.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 315.4 MB
・バージョン: 1.0.3
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

© Fuji Games,Inc.

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