【あおガルシナリオ集】現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」


2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。

この記事では、現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」を紹介します。

目次
現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第1話「ひとの声。私の声。」
現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第2話「姉と妹」
現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第3話「暮れる日を仰いで」
現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第4話「私にできること」
現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第5話「支えるもの」
現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第6話「したためるキモチ」
現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第7話「信じることは耐えること」
現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第8話「ひとりじゃない」
現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第9話「光の中で」
現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第10話「ラスト・デスマーチ」
現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第11話「ど根性アイドル☆スター」

現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第1話「ひとの声。私の声。」

ーーレッスン場

【朗報】櫻花すばるの妹、スタフェスに降臨キター(((o(*゚▽゚*)o)))

●瑠璃花
ということで、ネットではお祭り騒ぎ。

●萌
うちの学プロが一気に注目の的になってます。

●ひなた
……そうなんだ。

●麗華
注目が集まるのはいいことね。
気づいてもらうことが、ファン獲得の一歩だから。

●愛美
麗華の名前も結構出てるじゃない。
ひなたのお姉さんと同じ元ヴァルプロメンバーが所属!? みたいな。


●セリア
おー、これがステマですね? まとめサイトで炎上させるのが
最新のアイドル文化だとネットで見たデース。

●晴海
誰もそんなことしてないよ!?

●瑠璃花
……情報処理能力がないうちに、
ネットに触れるのは悪影響しかないってわかる。

●セリア
素人には向かない、ウェルカムトゥアンダーグラウンドぜよ。

●琴音
覚えた言葉をすぐ使いたいという気持ちは伝わってきますけど……。

●茜
ねね、瑠璃花のブログでまとめて。
アフィリエイト? でお金をばーっと儲けたりとかできないの?!

●瑠璃花
絶対やらない。

●茜
ええ~、情報操作とかしやすいじゃないの?

●瑠璃花
まとめで加工とか本当に炎上案件ですありがとうございます。

●茜
どういたしまして?

●希
なによこれ、中傷もあるじゃない。
ヴァルプロ2人と、身内の壮大な自演……とか。

はぁ!?
名誉毀損で訴えてやるわ!!


●寧々
なんだかちょっと、怖い……。

●瑠璃花
刺激しないほうが絶対いい。

●和歌
……すばるさんの名前は、
どうしても大きいですから……。

どっちかというと、私たちよりすばるさんのこれからが
分かるかもってことで騒ぎになってるみたいね。

●ひなた
…………。

●輝音
櫻花すばるの妹というから楽しみにしてたのに。
とんだ期待はずれだ。

●ひなた
たくさん期待してる人がいるんだよ……。

●茜
ま、アカネ詳しくないけどね、その人。
美人なの?

●瑠璃花
常識がないことを自慢げに言わない……。

●くるみ
ええっとぉ……すいません、くるみもジョウシキないかもです……。

●悠
ごめんなさい! 自分も怪しいです!


●更菜
私なんか大ファンでしたよ。
ひなたさんの前で言うのは気恥ずかしいですけど。

●和歌
うーん……ひなた、一度、その……。

●ひなた
わかってる。
みんなには一度、ちゃんとお姉ちゃんのこと話さないとね。

こんな騒ぎになったんじゃ、みんなも無関係じゃないし……。

●萌
はぁ~、あの伝説のアイドルの素顔ですかぁ~。

●琴音
ひなたさんのお姉さんですから、きっと優しい人なんでしょうねぇ。

●ひなた
お姉ちゃんは……優しくは、ないよ。

どちらかといえば厳しかったかな……。

●琴音
…………。

●ひなた
えへへ、レッスン、しよっか。
ぜんぶ、その後に話すよ。

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現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第2話「姉と妹」

ーーレッスン場

●ひなた
……お姉ちゃんは、飛び級でこの学校を卒業した後、
輪をかけて忙しくなったんだ。

テレビとかでしか観られなくなって、
お家に帰ってくることも少なくなっちゃって……。

でもね、遠くからでも誇らしくてさ。
ぜんぜん返してくれなかったけど、メールしたりして……・。

お姉ちゃんの一番のファンは妹のあたしだ!
……なんて、思ってたかな……。

でもね、ある日急に休業を発表したの。

●麻里紗
あの時は驚いたわ。メジャー番組をいくつも降板したし。
理由も一切発表されなかったから。


●ひなた
うん、お家にもたくさん電話かかってきた……。
いろんなところに迷惑とかかけちゃったみたいだし……。

でもね、みんな「病気じゃないですよね?」とか心配してるの。

怒ってる人もいたけど、
みんなお姉ちゃんの復活を待ち望んでた。

でもね、家族の誰もお姉ちゃんが
なんでいきなり休業したのかわかんなかったんだ……。

●麗華
あのころ、すばるさんが
元ヴァルプロだったこともあって大勢記者が訪れていたわよ。

ヴァルプロの誰も事情を知らなかったんだけどね。

●ひなた
うん……ごめんなさい。

きっと迷惑だったと思う、だって……。
お姉ちゃん、ヴァルプロと家族から追い出されたとか言われてたもん。

●麗華
あ……いやそれは……。

●ひなた
みんなお姉ちゃんが大好きだったんだよ。
だから、あたしもいろいろ言われた……。

妹だから何か知ってるはずとか……。
あはは、お姉ちゃんのファンの友達からも怒られちゃった。

せっかく、妹だから友達になってあげたのにって。

●和歌
ひなた……。

●悠
酷い……! そんなのひなたさん全然悪くないじゃないですか!

●ひなた
でもね……家族なら知ってるべきだったと思うんだ。

きっと何か事情があるんだろうって、
ずるずると何も聞かないで……気がついたら時間が経っちゃって。

でね、学園に入学したら、やっぱり言われたんだ。

なんだ……妹が入学してきたって話だったのに……。
期待はずれでがっかり、だって。

●晴海
勝手な話だよ。ひなたちゃんは、ひなたちゃんなのに……。

●和歌
あのヴァルプロNO.1、今度会ったら絶対許さない……。


●ひなた
でも、アイドルって期待に応えるお仕事だから。
だからね、掲示板のみんなの声にも、応えてあげたいんだけど。

みんな知ってると思うけど、あたし、こんなだから。

きっと失望させちゃうと思うんだ……。
だから、みんなに迷惑かけちゃったら、ごめんね。

あたしはお姉ちゃんみたいには、絶対なれないから。

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現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第3話「暮れる日を仰いで」

ーーレッスン場

●理子
プロデューサー、ちょっと話があるんですが。
今、大丈夫ですか?

●プロデューサー
なに?

●理子
ひなたのことですよ。
どうにかしなきゃいけないと思っていて。


●麻里紗
だいぶ追い詰められていたように見えたので。

●佳奈恵
結局あの後、気分が悪いって帰ってからレッスン出てないしね。
流石に不味いって思って話し合ってたのさ。

……セリアはややこしくなると思って置いてきたけど。

●麗華
心配してるのは誰もが一緒なんだけど、
どうにも難しい話よね……。

そもそも、すばるさんと面識のある人間も少ないし。

●晴海
家族のことだから迂闊に何か言うこともできないし……。

●希
でも、放っておくわけにはいかないわ!

ひなたは口にしてはいなかったけど……
あの後調べたら、ゴシップとかでも相当叩かれていたみたいだもの!

許せないわ……ひなたのことを何も知らないくせに。

●晴海
ひなたちゃんは、いつも明るくふるまってるから。
……傷ついてても気づかないことが多くて。

あれでいて、人をあまり頼らないから……。

●麗華
お節介な性格の割に、
心配されるのにプレッシャーを感じるタイプのようね。


●理子
かといって放置していれば、
あのまま潰れてしまいそうで困っていて……。

はっきり言って、ひなたに潰れてもらうのは困る。

●更菜
うちの学プロは、いろいろバラバラですけど……。
ひなたさんが繋ぎ止めてるところが大きいですから。

●佳奈恵
そっとしておく……てのも座りが悪いしさ。
ああいや、暴走しそうなメンバーは抑えときたいけど。

●麗華
とにかく、ひなたのために何かしようと、私たちは思っている。
……プロデューサーも、気をつけてあげてほしい。

●プロデューサー
もちろん。

●理子
きっと、ひなたが一番信用してるのはプロデューサーだと思うんです。

……だから、励ましてやってほしいんです。

●佳奈恵
ま、プロデューサーならこんなこと言わなくても。
きっとそうしてるくれるだろうって、思ってたんだけどさ。


●晴海
あはは、自分たちでなんとかする!
って言えないのはちょっと情けないですけどね。

でも……そうなんだと思います。

●麻里紗
私たちは私たちでできることを考えないと。

●希
それじゃあ、プロデューサー。
ひなたのこと、よろしく頼むわよ!

●麗華
あの子に暗い顔は似合わない。
……陰った太陽に、私たちの手で光を取り戻してあげないとね。

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現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第4話「私にできること」

ーー学食

●茜
ひなたちゃんのためにガンバローって空気だけど。
アカネたちはなにもしなくていいのかなー?

●瑠璃花
みんなが頑張ってるなら、
私たちが頑張る必要ない。

●茜
そりゃそーだけど。
そーなんだけどさ。

●瑠璃花
そう。

●茜
……こう、なんか気まずくない?

●瑠璃花
ない。

●茜
アカネたちより、ひなたと仲いい子多いし。
それこそプロデューサーに任せた方がいい気がするけどさ。


●瑠璃花
いい。

●茜
でもほら、なんてーか。
何かしなくちゃって、思うというか。
こう、そわそわするっていうか……。

●瑠璃花
そうだね。

●茜
いや、わかるよ? わかる。
リアルな話なにができるってことでもない……って、え?

●瑠璃花
そわそわするのわかる。

●茜
瑠璃花……。
そうだよね……ひなたは友達だもんね。

アカネたちもなにかしないとね……!

●瑠璃花
それはない。

●茜
え。

●瑠璃花
迷惑、茜はおとなしくしてるほうがいい。


●茜
酷くない!? 手伝ったら邪魔ってこと!?

●瑠璃花
うん。

●茜
ひどすぎる……。

●瑠璃花
でも本当だもん。
こんな時、なんとかできるのはわたしたちじゃない。

●茜
瑠璃花……。

……アカネはともかくさ。
瑠璃花はそんなことないんじゃないかな。

●瑠璃花
茜……。

●茜
なにせこの、アカネ様の相棒なんだからね!

●瑠璃花
そこが一番の恥だと思う。

●茜
なんだとうっ、やるのかこんにゃろ!?

ぐっ……ま、まぁでも、なんかしよーと思うわけよ。
……ナニしたらいいかわかんないけど。

このままうちらだけ、なにもしてないの。
やっぱり後で後悔すると思うんだ。

これだけはマジな話でさ。

●瑠璃花
茜……。

●茜
な、なによ。
確かに何ができるってわけじゃないかもだけど……。

●瑠璃花
私はネットで、すばるさんの騒動について対策してる。

●茜
え?

●瑠璃花
何もしてないのは、茜だけ。
一緒にしないで?

●茜
え、でも、ネットはそっとしておけとか言ってなかったっけ?

●瑠璃花
素人にはオススメしないけど。
私は玄人だから大丈夫。


●茜
…………。

●瑠璃花
何もしてないのは茜だけだから。

●茜
ちくしょー! い、いいもん! 足で探すから!
見つからないかもだけど、その事実が大事だから!

●瑠璃花
あ、ジュース買ってきて。
茜は瑠璃花のお手伝いしてたことにしてあげる。

●茜
パシリ!?

●瑠璃花
そのほうがみんなに迷惑かけないし。

●茜
どんだけなのよ、瑠璃花の中でのアカネの評価!?

●瑠璃花
動けない私の代わりに、りんごジュースを買ってきてくれる人。

●茜
うぐぐぐぐぐぐっ!!

100パーセントジュースの自販機遠いから、

濃縮還元にしてやるんだから……!

覚えてなさいよー!

●瑠璃花
……ひなた、大丈夫かな……。

リアルって、めんどくさい……。

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現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第5話「支えるもの」

ーープロダクション室

●萌
……さて、次の予定は……っと。

うん? どうやらすぐすぐのスケジュールはないようですね。

書類関係がたまっていますけど、まあ別に後回しでもいいですね。

●プロデューサー
そうはいかない。

●萌
たまには休みも必要ですよ、プロデューサー。

その休みだって、アイドルとの交流で使おうとするんですから。
みんなプロデューサーが暇だと勘違いしてますよ?


●プロデューサー
いいことだ。

●萌
なめられていいことなんてなにもないですよ!

……ま、そういうところが慕われてるんでしょうけど。

ひなたさん、ちゃんと元気が出るといいですね。

プロデューサー、繰り返しますけど……。
どうやらすぐすぐのスケジュールはないみたいですよ。

●プロデューサー
書類がある。

●萌
ふん、それぐらいなんとかしますって!

どれだけ側で見てきたと思うんですか。
私はアイドルのプロですからね! これぐらいできますよ!

……最初は、ど素人のプロデューサーの補佐だとか
そう思ってましたけど……あなたのおかげで私は成長しました。

だから、今一番重要なところから解決しましょう。

ひなたさんは苦しい立場にいます。
それをなんとかできるのはスゴ腕のプロデューサーだけでしょうね。

……ああもう、にぶいなあ、プロデューサー。
スゴ腕ってあなたのことですよ、私が言ってるのは。


この人なら、きっとなんとかしてくれる。
そういう希望があなたにはある。

●プロデューサー
ありがとう。

●萌
最近、アイドルのプロデュースって楽しいなって思ってきたんです。

一見無駄に見える雑談や、遊びとか。

そういうことで、アイドルを知り、1つ上のステージへ導く。

プロデューサー……私、割と理想が高いんです。

こんなところで、担当アイドルが潰れるとか。
そんなの、絶対に許せないです。

それに、ひなたさんは友達ですしね。

イデアの導きがあらんことを、プロデューサー。

仕事は任せて、いってらっしゃい。

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現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第6話「したためるキモチ」

ーー教室

●くるみ
元気が出るよう、お手紙を書こうと思うのです!

●悠
手紙かぁ、いいねえ。

●セリア
血判状で、学プロの結束を高めるでやんすな。


●寧々
ひぅっ……血……!?

●楓李
あー、この前、輸血に協力したわぁ。
注射でな、ぶすーって……。

●くるみ
注射……うぅぅぅ……。

●セリア
血判状って日本刀でズバっでありんすよね?

●寧々
日本刀……っ、うぅ……頭がくらくら……。

●くるみ
絶対! ダメです!

●悠
もっといい方法があると思うなぁ。
普通にみんなで元気出してって書くだけでいいと思いますけど。

●セリア
なんだか、面白くないデスねぇ……。

●くるみ
面白い面白くないじゃないですよ~!

●セリア
お、おぅ……パルドン、ごかんべんなされ!

いやっ、その、ワタシとしても暗い空気を盛り上げようといいますか……!

●楓李
あ、プロデューサーはん?
今、セリアはんが、くるみはんを困らせててな?

●プロデューサー
大丈夫?

●くるみ
だってセリアさんが注射でブスッとかいうですから~……!

●セリア
あちきは日本刀って言ったのデスけど!?

●悠
ひなた先輩のこと、どうしますか結局?

●寧々
……お手紙……書く?

●楓李
うち、字、ヘタなんやけどなぁ……。

●くるみ
そんなの、ひなたさんは気にしないですよ!
大切なのは真心。真の心と書いて真心です!


●セリア
何を書けばいいデスか?

●くるみ
だから気持ちですよ? いまの素直な気持ちを書けば、
ひなたさんはしゅみみみみ~って立ち直るです!

●セリア
拝啓、ひなた殿。
牛ドーン、紅ショウガ抜きが食べたいでありんす……と。

●くるみ
欲望に素直になっちゃダメですよぉ!?

●プロデューサー
落ち着いて!

●寧々
ええっと……とにかく、お手紙、書きましょう。

あと……ケンカはダメ、です……。

●悠
ケンカというか、セリア先輩がひとりでふざけてるだけです。

●セリア
ふざけてないでありんす! あちきは大真面目でありんす!
紅ショウガはどうしても、牛ドーンには相応しくないと思うのだぜ。

正確には牛ドーンでなくて、牛ドドーンでお願いしたいでありんす!


●悠
ドドーン?

●セリア
大盛りデース。

●悠
…………。

●くるみ
プロデューサーさん、
ひなたさんをきっと元気にしてあげてくださいです。約束です!

くるみたちも、がんばってお手紙書きますから……。

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現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第7話「信じることは耐えること」

ーー廊下

●美雪
今はそっとしておいた方がいいと思うのです……。

●彩
私もそう思うんだよね。
みんなには言いづらいけどさ……。

●プロデューサー
なぜ?

●美雪
私は……単純にご家族の問題だから、
安易に触れるべきではないと思うのです。

どこまでいっても、私たちは……家族ではありませんから。

こんなこと言っては、クールビューティーと思われるかもしれませんが……。


●彩
美雪、それは冷静な美人さんに対する褒め言葉だから。

●美雪
まぁ! 彩さんのようなですか?
お恥ずかしい……。

●彩
い、いや、私は美人じゃないし……うん、で?

●美雪
こほんっ、ええっと、冷たい女とお思いになるかもしれませんが。
あくまで我々は他人なのです、そこの線引きを誤ってはいけません。

ひなたさんは強いお方です。
きっと、もし助けが必要なら言ってくださるはずです。

少なくとも……しばらくは様子をみるべきなのではないかと。

●プロデューサー
彩は?

●彩
うーん、私は家族というか。
もっと単純なんですけど……。

……私だったら、今はそっとしておいてほしいかなって。

自分が弱ってるところとか、見られたくないですし……。

ひとりでも立ち直れるって思ってた時に、
外からいろいろ言われたら腹がたつかもしれないって。

……いや、ひなたは、そんな子じゃないかもしれないけど……。

うん。プライドの問題ですよ。
こんなこと……って言っちゃなんですけど。

辛いことのたびに、落ち込むたびに助けられてたら、
成長もできないし……ひとりじゃダメな人間になっちゃうと思うんです。

だから、今はそっとしておくべきだと思います。

●プロデューサー
分かった。

●彩
それでも捜すって顔ですね、プロデューサー。

●美雪
……いえ、私たちも捜したいという気持ちは一緒です。

むしろ、プロデューサー様にそう言っていただいてよかったです。

●彩
私たちも、迷ってたんです。

でも……そうですね、プロデューサーがそう判断するなら、
きっとそれが一番いいんだと思います。

ひなたのこと、どうかよろしくお願いします。
気を張って、ひとりになりたいって時ほど……。

誰かに駆けつけてもらいたいって、どこか思ってるものですから。

ど、どっちなんだよ! って話ですね、すいません。

●美雪
彩さんが1人になりたい時は、
きっとセリアさんたちが放っておきませんよ。


●彩
放っておいてほしい時もあるんだけどなぁ……。

●美雪
ふふふ……じゃあ私は待っておりますわね。

●彩
なんだかそれも寂しい気も……。

こほんっ、にしても。
まずひなたを捜さないと……。

●美雪
一体どこにいるんでしょう……?

●茜
み・つ・け・たーーー!

わっほい! さすがアカネ!
100パーセントジュース買いに行った甲斐があったわ!

●彩
茜!? 見つけたってまさか……!

●茜
中庭にしかない100パーセントジュースの自販機に行ったら、
ひなたが屋上のベンチに座ってるのが見えたのよ!


●美雪
まぁ!

●茜
……はっ! ちなみにジュースを買ってこい!
って言ったのは瑠璃花よ!
つまり『プリティ→プリンセス』の手柄といっても過言ではないわね!

ふっふっふっふ……褒めて、褒め称えなさい!
この天に愛されし幸運の持ち主を崇めて貢ぎ物を渡すのよ!

●彩
茜、すごいよ! よかったー! ひなたが見つかって!

●茜
え? あ、うん。でしょ? 偉いよね?

●プロデューサー
よくやった!

●茜
うん。えへへ……なんでだろ、落ち着かない。
おかしいな、何かいつもはここらへんで調子にのるなーとか……。

……ま、いっか。
ひなたのところ、行ってあげてよね、プロデューサー。

ダメでも、アカネが慰めてあげるから♪

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現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第8話「ひとりじゃない」

ーー屋上

●ひなた
…………。

●プロデューサー
…………。

●ひなた
………あのね。

来ると思ってたよ。

うん……心配してきてくれたんだよね?

ありがとう。

プロデューサーはあんまりしゃべらないけど、
気持ちはいつも伝わってるよ。


だからね、絶対来ると思ってた。

●プロデューサー
当たり前だよ。

●ひなた
当たり前に優しいって、ステキだよね。

あたしもプロデューサーみたいに、
絶対くるって信じられてるような人になりたかったなぁ。

いざって時に、頼ってもらえて。
信じて……もらえて。

みんなの期待を受けて、それを返せて。

誰かを導いて、引っ張ることができて。

信頼されてるって、ことだよね。

みんなプロデューサーのこと大好きだから。

●プロデューサー
みんなもひなたが好き。

●ひなた
うん……知ってる。

ね、今あたし、みんなにスッゴイ心配かけてるね。

迷惑かけちゃっててさ……。
でもね、こんなこと言っちゃうのはダメだけど。

やっぱり、1人じゃなかったって。
勇気、出てきたよ……。


本当はさ、また輝音さんの時みたいに、
期待はずれだって言われるんじゃないかなとか。

また雑誌とかネットで、櫻花すばるの妹はとんだ出来損ないだとか、
そうやって言われるのが恐かったんだ。

でも、もう関係ないかな。

それよりも、みんなの夢がスタフェスにあるなら、
ちゃんと戦わなきゃって。

むしろ、これがあたしの仲間だ、すごいだろって、
みんなに自慢したい気持ちが大きいかも。

だからあたし……もう逃げない。

●プロデューサー
みんなが待ってる。

●ひなた
そうだね。そろそろ行くよ。

まだ、うん……怖いけど……。

でもね、大好きなプロデューサーもいるし。

大好きな友達がたくさんいるもん。

だから、怖いけど……カクゴはしたんだ。

でもね、お願い、プロデューサー。

手、握ってくれる?

●プロデューサー
いいよ。

●ひなた
ありがとう……うん、元気が出るね。

●愛美
あーあー、甘えちゃってまあ。

●ひなた
ふぇ!? 愛美ちゃん!?

●千尋
仲良さそうで、羨ましいわぁ。


●和歌
……えいっ!

●ひなた
わぁっ! 和歌っ、いきなり抱きつくと危ないよ!

●和歌
…………。

●愛美
元気づける役をプロデューサーに取られて拗ねてるのよ。

それはそれとして、左手はもらおうかしら。

●ひなた
うわっ、な、なに!?

●愛美
いきなりフラーっとどっかにいって、
レッスンをサボるようなやつは捕まえておく必要があるのよ。

●ひなた
愛美ちゃん……って、んぎゅっ!

●千尋
うふふ、ほっぺがリンゴみたい。

●ひなた
ち、千尋ちゃん、力つよいよ……ほっぺが歪んじゃうよぉ~!

●千尋
とって食べちゃおうかしら、なんて。

●ひなた
ごめん! ごめん! 怒ってる!? 千尋ちゃん怒ってる!?

●千尋
うふふ……心配はしたよ。

●ひなた
ごめーんって!

●琴音
……あはは、もうみんな大袈裟ですねぇ。

●ひなた
う、嬉しいけど、大丈夫だよ、あたし……。

…………。

はぁ……うー、もーみんな……。

みんな、大好きだよ。

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現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第9話「光の中で」

ーープロダクション室

●ひなた
チャンスだよ。

どっちにしろ、
敗者復活戦では全力を尽くさないといけなかったんだから。

お姉ちゃんのことで、有名になれたのはプラスだよ。
ちゃんとライブで成功さえすれば、この先にも繋がる。

●和歌
でもファンの視線も厳しくなるんじゃ……。

●ひなた
うん……でもね、それはお姉ちゃんと同じ土俵で勝負すればだよ。

●セリア
おお! ステージでスモーで倒すデスか!?
土俵外試合、国技館ライブでスモウドロップライブ!


●ひなた
セリアちゃんみたいに、
うちの学プロはお姉ちゃんとは違うものを持ってる人がいる。

ううん、誰もがお姉ちゃんとは違うんだよ。
だから、お姉ちゃんと勝負する時、そこで戦ったら絶対負けちゃう。

●麗華
私たちは、私たちの良いところで勝負するということね。
……当たり前だけど、気をつけないといけないわね。

●晴海
でも、ファンが求めてるものから外れないかな?

●ひなた
それでいいよ。

●茜
そうそう。だいたいさー、今までのファンはどーすんの。
ひなたのお姉ちゃんのファンは、アカネのファンじゃないんだからさ。

●ひなた
その通り! あたしたちはあたしたちのファンに向けてライブしなきゃ!

●茜
え、あれ?

●希
茜にしては良いこと言うじゃない。
そうね、ひなたのお姉さんは、ひなたのお姉さんだもの。


●茜
そ、そうそう!
アカネたちは、もっとスゴイってところを見せるのよ!
何が元トップアイドルよ! 現役の強さをみせつけるのよ!

●悠
おおー! 茜先輩かっこいいです!

●くるみ
なんだか勇気が出てきたです!

●佳奈恵
まあ、それぐらいの気持ちでいた方がいいかもね。

●茜
そ、そうよね! あはははははは……。

……いつもはここらへんで調子に乗るなって言われるのに、
何かさっきからおかしいわね。

●瑠璃花
褒められるのに慣れてない……。悲しいやつ……。

●ひなた
でも、本当にそういうことだよ。

あたしね、みんな素敵な才能を持ってると思うんだ。

だから、お姉ちゃんの評判とか気にする必要ないよ。
みんなはみんななだけで、輝けるはずなんだから!

●寧々
私は……私らしく……輝ける。

●理子
そもそも自分以外の誰かになるなんて、誰にもできないからな。

●ひなた
一生懸命やろう? きっと相手のひとたちも一生懸命のはず。

それだけで、結果は出るよ。
何がいいかって決めるのは私たちじゃなくて、ファンの人たちなんだから。

●プロデューサー
頑張ろう!

●ひなた
うん! みんな! 心配かけてごめん!

頑張ろう、ただ頑張ろう。

あたしも頑張るよ。
ステージで、櫻花すばるじゃなくて……

櫻花ひなたのこと、覚えてもらうために!


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現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第10話「ラスト・デスマーチ」

ーー運動場

●麗華
とりあえず、全員基礎から鍛え直しということでいいかしら。

●茜
えええええ!?
なんかつまんなーい、どうせ地味な腹筋背筋とかでしょー?
私たちのことを好きなファンに向けるんだから、別に……。


●麗華
私はこの学プロメンバー全員のファンよ。
そのファンから言わせてもらうと、基礎がまだまだなってないの。

●茜
え、ちょっと。

●麗華
ファンから言わせてもらうと……。
厳しいことを言えば、やはり『Remuage』と『プリティ→プリンセス』を重点的に……。

●茜
差別よ差別! ひなたもなんか言ってやってよ!

●ひなた
麗華ちゃんの言ってることだもん。
あってると思うなぁ~。

●茜
ううっ、そうやって自分のユニットだけ
特別メニューとかしようってことでしょ?

●麗華
もちろん、『GE:NESiS』には特別なメニューをこなしてもらうわ。

●茜
ほらぁ! アカネもそういうのがいい!

●瑠璃花
私は基礎レッスンでいいから。

●セリア
『Remuage』も基礎レッスンでいいでありんす!

●茜
え? あれ? そうなの?

●麗華
そう……感心するわね。
彩や晴海、悠あたりを誘おうと思ってたんだけど……。

茜も来るのね。ヴァルプロ式サバイバルレッスンに。

●茜
……え?

●麗華
これは昔のヴァルプロの人たちが、
メンバーの質を維持するために考案したレッスンよ。

当時のNO1の人が考案したものらしく……正直私でも辛いのだけど、
手っ取り早く基礎力を底上げするには、ぴったりなの。

●理子
朝ごはんをなるべく噛んで食べるのがコツだ。
消化を良くしないと、吐いた時辛いぞ。

●更菜
大丈夫です、辛いのは最初の3時間だけです。

●美雪
あとは記憶がありませんし……。

●希
半端に体力あると、逆に意識がはっきりしてて辛いのよね。

●茜
え、いや、ちょっ……。

●瑠璃花
茜のこと、私、忘れないから。

●茜
いややっぱアカネも基礎レッスンで! 地味なの最高!

●麗華
よし、行くわよ茜!

●茜
ちょっ! や、やめ……嫌ぁぁぁ!?


●くるみ
悠くんたち、大丈夫ですかね……。

●寧々
晴海さんも……最近顔見てないし……。

●瑠璃花
……あれ? 茜?

●茜
…………。

●ひなた
わぁ! 麗華ちゃんたち、おかえり!

●麗華
ただいま。そっちの調子はどうかしら?

●ひなた
バッチリだよ! 麗華さんたちは?

●麗華
志願者の茜が心配だったっけど、脱落者はなしよ。

●悠
くるみただいまー!
いやー、キツかったよ。

●晴海
置いてかれないようにするのに精一杯だった……。
むしろ生き残ったことが、自分でも不思議なくらい……。

●麗華
今日は数日ぶりに帰宅していいと伝えてるわ。
だけど茜は、まず瑠璃花に会いたいと聞かなくて。

●瑠璃花
……茜。

●麗華
訓練中もなんども脱走を試みて、
瑠璃花に助けを求めていたわ。

ユニットの絆は素晴らしいわね。
積み重なるペナルティにも負けないで、何度も何度も脱走を……。

●瑠璃花
レッスンが嫌だっただけだと思うけど。

まぁ……えっと、脱落しなかったみたいだし、その点は偉い、と思う。


●茜
…………。

●瑠璃花
茜?

●麗華
あ、そうだったわ。
茜、喋っていいわよ。

●茜
ハッ! アカネは大丈夫であります!

●瑠璃花
!?

●茜
私、佐久間 茜は!
この度ヴァルプロ式レッスンを終え、アイドルとしてやっと第一歩を踏み出しましたぁっ!

麗華殿、希監督官殿にはまことに感謝しておりますー!
そして此度、カリキュラムの終了を
ユニットのソウル・メイトである椿 瑠璃花殿にご報告を……!

●瑠璃花
ど、どうしてこんなになるまで……!

…………。

ま、こっちのほうが扱いやすくていいかな。

●ひなた
うん! 茜ちゃんもやる気たっぷりみたいだね!

●和歌
いや、そういう次元じゃないと思うけど……。

●ひなた
いい感じだね、このまま敗者復活戦、頑張るぞ! おー!

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現世(エイドス)サイド:第17章「瞳に映る花の名前」第11話「ど根性アイドル☆スター」

ーー学園内広場

●和歌
ひなた、最近ウワサの神社の話って、なにか知ってる?

●ひなた
町のどこかにあるっていう、謎の神社?
話くらいは聞いたことあるけど、よくわからないや。


●愛美
ふふん、2人ともそんなことも知らないのね!
私は既に場所までおさえてあるわよっ。

●和歌
おおっ、愛美さんすごいですね!
それで、その場所っていうのは?

ーー山

●琴音
なるほど……山道を登ればある、ということですか。
だから、『Twinkle☆Star』でお参りをすることになったんですね?

●千尋
だからって、なにもランニングしながら移動しなくてもいいのにぃ~!

●愛美
ほら千尋! 大会も近いんだから、願掛けついでに運動よ!

●琴音
きっとこれが終わった後のご飯は美味しいですよ……、
がんばりましょう、千尋さんっ。

●千尋
あうあうっ……走るとお腹すいてきちゃうのぉ……。

●和歌
でも、こんな山みたいなところにも道はあったんですね。

●ひなた
そうだね。これくらいなら、自主練で走ってもいいかも。

●愛美
2人とも! 今日のメインは神社なのよっ?


私たちは敗者から勝者になるの! 今度こそ、みんなで勝つのよ!

●ひなた
……そうだね、絶対勝たなきゃ!
勝つためならあたし、なんでも挑戦するよー!

●和歌
ああっ、ひなた速い! 待って、私も一緒に行くからー!

●愛美
……よかった、もう完全に吹っ切れてるみたいね。

●千尋
はぁー、はぁー……だ、だめぇ……お菓子食べなきゃ……。

●琴音
ううっ……千尋さんがんばってぇぇっ……!

ーー神社

●ひなた
おおおおお! 着いたね、ウワサの神社!

●和歌
ホントにこんなところにあるんだ……全然知らなかった。

●千尋
こくっ、こくっ……んんっ、お水が美味しいねぇ。

●琴音
んっ……あっ、ホントですね。山の上だからかな?

●愛美
それじゃあみんな、小銭は持った?

●ひなた
なにをお願いしよっかなぁ。

●愛美
敗者復活戦で勝てますように、でしょ?

●和歌
シャンプー変えたり、髪の結び方とかを変えたら、
少しは気付いてもらえますように……。

●琴音
おおっ……和歌ちゃんは乙女なお願いだね。

●千尋
美味しいものがいっぱい食べたいなぁ。

●愛美
そんなのいつも食べてるじゃないっ。

●琴音
これじゃあお願い、まとまらないね……じゃあ、ひなたちゃん。
私たちの代表でユニットのお願いを言ってくれないかな?

●ひなた
うん、いいよ! それじゃあね……すぅー。

神様ぁー!
あたしたち、敗者復活戦で1位になりまーす!!


●愛美
……なれますように、じゃなくて?

●ひなた
間違えちゃったね、あははっ。

●和歌
はぁ……まぁ、ひなたらしいお願いだとは思うけど。

●千尋
だね。ひなたちゃんの一言で、わたしもやる気いっぱいになったよー。
大会、がんばって勝とうね!

●琴音
そうだ! せっかくだから帰りもランニングして帰りませんか?

●ひなた
いいね! よーっし、帰りのランニングは一番で帰るぞー!

●愛美
負けないわよ……あら? ここにも階段があったのね。
……って、ま、まさかここの神社って!?

●琴音
愛美さん? ひなたちゃんたち、もう走り始めてますよ?

●愛美
い、今行くわ! 琴音も先に行ってて!

(ここ、町の中から行けばもっと早く着くじゃないのっ。
 あんなに走る必要、なかったなんて……)

(……『Twinkle☆Star』の団結のためにも、
 これは見なかったことにしよう。うん……)

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青空アンダーガールズ!Re:vengerS ・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 155.7 MB
・バージョン: 2.0.6
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

© SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

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