【あおガルシナリオ集】アイドルストーリー「GE:NESiS(ジェネシス)」編

2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。

この記事では、アイドルストーリー「GE:NESiS(ジェネシス)」編を紹介します。

▼メンバーは黒瀬 麗華(くろせ れいか)[声優:早瀬莉花]、今泉 更菜(いまいずみ さな)[声優:北野更]、相原 希(あいはら のぞみ)[声優:相良茉優]、白拍子 美雪(しらびょうし みゆき)[声優:高橋美衣]、霧島 理子(きりしま りこ)[声優:菅愛理]。


なお、GE:NESiS(ジェネシス)のユニット&キャラクターは別記事で詳しく紹介しています。

目次
黒瀬 麗華:第1話「BLAZE UP!」
黒瀬 麗華:第2話「二人の夫婦的日常」
黒瀬 麗華:第3話「実力者、仕事を選ばず」
今泉 更菜:第1話「不良の品格」
今泉 更菜:第2話「お姉さんになれたら」
今泉 更菜:第3話「ケガの功名?」
相原 希:第1話「素直になれないキモチ」
相原 希:第2話「品行方正、ストレートガール」
相原 希:第3話「天使のささやき」
白拍子 美雪:第1話「おいしい水族館」
白拍子 美雪:第2話「言葉の力、ホントの力」
白拍子 美雪:第3話「二人はお姫様」
霧島 理子:第1話「静穏の中で」
霧島 理子:第2話「狩人のメソッド」
霧島 理子:第3話「家庭的な?カノジョ」

黒瀬 麗華:第1話「BLAZE UP!」

ーーレッスン場

●希
くっ……ま、負けたぁ……。
今日こそはいける! って手応えがあったのに……!

●麗華
……そうね。確かに、少し前とは段違いだったわ。
気を抜いたらやられる、って思って、
最初から全力でぶつかるしかなかったもの。


●希
微妙な言い方のフォローやめてくれるっ?
つまり、「全力出したらあんたは私にかなわない」って言ってるのと
同じじゃないの!?

っていうか、こっちが必死で食らいついてるのに、
さらに速度上げてくるなんて!
あんたの身体に積んでるエンジンどーなってんのよ!?

●麗華
エンジンはみんなと同じよ。使い方をちょっとだけ工夫してるだけ。
……いい勝負だったわ。またいつでも再戦しましょう。

●希
だったら今すぐ勝負よ!
もう1回、同じ曲でやりましょう!

●麗華
……ふぅん、いいの?
同じ条件だと、あなたには圧倒的に不利だと思うけど。

●希
圧倒的までいってない! さっきのは、途中でステップ滑りかけたのが原因!
あのミスがなかったら、もっと差を縮められるわ!

こうなったら、持久戦勝負よ……!
あんたのその無尽蔵な体力を、あたしの気力でカバーしてやるわ!

●理子
お、おい希っ……!?

●麗華
……いいわよ。
体力でも気力でも、わたしは負けたりしないけどね……?


●更菜
れ、麗華もエキサイトしないで、落ち着いて!

●麗華
何言ってるの更菜、わたしは冷静よ。
ただ、勝負にはストイックでありたいだけだから。

●理子
いや、その目全然冷静じゃないって……。
日本刀みたいに触れただけで、すっぱり斬られそうなほど鋭いんだけど……。

●美雪
そ、それよりお二人ともっ!
きょ、今日はもう時間があまりございませんし……
対戦なんかよりも、練習を……。

●希
……対戦「なんか」って、何?

●麗華
どういう意味かしら、美雪……?
まさか、わたしたちのバトルを「そういうふうに」見てたってこと……?

●美雪
ひ、ひいいぃっっ!?

●理子
……だめだ、こりゃ。

目次へ戻る

黒瀬 麗華:第2話「二人の夫婦的日常」

ーープロダクション室

●麗華
ふぅ……。
これで、なんとか最後までできたかな。

●更菜
お疲れ様、麗華。
今度のライブの資料、まとまった?

●麗華
ええ。ちょっと凝りすぎて予想以上に時間かかったけど、
その分いいものには仕上がったと思うわ。


●更菜
ふふっ、それは楽しみね。
……はい、お茶。喉乾いたでしょ。

●麗華
ありがと、気が利くわね。
……香りが落ち着くわ。これってダージリン?

●更菜
イングリッシュ・ブレックファーストよ。
相変わらず紅茶の銘柄にはうといんだね。

●麗華
美味しく飲めれば、それで十分だもの。
……うん、やっぱり更菜の淹れてくれたお茶が、一番だわ。

●美雪
うふふっ……麗華さんと更菜さんって、まるで御夫婦みたいですね。

●更菜
えっ?

●麗華
……と、突然何を言い出すのよ、美雪。
びっくりするじゃない。

●美雪
だって、お互いの求めているものをよくわかっていると申しますか……。
長年連れ添った男女のように睦まじい感じですわ。

●麗華
男女って……わたしたち、両方とも女なんだけど。

●更菜
でも、そういうのも悪くないよね。
ということは、私がお母さんになるのかな……?

●麗華
じゃあ、わたしがお父さん?
……勘弁してよ。


●更菜
ふふっ、……お父さん、肩が凝ってますね。
少し揉んであげましょうか?

●麗華
だから、やめてってば。
あっ、……ん、でも気持ちいい……。

●美雪
あらあら、これはごちそうさまです。
私はお邪魔のようですから、先に失礼いたしますね。

●麗華
……もう好きにして。
どっちでもいいわ……ん……。


目次へ戻る

黒瀬 麗華:第3話「実力者、仕事を選ばず」

ーーステージ裏

●茜
ま、負けた……!
なんで? 万全の準備と構えで勝負を挑んだのに、何が足りなかったの?

●理子
いや……失礼だけど、全部だろ?
善戦どころか、もう惨敗って言っていいくらいの大差だったぞ。

●茜
そこまで言う? あえて言う!?
だいたいこんなに実力差があったら、
少しくらい手加減するでしょフツーは!?

●麗華
手加減なんて、真剣勝負の相手に失礼でしょう?
誰が相手でも、どんなものに対しても全力でぶつかる……
それが、わたしのやり方よ。


●茜
んんん? ……なるほど、どんなものに対しても、ね。
その言葉に、嘘はないわね?

●麗華
ええ、ないわ。
……それがどうしたの?

●茜
じゃあ、そこで待ってなさい!
あんたにぴったりの対戦相手を連れてきてあげるわ!

●理子
……なんて言って出てったけど、大丈夫か?

●麗華
ええ、平気よ。
何が来ても、わたしは負けるつもりなんて無いから。

●茜
待たせたわね!
あんたの次の相手は……これよっ!

●理子
……おい。
相手ってそれ、カエルだろうが。

●茜
どんなものに対しても、って言ったでしょ?
じゃあ、こいつと勝負してみてよ!

●麗華
っ、……わかったわ。

●カエル
ゲロゲロっ

●麗華
……げ、ゲロゲロッ。
ゲコッ、……ゲロっ……。


●茜
…………。
ほんとに、カエルにカエルで対抗してる……。

●理子
や、役者魂……?
いや、なんか違う気が。

●麗華
ゲロゲロッ、ゲロゲロ……ゲコっ……。

●茜
……面白い人ね。
なんかちょっと、好きになったかも。

●理子
何ていうか……全てに対してバカ真面目と言うか、不器用なんだよね。

●麗華
ゲロッ。

●理子
……限度があるけどさ。

目次へ戻る

今泉 更菜:第1話「不良の品格」

ーー教室

●希
そもそもねー、更菜は真面目すぎるのよ。

●更菜
えっ……?
い、いきなりなに?

●希
アイドルって、親しみやすさが大事でしょ?
なのに、更菜は誰に対しても真面目すぎ。それだと相手も身構えちゃうわ。

●理子
うん、それは言えてるな。
もう少しリラックスして人と接しても、いいと思う。

●更菜
そ、そうかな……?
じゃあ、どうしたらいい?


●希
うーん、そうね。……ここはいっそ、ショック療法ってやつで。
今と正反対の自分になってみるってのは、どう?

たとえば、そう……不良とかにっ!

●更菜
ふ、不良……?

●理子
え……?
お、おい希、それはさすがに極端なんじゃ……?

●更菜
な、なるほど……!
不良は親しみやすさの象徴ってことなのね。

●理子
いや違う、断じて違う!

●麗華
けど、あえて極端に触れてみるのも変化につながるかもね。
というわけで更菜、ちょっとやってみたら?

●更菜
わ、わかった。
じゃあ、手始めに……美雪、ちょっとこれ借りるね。

●美雪
……更菜さん?
私の飲んでいたジュースの空き缶を持って、どこに行くのですか?

ーー学園内広場

●更菜
これを、どこか道端に捨てて……。
あ、でもただポイ捨てするだけじゃ不良っぽくないから……。

ここは、相手が嫌がることをすべき……だよね。
……よし、歩いてる人が引っ掛けやすい場所に置いて、躓かせるように……。


うん……曲がり角のここなら、目立たずにうっかり踏んじゃうかも。
そしてバランスを失って……。

あ、でも転ばせるなら、受け身は取れないようにした方がいいよね。
頭から行くようにするには、ここの方が上手く転ばせられるかも……。

あ、でも気付いて踏まなかった場合も考えて、
避けたところにも何かあると効果的かな。

ふふっ、ふふふ……。

●理子
お、おい……更菜?

●麗華
……はい、そこまで。
さすがにやりすぎよ、更菜。

●更菜
えっ? れ、麗華……?

●美雪
更菜さんって……実は腹黒だったのですね。

●希
ないわ。……うん、今のはないわ~。
相手にトラップ仕掛けるなんて、不良というか外道の考え方だよ……。

●更菜
だ、だって……!
不良になれって希が言うから、その通りにしたのに~!

●理子
まぁ、更菜が不良じゃなくて、本当に良かったよ。

●希
そうだねー。

目次へ戻る

今泉 更菜:第2話「お姉さんになれたら」

ーー街中

●希
……あれ?
あそこにいるの、セリアじゃない?

●更菜
ほんとだね。
なんだろ……キョロキョロして、何かを探してるみたい。

●希
ねー、セリア。どうしたのよ。

●セリア
あっ……サナにノゾミ、これはよいところに!
まさに『地獄のホットケーキ』でありんす!

●希
それを言うなら『地獄に仏』でしょ?
地獄のホットケーキってどんな食べ物よ……。

●セリア
実はあちき、道に迷ってしまったのでありんす!
目的地を探して歩いてたら、今どこにいるのかもわからなくなって……。

●更菜
ここ、学園そばの通りなんだけど……。
ところでセリアさんは、どこに行くつもりだったんですか?

●セリア
んー、えっとその……なんというか……。

●希
ちょっと……まさか、行き先忘れたなんて言わないでしょうね?

●セリア
違うのデース! ただ、日本語でなんと呼べばいいのか……。
ヒキャク……そう、ヒキャクなのデス!

●希
はぁ? ヒキャクってなによ。

●更菜
ヒキャク……飛脚……。

あ、ひょっとして郵便局のことですか?


●セリア
そう、ユービンキョクでありんす!

●更菜
それならわかります。
ちょっと待って、今地図を書きますから……。

……はい、これ。

●セリア
助かったでありんす! この礼はいずれまた!

●希
大げさねぇ。
……にしても更菜、今のでよくわかったね。

●更菜
うん。セリアさん、手紙みたいなものを手に持ってたし。
飛脚と聞いたから、なんとなくね。


●希
へー、いい勘してるよ。

●更菜
あはは。……私も昔は、よく道に迷ってたなぁ。
その時は、たまたま通りがかったお姉さんに助けてもらって……。

でも、わんわん泣いてばかりで、ちゃんとお礼も言えなかった。
ほんと私、ダメダメだった……。

●希
けど、今は違うでしょ。
その時のお姉さんみたいに、ちゃんと道案内できたんだから。

●更菜
あ、そうか。
じゃあ、少しは私も成長できたのかなぁ……。


●希
してるって。
だから自信持ってよ、更菜。

●更菜
うん……ありがとう、希。

目次へ戻る

今泉 更菜:第3話「ケガの功名?」

ーーレッスン場

●美雪
あ、あいたた……!

●更菜
どうしたの、美雪?

●美雪
あ、いえ……。
最近シューズを変えたばかりなんですが、
そのせいで足の皮がめくれてしまって……。

●更菜
そうなの?
ちょっと待ってて、今消毒薬を持ってくるから。

●美雪
申し訳ありません……。

……うぅ、しみますねー。

●更菜
あとは患部にガーゼを当てて、テーピングで固定。
……はい、できたよ。


●美雪
わっ……?
すごいです、立ってもさっきみたいに痛くありません!

●更菜
痛みをこらえようとして、無理にかばわないでね。
かえって怪我をしやすくなるから。

●美雪
はい、ありがとうございます!
それにしても更菜さん、よくテーピングのことをご存知でしたね?

●更菜
あはは……私、レッスン中とかによく怪我をしたから。
そのおかげで応急手当のやり方を覚えちゃったの。


●美雪
なるほど……これが本当の、怪我の功名ですね。
ということは私も、たくさん怪我をすれば物知りになれるんでしょうか?

●更菜
えっと……物を覚えるために怪我をするってのは、
目的と手段を間違えてると思うけど……。

●希
そうそう。あたしみたいに怪我をしないよう、
普段から気をつけておいたほうがいいよ。……いててっ……。

●更菜
え……どうしたの希、その怪我?

●希
さっき、ダンスがいい感じにできてたから、つい調子に乗って。
腕を大きく振った先で、バーにがーん、とやっちゃった。

●美雪
まぁ、痛そう……!
大丈夫なんですか、希は?

●希
あぁこれ、ただの打ち身だから。
ただ、あんまり怪我したことないやつは大怪我しやすいから気をつけろって、
保健医さんに怒られちゃった。

●更菜
そっか……私があんまり大怪我しないのは、
普段からたくさん怪我をしてるってことなのかな……?

●希
あー、もう! そういう意味で言ったんじゃないってば!
なんでもネガティブに捉えるの禁止ー!

目次へ戻る

相原 希:第1話「素直になれないキモチ」

ーーレッスン場

●希
え、えっと……。
あのさ、麗華。ちょっと、聞きたいことがあるんだけど……。

●麗華
なに?

●希
その……最近さ、ターンの時にちょっとだけ、違和感があるんだよね。
もし、あんたが気づいてるなら、意見でももらいたいなー、なんて……。

●麗華
あぁ、そういえばそうね。ほんのわずかなズレだけど。
……言ってもいいの?

●希
ま……まぁ、第三者の意見って大事だからね。
最後まで聞くかどうかは、聞いてみてから考えるってことで……。


●麗華
……希は手足を大きく使って動くから、
素早い動きになると時々軸がぶれることがあるのよ。
気づいてた?

●希
え……そ、そうなの?

●麗華
持ち前のバネで、すぐに持ち直してるけどね。
その時に出てしまうふらつきが、原因になってるんだと思う。

そういう時は、ステップで戻さずに腕を使うの。
振った腕を胸に手繰り寄せるようにして、肘をうまくたたんで……。

●希
肘を、たたむ……。

●麗華
そう。勢いをつけて……こんな感じに。
そして正面を向く瞬間にもう一度伸ばせば、
動きにブレーキがかかってきれいに見えるわ。

●希
肘をたたんで……正面で伸ばす。

……わっ、本当! きれいに回れた!

●麗華
あとは速度を上げて、反復練習ね。
はい1、2、1、2、……。

●希
1、2、1、2、……。

すごい……前よりずっと軸がぶれなくなった……!

●麗華
そういうこと。
……でも、希も大したものね。
言われてすぐにできるなんて、なかなかできないことよ。

●希
……コツを教えてくれたのは、麗華だし。
それにあんたは、すでにマスターしてるし。
……あたしなんて、まだまだよ。

●麗華
だけど、希の成長力には正直、わたしは怖さを感じてる。
それにその、貪欲な向上心もね。

……えらいえらい。

●希
っ、……こ、子供扱いして頭なでたりしないでよ、もうっ。


●麗華
ふふっ……。

●希
……ったく、ふんっ……。

目次へ戻る

相原 希:第2話「品行方正、ストレートガール」

ーー廊下

●希
ちょっと、理子!

●理子
もぐもぐ……なんだ、希。
アタシに何か用か?

●希
何か用、じゃないわよ!
ものを食べながら歩くのはやめなさいって、前から言ってるでしょ?


●理子
しょうがないだろ。
今日はレッスンが長引いて、ゆっくり食べてる暇もなかったんだから。

●希
だとしてもよ! そういうはしたないところ人前に晒すなんて、
アイドルとしての自覚にかけてるんじゃないの?

●理子
おいおい……この前の祭で、みんなと食べ歩きしただろうが。
アンタだって一緒にやってたのに、アレと何が違うんだ?

●希
あれは屋台が並んで、そういう場所だったからよ。
だけどここは学園の中なんだから、TPOってものに従いなさい!


●理子
わーったよ、ったく。
1個やるから許してくれって、な?

●希
むぐっ?……も、もう何よいきなり。

でもこれ、おいし……。

●理子
食べながらおしゃべりなんて、はしたないぞ?

●希
んぐっ……!?

●理子
へへん、お返しだよ。
じゃなっ。

●希
あっ、こら逃げるな! 待ちなさーい!
っていうか、廊下は走るなー!


……はぁ、まったく。
逃げ足は相変わらず速いんだから、もう。

…………。

とりあえず、これは更衣室で食べよっかな。
あ、でも途中で誰かに見つかったら……。

●麗華
……?
どうしたの希、そんなところで何やってるの?

●希
っ? れ、麗華っ!?
い、いやその、あ、あたしは……。

べ、別に何もルールは破っていないからっ!
それじゃっ!

●麗華
……どうしたのかしら?

目次へ戻る

相原 希:第3話「天使のささやき」

ーー駅前

●希
あれ……何か落ちてる?
……なんだ、1円か。

とりあえず、交番に届けよっか。
えーっと、この近くにあるのは……。

●瑠璃花
……リンゴの摂取カロリーは、消化カロリーよりも大きい。
だからダイエット食品の1つとして重宝されている……。

●希
……なによ、瑠璃花。
いきなりやってきて、それどういう意味?

●瑠璃花
そんな小さな額を拾うたびに交番に持っていく、なんてやってたら、
希が疲れるだけだ、って話。

1円を交番に持っていったところで、わざわざ落とし主が来ることはない。
それに、対応する警官の時給にも見合わない。

つまり、わざわざ持ってこられても、時間の無駄。
そして応対する警官にとっても、
マイナスの作業を増やしているだけってこと。

●希
……つまり、リンゴダイエットと同じで無駄だ、
余計なお世話だぞ、っていいたいのね?


●瑠璃花
あなたの親切が、他の人にとってもそうだとは限らないってこと。
善意を振りかざすのも、時と場合によりけり。

●希
……じゃあ、1円ならもらっていいっての?
10円なら? 100円なら?

正しい行いをするのに、基準なんてないわ。
その時に、自分が正しいって思ったことをやるだけ。
……それが、あたしのポリシーよ。


●瑠璃花
…………。

●希
……言ってる意味はわかるわ。
実際1円で何が変わるのか、って話だしね。

でも、あたしはやるわ。
コンマ何パーセントの確率でも、落とし主が来た時のことを考えるだけよ。

●瑠璃花
……まぁ、人それぞれの考え方だと思う。
わたしはやらないけど。

●希
じゃ、行ってくるわ。

●瑠璃花
……ばか正直も、あそこまでいけば大したものかな。

けどまぁ……そういう人、嫌いじゃないけど。

目次へ戻る

白拍子 美雪:第1話「おいしい水族館」

ーーカフェ

●麗華
あら更菜、そのエイのキーホルダー可愛いわね。
どこで買ったの?

●更菜
えへへ……昨日家族で水族館に行ってきたから、
そこのおみやげコーナーで買ったの。

●希
水族館って、この前リニューアルされたあそこだよね。
へー、建て直しただけじゃなくてグッズも売るようになったんだ。

●美雪
ほんと、素敵なデザインですね。
ところで更菜さん、水族館に鯛や平目はおりましたか?


●更菜
うん、もちろん。
いっぱい種類の違うのがいて、とってもかわいかったよ。

●美雪
そうでしたか。
ちなみに、どれが一番お味がよろしかったですか?


●更菜
えっ……?

●美雪
あら……? 更菜さん、そちらでお料理を召し上がらなかったのですか?
てっきり私、エイの特製料理をお食べになったものと……。

●更菜
た、食べないよっ!
というか、水族館ってそのためのところじゃないよ?

●麗華
美雪……水族館は、魚を食べるところじゃないの。
水槽の中にいる魚を見に行くところなのよ。

●美雪
そうなのですか?
てっきり私、大きな生け簀を見ながら
海鮮料理を食べに行かれたものとばかり……。

●理子
……なにそれ、生々しすぎて食欲わかないんだけど。

●更菜
あ、でもね。熱帯魚とかもいたりして、とってもきれいだったよ。
美雪はグッピーとかエンゼルフィッシュとか、見たことない?

●美雪
ええ、もちろんありますわ。
……ただちょっと、脂が少なくて歯ごたえがありませんでしたが。


●更菜
…………。

●麗華
…………。

●理子
食ったのか、アンタ。

●美雪
…………。

冗談ですよ?

●希
いや、あんた目がマジだったけど……。

目次へ戻る

白拍子 美雪:第2話「言葉の力、ホントの力」

ーープロダクション室

●美雪
あ、みなさん。
実はこの前、面白い家電を発見しました!

●希
面白い家電……?
それって、どんなの?

●美雪
はい!
これです……!

●希
……これ、ただの炊飯器でしょ?

●美雪
まぁ! 希は炊飯器のこと、ご存知だったのですか!?
流石ですわ!

●希
い、いや……。
いまどき炊飯器を知らない人って、この国に存在するのかな……?

●美雪
なんと! これはお米を炊いてご飯が作れる機械だそうです!
早速今日のお昼、これを試してみましょう!


●希
試すって……。
ひょっとして、お昼ごはんは白米だけってこと?

●美雪
いいえ、さすがにそれは口が寂しすぎます。
これは炊き込みご飯も作れるそうなので、ぜひそれをやってみましょう!

●希
炊き込みご飯……?
まぁ、それなら別にかまわないけど……。

…………。
ねぇ美雪、作るのは炊き込みご飯って言ったよね?

●美雪
はい!……ですが、これはどうしたことでしょうか?
ちゃんと私、炊き込みご飯のボタンを押したのですが……。

●理子
炊き上がったのは見事に白ご飯、だな……。

●美雪
確かに、お米とお水を入れてボタンを押したのですが……。

●理子
……他に入れたものは?

●美雪
いえ、特には。

●希
ボタンを押しただけじゃ炊き込みご飯は作れないの!
ちゃんと米以外の材料を入れなきゃ、できるわけないでしょう!?

●美雪
な、なんと……!
私、ボタンを押せば具材が勝手に湧いて出てくるものだと……。


●希
それはもう魔法の世界でしょうが!
……はぁ、どうしよっか……。

●理子
……やれやれ、そんなことだと思ったよ。
はい、これ。

●美雪
これは……?
海苔におかか、塩昆布に、お塩……?

●理子
とりあえず、これで白米だけでもなんとかなるだろ?
みんなでお握りでも作って食べよう。

●希
はー、助かった……。

●美雪
はむっ……おいしいです~!
さすが科学の力での炊きたては、味が段違いですね~!

●希
なんか違う気がするけど……ま、いいか。

目次へ戻る

白拍子 美雪:第3話「二人はお姫様」

ーープロダクション室

●美雪
クールになる秘訣、ですか……?

●和歌
はい。麗華さんはもちろんだけど、
美雪さんもいつも物事に動じないっていうか、落ち着いた雰囲気でしょ?
そうなるためのコツって、あるのかなって。

●麗華
……クールってのは、なろうとしてなるものじゃないと思うけど。

●琴音
でも、知りたいんです。
私たち、ちょっとしたことですぐに動揺して、失敗することが多くて……。

●和歌
そういうのを減らそうと思ったら、
やっぱりクールさを身につけるべきじゃないかなって。

●美雪
はて……どう申し上げればよろしいのでしょうか。
特に意識してどうこう、というものは何もないのですが……。

●更菜
でも確かに、2人ともお姫さまみたいに
世間ずれしてない落ち着きがあるよね。

●麗華
そう……?

●更菜
うん。
たとえるなら麗華はシンデレラで、美雪は……白雪姫かな?

●琴音
あ、わかります。
更菜さんの言うとおり、お二人はそんな感じですね。

●麗華
……納得できないっていうか、実感まるでないんだけど。
そもそもなんでわたしがシンデレラ?

●更菜
え……だって麗華、いじめられて汚れた部屋に閉じ込められても、
きっと平気だと思うから。

●麗華
随分とピンポイントなところなのね……。
それがわたしのイメージなの……?

●美雪
でも、私が白雪姫ってなんだか面映いでわね!
一緒にお姫さまキャラを頑張りましょう、麗華さん!


●麗華
お姫さまって……
むしろわたしは、違うキャラになってるんだけど……。

●美雪
まぁまぁ。……あ、お近づきの印にリンゴジュースはいかがですか?
白雪姫に、リンゴはつきものですし。

●和歌
あ、でもリンゴを渡すのは魔女だったような……?

●美雪
なんと……!
それでは私は、お姫さまではなく魔女だったのでしょうか!?


●麗華
……なんでもいいから、もうこの話やめない?
落とし所が見つからないわ……。

目次へ戻る

霧島 理子:第1話「静穏の中で」

ーーライブリハーサル

●更菜
い……いよいよライブが始まりますね……!
大丈夫でしょうか……何か忘れてるものは、足りないものは……?

●麗華
……準備は整ったわ。
とにかく、普段のレッスンでやってきたものを披露するだけ……。

●希
さーてっと……!
このあたしの実力と特訓の成果、たっぷりと見せてあげるわ。

●美雪
それにしても、すごい数の照明機器ですね……。
あれって、どうやって色が変わったりするんでしょうか?

●理子
はぁ、まったく。……おい、希。


●希
……?
なによ理子、本番に向けて気合高めてるんだから邪魔しないで。

●理子
別に、アンタはこれ以上気合を入れなくても十分だろ?
……それより、みんな前を向きすぎだよ。
少しは統率を意識したほうがいい。

●希
統率……?

●理子
気持ちが自分のことばかりに寄って、周りが見えなくなってる。
今のままじゃ、連携でミスるかもしれない。


●希
あ……。
じゃあ麗華に言って、号令でも……。

●理子
麗華はうちのユニットのセンターだが、実質的なリーダーは希だろ?
アンタが仕切ってくれ。

●希
っ、……わかった。
言ってくれてありがとね、理子。

●理子
……頼むぜ、リーダー。

ーー本番直前

●希
……さぁみんな、いよいよライブ開始よ!
準備はいい?

●更菜
はっ、……はい!

●麗華
……もちろん。

●美雪
楽しみですわ~。

●希
それぞれ自分の持ち回りを着実に、そして全力で演じること!
改めて、気合い入れていくわよ……それじゃ、円陣っ!

●理子
手間のかかる奴だけど、やっぱ希が仕切ってこその『GE:NESiS』だよな。
……頼りにしてるよ、希。


●希
うんっ!……今回のライブ、絶対に成功させるわよ!

●全員
おーーっ!!

目次へ戻る

霧島 理子:第2話「狩人のメソッド」

ーーレッスン場

●美雪
……『さばげー』?
それはいったい、どういったものなんでしょうか?
鯖を食べる速度を競う、とかでしょうか?

●理子
正式名称は『サバイバル・ゲーム』。
まぁ簡単に言うと、山や森の中で銃を撃ち合って、
生き残ったほうが勝ちってゲームだ。

●美雪
えっ……銃で撃ち合い!?
それって、ものすごく危ないものではっ!?

●理子
もちろん、本物の銃なんて使わないよ。
エアガンって言って、空気で発射するやつ。
弾もプラスチックで、当たってもちょっと痛いだけ。


でも、本物っぽい装備で戦場の兵士みたいにバトルするから、
結構燃えるっていうか、楽しいんだ。

●美雪
なるほど……いわゆるFPSのゲームを、リアルでやるわけですね?
確かに聞いていると、面白そうです。

●理子
……FPSは知ってるんだな。

●希
…………。

●理子
もしよかったら、今度の週末一緒にやってみる?
麗華と更菜も来るって言ってるしさ。

●美雪
はい、もちろん参加しますわ。
希も、一緒にどうですか?

●希
っ、……い、いい……!
あたしはその、……前にやって、肌に合わなかったっていうか……。

●美雪
どうしたのです、希?
その『さばげー』で何かあったのですか?

●希
つい先月、理子と麗華に誘われてやってみた。地獄を見た。

●美雪
じ、地獄……?

●希
特に、理子は間違いなく悪魔だよ……!
まともにやったら、心を折られる。……これ、マジだからっ。

●美雪
あははっ、大げさですね~。
心を折られるって……失礼ですが、いわゆる玩具の銃でのゲームでしょう?

●理子
んじゃ、道具はアタシが貸してあげるから。
美雪は来週、直接現地に集合でいいか?


●美雪
わかりました。
うふふっ……今から楽しみですわ~。

●希
知らないわよ……どうなっても……知らないわよ……。

ーー後日

●理子
おーい、美雪?
……なんだ、そこにいたんだ。いるなら返事を……。

●美雪
ひっ……?
ひぃぃっ……!

●理子
……?
おい希、美雪はどうしたんだ?

●希
どうしたんだって……その原因はあんたでしょうが。

●理子
???

●美雪
うぅぅ……理子さん怖い……怖いですわ……!
ひいいぃっっ……!

●希
サバゲーの日以来、まともに理子の顔見れなくなっちゃったってさ。
だから言ったのに……。

目次へ戻る

霧島 理子:第3話「家庭的な?カノジョ」

ーーレッスン場

●くるみ
こんにちはー、です!
また来ちゃいました~!

●希
こらこら、くるみ。
あんたレッスンはどうしたのよ?
『銀河歌劇団』、今日はダンスの特訓って言ってたでしょ。

●くるみ
えっへへ~!
『GE:NESiS』のお姉さんたちに個人レッスンをつけてもらうって言って、
OKをもらいましたです~!

●希
個人レッスンって……こっちの都合も聞かずに、もう。

●理子
まあまあ、いいさ。
アタシがそれなりに体裁整えておくから、
希たちはそっちでレッスンを続けて。


●希
……ほんと理子は、くるみに甘いんだから。

●くるみ
ありがとうです!
えへへっ……理子さんって、なんだかお母さんみたいで優しいのです。

●理子
お、お母さっ……!?

●希
あー、わかるわかる。
理子ってサバサバしてるけど、気配り上手なとこがあるからね~。

●理子
そ、そんなことない……。
アタシはただ、頼られたら放っておけないだけで……ん?


●くるみ
……?
どうしたですか、理子さん?

●理子
いや、くるみの制服のボタンが取れかかってる。
縫えばすぐに直ると思うけど……。

●希
あ、じゃあちょうどいいじゃない。
縫ってあげなさいよ、お母さんっ♪

●理子
ちょ……? 希、アンタ……!?

●くるみ
そんなことでもできるんですか!?
すごいです……お願いします、理子さんっ!

●理子
い、いやアタシは……。
わ、わかった……。

●希
…………。
なにこれ、……これ裁縫?

●くるみ
ボタン……糸でグルグルになってるです……。

●理子
だ、だって……なんかすごく期待されて、やらなきゃって思ったけど!
裁縫苦手だって、言えない感じだったしっ!


●くるみ
お母さんっていうより……お父さんだったですね。

●希
いや、……むしろお兄ちゃん?

●理子
……もう、好きに言ってくれ。

目次へ戻る

青空アンダーガールズ!Re:vengerS ・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 155.7 MB
・バージョン: 2.0.6
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

© SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

参考になったらシェアお願いします!
Twitterへ Facebookへ はてブへ Pocketへ
▼新着記事やオススメ記事を投稿中!