【あおガルシナリオ集】アイドルストーリー「Valkyrie(ヴァルキュリア)」編


2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。

この記事では、アイドルストーリー「Valkyrie(ヴァルキュリア)」編を紹介します。

▼メンバーは天道 輝音(てんどう かのん)[声優:徳井青空]、火神 栞歩(かがみ しほ)[声優:井口裕香 / 中田譲治]、碓氷 律(うすい りつ)[声優:芹澤優]、風早 響香(かざはや きょうか)[声優:大久保瑠美]、土方 アリス(ひじかた ありす)[声優:水瀬いのり]。


なお、Valkyrie(ヴァルキュリア)のユニット&キャラクターは別記事で詳しく紹介しています。

目次
天道 輝音:第1話「面白集団、世界を救いに行く」
天道 輝音:第2話「アイドルレッスン・デスマーチ編」
天道 輝音:第3話「意外とみているものですよ」
火神 栞歩:第1話「休日は後輩のために」
火神 栞歩:第2話「ナイショの花園」
火神 栞歩:第3話「怒りの日」
碓氷 律:第1話「探る乙女の嗅覚」
碓氷 律:第2話「神楽ヶ丘のプロデューサー事情」
碓氷 律:第3話「孤高のグルメ?神楽ヶ丘学園・学食?」
風早 響香:第1話「女を捨てた戦い」
風早 響香:第2話「予想外の騙され上手」
風早 響香:第3話「自由と堕落は一日にしてならずじゃ」
土方 アリス:第1話「土方アリスの日常」
土方 アリス:第2話「ふにゃらかアリリン」
土方 アリス:第3話「No.5の疑心」

天道 輝音:第1話「面白集団、世界を救いに行く」

ーー屋上

●栞歩
こら! 学校にゲームを持ってくるなんてダメじゃない。
見つかって没収されても知らないわよ?

●輝音
それどころじゃないんだ。
私には、この世界を救う義務があるからな。

●栞歩
世界を救うって、またRPGの話?

●輝音
ああ。今回はキャラメイクがかなりよくてね。
『ヴァルキュリア』の面々を私のパーティーに入れてみた。

勇者は言わずもがな、この天道輝音以外にありえないだろう?
それ以外のメンバーをどうしたものかと悩んでたのさ。

●栞歩
なるほど、じゃあじゃあ私はどんな職業?
僧侶とか、可愛い衣装を着られる職がいいなぁ。

●輝音
なに言ってる。シホは狂戦士一択だ。

●栞歩
…………は?

●輝音
驚くようなことか?
眼鏡を外した時のシホは、まさに狂戦士だろう?

――いやいや! 眼鏡は外すんじゃない!
冗談! ちょっとしたゲームの中のジョークじゃないか!


●栞歩
……ふぅ。
それで? 他の子はどんな職業についているの?

●輝音
リツは学者。キョーカは遊び人。
アリスは……魔法使いだとカッコよすぎるから、メイドにしたぞ。

しかし、やはり回復役がまったくいないと大変だな。
シホもキョーカも、私の言うことなんか聞きやしない。

●栞歩
……現実とは逆ね。

●輝音
まあ見ているといい。
私が勇者らしく、お前たちを率いて世界を救ってみせるからな。

これくらいの困難がないと、面白くないからな。
……あ、アリスやられた。


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天道 輝音:第2話「アイドルレッスン・デスマーチ編」

ーー体育館

●律
珍しいわね。
カノンがフレプロの練習が見たい、だなんて。

●輝音
ああ。たまにはリツが面倒を見ている連中を眺めながら、
余暇を過ごすのも悪くはないなと思い立ってな。

●律
ホントにあなたって、偉そうだわ。
それならついでに、ウチの子たちにレッスンでもしてもらえないかしら?

実力もさることながら、私のレッスンメニューについていくことができる、
精鋭と呼べる子たちが相手よ。

●輝音
ふむ……たしかに見ているだけでは飽きるからな。
適当に揉んでやるから、時間をもらおうか。

●律
その偉そうな態度、レッスンを通じて正してもらうわ。
それじゃあ、始めてちょうだい。

●輝音
よし! それじゃあ早速、全員外に出ろ。
学園外周でインディアンランニングだ!


●律
それ、ランニングしながらダッシュもある訓練よね。
最後尾の人が、列の一番前までダッシュするっていう。

●輝音
普通にやったらつまらないから、ついでにルールを追加しよう。

最後尾はダッシュで学園外周を一周し、私たちに追いつくよう頑張る。
私たちに追いつかれたら、もう一周プラスでダッシュだ。

●律
フレプロを潰す気!?

●輝音
こういう練習は、やるだけやるもんだろう?
ほらほらどうした! さっそく校門までダッシュでゴーだ!

ーー校門前

●輝音
ふぅ……ウォーミングアップのつもりだったが、
つい本気を出してしまったようだ。

●律
ま、まさか全員、ついていけないなんて。

●輝音
まあ、他の奴らがヴァルプロ基準のレッスンをしようが、
私たちとは根本的な性能に差があるんだ。仕方がないさ。


暇をつぶすにはちょうどよかったから、
いつでも相手してやろう。また呼んでくれ。

●律
ホント、とんでもない人だわ……。
みんな、今日のレッスンがトラウマにならないといいけど……。

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天道 輝音:第3話「意外とみているものですよ」

ーープロダクション室

●響香
カノカノ、ハロ~。
また随分と女を捨てたポーズでゴロゴロしてるわね?


●輝音
ふふん、こんな姿を見られて嬉しいだろ?
ファンの前では、さすがの私も控えてやっているけどな。

本来、有象無象に見せるべき姿ではないものだからこそ、
ありのままの私が見られることを喜ぶといいさ。

●響香
今日の下着の色、言及したほうがいい?

●輝音
やめろ!


そういう破廉恥な発言をするなら、
私は姿勢を改めるぞ!

●響香
あら、意外と羞恥心的なものは持ってるのね。

●輝音
なんというか、キョーカが見てくるのは嫌だ。
視線の向け方がヘンタイだからな。

●響香
そりゃあ、さっきまでのカノカノは据え膳状態っていうか、
見せてオッケー! って感じだったもの。

……てか、カノカノって、男の人の目って気にしたことある?
ファンの子とか、お仕事関係の人とか。

●輝音
いや? みんな私に羨望の眼差しを向けているなぁ、とか、
その程度の認識しかもっていないが。

そもそも、私のアイドルとしての実力を前に、
黄色い声援を送る以外、何をする必要がある?

●響香
そっかー……。

●輝音
な、なんだその顔は。
何かおかしなことでも言ったか?

●響香
いや、自分最高的な意識はいつも通りだけど、
だからそんなに無防備なのね。

アタシが言うのはなんだけど、もう少し女の子らしく
ふるまうことを覚えた方がいいんじゃないかしら。

●輝音
よ、よくわからないが、キョーカに言われるということは、
余程まずいことだったんだろうな。


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火神 栞歩:第1話「休日は後輩のために」

ーー駅前

●栞歩
えへへ、今日は久しぶりのお休みだから~、
お洋服見て、本屋さんに行って……。

やりたいこと、たくさんあるなぁ。
今日は一日、女の子らしく過ごしちゃおっと。

ーー街中

●アリス親衛隊
あ、あの! 土方アリスさんですよね!?
俺たち、ふぁ、ファンなんです!

●土方ガチ恋勢
ヒュー! マジモンのアリスっちは激マブだぜぇ~。
オレっちにもサインくださいっす! シャッス!!

●アリス
あわわ……わ、ワタクシ、ひひひ土方なんて、
そんな名前じゃ、ありありありありませんのー!

●土方ガチ恋勢
何言ってんだよアリスっち!
マジモンオーラ、マジぱないからわかるっての!

●アリス親衛隊
もしかして、迷惑でしたか?
つい舞い上がっちゃって……。

●土方ガチ恋勢
とりまシェイクハンドしようや!
てか会ったのダチに自慢していいすか? シャッス!!


●アリス
あうあうあう……。

●栞歩
アリスちゃん……もしかして困ってるのかな?

(アリスたちに近づいて)

こんにちは♪


●アリス親衛隊
あっ、あなたは火神栞歩さ――

●栞歩
失せろ。
アリスが困ってんだろうが。


●ファンの人たち
ギャー!?
調子のってすみませんしたー!!

●アリス
あうあう……し、シホしゃん……。

●栞歩
大丈夫か? ファンとのコミュニケーションなんてのは出来て当然だろ。
もう少しうまくいなせるようになれ。

●アリス
ううっ、申し訳ありません。
ワタクシ、すっかり気を抜いていて。

●栞歩
ま、慣れてないと大変だよな?
落ち着くまで、オレがそばにいてやるよ。

●アリス
ずびっ……シホしゃんがいてくれて、助かりましたわ。
ありがとうごじゃいます……。

●栞歩
(ま、後輩のために休日を使うってのも、悪くねぇよな)

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火神 栞歩:第2話「ナイショの花園」

ーー茶室

●律
あら、こんなところで読書なんて珍しいわね。

●栞歩
ひゃわっ!? り、リッちゃん、どうしてこんなところに!


●律
ちょっと雑音が気になって、この部屋で仕事をしようかなって。
それよりも、シホがいるなんて思わなかった。

●栞歩
それは私のセリフだよ。
ここなら覗き見されなくて済むと思ったのに。

●律
覗き見? それって、見られたらまずい本なの?

●栞歩
う、ううん、ただの恋愛小説。
ただ少しだけ内容が過激だったから、恥ずかしくて。

●律
過激なもの、といっても大したことはないでしょう。
例えば、どんなところが恥ずかしいのかしら。

●栞歩
だってこの主人公、ヒロインとチューしちゃうんだよ?
うわ、うあぁぁ……こ、こんな、外でチューするとか!


私がヒロインだったら、恥ずかしくて倒れちゃう。
絶対に熱出て、寝込んじゃうと思うし。

●律
口づけ程度で倒れるものなの?

●栞歩
だって、好きな人だったらドキドキするでしょ?
きっと心臓だって爆発しちゃうよ。

●律
シホは基本的に高スペックなのに、
変なところでこじらせているのね。

口づけだけでそんな有様なら、手をつないだりは?
恋人同士なら、外で手を繋いでデートはするわよね。

●栞歩
命をなげうつ覚悟が必要だね、それ。

●律
日常に死の危険が盛りだくさんじゃない。

異性に対してそこまで緊張するなんて、
握手会なんか開いたら、取り返しがつかないわよ。

●栞歩
いや、それは仕事だから大丈夫。


●律
そ、そう……そこは言い切るのね、あなた。

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火神 栞歩:第3話「怒りの日」

ーー茶室

●栞歩
今日オレがテメェらを呼び出した理由は、わかるよな?


●響香
ええ……ものすごくわかってるわ……。

●輝音
私が貴重な時間を割いてやっているんだ。
光栄に思ってもらって構わないぞ、シホ?

●栞歩
おいカノン。その言葉、もういっぺんオレの顔を見て、
一言一句違わずに復唱してみろ。

●輝音
すみません! 言葉が過ぎました!

●栞歩
チッ……テメェら、いつまでオレの眼鏡かっさらうなんて、
だせぇ遊びして盛りあがってんだ、アァッ?

●響香
えー、だってそんな可愛い顔して、
しぶーいイケボ出すアイドルいるー?

●輝音
だよな! そんなに面白……興味深い女、
私たちだって気になるわけだ、な!

●響香
うんうん♪ だからほら、眼鏡外して欲しいのに、
恥ずかしがってるシホを想って――

●栞歩
オレは恥ずかしいからやめろって言ってるだろうが!
次やったら正座で反省文の刑だからな!

●輝音
え? それだけでいいのか?

●響香
カノカノばかっ、そんなこと言ったら……。

●栞歩
ほほう……言ったソバから、いい度胸してるなぁ。
天道輝音、ヤキ入れてやるぜ。

●輝音
ちょ、ちょっと待てシホ! この年齢で尻たたきはまずいって!
やめろー! やめてくれー!

●響香
あわわわ……い、言わんこっちゃない……!


●輝音
あだっ! あだだだだああああああ!
許してくれ! 頼むシホっ、許してえええええ!!

ーー廊下

●律
よく見ておきなさい……あれが火神栞歩を怒らせた者の末路よ。

●アリス
か、カノンさんの可愛らしいお尻が!
すごい速度で叩かれてますわ!!


●律
眼鏡を外したシホだけは、絶対に敵に回してはダメ。
それを心にとめて、活動に励みなさい。

●アリス
『ヴァルキュリア』……なんて恐ろしいユニットなんでしょう。

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碓氷 律:第1話「探る乙女の嗅覚」

ーー屋上

●律
ふむ……あの子、意外と人を見てるようね。
周りをうかがって、自分の居場所を探しているのかしら。

実力はあっても、ああやって周りに目が行き届く子は、
なかなかいないものだけど……。

●響香
あら、リッちゃんってば、双眼鏡なんて持ってどうしたの?
すごく真剣に考えてるみたいだけど。


●律
……フレプロの来シーズンに追加人員が欲しくて。
その候補を、中等部から探しているだけよ。

●響香
あー、だからそんなに前のめりなのねぇ。
一瞬、更衣室でも覗いてるのかなーって思っちゃった。

●律
悪いけど、あなたみたいな悪趣味じゃないの。
正しい用法で、対象の観察しているわけ。

●響香
んー、中等部を双眼鏡で眺めているのも、
あまりよろしくないんじゃない?

●律
何が言いたいの?

●響香
そこまで焦らなくてもいいじゃない、ってことよ。
晴海ちゃんの件だって、あったばっかりなんだから。

渡辺晴海ちゃん、結局逃しちゃったんでしょう?
しかもあの子ってば、いい女になっちゃったものねぇ。

●律
別に、渡辺さんの件は関係ない。
それに焦ってるわけではないの。

私は、私の理想とするアイドルを生み出したいだけ。
そのためには、どんなことだってやり遂げてみせる。

●響香
ま、自由が大好きなアタシから言うのもおかしいけど、
もうちょっと肩の力は抜くべきよ。

じゃないと、こんなに小っちゃくて可愛いのに、
肩だってカチカチになっちゃうんだから。

●律
心配は無用、と言いたいところだけれど、
そこまで言うなら肩でも揉んでもらおうかしら。

●響香
んふふ、お安い御用よ。
この借りは、次のテスト勉強会で返してね?

●律
また教えないといけないの?
私、キョーカよりも年下なのだけど。

●響香
固いこと言わないのー! たーすーけーてー!
補習にならないようにしないとまずいのよー!


●律
はあ……頼りになるんだか、ならないんだか。

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碓氷 律:第2話「神楽ヶ丘のプロデューサー事情」

ーープロダクション室

●栞歩
リッちゃんお勉強してるの?
今日は久々のお休みだって言っていたのに。


●律
これは勉強ではないわ。
れっきとした趣味趣向の範疇に入るものよ。

●栞歩
危険物取扱者試験、って書いてあるけれど、
リッちゃんはアイドルじゃなかったっけ……。

●律
だから趣味と言っているじゃない。
私は危険なものを取り扱いたいわけではないの。

ほら、こうやって様々な知識を得ていくことで、
自分の経験として積みあがっていくように感じられるでしょう?

だからこそ、休みの日も有意義に過ごせると思うの。
明日の自分が輝くための一歩、ということね。

●栞歩
うん、すごくいいと思うんだけど、
内容が内容だけに、ちょっと不安かな。

●律
この資格、ガソリンスタンドでアルバイトする際にいいみたい。

●栞歩
なおさらその資格が乙女に必要ないものだってわかるね。
というか、もっと違う試験を受けたらいいのに。

●律
そうね。
自動ドア施工技能士の試験とか?

●栞歩
リッちゃんは何になろうとしてるの!?


●律
だから趣味だと言っているでしょう。
プロデューサーとして活動していくうえでの経験よ。

●栞歩
自動ドアをどうにかしちゃうぞ、っていう資格をとって、
アイドル活動にどう活かされるのか、わからないよ。

●律
それを活かすのが私たち、プロデューサーの仕事というわけね。

●栞歩
なんだか、それっぽいことを言われた気がする……。
意味はよくわかんないけど。

もしかして、うちの学園のプロデューサーって、
みんなこんな感じなのかな?

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碓氷 律:第3話「孤高のグルメ?神楽ヶ丘学園・学食?」

ーーレッスン場

●律
少しお腹がすいたわね。
アリス、食事に行くけれど一緒に来る?

●アリス
リツさんさえよろしかったら、ぜひ!
えへへっ。お誘いいただけるなんて、光栄ですわ。

●輝音
あー、アリス。ホントに行くのか?
止めといたほうがいいと思うが。

●栞歩
アリスちゃん! 自分の身体をもっと大事にしたほうがいいよ!


●響香
リッちゃん、食べてる時のアリリンを写真で撮っておいて。
私はそっちを楽しみにしとくわ。

●アリス
えっと、お食事に行くだけですわよね?
そのわりには、皆さんの反応がおかしいような。

●律
はいはい、気にしないでいいわ。
それよりも早く行くわよ。

ーー学食

●アリス
うーん、特別な場所にでも行くかと思いましたのに、
お食事自体は学食ですのね。

●律
頼むのは、ただの学食メニューじゃないわ。
これは俗に言う、裏メニューというやつよ。

●謎の声
合言葉を。

●律
「エインへリヤルの宴」


●謎の声
しばし待て。

●アリス
なんですのこれ!?

●律
騒がないの。今はただ、静かに待ちなさい。
これから私オススメのメニューが出てくるから。

●謎の声
ほらよ、お嬢ちゃん。
学食の裏メニュー、カレーだ。

●アリス
カレーが裏メニューってどういう……。

って、黒ーいゴツゴツしたお皿!?
しかも、中身のカレーはぼこぼこ沸騰してますの!

●律
こういうのでいいのよ、こういうので。

●アリス
いいんですの!?

●律
裏メニューなだけあって、辛さは通常の約3000倍よ。
大丈夫、あなたもこのカレーにやみつきになるはずだから。

●アリス
やみつきどころか病んでしまいますわ!

●律
さ、アリスの分もちゃんと頼んであるわ。
カノンもシホも食べられなかったけれど、あなたには期待してるわよ。

●アリス
ひんひん……ゆ、湯気で目が痛くて、
お皿の中が見えませんのぉ……。


●律
うん、やはり辛いものはいいわね。
なんというか、救われているような気さえするわ。

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風早 響香:第1話「女を捨てた戦い」

ーーゲームセンター

●響香
うあ~、そこそこ! いいっ、いいわよシホ!
そのままきて、ほらもっときてきて~!


●栞歩
外で変な声出さないの!!

●響香
えー?
だって、あとちょっとだったからさぁ。

少しだけこっちの方にちょいちょいってやったら、
あのぬいぐるみ、今ごろあなたの手の中にあったわね。

●栞歩
クレーンゲームやってるっていうのにキョーカが騒ぐから
集中できないんだってば。

はあ~、あのぬいぐるみカワイイのに全然とれないし、
お金もったいない気がしてきたなぁ。

●響香
んふふっ、そこで秘密兵器こと、風早響香の登場よ!
ささ、プレイ料金を徴収してもよろしくて?

●栞歩
ん、じゃあこれで。

●響香
えー、1回分だけ? 5回分ちょうだいってばー。

●栞歩
これは私のお小遣いなの、忘れてない?
ほら、取れそうなら追加でお金あげるから。

●響香
ちぇー、ちぇー。
こうなったら、取れそうで取れない感じに調整してやるわ。

●栞歩
そういう狡いことしないの。
取れるなら取っちゃってよね。

●響香
はいはい、こういうのは自由に豊かに大胆にいけば、
ビギナーズラックで取れるものよ。

●栞歩
あっ、ホントだ! キレイに持ち上がってる!

●響香
えっ、うそマジで!?

●栞歩
あー、騒ぐから落ちちゃったじゃない。
さっきよりもいい位置にきたけどね。

●響香
これ、穴の中に手ぇ突っ込めばとれるんじゃない?
おりゃ! おりゃあ!

●栞歩
わー、わー! 女の子がなんて格好してるの!?
ほら、スカートめくれてるって、やめなさいキョーカ!


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風早 響香:第2話「予想外の騙され上手」

ーー屋上

●アリス
あー! キョーカさん、見つけましたわよ!
もうすぐレッスンが始まるのですから、戻ってくださいまし!


●響香
(やばっ、アリリンにさぼったのバレた……!)

ええ?
だって疲れるし、今日は体育もあって疲れたし……。

●アリス
それはワタクシたちも同じことですわ。
早く戻らないと、またシホさんに怒られてしまいますわ。

●響香
でもアリリンさ、
怒られるよりも大事なこともあるって知ってる?

こうやって学園の一番高いところから空を眺めて、
雲がゆっくり流れていくのを感じるの、すごくいいと思わない?

●アリス
いいと思うかはともかく、レッスンは連帯責任ですのよ。
また今度お話を聞いてさしあげますから。

●響香
いやいや、今日の空は今しかないのよ?
次見る時はもっと曇ってて良くないかも。

ほら、今うっすらと出てる雲が形を変えて動くとことか。
まさにリアルでしか出会えない体験なんだから。

……なんてね、冗談よ。
ふざけたこと言うのはやめて、アタシもレッスンに――

●アリス
そ、そういうものなんですのね。
忙しさにかまけて、体験の機会を失する、ということでしょうか。


わ、ワタクシも空を見ますの!

●響香
え!? あっ、そう、そうね!
見るといいわ! ほらあんなにキレイだもの!

●アリス
(時間が経過して)おー! まじまじと見てみると、空って宝石のようですわね!
ほら、白い雲がオレンジ色の輝きを閉じ込めているようですわ。

●響香
アリリンってばノリノリね。
もうレッスンの時間だけど、いいの?

●アリス
え? あっ、ああああああああああああ!!!?


●響香
……この子、いつか変な大人に騙されそうね。
面白いけど、シホには相談しといたほうがよさげだわ。

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風早 響香:第3話「自由と堕落は一日にしてならずじゃ」

ーー学園内広場

●律
珍しいわね、あなたがジャージを着てレッスンだなんて。


●響香
リッちゃん! なーんだ、見ていたなら声かけてよねー。
こんな姿を見られてたなんて、恥ずかしいじゃないの。

●律
私も今、フレプロの子たちを相手して来たばかりよ。
それよりも、自由人のあなたが自主練なんてね。

もしかして、明日は豪雪にでもなるんじゃない?

●響香
ちょっ、それは言い過ぎよぉ!


これでもヴァルキュリアのNo.4なんだから、自主練はするわよ。
ホント嫌だけど、最低限はやっとかないとまずいし。

●律
というか、前から言いたかったのだけど、
キョーカは実力自体、私たちの中でも高いわよね。

あなた、実は私よりも実力は上なんじゃない?

●響香
そう? アタシは気にしたことないけど。

●律
いつもそうやって、ひょうひょうといなしているけれど、
余裕ぶっているだけなのかしら。

そうなのだとしたら、本気の風早響香が見てみたいものだわ。

●響香
うーん……本気出してないわけじゃないんだけど、
リッちゃんからはそう見えちゃうわけね。

ま、アタシはゆるーく自由にやっていきたいわけ。
そのためには、過ぎたる称号は求めたくないってとこ。

だって、No.4くらいがちょうどよさそうでしょ?
頑張ったら、その分だけやるべきことが増えるもの。

●律
真面目に不真面目、ということかしら。
意外と考えがあって今の立場にいるのね。

●響香
そう、この頑張りは、自由と堕落のために!
やるわよー、おー!


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土方 アリス:第1話「土方アリスの日常」

ーー控室

●アリス
それではこれで失礼させていただきますわ。


●輝音
なあ、素朴な疑問なんだか、土方家って名家なのか?
アリスって口調がお嬢様っぽいし。

●栞歩
名家かどうかはわからないけれど、
ご実家が裕福なのかもしれないわね。

●響香
うちの学校、意外とお金持ちの子が多いみたいだし、
アリリンもガッポガポなのかもしれないわよね。

●輝音
うむ……でも、なんだか引っかかるんだよな。
ちゃんとお嬢様っぽくないっていうか。

ちゃんとて。
カノカノの基準はどんな感じなのよ。

●輝音
いや、なーんか意識が庶民ったらしいというか、
変に謙虚というか、チョロいというか。

本来はもっと横暴で陰湿な性格になるはずなんだ。
ゲームの中の金持ちは、そんなやつばっかりだったし。

●響香
お、おう……すごい偏見の塊だわ。
少なくとも、アリリンにそんなとこないわよね。

●栞歩
もちろんそうだよ。アリスちゃんはとってもいい子だもん。

前に会った時は、たしか……。

ーー数日前の放課後

●アリス
や、やりましたわ! 特売セールをなんとか勝ち抜きましたの!


これでしばらく食費が浮きますわね。

余計な出費でしたけど、桃缶も買っちゃいましたし、
冷やしておいて、後で食べちゃいましょう! じゅるりっ。

●栞歩
あれ、アリスちゃんこんなところで会うなんて珍しいね。

●アリス
げぇっ!? そ、その声はシホさんですの!?

せせせ、せっかくお会いしたのに申し訳ございません!
ワタクシ、今日は忙しいのでお先に失礼いたしますわー!

●栞歩
あっ、ちょっとアリスちゃん!

(現在に戻って)

すごく忙しそうにしてたけど、買い物袋で手がいっぱい。
節約のために買い込んでるみたいだったけど。

まさか。節約なんてする奴には見えないぞ。


●輝音
アリスの私服はすごいぞ、見たことあるか?
キラキラしてて、社交界用にしか見えないぞ。

●響香
シホが見たのだって、きっとパーティー用のお使いよ。
アリリンってば、そういうの引き受けたがりだもの。

●栞歩
う、うーん……。
そういうのとは、ちょっと違うと思ったんだけどなぁ。

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土方 アリス:第2話「ふにゃらかアリリン」

ーー街中

●栞歩
ひゃ! やだ、制服のボタン取れちゃった……。

●響香
なになに、シホってばまた成長しちゃったの?
それ以上どこが大きくなるっていうのかしらね~。

●栞歩
へ、変なこと言わないでよもう!
でもこのまま帰ったら、はしたないわよね。

●アリス
ワタクシでよろしかったら、縫ってさしあげますわ。
ソーイングセットもありますので。


●栞歩
アリスちゃん、用意がいいね。
せっかくだから、甘えさせてもらっちゃってもいいかな。

●アリス
はいっ。
シホさんのお役にたてるのでしたら、いくらでも。

●響香
でも、ここでそれを脱ぐの?
流石のアタシもそれはまずいと思うけど。

●栞歩
うっ……た、たしかに。
恥ずかしいのはちょっと困るかも。

●アリス
いえ、このまま縫ってしまいますわ。
じっとしていてくださいまし。

●響香
おー、アリリン手際いいわね。

●アリス
別にこの程度でしたら、お二人でもできますわ。
……はい、終わりましたの。

栞歩&●響香
はやっ!!

●アリス
その場しのぎのようなものですから、
帰ったらきちんと縫い直してくださいまし。

●響香
あ、アリリンが、カッコいい……。
いつものふにゃらかアリリンと違って、輝いて見えるわ。

●アリス
ものすごく失礼ですわよ、響香さん!


●栞歩
アリスちゃんのおかげで、恥ずかしい思いをしなくて済んだよ。
ありがとう、このお返しは絶対するからね。

●アリス
えへっ、えへへ……シホさん、いいんですのよ。
ワタクシ大したことは……えへぇっ。

●響香
あっ、ふにゃらかアリリンだ。

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土方 アリス:第3話「No.5の疑心」

ーーレッスン場

●響香
むむっ、アリリンの今日の制服いい感じね。
いつもとは違う、青春感があるっていうか。

●アリス
あ、ありがとうございます?
青春感と言われましても、よくわかりませんけれど。


●響香
いやぁ、きっと走ってきたんだろうなぁって。
ほら、授業長引いてたし。

だからシャツがいい感じに汗で透けてるような~?

●アリス
ぎにゃあああああああ!!


●響香
あっはははははは!!
う、嘘よ! そんな驚かなくてもいいじゃない、あはははは!!

●アリス
フシャー! ガルルルルル!!


●響香
あー、やっぱりアリリンは可愛いわねぇ。
ほらほら、頭撫でてあげるからこっちおいで~。

●アリス
結構ですわ!
もうっ、キョーカさんってば冗談が過ぎますわよ。

そんなに、えっ、えっちな嘘ばっかりついていると、
ワタクシだって本気で怒りますから!

●響香
ごめんごめん。アリリンっていじると超可愛いから、
なんとなくいじくりまわしたくなっちゃうのよねー。

ほら、偉い人は言っていたじゃない?
可愛い子をいじくるのは正義だって。

●アリス
そんな偉い人いませんの!

●響香
ありゃ、バレちゃった。
なんだ、アリリンわかってるじゃなーい。

●アリス
はああああぁぁ……。
ほ、本当にこの人がヴァルプロNo.4なんですの?

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青空アンダーガールズ!Re:vengerS ・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 155.7 MB
・バージョン: 2.0.6
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

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