【あおガルシナリオ集】現世(エイドス)サイド:第26章(最終話)「青空の少女たち」〜エンディング

2019年1月31日にサービス終了を迎えたスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。

この記事では、現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」を紹介します。


目次
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第1話「起源の煌き」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第2話「天使と愛の波紋」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第3話「澱みの先に」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第4話「歌い演ずる意味」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第5話「最高のステージへ」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第6話「全ての終わり」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第7話「ナンバーワン」
現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第8話「青空アンダーガールズ!」

現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第1話「起源の煌き」

ーーステージ裏

●麗華
トップバッターはわたしたち、『GE:NESiS』よ。

いい? 決勝という舞台において、
最初にステージにあがるのが、わたしたち。
ありとあらゆる意味で、基準になるわ。


ゼロの状態から、6分という短い時間で、
観客のボルテージも引き上げないといけない。

それがどういう意味か――。

●希
ここでしくじって、お客さんに「こんなもんか」って思われちゃうと、
後続に大きく影響する。

●美雪
あとの方々が、いくら素晴らしいステージをしても、
最初についた悪い先入観を拭い去るのは難しい。


●理子
つまり、ノれない。空気づくりは最初が肝心要。
……そう言いたいんだろ?

●麗華
……その通りよ。

●更菜
ふふっ、学プロのみんなに教えるつもりで話したんでしょ?
麗華ってば、すっかり先生なんだね。

●麗華
……やめてよ、恥ずかしい。
そんなガラじゃないわ。

●理子
そういうガラだろう。
だからこそ、ついてきたんだ。

●美雪
みなさん、麗華さん麗華さんって、
とっても慕ってますわよ。

●希
だけど、ここではそんな気遣いは無用よ。
だって、これからステージにあがるのは『GE:NESiS』なんだから。

あたしたちは対等。
むしろ麗華がミスしようものなら、フォローだってするわ。

●理子
そうだね。いつも頼られてる麗華だけど、
『GE:NESiS』でいるときは、むしろもっと頼って欲しいな。

●更菜
肩の力抜いて行こう? ね?

●麗華
……そうね。
たしかに、少し気負いすぎていたかもね。

いいわ。だったら頼らせてもらうわね。
当然、急なアドリブにもバッチリ合わせてくれるのでしょう?

●更菜
えぇっ!? こ、この大舞台でそんな……。

●希
もちろん、構わないわ。

●更菜
希!?

●理子
どんな舞台でも関係ない。
私たちは常に攻めの姿勢でいるべきだ。

●理子
守ったら負け。それが『GE:NESiS』なんだから。


●麗華
……幕が、あがるわ。

●更菜
行こう、みんな!
絶対に成功させて、『プリティ→プリンセス』に繋がなきゃ!

●美雪
えぇ! もちろんですわ!

●理子
むしろ盛り上げまくって、プレッシャーを与えてあげたいね。

●麗華
時代を、塗り替えましょう。

『ヴァルキュリア』は今日、地に落ちる。
スタフェスに行くのは、わたしたちよ!


目次へ戻る

現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第2話「天使と愛の波紋」

ーーステージ裏

●茜
……ねぇ、瑠璃花。
アカネ、いまなら空も飛べそう。

●瑠璃花
何言ってんの?
空ならもう飛んだじゃない。

●茜
そうよね。でもね、いまも地面に足がついてる気がしないの。
もしかして、本当に天使になっちゃったのかも。

●瑠璃花
そのまま天に昇っていく?

●茜
だったら、いいなぁ……。この場から逃げ出せるなら、
天国にだって喜んでいくわ。

……うぅ、お腹痛いぃ……吐きそう。

●瑠璃花
天使は吐きそうとか言わないと思う。


●茜
そーいう瑠璃花はどうなのよ?

●瑠璃花
吐きそう。

●茜
でしょうね。

だってさっきから、アカネの手、握って離さないし。

●瑠璃花
別に、そういうのじゃない。
離したって平気だけど。

ほら。……ね?

●茜
離してないじゃない。

●瑠璃花
うるさい。

●茜
いたたたたたた!
爪! 爪たてないで!

●瑠璃花
だって無理ゲーでしょ、これ。
わたし、元々はリアルお断りの、
ただの引きこもりアイドルなんだけど。


●茜
だったらアカネだって、元はただのユニクラよ。

●瑠璃花
ユニクラ?

●茜
ユニットクラッシャー。


●瑠璃花
そんなサークルクラッシャーみたいなノリで言われても……。

●茜
わ、やばっ! 次もうアカネたちじゃん!
ほら、行くよ瑠璃花! 手離して!

●瑠璃花
…………。

●茜
瑠璃花?

●瑠璃花
……あの、茜。えっと。

●茜
あー、やっぱり、このまま入場していい?

●瑠璃花
え?

●茜
段取り、いきなり外れちゃうけどさ、
アカネちゃん、どうしても怖くて……。

ダメ、かな?

●瑠璃花
…………。

……はぁ、本当にしょうがないやつ。
分かった。手、繋いでてあげる。


●茜
ありがとう、瑠璃花。
じゃあ……行こうか!

●瑠璃花
うん……。

…………茜。
わたしのほうこそ、いつもありがとう。


目次へ戻る

現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第3話「澱みの先に」

ーーステージ裏

●セリア
ついに、この日が来たのデス!

お国が違えば、瞳の色も違う!
世界中から集まった、我ら四銃士!

北は北海道、西はパリのシャンゼリゼ、
東はワイハに、南は沖ノ鳥島でありんす!


●佳奈恵
……そうかな? ウチら、割と関東に集中してるよね?
というか、沖ノ鳥島は住所的には東京だよ。

●セリア
シロンッッッス!
いまはそんなことを話している場合ではないのデス!

●佳奈恵
もう、自分でふったのに。

●セリア
うーん、いまいち緊張感が足りないでありんすね。
じゃあハイッ! 緊張感あふれる現場にするために、
必要なものは!?

●佳奈恵
そうだねー……。
無駄にテンション高くない、
空気を作るのがうまいリーダーかな。

●セリア
カナエ……ッ! おた、オワタムレッッッ!
緊張を和らげる、本番前の小粋なジョークでありんすよ!


●佳奈恵
緊張感が欲しいのか、和らげたいのか、どっちだってーの。

●セリア
まあ、ホドホドがいいでありんすね。

●佳奈恵
それなら、すでにいいあんばいだと思うけど。ほら。

●楓李
うーん、沖ノ鳥島が島か岩かなんて、
うちは別にどっちでも構わへんけどな。

所詮、言葉の問題や。
もっと沖ノ鳥島の本質に目を向けて欲しいと思うで。

彩はんはどう思う?

●彩
無理……もうダメ……。
私が出るくらいなら、人形でも置いてたほうがよっぽどまし……。


きっと、私だけうまくできない。私だけ、なんか変なんだ……。
このステージ終わったら、すべての情報を遮断して孤島に住もう。

ああ、でもフェンリルバーガーがある孤島がいいなぁ……。

●佳奈恵
まったく緊張してなくて何も分かってない楓李と、
緊張しすぎて何も分からなくなってる彩。

足したらちょうどいいくらいじゃない?

●セリア
なるほど! ……ナルホド?

●佳奈恵
あはは……。足並み揃ってない感じだよね……。
アタシたちらしいっちゃそうだけど。

●彩
せ、セリア! 佳奈恵! ついでに楓李!
助けて! 私、もう緊張で死んじゃう!

●楓李
ついで……?
彩はん、いま、ついでって言ったん?

●セリア
オー、アヤ! 死んでしまうとは情けない!
死ぬ気があればなんでもできるのデス!

●彩
し、死にたくないっ……!


●セリア
ハッハッハ。アヤはワガママでありんすなぁ。

でも、安心するのデス。
アヤを笑うひとなんて、もう誰もいないのデス。

アヤのことを笑っていいのは、同じステージに立って、
この吐きそうな緊張感を知ってるやつらだけでありんす。

だけど、そんな緊張感を知っているアイドルの中には、
あちきの知る限り、アヤを笑うような人は、いないでありんす。

だけどもし、なんにも知らないオーディエンスが
アヤのことを笑うのであれば……。

ワタシたちも一緒に笑われるでありんす。
だから、縮こまらずに、いつも通り思いっきりやって欲しいのデス。

●彩
……せ、セリア。

●佳奈恵
そうだね。うちらって笑われるの慣れっこだし、
いまさら怖くないって。

ちゃんとセンターらしいところあるじゃん、セリア。

●セリア
そ、それはそれでキャラブレなので
あんまり突っ込まないで欲しいのデス!

●楓李
なるほど……。つまり、責任は上がとるから、
好き勝手にやっていいってことやんな?


●佳奈恵
そうは言ってないでしょ。
セリアは思いっきりって言ったの。

お、始まるみたいだよ。

●セリア
カナエ、フウリ、準備はいいでありんすか?

●佳奈恵
おう!

●楓李
はいな~!

●セリア
アヤは?

●彩
…………うん、いい。
思いっきり、踊ってくる。

もしそれで失敗してずっこけたりしたら……
ちゃんと、一緒に恥かいてよね。

●セリア
相分かったでありんす!

では野郎ども!
『Remuage』あげての、アヤの弔い合戦でありんす!!!!


●佳奈恵&楓李
オーッ!

●彩
だ、だから死んでない!!
死にたくないよーっ!!


目次へ戻る

現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第4話「歌い演ずる意味」

ーーステージ裏

●寧々
わわわわ……!
『Remuage』のみなさん、キレッキレです……!

●晴海
そうだね、あのダンスは真似できない……。
不真面目に見えるけど、実力はやっぱり本物だね……。

●くるみ
ふぇぇ……。
余計にプレッシャーですぅ……。

●悠
はいっ! 晴海先輩!
質問、いいですか?

●晴海
はい、悠ちゃん。

●悠
『銀河歌劇団』らしさって、なんですか?


●晴海
……え?

●悠
『Remuage』はダンス、『プリティ→プリンセス』はかわいさ、
『GE:NESiS』はカッコよさで、『Twinkle☆Star』は超王道!


じゃあ……『銀河歌劇団』は?

●晴海
……そ、それは、ええと。

……………………い、色モノ?


●悠
色モノ、ですか……。

●寧々
あ、悠くん、明らかにがっかりしてる。

●晴海
違うの! そうじゃなくて、その……!

●悠
じゃあ、なんなんですか?

●晴海
ええと……。

●麻里紗
こら、晴海ばっかりに考えさせないの。
みんなの『銀河歌劇団』なんだから、みんなで考えましょう。

●寧々
た、たしかに……。
1人に押し付けるのは、よくない……。

●くるみ
『銀河歌劇団』らしさ……。
うーん、難しいです……。

●麻里紗
そうかしら? 私は簡単だと思うけど。
楽曲も、特徴がよく現れてると思うな。

難しく考えないで。
もっと思うままに、言ってみて。

●寧々
ゾンビ!


●悠
世界平和!


●くるみ
よく分からない!


●麻里紗
……やっぱり、もう少し、考えてから言ってみましょうか。


●晴海
……楽しさ。

●くるみ
ふぇ?

●晴海
私、『銀河歌劇団』にいて、楽しい。
そして、楽曲にもそれがよく表れてると思う。


●麻里紗
そうね。もちろん、これっていう正解はないけど、
私も『銀河歌劇団』は、楽しいアイドルだと思うわ。

いつでも、どんなときも、底抜けに明るく愉快なアイドル。
そんなみんなに私は、いっぱい元気をもらってるの。


そして、その元気がお客さんにも伝わればいい。
私は、そう思ってこのユニットをやってきたわ。

●晴海
そうですね。悲しい別れがあったとき、
言いようのない不安に襲われたとき、
私たちの歌を聞いて、元気になってほしい。そう思います。

●寧々
楽しさ……い、いいですね!
すごくあってると思います!

●くるみ
くるみも『銀河歌劇団』にいて楽しいです!

●悠
自分もです! 
お客さんよりも自分のほうが楽しんでる自信あります!

●麻里紗
それでいいのよ。
誰かを楽しませるのは、まず自分が楽しまないと。

●晴海
……そろそろ、出番みたい。
なんだか、いまさら『銀河歌劇団』のこと、わかった気がするな。

●寧々
だけど、おかげで元気が出ました……。
緊張……するけど、まずは自分たちが、楽しむ……。

●くるみ
くるみも自信あります!
ステージ、楽しいです!

●晴海
うん、行こう、みんな!

私たちが最高に気持ちいいステージを!
そして、それがお客さんにも伝わるステージを!


一生忘れられない、最高の1日にしようね!

目次へ戻る

現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第5話「最高のステージへ」

ーーステージ裏

●和歌
……すごい声援。
みんな、最高のステージね。

●ひなた
うん……。ホント、すごい……。
これまでで、一番輝いてるよ……!

●琴音
はぁ~……緊張してきました……。
こんなときは、人の字を書いて……。

●千尋
そんなことより、いい方法があるよ~。
……えいっ!

●琴音
ひゃわっ!? ち、千尋さん!?
な、なんで急に抱きつくんですか~!?

●愛美
ちょっと、あんまりはしゃがないの。
いまやってる『銀河歌劇団』の次は、もう私たちなんだから。

●千尋
愛美ちゃんは緊張しないの~?

●愛美
ふん、そんなの……。

……しないわけ、ないじゃない。
いまにも足が震えて泣きそうよ。


●千尋
だったらぁ~、愛美ちゃんも!

●愛美
ぎゃあっ!? ちょっと千尋!

●千尋
大丈夫、怖くないよ~。
みんなでお喋りしても、落ち着かないときは……。

こうやって、ぎゅーってするの。
ステージって、みんなと近いようで遠いからねぇ。


目を閉じて、ゆっくり深呼吸して……。
何も考えないで、互いの体温だけ、意識してねぇ~。

●愛美
千尋……。

●琴音
…………。

●愛美
……勝ちたい。
千尋、私、勝ちたいよ……。

一番の、アイドルに、なりたいの!

●千尋
うん、知ってるよ。
愛美ちゃんはいつも、誰よりも真剣だから~。

私、ちゃんと知ってるからね~。
偉い偉いって、わたしが褒めてあげる~。

●愛美
な、何よ……。
恥ずかしい、じゃない……。

●千尋
大丈夫。なれるよ、必ず。
5人一緒なら、世界一のアイドルに!

●琴音
そうですよ。私たちには、
最高のセンターもついてることですしね。


●ひなた
……みんな。

●和歌
……ねぇひなた。
前に栞歩さんから言われたこと、覚えてるよね。

●ひなた
……このままじゃ『Twinkle☆Star』はダメになる。
全部、あたしのせいで。

あたしはオンリーワンになりたいなんて、思ってない。
そのことに気づけない限り、あたしたちは……。


●和歌
ひなた、もう一度聞くね。

いまでも、オンリーワンアイドルに、なりたい?

●ひなた
あたしは……いまのあたしは……。

●萌
プロデューサーさん!
次! 『Twinkle☆Star』の出番です!



みなさん、イデアをビンビンに感じるステージ、
期待してますからね!

●プロデューサー
ひなた!

●ひなた
……行こう、みんな。
あの、キラキラの向こう側に!


●みんな
うんっ!

●ひなた
あたしは、もう逃げないよ。

目次へ戻る

現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第6話「全ての終わり」

ーーライブ会場

●ひなた
はぁ……はぁ……。

みんな……ありがとう!
最高の、時間だったよ!


結果はどうなるか分からないけど……
だけど、いまはそんなことはどうでもよくて……。

1つだけ、伝えたいことがあるの。
それは……。

みんなっ! 本当にありがとう!
大好きだよっ!!


ーーステージ裏

●プロデューサー
おつかれさま。

●全員
おつかれさまです!


●萌
先程、後攻の『ヴァルキュリア』のステージも終わりました。
そろそろ、結果が出ると思います。

●輝音
……驚いたな。
この展開は予想していなかった。


●愛美
……『ヴァルキュリア』!

●輝音
いまはただ、健闘を讃え、労いの言葉を贈ろう。
素直に、素晴らしいステージだった。

●理子
そっちこそ。
正直、実力の差を改めて思い知らされたよ……。

●響香
うん、だけど、お客さんは実力だけで
アイドルを選ぶわけじゃないからねー。

●律
私に言わせれば、アイドルの実力は「どれだけ客の心をつかめるか」。
手段は一所懸命さでも、同情でも、カリスマ性でも、なんでもいい。


だから、実力でだってあなたたちは負けてない。
……悔しいけど。

●アリス
それでも、ワタクシたちは、勝てるはずです。
重ねてきたレッスンと、覚悟の重みが違いますわ。

●麗華
こちらの覚悟は軽いとでも?

●アリス
まさか。そんなこと、欠片も思っていません。

ですが、ワタクシたちはそれを凌駕するほど、
今日までに命を賭けて挑んできた。

……そう、信じているのですわ。

●萌
プロデューサーさん! みんな!
結果、出ます!


勝った方の曲が会場に流れます!
それを合図に、ステージへ出てください!

●栞歩
……ひなたちゃん。
初めて会ったときのこと、覚えていますか?


●ひなた
……うん。

●栞歩
そのときの答えは見つかりましたか?
もし、見つかったのなら……。

●ひなた
見つかったよ。
栞歩さんの言いたかったこと、いまならよく分かる。


さっき、本番前にも和歌に、同じこと聞かれたんだ。

いまでも、オンリーワンアイドルになりたいか、って。

それでね、考えてみたの。
だけど、オンリーワンってことはさ……。

いまのこのステージ、
負けちゃっても構わない、ってことだもんね。


そう考えたら、絶対に嫌だって思ったんだ。

それは絶対に勝ちたいっていう愛美ちゃんとか、
仲間のために、というのもあるけど……。

何より、純粋に、あたしが勝ちたいって思った。
誰にも……『ヴァルキュリア』にも……お姉ちゃんにも!
負けたくないって!


あたし、オンリーワンを言い訳にしてただけだ。

誰かに負けても「仕方ない」って、
お姉ちゃんには勝てないって、心のどこかで思ってたんだ。

でも、もうやめるね。
あたしはもう、逃げない。

あたし、ナンバーワンのアイドルになるよ。
『ヴァルキュリア』も、お姉ちゃんも、全部倒して!


目次へ戻る

現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第7話「ナンバーワン」

ーーステージ裏

●栞歩
……良かったわ。
すばるもきっと、喜んでるはずよ。

ひなたちゃんが、やっとここまで来たか、って。

●和歌
ひなたっ!

●ひなた
わっ!? 和歌?

●和歌
すごいわ、ひなた……。
いつの間にか、こんなに立派になって……。


私、どこまでもあなたについていく!
あなたが世界一のアイドルになるとき、私も必ず側にいる!

●ひなた
和歌……。うん! もちろん、みんな一緒だよ!

●輝音
……まだまだ、甘いな。


●茜
何よその言い草!?
決着はまだついてないんだけど!?

●輝音
違うよ。お前たちに言ったんじゃない。

●晴海
……どういうことですか?

●輝音
いくぞ、お前たち。
徹底的に、イチから鍛え直しだ。


……もちろん、私も含めてな。

●ひなた
ど、どこにいくの? ちょっと!

●栞歩
来るんじゃねぇ!


●ひなた
えっ!?

●栞歩
お前たちは逆だ。

●輝音
そうだ、お前たちが向かうべきは、あっち。
光差す、その向こう側だ。

●ひなた
……この曲は!

●琴音
ひなたちゃん!

●美雪
この、心安らぐ、聴き慣れたメロディ……。


●愛美
私たち……やっと……!

●萌
優勝、しちゃいましたよー!


●千尋
夢が、叶ったんだよ~!

●麗華
えぇ!

●セリア
みなの者! 今宵は宴でありんすー!

●栞歩
みんなが、待ってるぜ。
俺たちじゃなく、お前たちをな。

……青春、してこいよ。
ガールズたち。

●輝音
私たちの、完敗だ。

●プロデューサー
行こう!

●ひなた
うん! プロデューサー!

みんな、胸を張ろう!
あたしたちが、ナンバーワンだぁぁぁ!!!!


目次へ戻る

現世(エイドス)サイド:第26章「青空の少女たち」第8話「青空アンダーガールズ!」

ーーステージ裏

●愛美
はぁ!? ひなた、まだ着いてないの!?
嘘でしょ!?

●琴音
落ち着いてください、愛美さん……。
1本遅い飛行機に乗ったらしいので、そろそろ着くかと……。

●愛美
そろそろも何も、ステージはもう始まるのよ!
あんのバカは、本当にいつもいつも……!

●琴音
現地ファンのひとたちにサインしてたら、
飛行機を逃しちゃうなんて……。


●千尋
ひなたちゃんらしいわね~。
状況が目に浮かぶようだわ~。

●悠
そういうとこ、人気アイドルになっても変わらないです!


●麗華
変わってもらわないと困るのだけどね。
人気アイドルだからこそ、隙を作ってはダメよ。

そんな隙を見せるようなら……。
わたしがつけこんで、逆転してみせるわ。

●晴海
『GE:NESiS』だって、『Twinkle☆Star』に負けない、
超全国区のアイドルじゃないですか。

●美雪
先日のCDの売上『Twinkle☆Star』に負けましたからね。
そのことを根にもっているのですわ。


●理子
それはアタシも同じだけどな。

●希
もちろん、あたしも。
言うまでもないと思うけどね。

●琴音
…………あはは。

●理子
『Twinkle☆Star』は、いまではアタシたちの手強いライバルだ。
仲間だとは思ってるけど、負けるつもりはないからな。

●更菜
私も、その……負けたくないって思います。
本気で、戦います。だから……よろしくお願いします。

●希
自己評価がとんでもなく低い更菜にここまで言わせるなんて……。
『Twinkle☆Star』、恐ろしいわね……。


●更菜
ち、違う! 自信があるわけじゃなくて、
ただ負けたくないなって思っただけで……。

●理子
以前の更菜なら、それを口にしたりはしなかっただろう。

●更菜
それは……。

●美雪
私も更菜さんと同じ思いですわ。

ただ、負けたくない。だから、それに見合った実力をつける。
みなさんに置いて行かれるのが、何よりも寂しいですから。

●理子
ま、そういうわけだから、今後とも、
『GE:NESiS』ともども、よろしく頼むよ。

●千尋
うん~! よろしくね~!

●琴音
も、もちろんです……。少しでも気を抜くと、
あっという間に離されそうです……。

●愛美
ユニットとしては、『GE:NESiS』に負けられない。
個人としては、人気No.1のひなたに負けられない。


……今日で学園生としてのアイドルは最後だけど、
トップアイドルへの道のりは、まだまだ長そうね……。

●悠
ひなた先輩は、いまやスター街道まっしぐらですよっ!
自分、鼻高々です!

●麗華
だからこそ、遅刻とか細かい部分で損するのが許せないのよ。

●セリア
ふふふ……ヒナタのことデス。きっとこれも作戦のうち!
わざと遅刻して、頭に血が昇った佐々木小次郎を……えいやっ、と!


●瑠璃花
小次郎役は誰? すばるさん?
すばるさんの頭をどつくの?

●茜
物騒なこと言わないでよ……。
今日のライブ、ちゃんと実力ですばるさんに勝つんだから。

そんで、世界一かわいいのはやっぱアカネちゃん!
……ってことを、証明するのよ!


●寧々
すばるさんの復活&姉妹での公開ライブバトル……。
め、メンツが豪華すぎて、わ、私はもう……。


●くるみ
ドームライブのデビュー戦にして、超ビッグな相手です……。
大型哺乳類のくるみも、超大型の前では足が震えるです……。

●彩
うっぐ……ひっぐ……。
私なんか、震えるどころか、涙まで出てきたわよぉ~!

せっかく、人前に慣れようと接客のバイトまで始めたのに、
こんな大舞台じゃ、レベルが違いすぎて
なんの役にも立たないじゃない~!


●セリア
まーまー、その努力は尊いでありんすよアヤ。
ほら、鼻水を拭くのデス……。

●佳奈恵
バイトも楽しいんでしょ?
憧れのフェンリルバーガーだもんね。


●彩
ぐす……うん……。
毎日、ハンバーガー食べれて幸せ……。

●佳奈恵
アタシもまさか、最後にこんなところでやれるなんて
思わなかったって。
弟たちも見に来てるし、気合い入れないとね。

●楓李
ウチは平気やけどなぁ。
なんせ、まるちくりえーたーやから。

●くるみ
それ、どういう意味です?

●晴海
複数のクリエーター職についてるってことだけど……
1つがアイドルだとして、他にも何かあるの?

●佳奈恵
あー……。まだみんなには言ってなかったけど、
実は楓李、小説の新人賞、受賞したんだよね……。


●晴海
じゅ、受賞!? 楓李ちゃんが!?

●セリア
まさに、驚天動地でありんす!

●茜
きゅぴーん! お金の匂い!


●瑠璃花
自重しろ。

●佳奈恵
まあ、小さい出版社だし、
話題性も込みで、ってことだとは思うけどね。

●楓李
アイドルと小説家……。
2つの翼で、うちは世界に羽ばたくんや。


●くるみ
はぇ~すっごいです……。
楓李さんが小説家さんって、ちょっと意外です。

くるみは文字だけの本を読んでいると、
頭がぐるぐる~って回って、ひよこさんピヨピヨ~なのです。


●楓李
奇遇やな、うちもやで。

●くるみ
……え?

●楓李
うちもやで。

●くるみ
え?

●愛美
何が可愛そうって、
この楓李に負けて落選した人がいるってことよね……。


●麻里紗
楓李ちゃんが、作家に……。
私も、歴史小説とか書いてみたいなって思ってたのに……。

●晴海
ま、麻里紗さんならできますよ!
私も応援してますから! ね!

●くるみ
そうです!
『銀河歌劇団』の力をケッシューさせれば、不可能はないのです!

●寧々
わ、私も書きます……! ホラーなら、きっと得意です!


●麻里紗
でも小説だから……。小説は1人で書くものよ。

●くるみ
え? みんなの力はケッシューさせないですか?

●悠
麻里紗先輩、1人で書くんですか?
『銀河歌劇団』は、ずっと一緒だって言ったのに……。

●麻里紗
だ、だからそうじゃなくて……。

●寧々
ほ、ホラーなら! ホラー小説にしましょう!

●麻里紗
……そうね、そのときは、力を貸してもらおうかしら。

●悠
もちろんです! わーい! ケッシュー!

●くるみ
ケッシュー! ケッシュー!

●晴海
ごめんなさい、麻里紗さん……。

●麻里紗
……私、もう卒業なんだけど、本当に大丈夫かしら?
不安すぎて、卒業後も毎日通っちゃいそう……。

●プロデューサー
時間がない。

●萌
そうです! のんきに話してる場合じゃありません!
早く最初の5人は、スタンバイしてください!

●和歌
とはいっても、ひなたがまだなんですけど!
やっぱり私が一緒にいないとダメですね、うん。


●愛美
ど、どーすんのよ!?
もう、こうなったら私が代わりに……!

●ひなた
みんなごめん~!


●全員
ひなた!


●学園長
ごめんなさいね、引率で私がついておきながら……。
……やっぱり、飛行場までの案内を
あの人に任せたのが間違いだったわ。


●晴海
あのひとって、『神崎 蔵人』……さんですか?
確か、学園長の元プロデューサーだっていう。


●学園長
そうよ。久しぶりに姿を見せたと思ったら、
『俺にもガールズたちの青春を手伝わせてくれ』って。

飛行機間に合わないって連絡受けた時は、
やっぱり……って感じだったわぁ……。

●セリア
とにかく、間に合ったのだからオールオッケーデス!
ヒーローは遅れて現れるでありんすな!

●ひなた
良かった~……。今日は、待ちに待ったすばるさんとのライブバトル。
遅れたらどうしようかと思ったよ~……。


●和歌
まだ、お姉さんのこと、すばるさんって呼んでるのね。

●ひなた
うん、お姉ちゃんじゃないからね。
だけど、それも今日までだよ。

必ず勝って、これまでみんなに迷惑かけたこと、謝ってもらう。

そして……。

そして、もう一度あたしのこと、妹にしてもらう。
……それで、あたしの大好きなお姉ちゃんに、戻ってもらうんだ!


●麗華
強敵よ。櫻花すばるはもちろん、
彼女と同じユニットの栞歩も。

戦うのはスタフェス予選以来だけど、
格段に、強くなっているわよ。

●ひなた
もちろん、分かってる。
それでも、あたしたちは勝つよ。

●麗華
……いいわ。
それでこそ、わたしたちの櫻花ひなただわ。

●愛美
さあ、行ってきなさい、ひなた!
私の出番のとき、会場が盛り下がってたらただじゃおかないわよ!


●琴音
ひなたちゃんなら、きっとお姉さんを越えられる!
……ううん、一緒に、みんなで越えようね!

●ひなた
うん! ありがとう、愛美ちゃん、琴音ちゃん!
絶対、最高のステージにして、みんなにつなぐから!

●千尋
ライブが終わったら、またおでんにしようね~。
今度はみんなも、栞歩さんも、お姉さんも一緒に。


大きなお鍋、用意しなきゃねぇ~。
具材はみんな、好きなものを持ち寄りってことで~。

●ひなた
だから、どうしておでんなの?
そろそろ、あたしと和歌にも教えて欲しいなぁ。

●千尋
そのうち、ね。うふふ~。

●和歌
ひなた……。

●ひなた
和歌も! 今日は2人だけで歌う曲もあるんだから、
バッチリ準備しておいてよね!

●和歌
ええ、もちろん!
身体を綺麗にして……じゃない、十分に身体を温めておくわ!

●萌
みなさん~! もう時間がありません~!

●ひなた
いまいく!

……あ、それから、萌ちゃん!

●萌
な、なんですか?

●ひなた
今日はあたしたちだけど、今度のステージはきっと、
萌ちゃんも一緒に立とうね!

●萌
え、えぇ!? わ、私はプロデューサーであってですね……。
そりゃあ、アイドルとしても経験者ですから、
必ずしもできなくもなくもない、とは……。


●ひなた
違うよ、経験者だとか、関係ないよ。

萌ちゃんも、アイドルになりたいんだよね?
だったら……なろう? あたしたちと、一緒に! 


●萌
ひなたさん……。

そう、ですね……。私も、アイドルになりたいです……。
いつか、夢が叶うといいですね……。


●ひなた
叶えよう! あたちたちと、一緒に!

●萌
……はいっ! ひなたさん!

●ひなた
……じゃあみんな、プロデューサー、行ってくる!
特等席で、応援しててね!

●プロデューサー
もちろん!

●麗華
さ、急いで。
これ以上遅くなると、進行に支障がでるわ。

●ひなた
う、うん!

●晴海
ま、待って!
あの、前から歩いてくるのって……!


●すばる
……久しぶりね、ひなた。
こんなところまで来るなんて、困った子。


●ひなた
お姉ちゃん……うんん。
櫻花すばるさん……!

●セリア
まさか、この人がデスか……!
このひとが、ワタシたちのひなたを……!

サイン、ください!


●茜
違うでしょ。

●すばる
何年ぶりかしら。
私を超えるために、今日までよく頑張ったのね。

●ひなた
違うよ、関係ない。

●すばる
へぇ、そうなの?
じゃあ、なんで? 未練たらしく、私に執着してたんじゃないの?

●晴海
酷い……そんな言い方、あんまりだと思います!

●ひなた
ありがとう、晴海ちゃん。
でも、大丈夫だから。

最初は……ううん、ずっと、そうだった。
でも、いまは違う。あたしのなかで変わったんだ。

いまでは、すばるさんは関係ない。
純粋に、仲間たちとアイドルがしたい。

そして……ただ、勝ちたいんだ。
すばるさんにっていうか、現No.1アイドルの、あなたに!


●すばる
それで? 私に勝ってどうするの?

●ひなた
どうもしないよ。
勝ちたいから、勝つだけ。

世界中のみんなに、あたしとあたしの仲間たちを、
どう最高でしょ? って自慢したいの。

だから、あたしたちは絶対に負けない。
みんなで……この仲間たちと、あたしはNo.1になるんだ!

●すばる
……そう。ずいぶんと立派になったわね。
口だけじゃないって、ちゃんと証明してみせてよね。

●ひなた
もちろん! ……さあ、行こうみんな!

●麗華
……すばるさん。
あの、あなたは本当は……。

●すばる
いいから行きなさい、麗華。
……あなたも、私をがっかりさせないでね。


●麗華
…………。

●すばる
…………櫻花ひなた。

……ひなた。

私の……かわいい妹……。


あ~もう! なんてかわいいのかしら~!!!!
最後に会った日から1年と234日と17時間16分と13秒66!

はぁ……はぁ……抱きしめたい……。
いますぐにでもホールドして、ほっぺスリスリしながらキスの雨を降らせたい!


……あ、スリスリしながらキスはできないか。
じゃ、じゃあ! スリスリしたあと、キスしましょう!

絶対に和歌ちゃんが黙ってないと思うけど……
2人の逢瀬を邪魔するのなら、後頭部を蹴っ飛ばしてやるわ!

だいたい、和歌ちゃんは私がいない時間、
ひなたを独り占めしてたじゃない!
あーんなことや、こーんなこと、2人でしてたんでしょ!?


……はぁ。
でも、もう少し……もう少しだけ我慢よ、すばる。
あとちょっとだけ、溢れそうになるラブを抑えるのよ……。

きっといまのひなたなら、本気の私や、栞歩を倒してくれる。
私の業を、あの子ならきっと祓ってくれる。

そうして、本当に、本当にひなたがNo.1になったら……。

私、素直になるから。謝るから。
これまでのこと、許してくれないかもしれないけど……。

でも、それでいいの。
ひなたが世界を震撼させる、最強アイドルになってくれれば、それで。

それで、私は幸せなんだから……。
心置きなく、マイクを置けるわ。

ひなた……。
私のかわいい妹……大きくなったわね。


ーーアリーナ



●ひなた
みんなー! 盛り上がってるー!?


●晴海
ひなたちゃん、まだ1曲も歌ってないのに、もうMC……?

●ひなた
いや~、一度これ言ってみたくて……やっちゃった!

●茜
まったく、ひなたは相変わらずわけが分からないよねー。

だけど、アカネをスーパーアイドルにするため、
こ~んなところまで引っ張って来ちゃうのは、すごいと思うなマジで!


●セリア
そうでありんす! ヒナタはまさしく、現代に生きる坂本龍馬!

薩長同盟のごとく、バラバラだったあちきらを
固く結んだでありんす~!


●麗華
とりあえず、みんな落ち着きましょう。
まさか開始3秒で段取りからはずれるなんて……。

●ひなた
ごめんごめん、つい楽しくなっちゃって。

(拝啓、プロデューサー。
もうすぐ3年生は、神楽ヶ丘学園を卒業します)


(だから今日は、3年生のお別れライブ)

(みんなでレッスンしたこと、プロデューサーに教えてもらったこと、
それから、大騒ぎしたり、喧嘩したこと……)

(そういう、あたしたちを成長させてくれた、大切な時間の全部、
今日のライブに詰め込んで、これまでで最高のライブにするね!)

(離れ離れになるのは寂しいけど……
これまでの輝きが、なかったことにはならないよ)

(……ねぇ、プロデューサー。
いつかあたしたちも、それぞれの青空に旅立ちます)

(でもそれは、ちっとも哀しいことじゃないと思う)

(開演のブザーが鳴る。新しい幕開け。
いつだって、何度だって、お別れは新しい始まりだよ、プロデューサー!)


それじゃあいくよー! 

レッツ、STAR☆TING!


目次へ戻る

エンディング

























目次へ戻る

青空アンダーガールズ!Re:vengerS ・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 155.7 MB
・バージョン: 2.0.6
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

© SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

参考になったらシェアお願いします!
▼新着記事やオススメ記事を投稿中!
Twitterをフォローする → AppBank(@appbank)
Facebookページをいいねする → AppBank

オススメ