【FGO】開発陣が数多のこだわりを披露。アニメジャパン「クリエイターズトーク」レポート

3月23日(土)の「AnimeJapan 2019」内『Fate/Grand Order(FGO)』ブースで開催されたステージ「マフィア梶田が聞く!FGOクリエイターズトーク」のレポートをお届けします。

3名のスタッフが開発秘話を語る


今回のステージでは、MCを務めるマフィア梶田さんとともに、『FGO』の企画・開発・運営を担当するディライトワークスから3名のスタッフが登壇しました。

【登壇スタッフ】

ゲームデザインセクション
リードゲームデザイナー
堀合将仁さん

ディライトワークス
コミュニケーションデザイン部
UI/UXデザイナー
木村綾伽さん

ディライトワークス
開発担当スタッフ
安生真さん

▼左から梶田さん、堀合さん、木村さん、安生さん。


■開発陣のサポート編成が公開

サポート編成の披露は『FGO』プレイヤーにとっては代えがたい自己紹介。最初に開発陣のサポート編成が紹介されました。

▼堀合さんは源頼光の溢れ出る母性に惹かれてレベル100まで強化。関連人物の酒呑童子も編成しています。


▼木村さんはギルガメッシュをレベル100に。古代王コンビの笑い声が好きということで、オジマンディアスも編成されています。


▼謎のヒロインXへの愛着がアピールされている安生さんの編成。普段はバーサーカー枠にランスロットを採用しているそうです。


イベントのタイトルロゴができるまで

自己紹介に続き、木村さんの担当業務が紹介されました。木村さんは、おもにイベントロゴ制作を担当しています。

▼デザインチームの役割分担。木村さんは「開発・運営」に該当します。


■「サーヴァント・サマー・フェスティバル」のロゴ制作事例

奇特なシナリオが多い『FGO』のイベントの中でも、「世界有数のリゾート地で同人誌即売会を実施する」というひときわ特徴的な内容だった「サーヴァント・サマー・フェスティバル」。やはりロゴの表現で試行錯誤がおこなわれたそうです。

▼最初に用意したシルエット案は、フェスはフェスでも野外フェスのようだったので、おもに室内で進むシナリオとの関係を考慮して未採用。


▼次に用意した視認性が高いシルエット案がTYPE-MOONに認可され、着彩案制作へ進行。


▼同じシルエットのロゴでも、複数の着彩案が検討されます。採用案では、シナリオにちなんでスクリーントーンや波のデザインが配されました。


▼ロゴ制作の流れを総括した図。梶田さんも採用版が一番見やすいデザインとして太鼓判。


■「クリスマス2018 ホーリー・サンバ・ナイト」のロゴ制作事例

「クリスマス2018 ホーリー・サンバ・ナイト」のロゴ制作にあたっては、TYPE-MOONから、格闘技の熱血な雰囲気が事前にバレないようにしたいという注文があったそうです。

▼デザイン制作過程を総括した図。シルエット案段階ではいかにもクリスマスらしい華奢なものもありましたが、最終的には元気なデザインに。


■その他の担当事例

ほかにも、公式サイトに掲載される告知用のバナーやお知らせページのデザインも木村さんが作っています。

▼「深海電脳楽土SE.RA.PH」では深海やサイバーをデザインテーマとしつつ、見てほしい箇所には桜のイメージでピンクを配しています。


▼ログインボーナス獲得時の画像も木村さん作。梶田さんは、日々何気なく見ているものも職人の手で作られているのだと感嘆していました。


▼アプリ外でも、リアル脱出ゲーム「謎特異点I ベーカー街からの脱出」のロゴを担当しています。


シナリオに合わせて遊び方をデザインする

次に、新章やイベントの遊び方をデザインしている堀合さんが、業務の内容を紹介しました。

▼堀合さんのおもな担当業務。


▼『FGO』のイベントができるまでの工程。


イベントができるまでの工程からわかるように、『FGO』のイベントデザインはシナリオの存在が前提。ゆえに、シナリオライターの意図をいかにゲームへ反映させるかが毎回検討されます。

例えば、シナリオに具体的な時間進行の要素があれば、クエスト開放の仕様も合わせて時限開放式にしてロールプレイ性を演出。あるいは、シナリオの考察が盛り上がりそうな場合にも開放に間隔を設けるそうです。

▼シナリオの確認・解析では、文芸設定や構成の確認から始まり、活躍サーヴァントや必要な機能・素材の検討もおこなわれます。


ボーナス対象についても、魔法少女と遊園地がモチーフの「神秘の国のONILAND!! ~鬼の王とカムイの黄金~」で幼いサーヴァントが選ばれたように、シナリオ内容に応じて決定されています。

また、昨今は星5キャスター「スカサハ=スカディ」によるゲーム環境の変化を考慮して、サブメンバーでも効果を発揮する絆ポイント獲得量アップのような効果を積極採用しているそうです。

開発時におこなわれるTYPE-MOONとの打ち合わせの長さはイベント規模によって異なり、夏イベントのような大規模企画では数日にわたることも。しかし、おもしろい案が次々と出るので楽しい時間でもあるそうです。

■「雀のお宿の活動日誌~閻魔亭繁盛記~」での実例


『FGO』初の正月イベント「雀のお宿の活動日誌~閻魔亭繁盛記~」は、年始にイベントを開催したいという第2部ディレクター・カノウヨシキさんの意向による企画だったそうです。

▼イベントボーナスの対象や効果はディライトワークス側で決められているとのこと。


▼日当のような「奉納システム」や、イベント進行に応じて当初の2倍以上になるほど増築されていくマップは、シナリオに合わせたアイディア。



▼編成制限もシナリオ表現の方法のうちの1つ。「閻魔亭」では当時未実装だった星5アサシン「李書文」が使えるサプライズもありました。


安生さんがバトルキャラのこだわりを紹介

最後は各種生放送でもおなじみの安生さんが担当業務を紹介。安生さんは、ディライトワークスで扱っているTYPE-MOON関連企画のキャラクター監修や、概念礼装のイラスト発注もおこなっていますが、今回はバトルキャラの制作過程について詳しく語られました。

バトルキャラを最新基準へ改修

『FGO』のバトルキャラは最初期と比べると徐々に頭身が高くなっており、身体の情報量が増えています。最新の状況に合わせるために、古いバトルキャラはしばしば改修されています。

▼星4アーチャー「アタランテ」の改修前後を比較。左側の旧版と比べると、右側の新版は頭身が高く、造形が細やかでもあるとわかります。


キングプロテアの開発資料が公開

続いて、破格の巨躯が大きな話題になった最新サーヴァント・星5アルターエゴ「キングプロテア」の話題へ。

最近の復刻版イベントではしばしば新サーヴァントが実装されるので、開発スタッフは復刻版でも油断ができない状況になっているとのこと。

キングプロテアについては、TYPE-MOONと話し合って身体の大きさや首の角度をはじめとするさまざまな細部を微調整したそうです。

▼大型サーヴァントとキングプロテアの比較。完成版と同時に掲載されている開発中のバージョンは、完成版よりもやや小さくなっています。


▼攻撃モーションと再臨段階のぶんだけ手を作る必要があるという、素手で攻撃するキングプロテアならではの苦労も紹介されました。


宝具演出にこだわった3騎を紹介

最後は、『FGO』のバトルに欠かせない宝具演出へのこだわりが語られました。

■星4アーチャー「浅上藤乃」


宝具演出にこだわりがあるサーヴァントとして星4アーチャー「浅上藤乃」が挙げられました。

宝具を使うたびに、出展作品「空の境界」を再現した大橋を壊す演出が発生しますが、実は再臨段階によって仕様が少しずつ異なっています。

▼雨が降る演出は第1段階限定。第2段階では端から落ちる敵が映る演出があります。


ちなみに、制作当初はアニメ版と同様に某有名連絡橋をモチーフとする予定だったものの、公安局から許可が下りなかったため、デザインを変更することに。壇上では、なぜ怪獣が壊しても許されるのに美少女は許されないのかと話題になりました。

■星4ライダー「イシュタル」


星4ライダー「イシュタル」の宝具演出は、80〜90年代のTVアニメのエンディング映像がイメージソース。ただし特定の作品を意識したわけではないそうです。キャラクターが延々と走るエンディング、言われてみると最近は減った気がしますね。

TVアニメのエンディング映像は約90秒が通例とされていることから、安生さんは制作当初にTYPE-MOONの武内崇さんへ冗談めかして90秒の宝具演出を提案したとのこと。90秒案には武内さんも感心していたそうなので、今後別の機会に実現したらおもしろいですね。ゲームに実装されると長過ぎて困ってしまいますが(笑)。

■星4アーチャー「ケイローン」


星4アーチャー「ケイローン」の宝具演出では、味方が左向きに配置される『FGO』の基本仕様と、右を向いている射手座の形状の整合が課題となりました。

星座は遠くにあるものなので、幸いにも演出で解決されましたが、敵としての登場時には単純な左右反転で解決できないので、ケイローンの宝具演出は敵バージョンも別に制作したとのこと。

ほかにも星2アサシン「呪腕のハサン」のように演出における左右が大切なサーヴァントは、敵専用のパターンが用意されているそうです。

■星4キャスター「オケアノスのキャスター」


2018年末の奈須きのこさんのインタビューでも話題にされた、星4キャスター「オケアノスのキャスター」の相手を豚に変えてしまう宝具演出。既存の仕様ではできなかった演出で、やはりスタッフは苦労したそうです。

奈須きのこさんが『FGO』の開発会社にディライトワークスを選んだ理由には、このような無茶な要求にも対応してくれることがあり、ほかの特殊な宝具演出として星3アサシン「静謐のハサン」も挙げられていました。

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(C)TYPE-MOON / FGO PROJECT

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