8Bitone+ MICRO COMPOSER: ファミコンサウンドでピコっちゃおう!1728
この記事はライター募集からの寄稿です。
ファミコンカートリッジ風味のタイトル画面が素敵です。
8Bitone+ MICRO COMPOSEは、ファミコンの様な懐かしのピコピコ音を使って、シンセサイザーの様に演奏したり、シーケンサーを使ってチップチューンなピコった曲作りを楽しめるアプリです。
LFOやアルペジエーターも搭載してるので、使い込めば複雑な事も出来ますが、直感操作で簡単に音を作り込めるので、テクノなアイテム、テクノな飛び道具としてもイケるかも。
早速、紹介してみようと思います。
プレイ動画はこちら
SYNTHESIZERモード
画面右端にあるタブで機能を選びますが、PIANOROLL、SEQUENCE、SYNTHESIZERの3つから構成されていて、デフォルトではSYNTHESIZERが起動する様になってます。
OSCはオシレーターです。チョー簡単に言えば音色の事。ツマミ部分をツマミを回す感覚で、タッチして円を描くようにスライドさせると、パルス波やサイン波、ノコギリ波等の音色が選べます。
NOISEスイッチのON/OFFをタッチする事で、ノイズに音色を切り替える事も出来ます。
隣のノイズツマミも同様に円を描くようにスライドさせる事でFREQ(フリーケンシー=周波数)を調整出来ます。
鍵盤のオクターブの高い音で拍手や歓声、波の音。リズムならばハットやスネア、シンバル。オクターブの低い方で爆発音、バスドラムなどに使えます。
上部パネルの何もない所をタッチすると左右にスクロール出来ます。
右側にスクロールさせるとENVやLFO、ARPなどが出てきます。
ENV
エンベロープ。いわゆるADSRですが、簡単に説明すると
ATTACKは鍵盤を押してから音が最大音になるまでの時間。
DECAYはATTACKの最大音が鳴り続ける時間。
SUSTAINはDECAY後の音量。
RELEASEは鍵盤から指を離してから鳴り続ける持続時間。
です。
これだけだと訳がわからないので、具体的な音色サンプルを作ってみます。
波の音
OSCのNOISEスイッチをONにした状態でノイズ音色を使って、ATTACKとSUSTAINを最大の10.0にして、RELEASEを5.0くらいにすると、ゆっくり音が鳴り始めて指を離してしばらくしてから鳴り終わる、波の音のような効果音が作れます。
電子ヴァイオリン
波の音の設定のまま、NOISEをOFFにして、OSCをツマミ一番右から二番目のノコギリ波にして演奏すると、電子バイオリンの様な音になります。
電子ピアノ
電子ピアノの様な音にする場合は、OSCツマミを一番左のパルス波にして、ATTACK最小の0.0、DECAYを2.0くらい、RELEASEを2.0くらいにします。
LFO
DEPTHをVOLUMEの設定で5.0、SPEEDを7.0くらいにするとマッピーのメインBGMや長州力の入場テーマ曲のような、鍵盤を押してるだけで、何度もその音を繰り返してくれるような効果が得られます。また、DEPTHのVOLUMEをタッチしてPITCHに切り替えてツマミを調整したり、SPEEDを最大や最大に近い数値にしたりする事で、ビブラートや変態的な音が作れます。
ARP
アルペジエイター。この機能のお陰でグっとテクノなアイテム度が増しています。
8本のスライダーがあり、各上下12音階まで調整出来て、この8本で設定した音階が左から鳴ります。つまり一番左のスライダーを+1にしただけの場合は鍵盤を押した位置から一個右、ドならばド#、ラ#ならばシが鳴ります。
8本のスライダーの右側にあるTIMEツマミは速度調整です。8本のスライダーで設定した音がどのくらいの速さで順番に鳴るかの調整です。
その下にあるSINGLE / LOOPは鍵盤を押した時、一回のみARPが反映されるか、繰り返しなり続けるかの設定です。
LFO同様、頭で考えるより、触ってみるのが手っ取り早いので、テキトーにいくつかのスライダーを上下させてみましょう。
わざとらしく全部のスライダーを動かしましたが、これで鍵盤を押すと呪文の効果音にしか思えない様な音が鳴ります。
よくわからなかった場合は、8本のスライダーの内、数本だけテキトーに数値を変えて、後はデフォルトの真ん中0のままにしてみましょう。
singleだと一回しか繰り返されませんが、TIMEツマミ下のSINGLEをタップするとLOOPになり、この状態で鍵盤を鳴らすと繰り返されます。
このARPを使用した場合、ENVはあくまで単音として処理されるので、ATTACKを弱めたりすると、不規則な音が段々鳴り始めるというフェードインのような効果も得られます。
PIANOROLLモード
シーケンサー。最大4トラックまで使えます。左上のTRACK1をタップする事で2、3、4とトラックが切り替わっていきます。
オクターブの上下は鍵盤部分の上下にスライドさせる事で行います。
ピアノロール画面はタッチする事で左右に移動出来ます。タップで音を配置。
音の長さの調節は、画面上部のTCR/OFFをタップして操作パネルを表示させ、左端のSHIFTボタンをタッチしながら調整したい音をタッチしスライドさせる事で調整出来ます。
音の再配置は、音をスライドさせるだけです。
音の削除、三連譜、コピー、ペースト等もTCR/ONパネルで行ないます。無い場合は右の↑ボタンをタップして機能を切り替えましょう。
SEQUENCEモード
PIANOROLLモードで作った全トラックを一画面で管理、調整出来ます。
同じフレーズを何度も入力したい場合は、ここでコピー&ペーストしていきます。
最後に作った曲に名前を付けておきましょう。左上の(New Song)が曲名部分なので、そこをタップして好きな名前をつけましょう。
基本的に作成データは自動で保持されますが、別の曲を作りたくなった時は、iPhoneに保存する事も出来ます。
手軽にチップチューンサウンドをピコれるのは大きな魅力で、SYNTHESIZERモードの鍵盤で遊ぶだけでも面白く、シーケンサーは若干クセがありますが、音を置いて伸ばすだけのシンプル操作なので、ごくごく最低限の知識さえあれば、右脳120%の直感操作だけでも十分扱えると思います。
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- 執筆時のバージョン:2.0.0