Eye-Fi Connect X2: 無線 LAN を使って撮った写真を PC・Evernote/Flickr/Picasa へ即転送!
写真を撮ったら USB ケーブルを PC へ繋げて転送。シンプルな手順ですが、何回もやるのと面倒になります。今回ご紹介するEye-Fi Connect X2 4GB EFJ-CN-4G はそんな面倒な手順をすっ飛ばして、撮ったらその写真を PC へ即転送してくれる素晴らしいガジェットです。
形は SDHC カードとまったく同じ。ですから、SDHC に対応したカメラであれば、そのほとんどで利用できます。あとは利用可能な Wi-Fi 回線と PC さえあれば OK です!
近々 iPhone/iPad に直接写真を転送できる「ダイレクトモード」が実装されるので、その前に AppBank では Eye-Fi の使い勝手などを詳しくご紹介したいと思います。
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Eye-Fi Connect X2 4GB EFJ-CN-4G
Eye-Fi を導入する前に…
対応機種は必ず確認してください。SDHC に対応している機種でも Eye-Fi の一部機能が利用できなかったり、まったく使えないこともあります。
Eye-Fiカードは私のカメラに対応していますか? << よくある質問 << サポート << Eye-Fi Japan
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パッケージ。
内容物をチェックしましょう。
1. SD カードリーダー:Eye-Fi をセットアップする際に使います
2. Eye-FI カード:4GB のストレージとしても機能します
3. セットアップガイド
セットアップ
セットアップをするにはまず、Eye-Fi カードを付属の SD カードリーダーに挿し、それを PC の USB ポートに接続しましょう。
接続が完了したら Eye-Fi カードがマウントされます。この際に Windows の場合は自動でインストーラーが起動しますが、Mac の場合は起動しません。まずは、以下のディレクトリにある dmg ファイルを開きましょう。
Eye-Fi/START HERE/Mac OS X/Eye-Fi.dmg
「Eye-Fi.mpkg」がインストーラーです。これを開いて、指示通りにユーティリティのインストールを行います。
インストールが完了すると Eye-Fi Center というユーティリティソフトが起動します。
Eye-Fi を利用するにはアカウントが必要なので、メールアドレスとパスワードを設定してアカウントを作成しましょう。もちろん利用料金は無料です。
アカウントの作成が終わったら Eye-Fi で利用する Wi-Fi ネットワークを登録します。
WEP や WPA といった暗号化方式にも対応しています。
デフォルトでは Eye-Fi View に写真が自動アップロードされます。
次に写真を撮影した際に連携するサービスを選びます。Eye-Fi View の他、Evernote や Flickr・Hatena Fotolife・mixi・MobileMe・Picasa に写真をアップロードできます。
動画を撮影した際に連携するウェブサービスも選択できます。
ここまで終わったら Eye-Fi カードをリーダーから抜き、カメラに挿入して撮影してみましょう。特に問題がなければ「4」の場所に写真が表示されるはずです。
セットアップが無事終了したら、あとは撮りまくるだけ!撮影する度に画面右上に写真のプレビューと転送状況が表示されます。これが消えるまではカメラの電源をオフにしないようにしましょう。
ただし、転送に対応しているのは JPEG 形式の画像ファイルのみ。RAW 形式の画像ファイルが転送できるのは上位版の Eye-Fi Pro X2 8GB EFJ-PR-8G だけです。今回ご紹介している Eye-Fi Connect X2 でも RAW ファイルそのものは Eye-Fi のストレージ領域に保存されます。
一方、Eye-Fi カードへの書き込み速度は申し分ありません。規格は SDHC で、SD スピードクラスは CLASS 6 で 48Mbps(6MB/sec)。最高峰の CLASS 10 ではないものの、プロユースでもない限りはストレスを感じるようなことはないでしょう。
通信方式も 802.11n に対応し、高速なネットワークの恩恵を最大限に活かせます。
アップロードが完了するとメールが届きます。
アップロードされた写真は Eye-Fi からは削除されず、ストレージ領域の中に保存されたままになっています。これなら Wi-Fi がない環境でも撮影できますし、万が一、転送に失敗したとしても写真は残るので安心して使うことができますね。
ただ、自動的に写真がウェブサービスや Eye-Fi View にアップロードされますので、公開設定を誤るとプライベートな写真が第三者に公開される可能性もあります。次に紹介する Eye-Fi Center でこれらの公開レベルは調整することが可能です。
Eye-Fi Center の使い勝手をチェック!
iPhoto のように、撮影日ごとに写真をまとめて管理することができます。
写真をクリックすると拡大して表示します。
撮影地点の場所を地図から確認したり、撮影時間等の情報を確認することもできます。
ドラッグして写真を下の欄に追加すると、いくつかの写真を Eye-Fi のウェブサービスを使って公開したり、共有したりすることができます。
ランダムな URL を生成して簡単なギャラリーを自動的につくってくれます。メールサービスを選択して、ギャラリーの URL を共有することも簡単です。
ギャラリーはこんな感じ。1つ1つの写真を拡大表示しつつ、その他の写真のサムネイルが右側にも表示されており、使いやすいですね。
アップロード時の設定
不意に第三者に写真を公開してしまうようなことがないように、アップロード時の設定はきちんとしておきたいものです。その方法をサクッとご紹介します。
Eye-Fi カードをリーダーに挿して PC と繋ぎましょう。それから Eye-Fi Center を起動して「Eye-Fi Card」の横にある歯車のボタンをクリックします。
「写真」タブ内の「管理」にはアップロード先として登録したウェブサービスが列挙されています。アップロード先として指定できるのは1度に1つのサービスまで。アップロード時の設定を変更するには「編集」ボタンをクリックします。
例えば Picasa の場合は公開・非公開を選べたり、アルバム名を選択したり、自動的に付加するタグを設定することができます。
ウェブサービスと連携して Eye-Fi を使う場合はこのあたりの設定を一度チェックしておくことをオススメいたします。恥ずかしい写真が公開されてからでは遅いですよ!
Eye-Fi のまとめ
Wi-Fi を使うので導入は難しいといった印象が強い Eye-Fi ですが、思いのほか簡単にセットアップを済ませることができました。やはり説明書やソフトが日本語化されているのが大きいですね。
一方で、カメラによっては Eye-Fi を使うのが困難あるいは不可能なものもありますので、以下のウェブサイトで動作確認が行われているか否かを確認する必要があります。
Eye-Fiカードは私のカメラに対応していますか? << よくある質問 << サポート << Eye-Fi Japan
この点にさえ気をつけておけば、Eye-Fi を快適に利用できます。Aperture のようにテザー撮影が可能で、かつこの撮影モードに対応したカメラがあれば同じような事はできますが、Wi-Fi を使ってワイヤレスに写真を転送するといった芸当は無理です。ワイヤレスなので構図に制限がなくなりますし、イベントなどで即写真を公開したい時にも役立ちます。
また、エンドレスモードを使えば 4GB もの容量を使い切ったとしても、撮影するたびに古い写真から消していくので、フィルム切れならぬメモリ切れに陥るようなことがないのも良いですね。普通の SD カードにはない利点です。
ちなみに、今回ご紹介した Eye-Fi Connect X2 以外にもジオタグの記録ができたり 8GB ものストレージを持つモデルもあります。ぜひ一度、Eye-Fi のウェブサイトにある製品比較表をご覧になってどんな用途にどのモデルが合うのか、チェックしてください。
次回は無線 LAN ルーターや Wi-Fi スポットを介さず、直接 iPhone/iPad に写真を転送する「ダイレクトモード」についてご紹介します。ご期待下さい。
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Eye-Fi Connect X2 4GB EFJ-CN-4G
ジオタグ付、8GB、公衆無線LANが使えるモデルはこちら。
Eye-Fi Explore X2 8GB EFJ-EX-8G
ジオタグ付、8GB、公衆無線LANが使え、さらにRAWデータを取り扱えるモデルはこちら。
Eye-Fi Pro X2 8GB EFJ-PR-8G