「7notesは気持ちを伝えるツール。」一太郎・ATOK・7notesの浮川社長に聞いた開発の流儀。【後編】

7notes

一太郎、ATOK、そしてiPad/ iPhoneアプリ7notesを生み出した、株式会社MetaMoJiの浮川社長、そして事業企画部ディレクターの岩田様にお会いして、インタビューをして参りました!


前編はこちら→一太郎・ATOKを生みだし、7notesを作った浮川社長に聞く「超」こだわる開発。開発者必読です。 【前編】

アプリ7notesはこちらです。
iPad版→7notes for iPad
iPhone版→7notes mini (J) for iPhone

では早速インタビューをどうぞ。アプリ開発者の皆さま必見の記事です。

俺はおまえらのこと信じてる

——リリース後、「意外な人が意外な使い方をしている」例を教えてください。

浮川:若い女性につかってもらうと、手で書いた文字をtwitterにあげて楽しんでいるようです。私たちもそういう楽しさは想定していたんですけど、どんどんそれが広がっているのを目の当たりにすると嬉しいですね。こういう世界を広げて欲しいなあと思いますよね。

岩田:アプリを使って最初に驚くのは、手書きの文字が素早く変換される所です。

——私もそうでした。

岩田:でも、手書きで伝わることがあるというのも、強いテーマとしてもってるんですよ。効率、ビジネス、大切ですけど、もっと大切なものは何かと。愛です。パッション。結局パッションをつたえるためにがんばるんだと。その中で変換も出来て、なおかつ気持ちを伝えると。「好きです」というのはフォントだけではなかなか伝わらない。

浮川:私たちの技術によって、使う方がパッションとか喜びとか楽しみというものを誰かに伝えることができる。それがいいなあと。フォーマルな文章もありますけど、ちょっとした友達とか、facebookやtwitterの知りあいにはきもちで伝わった方がいい。

岩田:ビジネスでも手書き文字ってビジネスと関係ないみたいですけどそうでもないんですよ。例えば上司がチームメンバーに指示をだすと。上司から部下への指示は厳しいことを言いますよ。上司から文書で、売上はいついつまでにこれこれでと来るわけですよ。

——部下にはつらい話ですね。

岩田:そこまではフォント文字でびしっと書いてあるわけです。でも、最後に手書きで俺はおまえらのこと信じてると。

一同:(爆笑)

岩田:俺はおまえらを信じてるぜと。そこまで全部フォントで、最後の一文字が手書きですよ。それをもらったらどうおもいますかと。

——高橋:それはもう、おれはやるぞ!

——今のはイメージができました(笑)。ところで、手書き文字は画像で表示されるのでしょうか。

岩田:今は画像だけですけど、そのうちテキストと絵を分離する予定です。テキストではHappy Birthdayとかいてあって、リンクで画像が入っていると。そしてそこには、手書きでずっと好きだよと書いてあるわけですよ。

一同:(爆笑)

浮川:twitterですと、ハッシュタグなどはテキストになってないといけませんから。手書きの所と、テキストはわけられるようにします。コンピューターが自動的に処理してものすごい便利な世界と、気持ちを両立させたい。

岩田:日本の出生比率をあげたいくらいですね。冗談ですよもちろん(笑)

浮川:最初はテクノロジー的なもので興味を持たれると思いますが、究極は自分の生活にどういう広がりがあるかという点。あの時、あれをつかったから結婚したとか。

一同:(爆笑)

浮川:さっきの話の流れで(笑)。でも、それって想像するだけで楽しい。

ゴールはない。あるのは「方向」だけ。

——今の7notesの完成度を教えてください。

浮川:最初としてはゴールについたとおもってます。それは何%はなく、到達したら新しい世界ができるというものです。多くの人たちから、こういう機能が欲しいとか、色んな意見がよせられます。それを読んで反省したり、考えたりしています。ゴールはありません。あくまでも方向だけがあります。

岩田:社長はtwitterの意見は全て見てますので、要望はたいてい伝わっていると思って頂ければ。

——他の手書きメモ系アプリとの違いを一言で言うと。

岩田:今までの手書きアプリは考え方がイラストなんですね。ブロックとしてしか認識しません。我々は文字であり手紙だと考えています。手書き文字を、フォント文字と同じようにオペレーションができるというのが、今までのものとは違う点です。

浮川:相手はサーバーでありコンピューター。そこのアドバンテージを使わない限り広がりがないんです。ですから技術が必要なんです。3次元的な奥深さが必要です。メモが増えた時にどうするのか。例えば後から変換でフォント文字に変換できる。やっぱりそういうところ、そういう仕掛けがあるとないとで全然違う。浅いものはだめなんです。すぐ見破られるんです。

岩田:それで屍が。

浮川:(笑)。ずっと使って頂いた時に、これを使い続けてきてよかったと思う瞬間っていっぱいあると思うんです。その時に、本物であるかどうかが試されると思っています。薄っぺらいソフトは使い続ける意味がありません。私のは十年使ってもらっても大丈夫です。昔ワープロ作った時からのコンセプトです。

MetaMoji製タッチペン!

7notes

——制作されているペンについて教えてください。ぜひ使ってみたいです。

浮川:ペンさきだけを提供して、ペンシルホルダーにいれて提供することを考えています。


岩田:専務の植松が週末に家で、手づくりで作ってます。iPadが発売された時に、タッチペンを買いに走ったんですが、まともなものが全くありませんでした。段々と、先がゴム製のものなどで使えるものがでてきました。みんなこだわるので、良いものが欲しいということで作り始めました。

——ペンさきだけの提供の理由は何でしょうか。

岩田:軸については重さのこだわりが人によるので。

——ゴム製のよいものもあるように思えますが。

岩田:ゴム製のものは劣化するんですよ。

浮川:あっという間です。私の場合、1ヶ月でダメになります。

岩田:ゴム製のものはゴムの上にコーティングがしてあるんですね、滑るように。コーティングがはがれてくると書き味ががくんと落ちます。1本1000円するものが1ヶ月でダメになるとちょっと。

——7notes以外のアプリのリリース計画はありますか。

浮川:今のアプリですと、斜めの線ひとつ書けないんですよね。これとこれは関係がある、といった図形的な要素が書けません、でも最初からそういうものについても議論がありましたので、そこはやってますよ。

——おお!

浮川:自由に絵を描いたり、曲線でも何でも書けるソフトはありますので、それとは違うものを考えています。技術が必要なことがたくさんありますし。多機能で操作性が難しいことはやりたくないんです。楽しいソフトに仕上げたいなあと。

——楽しみです。

浮川:7notesのiPhone版には(J)とついています。これとほぼ並行して作っているのが英語バージョンです。英語ができるとフランス語などもできます。グローバルバージョンですね。海外に手書きというものを提案するわけです。誰も見たことがないものを作りたいですね。

最後に一言お願いします!

——最後に一言お願いします。

浮川:コンピュータはテクノロジーのかたまりですよね。iPhoneにしろiPadにしろ。上っ面のコーディングだけのソフトウェアなんて何にも面白くないですよね。コンピューターソフトウェアサイエンスってものすごく研究されているんです。ソフトウェアとしてユーザーのところにあらわれてくる技術はいっぱいあるんですよ。そういうものを研究して、取り入れて、ユーザーの方々にはわかりやすくて、つかいやすい、そして、どうしてこういうことができるの?と思わせるものを提供していきたい。

前半はこちら→一太郎・ATOKを生みだし、7notesを作った浮川社長に聞く「超」こだわる開発。開発者必読です。 【前編】

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