Steve Jobs, 1955 – 2011によせて
村井でございます。
@entrypostmanの方です。@appbankではありません。
仕事を始める前にどうしても今書きたくて書き始めました。
AppBankとしてではなく、私村井の個人的なこととして書かせてください。
私は2000年7月、年齢で言うと18歳の時に仕事を始めたのですが、AppBankを始める2008年までは基本的に営業をやっていました。
23歳の時に会社(ガイアックス)が上場して、私は営業の部長・役員をやらせてもらっていたのですが、当時プレゼンテーションはスティーブ・ジョブズから勉強させてもらったとはっきり認識しています。
その時私はMacユーザーでもiPodユーザーでもなかったです。
ただ、スティーブ・ジョブズの基調講演、Keynoteは英語もろくにわからないのに何度も何度も見直していました。興奮して感動していました。
※Podcast Apple Keynotesで基調講演の動画は大体見ることができます。
→Apple Keynotes
当時の私はiPodとかMacと言った製品にはそこまで興味がなかったのですが、スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションはとにかく楽しかったです。
この辺りの動画とかが雰囲気を見るのによいかな、、、。
これとかいいかな、と思います。
Steve Jobs 驚異のプレゼン 前編
Steve Jobs 驚異のプレゼン 後編
とは言え、当時の私は基本的に根っからのWindowsユーザーで、スティーブと言えばどちらかと言えばマイクロソフトのCEOであるスティーブ・バルマーの方がテンション的に汗かいてる感じで好きで、私個人のノリとしてもどちらかと言えばバルマーだったと思います。(いや「はっきりとバルマーだ!」とは突っ込まないでほしい。)
マイクロソフトという会社はビル・ゲイツという天才と、それをビジネスにするバルマーの存在が不可欠だと思っていましたし、私は天才ではないので、汗をかく役をしなくてはいけない。
汗をかく=文字通りバルマーだ。
バルマーの好きな動画もせっかくなのでピックアップします。
なぜかってAppBankの立ち上げ初期のノリは明らかにジョブズではなくバルマーだから。
個人的1位の動画がこちら。
マイクロソフトのCEOとは思えない。正気の沙汰ではない。
これが、、人、、なの!?
人の形をした何か別の物、、、じゃないの?
The best of Steve Ballmer
ちなみに、この上の動画の4:38 ぐらいから始まるビルゲイツとの掛け合いで、ビルゲイツがかなり微笑ましい。
5:38 ぐらいから始まるビルとのダンスも最高。ビルの間抜けな顔がいい。バルマー超楽しそう。
こんな風に、仕事をしたいと思った。
2番目に好きなのが下の動画。
1位の動画の冒頭部分なのですが、
1分ぐらいからの「アイ ラブ ディス カンパニー イヤァァァァァァァーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」という雄たけびは不朽の名セリフ。見てて、私の可能性の一つの究極進化系に彼はいると思った。
Steve Ballmer going crazy
3位がこちら。
Windows のCM。
たった99ドルなんだ買え!!!買えよ!!!!と叫ぶバルマーに一目ぼれした。初期のAppBankは間違いなくこれだ。
Windows 1986 Steve Balmer
・・・
そんなバルマー好きな私だけど、まさに初代iPhone発表のKeynoteで私の中のスティーブが逆転した。
自分の方向性としてのバルマーと、憧れとしてのジョブズ。
iPhone 発表するスティーブ・ジョブス(日本語字幕)
ブーン!
とか
ジャイアント!
とか
アメイジング!
とか
インクレダボー!
とか
なんかいろいろ、
そういうシンプルな単語、いや、その単語子供しか使わないっしょ、って言う単語をドガ顔で言い切る、言い切れる彼のプレゼンテーション、その演出に私は夢中でした。
普通の人が同じ事やったら、フルボッコだろ、と思いつつ、私も似たようなことを真似っ子でやったりしました。えらくチープに見えたことでしょう。でもやってました。厨二病全開でやってました。
そして、このiPhone発表のKeynoteに感動してiPhoneを買いました。
10年間使ってたドコモを解約し、iPhoneへ。
iPhoneには未来を感じました。ただ、まさかそれが今のAppBankや、今の私につながっているなんて未来は想像していませんでしたが。
当時(今もそうなのですが)AppBankというのは株式会社GT-Agency という私が代表を務めている会社でやっていまして、モバイル企業向けにコンテンツを提供するというB2Bの会社でした。法人営業の会社でした。
2008年7月、発売日にiPhoneを買って触ったその時、iPhoneに未来を感じました。
近い将来、携帯 VS iPhoneでiPhoneが勝利する。もっと言ってしまえばインターネット VS iPhoneでiPhoneが勝利するって思いました。
同じモバイルですが、従来の携帯電話とは全然違った未来を想像させるのに多くの時間は必要ありませんでした。
それからはiPhoneにとにかく夢中で、iPhoneに関わるビジネスがしたい!と毎日考え続けました。
当時のWindows厨、マイクロ村井ソフトからすると、Appleは、iPhoneはどこまで行けるんだろう、ってよくわかりませんでした。だって日本中の偉い人たちはみんなiPhoneは失敗する、って言ってて、実施に売れてなくて。
ただ、iPhoneが描いた未来は明確で、その未来に行くためには、、、そこで考えたのが、自分たちにできることとは何か?、もしかしてAppleに足りないのはスティーブ・バルマー的な汗臭さなんじゃないか、と勝手に思ったのです。
私はサンスポとかzakzakとか、日刊スポーツとか、日刊ゲンダイとか、週刊朝日とか、週刊ポストとか、そういったニュースサイト(?)が大好きです。
Appleの世界って、そういうの無いんだろうな、って。
なら、私達AppBankはそこを担えればいいんじゃないか?、と。
GBSさんがまとめてくれたのですが、
わたしが影響を受けたentrypostman #5epp | gbs あれこれ
この記事の中にある下記の記事とか、ほんとそういう気持ちで書いています。
盆栽に対してウンコとか、
iBonsai: i盆栽。各iPhoneレビュー界の大御所たちが絶賛するiPhone犬神家アプリ!205
ゲームに対して精子とか、
iSperm: 【R18】女性と良い子には見せられない。だが、男だったら、たぎるものがあるだろう。アイ・スペルマ!!225
ソフトクリームに対してキャッキャするとか、
iCeCream:ソフトクリーム芸術コンテスト開催まじか!ソフトクリームマスターに俺はなる!1016
・・・
私は本来、スティーブ・ジョブズのKeynoteを見ていなければiPhoneを確実に買っていない人間です。
絶対ガラケーつかってます。
私はAppBankで自分がiPhoneにもっと恋をするために、自分だったらこれでiPhone好きになる、っていう記事を書いてきました。
それは本来絶対iPhoneなんて買わない私みたいな人にもiPhoneを買って、こんな最高のiPhoneをもっとたくさんの人と楽しみたかったからです。
とにかくiPhoneを持つ人が増えれば、絶対もっと楽しい、と。
ジョブズに対する憧れと、iPhoneの未来に対して、自分が最高に楽しめるように自分ができることは何か。
インターネットの世界で、ジョブズに対して憧れつつ、私自身は役割としてのバルマーをやろう!、と。
実は今日、AppBankのサイト設立3周年記念です。
AppBankは2008年の10月6日に始まりました。
日本でiPhoneが発売された3ヶ月後です。
ここ最近はずっとAppBankのこれからについて、いろいろ考えていました。
偉大な指導者が世界を去った今日、改めてiPhoneの未来にもう一歩踏み込んで没頭してきたいと思っています。
私はAppleの従業員ではないですが、iPhoneの未来の一部を形成するのは自分たちだぐらいのプライドを持って、自分たちにしかできないことを情熱的にやっていきたいと思っています。
・・・まだ、死去のニュースでスティーブ・ジョブズに贈る言葉が私の中には何も浮かんでこない状況なのですが、私の人生の中でもっとも面白かった3年をやれたのは、間違いなくジョブズのおかげです。
AppBankっていう、ビジネスだけ考えたらこんな意味もわからないことを、他の何よりも熱狂的に3年間やってこれたのはジョブズのおかげです。
とにかく何をやるにしても面白いんです。
iPhoneに関わっているアプリ開発者、オフ会とかで出会うiPhoneユーザーの人達、iPhoneで何かビジネスをやろうと企んでるいろんな人達、サンフランシスコとかハワイとかで見た、会ったいろんな人達、とにかくiPhoneって面白いんです。
・・もっといろいろ書くことあるだろ、って思うのですが、なんとも文章がまとまりません。
くそが!くそったれ!
おじいちゃんが死んだ時以外で、誰かが死んだことでこんなに気持ちが整理つかないのは人生で初めてです。
ちくしょう!仕事ができないじゃないか!!
ふざけるな。
とにかく、これからもがんばりたいと思います。
本当にありがとうございました!!!
ご冥福をお祈りいたします。
アップル(Apple)CM Think different クレイジーな人たち
Appleがスティーブ・ジョブズへの思い出を受け付けるメールアドレスを公開してくれています。
私ももう少し落ち着いたらメールしたいと思っています。
Apple はビジョナリーでクリエイティブな天才を失った。そして世界は偉大なる人間を一人失った。彼のことを知り、彼と仕事をすることができた幸運な私たちは、大切な友、そして我々の想像をかき立てる偉大な指導者を失った。Steve は、彼しか作ることができなかった会社を残し、そして彼の魂は永遠に Apple とあり続ける。
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