iCloud の便利な機能「Documents in the Cloud」の解説。
iCloud と iOS 5 がリリースされてから初めて実現した Documents in the Cloud 。
この機能は対応アプリで作成した書類や画像などのファイルを、常に iCloud に保存。Mac や Windows などからそのファイルをダウンロードしたり、逆に作成・編集したファイルをアップロードして iPhone/iPad で開くこともできます。
この機能を使えば iPhone/iPad が壊れても大切なファイルを失う可能性が少なくなるだけでなく、iTunes を使ってファイルをやり取りする手間が省け、iPhone/iPad と Mac/Windows との間でスムーズに作業を続けることができます。
今回はそんな Documents in the Cloud の使い方や使い心地を、iWork アプリのひとつ である Keynote で実際に試してみました。
Documents in the Cloud を使う前に…
iCloud アカウントを作成し、iPhone/iPad にそれを登録する必要があります。
以下の記事をご覧の上、設定を先に済ませてしまいましょう。
iCloud を使い始めよう!設定、同期、ブラウザからアクセスなどなど、基本を解説します。
また iCloud を使うには iPhone/iPad を iOS 5 へとバージョンアップする必要があります。Apple のサポートページを参考に、バージョンアップしてください。
iWork アプリをアップデートする
既に iWork アプリ(Pages/Keynote/Numbers)を購入されている方は、最新バージョンへとアップデートする必要があります。
以下の記事を参考に iWork アプリをアップデートしてください。
iPhoneの「AppStore」の使い方。探しているアプリを確実に見つけるための、基本的な機能を再確認!
Keynote で Documents in the Cloud を試す
設定
まず、設定アプリの【iCloud】設定から、【書類とデータ】をタップしてください。
ここで【書類とデータ】がオンになっていることを確認してください。初期設定ではオンになっています。
Keynoteを最新版へとアップデートした後、初めて起動すると以下のような画面が表示されます。ここでは【iCloud を使用】をタップ。
ここで【iCloudを使用】をタップしなかった場合でも、設定アプリからいつでも変更可能なのでご安心ください。
いつも通りスライドを作成、保存
あとはいつも通りスライドを作成して、保存します。
すると保存したファイルは、Wi-Fi ネットワークや 3G 回線に接続されている状態であれば、iCloud へと自動的に保存されます。
iCloud.com で確認してみる
ウェブブラウザを使ってiCloud.comへログインしましょう。
「iWork」を開けば、アプリ毎に作成・保存したファイルが整理されて表示されます。
もちろん iCloud 上のファイルはファイル形式を指定してダウンロードできます。
Mac や Windows で編集したファイルをアップロードするには、右上の歯車ボタンをタップ。【プレゼンテーションをアップロード…】をクリックします。
この機能を使ってアップロードできるのは、それぞれのアプリで扱えるファイルだけです。すべてのファイルをアップロードできるわけではありません。
新しいファイルは iPhone/iPad へと自動的にダウンロードされます。同期やファイルの取得は必要ありません。iPhone/iPad に保存したファイルを開くのと同じです。
iPhone/iPad が Wi-Fi ネットワークや 3G 回線に接続できない場合はネットワークに接続でき次第、新たに作成・変更を加えたファイルは iCloud へとアップロードされます。
まとめ
ファイルの同期を気にすることなく、iCloud へとファイルが保存されていくのは快適そのもの。ファイルを失う恐れも少なくなり、安心して iPhone/iPad で作業できます。
Documents in the Cloud を含む iCloud は無料で利用できるので、ぜひお試し下さい。