SmartEver: 独自タグをつけることにより、サクサクと軽快に動く Evernote クライアント。


SmartEver はサクサクと軽快に Evernote に保存されているノートを見たり、一部のノートを除いて追記・編集が行えるアプリです。
同期されるノートは「SmartEver」タグが付いているものに限られますが、そのおかげで動作は軽快そのもの。同期したノートはアプリにダウンロードされているので、圏外でも閲覧・編集が行えます。
一方で癖もあります。他アプリで写真を添付したノート・ウェブページをコピーしたノートなどを編集するには SmartEver で編集できる形式に変換する必要があります。
今回は SmartEver の主な使い方の他に、この癖についても詳しく取り上げます。
左:起動したら Evernote のアカウントを登録します。
右:同期が始まったと思いきや、何も表示されません。何故かというと…


SmartEver は「SmartEver」というタグが付いたノートだけを同期するからです。よって、このアプリでノートを新たに作成するか、公式アプリやウェブ版 Evernote で既存のノートに「SmartEver」というタグを付ける必要があります。
この他には後述する方法を使えば、SmartEver だけで必要なノートを追加できます。
既存のノートに「SmartEver」タグを付けて同期を行うとノートが表示されました。
公式アプリと同じように写真がプレビューで表示される他、ノートに設定されているタグが分かりやすく表示されています。
SmartEver からノートを削除すると「SmartEver」タグが外れるだけで、Evernote にノートが残ります。
左上のボタンをタップすると…
ノートの並び順を変更したり、タグから表示するノートを絞り込めます。
メニューの一番下には設定もあります。
左:ノートをタップするとその内容を表示。画像や文字装飾もきちんと表示されます。
右:そのまま編集できるノートは本文・タイトルをタップすると編集モードに移ります。


一方でそのまま編集できないノートもあります。テキストのサイズを変更していたり、装飾を行っていたり、他のアプリで写真を挿入しているノートは右下の【編集】をタップして(左)、ノートを複製して編集可能な形式に変換しないと編集できません(右)。


変換した後のノートにはテキストの装飾情報は残っておらず、プレーンなテキストになっています。一方で画像は残ったままとなります。
また、一度変換を行ったノートはその後は SmartEver で直接編集できるようになります。他のアプリで編集すると再度変換する必要があります。
左:チェックボックスとテキストのみのノートは直接編集できます。本文をタップして…
右:ボックスの後ろにカーソルを移動させ、キーボード上のチェックボタンをタップ。


これでチェックボックスはチェック済みになります。
この他には、今日の日付や現在時刻を1タップで挿入できるボタンが備わっています。
左:写真のみをサクッとアップロードしたい時はノート一覧の左下のボタンをタップ。
右:アルバム・カメラロールから選んだ1枚の画像を添付したノートを保存します。


検索機能は、Evernote の画像内の文字を検索できる機能に対応しているようです。処理が済んでいる画像についてはキーワードで検索が行えました。
保存された検索にも対応しており、入力した条件から保存された検索を作成することもできます。
検索を使って必要なノートに「SmartEver」タグを付け、SmartEver で閲覧・編集することができます。
左:まず検索を行い、追加したいノートを見つけたらタップ。
右:【SmartEverに追加】をタップすれば SmartEver でノートが閲覧・編集できます。


設定ではデフォルトのタグやノートブックを設定できます。
また、写真のみのノートを Evernote に保存する際のデフォルトのタグ・ノートブックも別途指定できます。
さらに写真のアップロードサイズも指定できます。
まとめ
SmartEver は用途によって化けるアプリと言えるでしょう。
ノートを見る為のアプリとして使うのであれば軽快に動作し、圏外でも同期済みのノートを開いて見ることができるので、快適です。
一方で、Evernote の公式アプリの代わりとして使うには機能が足りません。例えば、直接編集できないノートは変換しなければなりませんし、「SmartEver」タグが入っていないノートは同期されないので、他アプリでノートを作成する際に注意が必要です。また、ノートをまとめて追加する方法が SmartEver にはないので、そのためには PC版・Web版 Evernote が必要となります。
以上のことから、現バージョンでは公式アプリの代わりではなく、後で見たいノートに「SmartEver」タグを付けてダウンロードしておくビューワーとしてオススメです。
開発 | Makoto Setoh |
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掲載時の価格 | ¥170 |
カテゴリ | 仕事効率化 |
容量 | 1.8 MB |
執筆時のバージョン | 1.0 |

SmartEver