Mailbox: 無理せず未読メール数ゼロを実現できる!順番待ち必至のメールアプリ。無料。
AppBank の主任です。メールを ToDo のように管理し、受信トレイを常に空の状態に保てるアプリ Mailbox をご紹介します。


Gmail で受信したメールを読んだり、「先送り」「リスト登録」「アーカイブ」「削除」の4つに分類することで未読メール数をゼロにできます。
特に便利なのが「先送り」。メールを一旦移動させ、指定した日時になると通知と一緒に受信トレイに戻す機能です。「明日返信する」「夕方に読む」も確実にできます。
一方で対応サービスは Gmail のみ・利用するのに順番待ちが必要・セキュリティ上の懸念がある等の課題もあります。これらの点も詳しくご紹介します。
Mailboxを動画でチェック!
順番を待つ

Gmailのメール管理が劇的に向上する「Mailbox」がリリース。いますぐ事前登録しよう。
Gmailアカウントを登録する
左:利用可能になると通知でお知らせがあります。
右:アプリを開き、Gmail のアカウントを登録します。


左:Gmail のアカウントでログインします。
右:許可する内容をよく読みましょう。



Mailbox は後ほどご紹介する機能を実現するため、Gmail に届くメールを Mailbox の運営会社である Orchestra 社が管理するサーバに転送します。この点については記事末尾で解説いたします。

【Done】で登録を終えるか、【Add Another Account】で別の Gmail アカウントを追加できます。
メールを読む・分類する
左:受信トレイのメール一覧。
右:タップするとメールを開きます。


返信メールなどは1つの「スレッド」にまとめられ、上下スクロールで返信・元メールの内容を見ることができます。

この機能はまだ不安定で、通知される時とされない時があります。
先送り – 後で返信する・読む時に使う
今すぐ返信・読むメールでなければ「先送り」しましょう。メールが一時的に受信トレイから消え、指定した日時に戻ります。通知もあるので返信・読み忘れを防げます。
左:メールを左にスライドさせると黄色くなるので指を離します。
右:メールを処理する日時を決めます。



通知する日時は【Later Today】は3時間後、【This evening】は18時、【Tomorrow】は翌8時(翌日が土日なら10時)、【This weekend】は土曜10時、【Next week】は月曜8時、【In a Month】は1ヶ月後、【Someday】は3ヶ月後になります。
【Later Today】や【Tomorrow】などの時間は左上のボタンをタップ▶【Settings】で調整できます。


これを開くと Mailbox でそのメールを表示します。通知を開けなくても、アプリを開けば受信トレイの一番上にメールが戻っています。
リスト – 必要なメールをまとめる
メールは「リスト」にまとめることもできます。例えば次の出張に関するメールをまとめておいたり、手続きに必要なメールをまとめておけます。
左:茶色になるまでメールを左にスライドさせます。
右:入れたいリストを選びます。新規作成もできます。


左:リストを見るには左上のボタンをタップ。
右:【Lists】下のリストをタップするとアクセスできます。


アーカイブと削除
左:緑になるまでメールを右にスライドさせるとアーカイブされます。
右:オレンジになるまでメールを右にスライドさせると削除されます。


まとめて処理

メールを送る
新たにメールを作成して送る
左:右上のボタンをタップ。
右:宛先を設定します。【+】をタップすると連絡先アプリから呼び出せます。



カメラボタンから写真の添付も行えますが、添付した画像ファイルは再圧縮されるようです。小生の環境では画質が悪化しました。
Mailboxの仕組みとセキュリティ上の懸念
ここからは Mailbox の便利な機能を実現している仕組みをご紹介します。公開されている情報から推測した内容になりますのでご了承下さい。
まず Mailbox を使うことで Gmail からではなく、Mailbox の運営するサーバを通じて受信します。新着メールの通知も Mailbox のシステムを使います。
「先送り」機能については iPhone から Mailbox のサーバに指示が与えられ、Mailbox が Gmail のメールを移動。指定日時になると Mailbox のサーバは iPhone へ通知するとともに Gmail のメールを受信トレイに戻します。
上記のように Mailbox の運営するサーバが介在することで、Gmail や iPhone 標準のメールアプリにはない「先送り」機能を実現しているようです。
こうした機能を実現するために、Mailbox のサーバは Gmail で送受信するメールの一部を一時的に、かつ人間が読めない形で保管します。
ですから Mailbox でやり取りするメールや用途によっては、この仕組みがセキュリティ上の懸念となる可能性もあります。
Mailbox のプライバシー保護や情報収集の取り組みに関しては、その利用規約・プライバシーポリシーで詳しく説明されています。ぜひご一読ください。
→Mailbox – Put Email In Its Place(利用規約)
→Mailbox – Put Email In Its Place(プライバシーポリシー)
主任的総括:新着通知は不安定だが並ぶ価値があるアプリ
記事中でもお伝えした通り、新着メールの通知が不安定です。通知されても Gmail アプリほどの即時性はありません。使うとしても順番待ちが必須です。
とはいえ、画期的なメール管理術が実践できるアプリであり、実際に効果もあります。作業も難しくなく、続けられます。
Mailbox が万能なメール管理術ではないと思いますが、日々のメール処理でお悩みの方なら順番待ちの列に並んで試す価値はあるのではないでしょうか。
今後は Gmail だけでなく、IMAP を利用するメールサービスにも対応する予定とのこと。アップデートがリリースされ次第、追ってご紹介します。
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・開発: Orchestra, Inc. ・掲載時の価格: 無料 ・カテゴリ: 仕事効率化 ・容量: 8.9 MB ・バージョン: 1.0.1 |