iOS 7の発表・リリースが遅れるかもしれない理由とは？

AppBank の主任です。

Bloomberg によると iOS 7 は iOS 6 とは異なるデザインとなるため、大幅な見直しが必要となり、発表・リリースが遅れるかもしれません。

iOS 7 の発表が遅れるかもしれないニュースは既に AppBank でもご紹介した通りですが、Bloomberg の記事はより詳細にその理由を説明しています。

理由1：現CEOクック氏は前CEOと同じ役割を果たせていない？

現在、iOS 7 の見た目・使い心地を監督しているのはジョナサン・アイブ氏と言われています。彼は iPhone などのハードウェアのデザインも担当しています。

前 CEO のスティーブ・ジョブズ氏が在職中は、アイブ氏の出すアイデアに対してジョブズ氏が差し戻したり、アドバイスしていました。

これに対して、現 CEO のティム・クック氏はジョブズ氏と同じ役割を果たせるかが不明だとしています。協力者なしではクック氏は強く出れないとも言われています。

先述の通り、ジョナサン・アイブ氏は iOS 7 の見た目・使い心地を監督していますが、彼は元々はハードウェアの担当で、デザイン部分を除けばソフトウェアは専門外です。

また、アイブ氏は人目を避ける傾向があるとされています。

以上のことから、記事は、ジョブズ氏と同様にチームに対してプロジェクトを予定通りに終わらせるだけの影響力を持っているかは不明だとしています。

昨年10月に iOS 開発部門のリーダー、スコット・フォーストール氏が解任され、その結果として経営陣が刷新されました。

ジョナサン・アイブ氏もこのときに Apple のハードウェア・ソフトウェアのデザインを監督する立場になりました。

この一連の動きが、iOS 7 の開発チームが協力して作業を進める上での支障となり、iOS 7 の開発に遅れを生じさせたとしています。

ありそうな話ではありますが、フォーストール氏の解任が発表されてからは氏の解任を祝う声もあるとのうわさ話も出ていました。

なお、記事では、予定では iOS 7 の発表は6月の WWDC で行い、iPhone/iPad 向けに配布が始まるのは9月になるとしています。

この予定に合わせるため、既報の通り、OS X の開発チームからも動員を行っているとされています。また、一部の機能のリリースを先延ばしにする話も出ています。