めんどくさがり屋のためニュースアプリ「Gunosy」が賢い理由を開発者に聞いてきました。

みなさん、Gunosyをご存じですか?Twiiter・Facebookアカウントを解析し、その人にオススメの記事を推薦してくれるという今話題のニュースアプリです。

今回、GunosyのCEOの福島良典さんと開発担当の関喜史さんにお話を伺ってきました。


Gunosyはニュースアプリといっても、いち早く情報が見られたり、より多くの情報を得られるというアプリではありません。

毎日多くの情報が流れて、どの情報を得れば良いのかが分からなかったり、自分の興味のある情報をすぐにチェックできなかったり、ということありますよね? 日々の情報の多さに困っているアナタにピッタリの、賢いニュースいアプリがこのGunosyなのです。

なぜ「賢いアプリ」と言えるのかって?それでは、インタビュー記事をどうぞ!

(先日アップデートされたアプリはこちら:賢いニュースアプリ「Gunosy」がアップデート。デザイン変更、Twitter・Facebookアカウント不要に!

Gunosyは、めんどくさがり屋のためにある。

どうしてGunosyを開発しようと思ったのですか?

福島良典:
完結に言うと…、夏休みが暇だったんです。大学院でデータマイニングの研究をしていたので、それを使えるサービスを作りたいというのと、自分たちが欲しいものを作りたいと思っていました。

ネットでニュースや情報を探すのがすごく難しくなっていると思っていて、自分の興味にあった情報をうまく集めてくれるものを作りたいな、と。

好きなサイトの更新情報をRSSなどでまとめて収集している人はいると思うのですが、疲れている人もいるのではないかと思うんです。

※データマイニングとは、大量のデータの中からパターンやルールを見つけ出す技術のこと。

※RSSとは、実際のブログやサイトを見なくてもRSSの情報を取得すれば、更新されたかどうかが分かるツールのこと。

ご自身では、実際にどのくらいRSSを登録していたのですか?

福島良典:
僕はあまり登録していなくて、20いかないくらいです。それでも、1ヶ月放置すると200〜300記事は溜まるんですよね。

すぐに溜まりますよね。

関喜史:
20くらい登録していましたが3日で見なくなりましたね。1週間放置すると999件とか溜まっていて、もう無理だわって(笑)

福島良典:
整理が必要なのが辛いんですよね。だから部屋が汚い人や、物を買って捨てられない人はGunosy好きだと思いますよ。僕らも片づけはしないタイプなんで(笑)

物を捨てられない人はGunosyが好き、とおっしゃっていましたが、Gunosyはどんな人をターゲットにして作られたのですか?

関喜史:
これまでのWebを使っての情報収集に挫折した人、みたいなところですかね。僕らも挫折したので…。ああいうのって大変なんですよね。

Webの進化が能力の高い人に寄っているなと思っていて、そこをゆるくしたいというか。。。

テレビとか新聞はとても優しくて、テレビをつけておいたり、パラパラと紙をめくっていくだけで、何かしらの情報が入ってくるんですよね。それがWebに欠けていることだと思っています。莫大な情報があるWebの中で、自分の興味のある情報を自分から探しに行かなければいけないのが、すごく辛いことだなと感じるんです。

Gunosyは使っていくとユーザーの好みを理解してくれるそうですが、どのくらいの期間使うと良いのですか?

関喜史:
人の興味というのはずっと固定されるものではなくて、当然移り変わっていくものだと思っていて、その移り変わりを捉えていきたいと思っています。

だいたい1週間くらい使うと、その人にあった記事がくるようになるのではと思っています。興味の変化に合わせて表示する記事も変わっていくということになりますね。

自分のGunosyの半年前の記事をみてみると、中身がガラッと変わっているので面白いと思います。時期によって、自分が興味のあるものって変わっていくと思うので。

僕の半年前の記事はサッカーばっかりだったんですよ(笑)今はほとんど経済とかなんですけどね。

Gunosyで見られる「25」件の記事には秘密が?

私もGunosyを使っています。そこで気になったのは、Gunosyに表示されるニュースは25件ですよね?

2人:はい。そうです。

なぜ、25件になっているのですか?

関喜史:
テキトーだったんですよね…(笑)。

テキトー!?

福島良典:
最初は9件だったんです。でも9件だとちょっと少なくて、30件とか50件だと多いな、みたいな。

もともとは、もっと少なかったんですね。

関喜史:
最初は、ビジネス・IT・ライフという3つのカテゴリに分かれていたんですよ。それで興味のあった情報を提示するという感じだったんです。

トップ画面に、ビジネス・IT・ライフから3つずつ、計9件の記事が表示されていて、他のタブに切り替えられるようになっていました。タブを開くとそれぞれ9件記事がある、みたいな。でも調べてみると、タブを切り替えて他の記事を見ている人がほとんどいなかったんです。

なので、次のアップデートでカテゴリをなくしました。以前は1カテゴリで9件ずつ、計27件の記事を表示していたので、それに近い形で25件になったんです。
なので「25件」という数字に特別な意味を持たせているわけではないのですが、丁度いいかなあと思っています。

25件の記事の中に、自分からはチェックしないような、ちょっと気になる記事があるなと感じることがあるのですが、これらはなぜ入っているのですか?

関喜史:
感じ方は人それぞれなのでなんとも言い難いなあというところはありますが…。1つの分野に偏らないようにというのはやっています。

クリック率を重視しているわけではなく、(仕組みについて、はっきりと明かすことはできませんが)より継続して使ってもらうようなものにしたいと考えています。どうしたらもっと面白くなるのか、どうしたら継続して使ってもらえるのかということを考えて、面白くなるようなしくみがあったりなかったり…という感じですね。

では、何を重視されているのですか?

人間って、自分が何が好きなのかが分かっている人ってあまりいないんですよね。好きだとわかっていてもなかなか言えないというか。だから実際にニュースをドンと出したときにどの記事を見るかを調べるのが一番その人の本質を表しているんじゃないかと思っているんです。

だから、僕らが一番大切にしているのは、ユーザーの本質を知ることなんです。

今、世の中って情報に溢れていて、本当に知らなければいけない情報は耳や目から自動的に入ってくるんです。自分が深く知らなければいけない情報というものもあって、それを集めるためのお手伝いができれば、と考えています。

TwitterやFacebookを友人との交流に使っている人がとても多いですよね。それらを「ニュース」に結びつけようとしたのはなぜですか?

福島良典:
人の興味って行動に表れると考えていて、人の行動が残るものがTwiiterやFacebookだと思うので。時代が変わればそれも変化していきますが。


インターネットが怖いと思っている人にGunosyを使ってほしい。

このようにGunosyを使ってほしいという理想はありますか?

福島良典:
自然に使ってほしいですね。Gunosyはクリックした記事から学習していくのですが、これをクリックしたらこういう記事を出してくれるだろうとか、こういう記事を出すためにこの記事をクリックしようとか、そういう考えさせること自体が負けだなと思っています。

自然に、とは?

自然に気になった記事を読んでいたら何もしなくても興味のある記事が集まってくる、と思ってもらうのが理想ですね。何も考えず使ってほしいです。

Gunosyを使った人がこんなふうに感じてほしいというものはありますか?

関喜史:
僕たちが思っている以上に、インターネットが怖い・難しいと思っている人が多いと思うんです。今どこにいてもインターネットが使える時代で、特定のことしかしないのはもったいないじゃないですか。

だから、インターネットってもっと面白いものがあるって思って貰えればいいなと。そして、Webは難しくないということを伝えられればいいと思います。

今後、Gunosyをどんなサービスにしていきたいですか?

関喜史:
誰にでも使えるというか、みんな使っているサービスになればいいですね。
朝電車に乗っていて、開いているiPhoneをチラッとみたらGunosyを開いてたみたいな、それはかっこいいなと思いますね。


今回はありがとうございました。

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