AdMob Mediation で AppBank Network の無料アプリ用の広告を実装する方法

AppBank アプリ担当のラクイシです。

今回は、AdMob mediation で AppBank Network を iOS(iPhone / iPad)アプリに実装する方法を紹介します。

AdMob mediation とは、複数の広告ネットワークを配信管理するシステムです。ウェブ側から広告ネットワークの配信比率を指定することができます。アプリのアップデートを介さずに、配信比率を調整することで収益アップを目指せる、便利なサービスです。

AppBank Network は、AppBank が提供する広告ネットワークです → AppBank Network

実装環境・使用した SDK のバージョン

  • Xcode v4.6.3
  • Nend SDK iOS v2.1.0
  • Google AdMob Ads SDK for iOS v6.5.0

AdMobMediation をアプリに実装する手順

  1. AdMob 管理画面で広告ネットワークを登録
  2. プロジェクトへの AdMob Ads SDK for iOS の追加
  3. プロジェクトへの Nend SDK(libAdapterNend.a)の追加
  4. 実装

Nend のサイトに、Nend SDK の AdMob メディエーションの設定方法が紹介されています。こちらも参考になります。

1. AdMob 管理画面で広告ネットワークを登録

AdMob のトップ画面から、右上の【AdMob にログイン】を選択して、ログインします。

AdMob-1

【サイト及びアプリケーション】から【サイト/アプリケーションの追加】を選択します。

AdMob-2

【サイトまたはアプリケーション タイプの選択】から【iPhoneアプリケーション】を選択します。選択後、表示される【詳細】の項目を埋めていきます。App名・ジャンル・Appの説明 については必須項目なので、適当な値を埋めて、アプリケーションを作成します。

AdMob-3

アプリケーションの作成後、【サイト及びアプリケーション】より、先程作成した【アプリ名】の【メディエーション】項目の【設定】を選択します。

AdMob-4

【ネットワーク メディエーション プレースメントの追加】から【プレースメントの詳細】の値を埋めます。ここでは、以下のように値を設定しました。

  • 名前 … 適当な名前
  • プラットフォーム … iOS
  • 広告サイズ … バナー 320×50(通常)
  • 自動更新 … 更新間隔 60 秒

AdMob-5

値の設定後、【保存して次へ】を選択します。

【広告ネットワークの選択】画面で、Nend にチェックを入れます。Nend をチェックした後、画面下部に Nend の Spot Id と API Key を入力する画面が現れるので、自身で取得した値を入力します。ここでは、テスト用の値を入力しています。

AdMob-6

入力後、画面最下部にある【保存】→【続行】を選択します。

次に表示される画面に、【メディエーション ID】が表示されています。「4. 実装」で使用するので控えておきます。この画面で、複数の広告ネットワークの配信を管理することができます。今回は、特に設定しません。

AdMob-7

2. プロジェクトへの AdMob Ads SDK for iOS の追加

プロジェクトに AdMob Mediation を実装するために必要な準備をしていきます。

※ AdMob Ads SDK のバージョンアップによって、必要なファイルが変更されることがあります。こちらのページで、最新の情報を確認してください。

Google AdMob Ads SDK for iOS はこちらから入手できます。GoogleAdMobAdsSdkiOS.zip という Package を選択して、ダウンロードして展開します。

展開後のファイルに含まれている以下のファイルをプロジェクトに含めます。

  • GADAdMobExtras.h
  • GADAdNetworkExtras.h
  • GADAdSize.h
  • GADBannerView.h
  • GADBannerViewDelegate.h
  • GADInterstitial.h
  • GADInterstitialDelegate.h
  • GADRequest.h
  • GADRequestError.h
  • libGoogleAdMobAds.a

Google AdMob Ads SDK for iOS を動作させるために必要な以下のフレームワークを追加します。

  • StoreKit.framework
  • AudioToolbox.framework
  • MessageUI.framework
  • SystemConfiguration.framework
  • CoreGraphics.framework
  • AdSupport.framework

ここで、AdSuport.framework は、【Required】から【Optional】に設定します。

AdSupport は、iOS6 で登場したフレームワークのため、iOS6 未満で使用することができません。そのため、iOS6 未満で AdSupport がなくても動作するように Optional を設定する必要があります。

プロジェクトの【Build Settings】の【Other Linker Flags】に【-ObjC】を含めます。


3. プロジェクトへの Nend SDK の追加

プロジェクトに NendSDK を実装するために必要な準備をしていきます。

Nend SDK は、こちらから入手できます。ログイン後、【広告枠の管理】→【広告枠】→登録したアプリ名の下に表記されている【SDK】から最新の SDK をダウンロードして展開します。

展開後のファイルに含まれている以下のファイルをプロジェクトに含めます。

  • NADView.h
  • libAdapterNend.a
  • libNendAd.a

Nend SDK を動作させるために必要な以下のフレームワークを追加します。

  • Security.framework
  • AdSupport.framework

AdSuport.framework は、【Required】を【Optional】に設定します。

4. 実装

ここからは、シンプルな実装を例にして、広告を実際のアプリに組み込んでいきます。ここでは、Xcode のテンプレートである Single View Application をベースに実装しています。

実装には、こちらのページを参考にしています。

ViewController.h に、以下の内容を記述します。

#import 
#import "GADBannerView.h" // 追加

@interface ViewController : UIViewController {
    GADBannerView *_bannerView; // 追加
}

@end

ViewController.m に、以下の内容を記述します。

#import "ViewController.h"

@interface ViewController ()

@end

@implementation ViewController

- (void)viewDidLoad
{
    [super viewDidLoad];
    // Do any additional setup after loading the view, typically from a nib.
    
    // GADBannerView の作成
    _bannerView = [[GADBannerView alloc] initWithAdSize:kGADAdSizeBanner];
    // メディエーション ID を登録
    _bannerView.adUnitID = @"7214928ac59447a0";
    _bannerView.rootViewController = self;
    // 広告バナーを貼り付ける
    [self.view addSubview:_bannerView];
    // 広告のロード開始
    [_bannerView loadRequest:[GADRequest request]];
}

- (void)didReceiveMemoryWarning
{
    [super didReceiveMemoryWarning];
    // Dispose of any resources that can be recreated.
}

@end

※ ここで使用している adUnitID は、テスト用のものです。自身で取得した文字列に置き換える必要があります。

AdMob-9実装が終わったら、Run(command + R)します。左のように表示されたら、正しく動作しています。

広告実装されたアプリがリリースされたら

AppBank Network の広告を実装したアプリを App Store にリリースしたら AppBankプラスに申込みましょう。AppBankプラスは、AppBank Network を導入しているアプリを AppBank で紹介できるサービスです。

詳細は下記よりご覧ください。
AppBank Network

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