米国のApp Storeが検索エンジンを強化中。誤字でも検索可能に。
TechCrunch によると、アメリカの App Store が検索機能を強化しているようです。
これまでは検索キーワードに誤字・脱字があったり、本来のアプリ名には無いスペースを入れてしまうと該当アプリがなかったり、全く関係ないアプリが表示されました。
それが今日では誤字脱字・不要なスペースがあっても、本来のキーワードと関連するアプリが表示されるようになり始めています。
難しい名前・名前が長いアプリが検索しやすくなるので、利用者として App Store が使いやすくなるだけでなく、開発者にとってもダウンロード数を伸ばすチャンスです。
日本の App Store で検索機能の強化が行われているのかも調べてみました。
検索時の該当数が「0」から「2,200」に
SearchMan 社が行った3月と11月の調査結果を比べると、誤字を含むキーワードで検索した際に該当するアプリの数が変化しています。
特に「hotwls(hotels)」「fasion(fashion)」「shoping(shopping)」「newz(news)」は変化が著しいです。
(画像引用元:TechCrunch)
該当するアプリの数が増えたキーワードもあれば、減っているものもあります。これが最適化の結果によるものなのかは、該当しなくなったアプリが不明なので分かりません。
一方で「resteraunt(restaurant)」は結果がほぼ変わっていないことから、Apple はまだ検索機能を強化・改良している最中なのではないかと考えられます。
「2,200」の壁
加えて、該当数の上限が2,200に抑えられているようなキーワードが多々あります。
TechCrunch は誤ったキーワードで検索した結果を出すのではなく、そのキーワードを補正していることの表れではないかと推測しています。
誤ったキーワードに対して、どんな検索結果を表示するのかを Apple があらかじめ決めているということなのでしょうか。
実際に検索機能は強化されているのか?
アメリカの App Store にアクセスし、実際に検索を行ってみました(2013年11月27日付)。以前のデータは持っていないので、先ほどの SerachMan 社の結果と比較します。
3月の時点では「hotwls」と検索すると該当数はゼロでしたが、今日では Google Maps などの宿泊場所を検索できるアプリが表示されます。
一方で「hotels」と検索すると「hotwls」とは違った結果が表示されるため、「hotwls」と検索した際に「hotels」の結果を表示している訳ではないようです。
日本のApp Storeの結果もチェック!
「hotwls」で検索したところ、SearchMan 社の3月の調査結果と同じく該当数はゼロ。
正しいつづりの「hotels」で検索したところ、アメリカの App Store とほぼ同じ結果になりました。
上記の結果から、アメリカの App Store に導入され始めている検索機能の強化は日本では行われていないと考えられます。
日本の場合は英数字だけでなく、ひらがな・カタカナ・漢字で表記されているアプリが多いことも関係しているかもしれません。