ピザーラなどの「偽」アプリが登場。ダウンロード前に見分ける方法は?
宅配ピザの「ピザーラ」・ドラッグストアの「マツモトキヨシ」「ツルハドラッグ」を騙る、偽の公式アプリが App Store で公開されています。
いずれもブランド名を無断使用された企業から「社名を騙るアプリ」と告知されており、公式アプリではないことが確認されています。
中でもピザーラを運営する株式会社フォーシーズは、偽アプリのダウンロード・偽アプリからの注文・会員登録を行わないように呼びかけています。
今後も App Store に偽アプリが登場する恐れがあるので、注意する必要があります。
そこで、今回は偽アプリを見分けるポイントをご紹介いたします。
問題のアプリと開発元
今回明らかになった偽アプリと開発元の名称は以下の通りです。誤って App Store からダウンロードしないようにご注意ください。
- pizza-la For iPhone(開発:hong bo zhou)
- e!マツモトキヨシ For iPhone(開発:Rui Guo)
- e!マツモトキヨシHD(開発:Rui Guo)
- ツルハ e-shop HD(開発:hong bo zhou)
なぜ偽アプリに注意すべきなのか?
こういったアプリに注意すべき理由は、アプリが個人情報を収集して悪用する可能性があるからです。例えば、公式アプリと思わせてクレジットカード情報を登録させる狙いがあるかもしれません。
有名ブランドを使うことで信頼させ、情報を登録させる手口は「フィッシング詐欺」にも似ています。
また、前例はありませんが、アプリ自体がウイルスを含む可能性もあります。
Appleの審査をくぐり抜け、iPhone・iPad に限らず、PC の iTunes でアプリをダウンロードするとウイルスに感染するようなアプリが登場する恐れもあります。
偽アプリを見分けるポイントは?
その1:公式ウェブページからApp Storeへのリンクはあるか?
「○△の公式アプリ」と名乗るアプリがある場合、その会社の公式ウェブページにアクセスしましょう。その際には URL などをよくご確認ください。
公式ウェブページに App Store へのリンクがあるかを確認し、そのリンクを開きましょう。多くの場合、以下のように画像ボタンを使っています。
ただし、このボタンは誰でも入手できます。そのため、ボタンの有無だけで偽アプリか否かを判断しないでください。
その2:開発元の名称をチェックする
App Store でアプリ名の下に書かれているのが「開発元」です。アプリを開発した人物・グループ・企業が Apple に登録している名称がそこに表示されます。
例えば AppBank アプリの場合は「AppBank」となっています。
その3:App Storeのレビューをチェックする
App Store のアプリ紹介ページにある【レビュー】からチェックできます。公式アプリではない旨がレビューとして投稿されている場合があります。
その4:同じ開発元のアプリをチェックする
App Store のアプリ紹介ページにある【関連】から、同じ開発元がリリースしているアプリをチェックしましょう。
今回のように同じ開発元が偽アプリをいくつも App Store に公開している場合があります。レビューもチェックしてみましょう。
不要な権限を求めるアプリにも注意
アプリ本来の機能に対して、不要な権限を求めるアプリにも注意しましょう。
例えば、現在地を知る必要がないはずなのに位置情報サービスへのアクセスを求めるアプリ・写真管理機能はないのに写真アプリへのアクセスを求めるアプリなどです。
ただ、特定の機能を実現するためにアクセス許可を求める場合もあります。App Store の紹介文やサポートページをよくチェックしておきましょう。