レッド: 逮捕、死刑、死亡…読み進めるのがツライ、連合赤軍の狂気を描いたマンガ

今回、ダ・ヴィンチ電子ナビよりご紹介頂く「今週はこの一冊!」はレッドです!この記事の執筆者は「ルートつつみ」さんです。

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タイトルの『レッド』とは「赤色」。「赤」ですぐに連想するものといえば、太陽、血、情熱、怒り…などでしょうか。しかし、学生運動が盛んだった頃の「赤」といえば、共産主義や共産党というイメージにつながっていました。共産主義の革命旗が赤いことに由来しています。

※単体アプリではなく、「紀伊國屋書店kinoppy」「Kindleストア」「BookLive!」等で取り扱われている電子書籍です。

本作は、1969年から1972年にかけての日本が舞台。学生運動が盛んだった頃の日本が、若者の目から見てどのようなものだったのか、そして、連合赤軍はどのように誕生し、狂気を帯びて崩れていったのかが描かれます。

まるで、ドキュメンタリーを観ているかのような、余計な色気が削り落とされた作品。エンターテインメント性は極度に押さえられており、また、作者が声高に主張を振りかざすこともありません。あくまで硬派に、そして、作者がまるで消えているかのような冷静な視点で、淡々と、革命に身を投じていく若者たちが青春群像劇の形で描き出されていきます。

のちに、あさま山荘事件でキーパーソンとなっていく若者たちは、いずれも真面目で、普通の面々。そんな彼ら彼女らが、社会の激動に翻弄され、少しずつ理想とするところから外れていきます。読者は当然ながら傍観することしかできません。正直、読み進めるのに覚悟とエネルギーが求められる、シビアで重い作品です。当時を知る一端としての史料的な価値を求めて読むスタイルも有りでしょう。

作中の人物名は仮名ですが、人物関係は緻密な下調べを元にしていると思われます。巻末には、年表や人物相関図が掲載されており、頭の中を整理することができます。

ところで、斬新というか衝撃的なのは、特定の人物の頭部にナンバーが打たれていること。これは、主要メンバーの中で死亡する順番。さらには、話の随所で「(この人物が)逮捕されるまであと◯◯◯日」「死刑確定まで~」「死亡するまで~」と結末の説明が入るのもショッキングです。

ノスタルジーに浸ることなく、また、思想的に偏ることなく、それだけに狂気が浮き彫りにされる本作。電子版は雑誌収録時から全ページにわたり、加筆修正された完全版となっています。

学生運動のリアルで衝撃的な画がここに

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「逮捕されるまで あと約◯◯◯日」というショキングな説明


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学生たちの情熱と運動の躍動感


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頭に付いた(1)のナンバーは、主要メンバーで1番目に死ぬ、という情報


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巻末には年表と


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人物相関図が掲載されている


紀伊國屋書店Kinoppy ・開発: Kinokuniya Bookstore Co. Ltd.
・掲載時の価格: 無料
・カテゴリ: ブック
・容量: 33.0 MB
・バージョン: 1.5.5

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