【TGS2015】スマホゲーとゲーム機の中間を狙う! セガの『ワールド エンド エクリプス』が超楽しそうだった
『チェンクロ』のセガが、またスマホゲームのストーリーのお約束を壊すとな。
10月リリース予定の、『ワールド エンド エクリプス』というスマホゲームが、ぶっちぎりに楽しそうだったのでプロデューサーさんにお話を聞いてきました。
・・・これ、王道ファンタジーRPGが好きなら、絶対ハマりますわ。
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全力のファンタジー感
竜の背中に街を作る!?
『ワールド エンド エクリプス』は、竜の背中の上に街を作り、発展させ、人々の生活の守るゲームです。
街には人が行き来していて、見た目も凝ってます。
建物の造形が凝っていて「街を作ってる」じゃなくて、「ファンタジーの街を作ってる」感じがすごくするんですよね。
まず、ここが気になったのですが、続いて見ていたらバトルも面白そうだった!
2ラインで敵と戦うリアルタイムバトル!
このゲームは、左右の2つに道があり、それぞれの道にキャラクターを出撃させて戦わせるリアルタイム戦術バトルゲームです。
もちろん、最新のゲームなので見た目もこの通り。
ド迫力の必殺技も!
やっぱり、カッコいいってゲームにとって重要じゃないですか。
街作りも、バトルもなんだかスマホのゲームにしては本格的すぎて、「やり過ぎ感」が漂う感じ。
で、よく見ると対応ハードがPCとPS Vitaとスマホ。つまり、ゲーム機で遊べる前提で作っているのか!
そりゃ、すごそうなゲームなのも納得だわ。
気になる→即インタビュー
そんな『ワールド エンド エクリプス』ですが、動画だけの展示なのでゲームが触れない!
あまりに気になったので、プロデューサーの本山真二さんに気になるところを聞いてきちゃいました。
スマホゲーの常識を破るストーリー
ファイ:今日はよろしくお願いします。早速ですが『チェインクロニクル』ファンとしては、セガと言えば王道かつストーリーが面白いイメージがあります。
やっぱり、今回はストーリーはどのように展開するのでしょうか。
主人公はプレイヤーで、隊長として仲間を率いていきます。
ゲームの世界で活躍する主人公を外から眺めているのではなくて、プレイヤーが中心になってやっていくことを守っています。
ファイ:『チェインクロニクル』形式ですね。
はい。ゲームを進めるなかで、困難な状況を解決するとき、キャラクターたちがプレイヤーに問いかけて、プレイヤーが決断して解決します。
その決断に対して、キャラクター達は「こう思う」とか、オリジナルの反応を返してくれます。1度しか使われない分岐でも、声優さんがボイスを入れて、きっちり作っています。
ファイ:ああ、いいですよね。スマホのRPGは勝手にストーリーが進むものが多いですけど、やっぱりプレイヤーが主人公。それがセガ味ですよね。
ところで、あと気になるのはストーリーの担当ですが・・・。
ストーリーの原案は、私がやっています。
ファイ:ええっ、本山さんが!?ということは、家庭用の『戦場のヴァルキュリア』(セガのヒットタイトル。海外で今も根強い人気を誇る)と原案が同じ。これは期待できますね。
ありがとうございます。
メインのシナリオとキャラクターのサブシナリオとあって、メインは重く、サブはサクッと遊べるタイプで作っています。
そして、今回はチャレンジとして、メインシナリオに関してはなるべく「魔物が出たぞー」はやめよう、と。
ファイ:スマホのゲームって、少し会話しては「魔物が出たぞー」で戦闘になって、パターン化していましたけど、そこにメスを入れますか!
もちろん、テンポの関係上、必要なところもありますし、ゲームの形式上バトルにはなるんですけど。なんで魔物が出るのか、出撃するための理由を語っていって、納得できる物にしています。
あ、あえて、冒頭に一カ所だけ「魔物が出たぞー」を入れています(笑)
ファイ:軽く言っていますけど、それってスマホのRPGの常識を覆しますよ。ストーリー的には。
またセガがスマホゲーのストーリーを変えるんですね・・・楽しみです!
あとはボイスですね。声優を集める音響製作の人が言ったんですね。
「スマホゲーの常識で言うと、有名声優をとにかく集める方向が多いけど、他にも重厚にストーリーを語れる実力派で固める方向もある、どっちがいい?このゲームは後者がいいと思うけど」
と。選択肢があるようで、もう最初から重厚な声優陣を集めることに決めつけられていた(笑)
結果として、ストーリーボイスもすごく良くなりました。そこにも注目してください。
ファイ:重厚・・・いいですねぇ。王道ストーリーのセガゲームっぽいです。
ソーシャルゲームっぽくない作りに
ファイ: そういえば、街作りの要素がありますけど、見た目があまりソーシャルゲームの箱庭っぽく見えませんが・・・。
だとすれば狙い通りというか。箱庭で作った方がわかりやすいんですけど、ザ・箱庭になってしまうなぁ、と。
なので、議論を重ねて家庭用とスマホの中間を目指しました。
ファイ:なるほど。
もともとコンシューマーで開発していたチームと、オンラインで開発していたチームがいて、双方違う文化でゲームを作っているんですね。
やっぱりそれぞれ自分たちのやり方があって、お互いそっちに持っていこうとするんですけど、それを取っ払って、良いところを活かすようにしています。
中途半端ということではなくて、その要素についてはどちらのロジックが有効かを選んでいます。それが家庭用とオンライン両方を作っているセガゲームズにしかできない強みなので。
2ラインのバトル
ファイ:ゲームは、2ライン制になっていますが、その理由はなんでしょうか。最近の流行だと『にゃんこ大戦争』のような1ラインか、無限にラインがある上下移動自由なものが多い気がしますが・・・。
テストとしては1ラインも作ってみたんですよね。しかし、それではどこかで見たようなゲーム・・・にゃんこになってしまって。
最大で5ラインぐらいまで試したんですけど、ラインが多くなるとどのラインでバトルが起きてるか分かりづらくなって、奥が深くなると言うより大味になってしまいました。
3ラインにしてみると、キャラクターの表示サイズと3ラインの食い合わせがどうしても悪いと。
ファイ:なるほど。ほかのゲームと違うところを探していったんですね。
そして、最終的には、右ラインと左の2ラインに。
縦の後ろから弓を配置しようとか、一方を防御を固め、一方は一気に最前線まで制圧してしまおうとか。駆け引きができるようにしました。
ファイ:そうすると、1列を力押しすれば良くなるのでは?駆け引きはどこになるのでしょうか。
キャラクターは、倒れると一定時間出撃できなくなってしまうので、常に呼び戻したり再出撃させたりして、生き延びる必要があります。
倒れたときのリスクが大きいので、頻繁に出し入れして戦い、戦術を上手く組まなければいけません。
強いキャラとか、強い武器を手に入れて、力で押し勝つだけにはとどまらせたくないな、というのがあって。
プレイヤースキルも重要になるように基本を作りました。
ファイ:それはやりがいありそうですね。ただ出しっ放しでもなく、出しまくればいいわけでもない。
ストーリーも、街作りも、バトルも、オリジナリティを探して作られていったゲームなんですね。それならば、去年発表されてから、開発に時間がかかったのも納得です。
最後に、AppBankの読者に一言お願いします!
発表したのは去年でしたが、出すまで時間がかかって申し訳ないと思っています。その代わり、遊びやすさとクオリティの両立という意味では格段に上がったかなーとも思っています。
その面白さに関しては、今後もまだ上がっていくでしょうし、サービスが始まってからも上げていくと思っているので。
ユーザーの皆さんと一緒に新しいゲームの世界を作っていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。
ファイ:ありがとうございました。
事前登録はこちら
現在、『ワールド エンド エクリプス』は、事前登録を行っています。ゲームのリリース予定は10月なので、今のうちに登録してゲーム開始時に特典アイテムを受け取りましょう。