【衝撃】開発者「トイレの◯◯もできちゃいます」

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小さなころ、ブロックや積み木などを組み合わせて色々なものを作ったという方も多いのではないでしょうか。

それと同じ感覚で、自ら作ったもので生活が便利になったり、新たなおもちゃが生まれたら、大人や子ども問わず楽しめると思いませんか?

じつは、そんな商品があるんです。それは、ソニーの新規事業創出プログラムから生まれた『MESH(メッシュ)』。ポップなデザインのブロックですが、これでどんなものが作れるのでしょうか?

ソニー株式会社 新規事業創出部 MESH projectリーダーの萩原 丈博さんにお話を聞いてきました!

7種類の「MESHタグ」を使って自由なもの作り

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ーMESHとはどんな商品なのでしょうか?使い方なども教えて下さい

萩原さん(以下、敬称略)
MESHはLEDライトや人や光、温度・湿度センサなど全部で7種類あるブロック状電子タグです。専用アプリでそれぞれのタグをつなぎ合わせることで機能します。たとえば、「ボタンタグを押したらLEDタグが光る」など。

使い方は本当に簡単で、プログラミングや電子工作などの知識はいりません。

▽タグ同士を指でスワイプするように繋ぐだけでOK▽
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ー知識を使わず、専用アプリで簡単に組み合わせて使えるんですね。

萩原
そうなんです。アプリの画面にそれぞれのタグが表示されており、それらを繋げることで簡単に動かせます。MESHを試せるワークショップを開催しているのですが、大人はもちろん小さな子供まですぐに使い方を覚えて楽しんでいますよ。

スマートフォンかタブレットにアプリを入れて、MESHタグをBluetooth接続するだけで使い始められるので準備も簡単。あとは、直感的に組み合わせるだけで楽しめるのが特徴です。

暮らしが快適になるレシピが多数

ー具体的に、どういった用途に使えるんですか?

萩原
用途は本当に沢山あり、Webサイトで100種類以上あるレシピを公開していますよ。特にシンプルな使い方であれば、「ボタンタグ」とスマートフォンを繋げ、ボタンタグを押すと写真を撮ることができます。

MESHタグは、Bluetooth接続に対応し、スマホで明るさ調整できる『Philips Hue』というライトと組み合わせることもできます。ボタンを押す回数にあわせて色や明るさが調整できるので、さらに便利になりますよ。

▽『Philips Hue』というライトの調光にも使える▽
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ほかにも、「明るさタグ」という明るさを検知するタグがあります。これをスマートフォンと繋ぐ。そして、夜の0時を過ぎても電気が点いている場合に「そろそろ寝ましょう」といった通知をさせることもできるんです。

明るさ・人感・温度と湿度・動きなどタグごとに機能が割り当てられているので、組み合わせ次第で実生活の中で役立つレシピを作ることができます。

▽Webサイトには沢山のレシピ▽
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画像:MESHレシピ

ーなるほど。ほかに日常で役立つというレシピはありますか?

萩原
わかりやすいものでいうと、職場で使えるレシピがありますよ。トイレに行く前、あらかじめ個室の空き状況を確認できるというレシピがあります。

▽ドアに取り付けて空き状況を確認できるレシピ▽
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画像:トイレの空き状況チェック|MESH

使用するのは「明るさタグ」です。トイレのドアロックにこのタグを取り付けます。そして、扉が開いているときの明るさと閉まっているときの明るさをアプリで設定するだけです。

それを確認するためにはアプリでIFTTTと接続します。

IFTTTはSlackというチャットサービスで使用できるので、Slackで「空き状況」と入力すれば自動的にトイレの空き状況を通知してくれるようになります。

複雑そうにも感じますが、明るさタグの明暗の測定によって扉の開け閉めを判断するだけのシンプルな仕組みです。

一般的にこういった機能をオフィスで導入しようとすると、大掛かりな工事や費用などがかかってしまいますよね。でも、MESHならタグを設置してアプリで設定するだけでOK。だれでも簡単に使えて、生活や仕事が快適になる仕組みを作ることができるのがポイントです。

ーすごい!たしかに、「◯◯をしたら△△をする」というレシピを作るだけで、なんでも作れそうな気がしてきました。

萩原
そうなんです。もちろん、ドアの開け閉めはトイレだけに限らないため、自室に設置することで「誰かが部屋に入ってきた」ということもできます。

なので、セキュリティ面での対策にもおすすめ。使うのは「明るさタグ」でもいいですが、暗い部屋でも人の動きを感知できる「人感タグ」を使って応用させることもできます。

▽赤外線で人や動物などを感知する人感タグの説明をしてもらう▽

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低コストなので個人経営の飲食店にも活用できる

ー光や人を感知するタグ以外にも「動きタグ」というのがありますよね。これはなんですか?

萩原
「動きタグ」は、タグを置く向きで反応を変えられるタグです。たとえば、個人経営の飲食店では「呼び出しボタン」を設置するのは予算や設備などコスト的に厳しいことがあると思います。

そんなとき、「動きタグ」をテーブルごとに置いて、タグを上向きに立てたらキッチンに呼び出しの通知を飛ばすという設定もできます。テーブルでスッとタグを立てるだけでいいので、お客さんもスマートに店員さんを呼べるのがいいですよね。

ー雰囲気の良いお店だと大声で店員さんを呼ぶのも恥ずかしいですもんね(笑)

萩原
はい(笑)声を出して呼んだり、ボタンで呼んだりするのとは異なる新しい方法ですよね。

▽中央にあるのが「動きタグ」▽
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子供のユニークな発想も具現化できる

ー先ほど、小さな子供が使いこなしているとおっしゃっていましたが、彼らが生み出したレシピなどありますか?

萩原
面白いのがありますよ。子供といえば、学校が身近ですよね。学校では、掃除の時間があると思うのですが「ほうき」とMESHタグを組み合わせたレシピがあります。

やんちゃな時期の子供って掃除をしているときほうきを使って遊んだりしますよね。ギターの真似をしたり、振り回したりしちゃうことも…。それを改善するためのレシピがあるんです。

▽「掃除の時間」から着想を得たレシピ▽
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画像:ほうきのふりまわし防止!|MESH

ほうきに「動きタグ」を取り付け、上を向けると注意する音声が再生されるというものです。ちりとりにも取り付けて、正しい使い方で掃除をしたらほめてくれるという機能まであります(笑)

これは、大人では思いつかないですよね。それこそ、「ほうきで遊んだら怒られる」という発想をMESHタグで具現化したという仕組み。思いつきがそのまま形になるのが本当に面白いです。

ーそれは面白いですね!本日はありがとうございました。今後、ワークショップなどの予定があれば教えて下さい。

萩原
7月16日に『MESH「いいね」をつくるワークショップ』を丸の内で開催します。ファミリー向けと大人向けに分かれており、MESHに触れるのが初めての方でも楽しめますよ。

また、7月15日〜9月11日の間で募集するMESHで作ったアイデアのコンテスト『「いいね」をデザインするコンテスト』も開催しますので、ぜひご応募ください。

あと、MESHのアプリは現在iOSのみ対応なのですが、この夏にAndroidのアプリも登場しますので、今しばらくお待ち下さい!

イベント告知
7月16日(土) ソニー株式会社 MESH「いいね」をつくるワークショップ@ GOOD DESIGN Marunouchi
https://www.jidp.or.jp/ja/2016/07/01/20160630

MESHデザインコンテスト2016 『いいね』をデザインするコンテスト
https://recipe.meshprj.com/jp/contest/iine-design-2016

イベント告知 – MESH公式ブログ
https://blog.meshprj.com/archive/category/イベント告知

MESH https://meshprj.com/jp/

First Flight https://first-flight.sony.com/

MESH - Creative DIY Toolkit ・販売元: Sony Corporation
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: 教育
・容量: 39.7 MB
・バージョン: 1.6.0
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