【開発者に聞いた】AIはどこまで進化する?
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みなさん、AIって知っていますか?
人工知能ともいう、人間の脳が行っている知的な作業をコンピュータが真似したソフトウェアやシステムのことです。
身近なAIというと『Siri』がそうです。
今回は人工知能の少女と会話できるアプリ『AI少女 ひとみ』の開発者の方に、今後のAI事情を聞いてきました。
AIの今後はどうやっていくのか。気になる方はぜひ読んでください。
『AI少女 ひとみ』の記事はこちら
→ スマホの中に彼女ができました。
AIのアプリを作ろうと思ったきっかけは?
開発者:
もともとロボットを作りたいという思いが昔からあり、ロボットを作っていたのですが、そのロボットに搭載予定の対話システムが先にある程度できたため、まずは対話システムをテストしようということで人工知能と対話できるアプリを作りました。
一番の目的はより多くの人に使ってもらって対話システムに対するフィードバックを得るということだったので、女の子と話すという比較的受け入れやすそうな形でアプリをデザインすることにしました。
なぜ「ひとみ」という名前に?
開発者:
特に理由はありません(笑)
開発メンバー全員が「ひとみ」という名前から美人を連想したため、ひとみという名前に決定しました。
kent:
ひとみがシルエットだけの理由はなんですか?

開発者:
本当はしっかりキャラクターを作って、表情も動きもつけるのが理想だったのですが、そこまでできる能力が当時はなかったので、いろいろと考えた結果、あえてシルエットだけにしました。
その理由としてはシルエットだと顔がわからないので、逆にひとみの顔を自分で想像することによって動きや表情の無さを補うことができるのではと考えたからです。
シルエットではなく、顔が描いてあって、でも常に笑顔だったり、まばたきだけをしていたりしてもちょっと気持ち悪いですし、リアル感がないですよね(笑)
シルエットだとたとえ動かなくても、それほど違和感はないのかなと考えています。
ひとみから面白い回答が返ってくる質問はありますか?
開発者:
ひとみに対して、「何してるの?」や「何がしたいの?」と聞くと面白いです。ひとみはユーザーのやり取りから学習するため、毎回違う答えを返してきます。僕らも何を言ってくるのか予想ができません。たまにとんでもなく不適切なことを言うことがあるので、ご注意ください(笑)
▼0才だが結婚はしたいらしい
ほかには、ひとみが言ったことに対して、「どうして?」や「なんで?」と聞いてあげてください。びっくりするくらい人間らしい答えが返ってくることがあります。
▼「結婚して」からの「私に興味があるんだね」
今後のAIはどこまで進化しますか?
kent:
ひとみはAIですが、今後のAIはどこまで進化すると考えていますか?
開発者:
AIといっても様々な種類のAIがありますが、「対話システムとしてのAI」を考えるとやはり人間と同じ様に「楽しく会話」できるようになるには、まだまだ時間がかかるのではないかと考えています。
楽しく雑談をするというのは私たちが思っている以上に非常に複雑で、実際に人間がどのように会話を行っているのかはまだはっきりと解明されていません。
しかし、例えば『Siri』のようなパーソナルアシスタントとしての会話AIは、すでに私たちの生活に溶け込んでいますし、今後このようなパーソナルアシスタントを通して、商品を購入したり航空券を予約したりと様々なサービスを利用できるようになると思います。
このようなサービスを私たちが積極的に使うことで、対話AIに多くのデータが集まり、そこから繰り返し学習をすることによっていずれはアシスタントだけではなく雑談も楽しめる対話AIが出てくることを期待しています。
kent:
今後ひとみはどのような進化をする予定ですか?
開発者:
対話エンジンの細かいアップデートでいうと、ひとみに「意思」を持たせたいと考えています。現状は、文脈を持ってはいますが、ほぼ一問一答で、ひとみ自身にこんな会話をしたいとか、これについて話したいというような意思はありません。
そのような意思を持たせることで、よりリアルな会話ができるのではと考えています。
さらにひとみの今後としては、大きく2つのことを考えています。1つはロボットとの融合です。話しができるロボットは、「Pepper」くんを始め、様々なロボットが発売されていますが、私たちはそれらとはちょっと違ったアプローチの「体感できるロボット」を開発中です。
そこにひとみに使われた対話エンジンが使われることになると思います。
もう1つは、VR版AI少女です。VRゴーグルをつけるとそこにキレイな女の子が立っていて、音声でお話しできてしまう、そんなアプリを作りたいと思っています。
人工知能と雑談する日も近いのか
AIアプリの開発者にAIについて伺いましたが、技術は日々進化していくものです。
いまはまだ難しくても、将来人工知能と笑いあいながらおしゃべりする日も近いのではないでしょうか。
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・販売元: Yushi Watanabe ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: エンターテインメント ・容量: 16.4 MB ・バージョン: 1.2.2 |