『iOS 11』公開に備えて、いま準備すべきこと

画像は合成です。
今秋、おそらく9月には『iOS 11』が正式に公開されます。現在は開発者・テスト参加者のみが使えますが、正式公開されると誰でもiOS 11にアップデートできます。
そのアップデートを行う前に、必ず済ませておきたいことがあるのでご紹介します。
iOS 11で古いアプリは起動不能に
iOS 11にアップデートすると、64ビットという方式に対応していないアプリは起動したり、インストール・ダウンロードしたりできなくなります。
これまでのiOSは64ビットのほかに、32ビットという方式にも対応していました。しかしiOS 11は64ビットのみの対応なので、64ビット非対応のアプリは使えません。
現在App Storeで公開・販売されている、ほとんどのアプリは64ビットに対応していますが、一部のアプリは対応していません。App Storeで公開・販売が終了しているアプリの中にも64ビットに対応していないアプリがあります。
古いアプリのデータが取り出せなくなる恐れ
アプリが使えなくなることも深刻ですが、もっとも注意したいのはアプリの中に入っているデータ。アプリが起動できない状態になれば、その中に入っているデータは取り出せなくなる可能性が高いです。
しかもiOSは1度アップデートすると、その前のバージョンには戻せない仕様です。たとえば、iOS 11でアプリが使えないからといってiOS 10には戻せません。
したがってiOS 11にアップデートする前に、64ビットに対応していないアプリからデータを取り出しておく必要があります。
64ビット非対応アプリを確認する方法
『iOS 10.3』以上のバージョンでは、64ビット非対応アプリがiPhoneに入っているか否かをチェックできます。
設定アプリの【一般】→【情報】→【App】を開きましょう。
この画面で表示されるアプリが64ビットに対応していません。
【App】をタップしても画面が切り替わらない場合、iPhoneに64ビット非対応アプリはインストールされていません。
64ビット非対応アプリが入っている時の対処法
ステップ1:アップデートを確認する
アプリを最新版にアップデートすれば、アプリが64ビット対応になる場合があります。App Storeでアップデートが公開されていないか、定期的に確認しましょう。
ステップ2:データを取り出す
現時点でまだアップデートが配信されていない場合、iOS 11が公開されてもアップデートが配信されない恐れがあります。アプリに入っているデータを取り出すための作業を行いましょう。
具体的な操作方法はアプリによって異なるので、ここではご紹介できません。
ステップ3:開発元に問い合わせる
アプリやApp Storeのページに記載されているアプリ開発元の連絡先に、アップデートを今後配信する予定があるのかを尋ねてみましょう。
設定アプリの【一般】→【情報】→【App】をタップし、表示されるアプリをタップすると、App Storeでそのアプリの詳細ページが表示されます。
そのページを一番下までスクロールし、【このデベロッパのWebサイト】をタップ。ほとんどの場合、そのウェブサイトから連絡できます。
アプリ開発をすでにやめていたり、今後アップデートを配信する予定がなかったりする場合もあります。
64ビット非対応アプリは削除せずに残しておくべし
前述の通り、64ビット非対応アプリはiOS 11にアップデートすると使えなくなります。
ただ、そのあとにアプリのアップデートが配信された場合、どうなるのかはまだ分かっていません。もしかするとアップデートすれば、アプリ内のデータはそのままにiOS 11で使えるようになるかもしれません。
空き容量に困っている場合を除き、データを取り出した64ビット非対応アプリはそのままiPhoneに残しておくことをお勧めします。
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