さすがDeNA&メディア・ビジョン。ドラフトフォトンシステムのバトルが奥深い『メギド72』レビュー
『メギド72』というタイトルを聞いてピンときた人は、なかなかの古代文化通。本作はソロモン王と72柱の悪魔をモチーフに、オリジナルで制作した世界観を舞台に冒険を繰り広げるフォトンドリヴン世界救済RPGです。
DeNAが12月に配信を予定しているこのタイトルを一足早くプレイできたので、そのレビューをお届けします。
DeNAとともに共同開発を手がけているのは、RPG好きにとってピンとくるメディア・ビジョンということで、その出来が気になっていましたが、バトルシステムがユニークな良作に仕上がっていました!(文:ATom)
▼PV第1弾
個性豊かなキャラクターたちが織り成す重厚なストーリー
まずはストーリーについて軽く触れておきましょう。主人公は、後にソロモン王となる少年。オープニングは、彼が幻獣に襲われているシーンから始まります。
画像引用元:『メギド72』公式サイト
▼オープニングは漫画みたいな演出で、テンポよく楽しめます。
なお、幻獣とは「フォトン」と呼ばれるエネルギーを集めているモンスターのこと。この「フォトン」をめぐり各地で巻き起こる争いに、主人公が個性豊かなメギドたちと立ち向かいます。
▼主人公を助けてくれたブネ、モラクス、ウェパル、バルバトス、シャックスの5体が、最初に仲間になるメギドです。ブネが彼らのリーダー的存在のようです。
幻獣に襲われている主人公を助けたのは、異世界「メギドラル」から来たという5柱。彼らは「メギド」という種族で、普段はわけあってヴィータ(人間)の姿をしていますが、主人公が持つ「ソロモンの指輪」の力により、フォトンが集まり本来の力を発揮します。
▼メギドの本来の姿はモンスター系のいかついものが多いなか、シャックスはひよこのようなかわいらしい姿に!?
▼ヴィータの姿は女の子なのに、本来の姿は不気味なヒトデというようなメギドも……。そのギャップを楽しむのもアリかも(笑)。
メギドたちの力を借りてなんとか危機を切り抜けたものの、村に戻ってみるとそこには見るも無残な光景が……。
主人公は村の仇である幻獣を倒すため、「魔を統べる者」としてメギドとともに戦うことを決意します。
導入部分はやや重い展開ですが、以降はメギドたちと協力しながら幻獣に立ち向かっていくという、王道的な流れで物語が進んでいきます。
ソロモンの指輪、ハルマゲドン、72柱の悪魔など、気になるキーワードがいろいろあって、先の展開が楽しみですね。
ちなみに公式サイトで公開されているシバの女王は、今回のプレイではまだ本格的には登場しませんでした。
画像引用元:『メギド72』公式サイト
彼女との出会いや関係なども気になるところですが、それは配信後のお楽しみということで(笑)。
コマンドでもリアルタイムでもアクションでもない!? バトルはフォトンの取り合いが熱い!
本作をプレイして感じたのは、「ドラフトフォトンシステム」というバトルシステムのおもしろさです。通常のコマンドバトルとは一味違う、フォトンの取り合いという駆け引きを楽しむことができます。バトル画面の見方は、以下の写真の通り。
▼(1)は敵味方の行動順で、中央の円に近いほど早く行動します。(2)はメニューで、操作モードの切り替えやリタイアを行えます。(3)はフォトンで、これを味方にドラッグすることで行動が決定します。(4)は装備しているオーブで、指定ターン経過後にフォトンをドラッグすることで使用できます(オーブについては後述)。

バトルが始まると画面中央にいくつかのフォトンが表示され、敵味方がお互い順番に1つずつフォトンを取り合います。フォトンは、アタック、スキル、チャージの3種類。

【フォトンの種類】
・アタック:通常攻撃を行い、覚醒ゲージを+1します
・スキル:技を使用します
・チャージ:覚醒ゲージを+2します
フォトンは、1ターンの間に1体につき最大3個まで積むことが可能。フォトンを積まなかったキャラクターは、そのターンは無行動となります。
覚醒ゲージが最大までたまると、「奥義」や「覚醒スキル」が発動可能な状態となります。
奥義はゲージがたまったあとにアタックフォトンを積むことで発動し、強力な技を放ちます。使用後は覚醒ゲージがゼロになります。
かなり強力なので、奥義の使いどころが重要になります。すなわち、相手の覚醒ゲージをためさせないようにする=優先してチャージ(覚醒ゲージ+2)を自分でキープすることがセオリーになるわけですね!
この駆け引きというか、欲しいフォトンの奪い合いが熱い!
▼ドラッグして、フォトンを1つずつドラフト(選抜)しながら戦うことに! カードゲームが好きな人には、ドラフト戦を考えるとイメージしやすいと思います。
覚醒スキルはゲージがたまったあとにアタックフォトンを積むことで発動し、能力アップなどの特殊な効果を得られます。使用後は覚醒ゲージが1つ減ります。覚醒スキルは、メギドを進化させてレア度を上げることで習得するとのこと。
覚醒ゲージの数はキャラクターによって決まっており、ゲージ2〜5つくらいまでと幅があります。ゲージが少ないほうが奥義を発動しやすくなりますが、技の攻撃力は低めです。
フォトンを少人数に集中させるもよし、みんなに分配するのもよしと、使い方はプレイヤー次第。
また、敵に取られたくないフォトンを見極めて自分が先に取るといった読み合いも重要になりそうです。フォトンは自分が選ぶまでは敵の番にはならないので、じっくり考えられるのもありがたいですね。
さらにもうひとつ、バトルの駆け引きとして重要になるのが、キャラクターの素早さです。相手が強力な「奥義」を使おうとしたり、複数回の行動をしたりしようとした時、素早く動ける=行動順が早いキャラクターを使って、その相手を倒すことができたら……!
言わずもがなで、めちゃくちゃ有利になりますよね! 相手の行動を無駄にできるわけですから。
スキルやオーブのなかには、相手の覚醒ゲージを減らすものなんかもあるので、
「奥義で味方全体を回復して体勢を立て直すぜ!」
「ふはは、バカめ! 覚醒ゲージを減らして、奥義の発動を阻止してやるわ!」
「な、なにィッ!!」
みたいな熱い攻防が起こるわけですね。奥が深い!
▼奥義はとても強力なので、その使用タイミングが重要です!
自分も相手もどんな行動をとるのか目に見えるからこそ、その対策も重要になります。この駆け引きの楽しさは、『メギド72』のドラフトフォトンシステムならではのもの。
さすがはDeNAとRPG作りの名手であるメディア・ビジョンの共同開発といったところでしょう!
本作ならではの新感覚のバトルシステムになっているので、もし対人戦も実装されたら、かなり盛り上がりそうな気がしました。人間同士だと、より駆け引きも熱くなりますからね!
パーティ編成やメギド&オーブの強化など、カスタマイズの楽しさが盛りだくさん!
バトルに挑むときのパーティは、最大5体で組むことができます。まずはパーティのリーダーとなるキャラクターを決定し、そのあと残り4体のメンバーを配置。隊列は横一列で、リーダーを中心に左右に2体ずつ並ぶという形です。
▼リーダーとの相性や隊列の位置によって、1体につき最大2つまで特殊効果が発生。これをなるべく多く発生するように組むと有利に戦えそうです。

仲間になるメギドは、物語を進めていくと入手できるほか、「召喚」で入手することができます。
進化段階は★1から0.5刻みで★6までの11段階あり、クエストなどで入手できる特定のアイテムを渡すことで進化可能。
どのメギドも★6まで進化できるので、能力的に大きな差がつくことがなく、好きなメギドを使えるというのはうれしいですね。
進化用の素材も比較的集めやすく、メインストーリーを進めるだけでもちょこちょこ進化させることができました。
ちなみにクエストはダンジョン探索型で、進むルートを選択すると自動的に移動開始し、奥にいるボスを倒せばクリアです。
1マス移動するたびに移動力を1消費しますが、移動力ゼロの状態でも移動し続けることは可能。ただしマスにあるアイテムは入手できません。
マスにあるアイテムをすべて入手したい場合は、移動力がゼロになる前にそのマスをすべて通ってからボスがいる場所へ向かえばOKです。
先ほどもちらりと話題に出たオーブですが、これは幻獣の力を宿したアイテムのことで、メギドに装備させることで特別な効果が発動したり、強力な技を使用したりできます。
オーブは、ほかのオーブを素材とすることで強化や進化が可能。ちなみにオーブのレアリティは★1〜★3までの3段階までとなっています。
▼オーブはターン経過で使用可能になる特殊技のようなもの。いろいろな効果があるので、自分のプレイスタイルとマッチするものを探しましょう。
オーブを装備することで使えるようになる技の種類が豊富で、効果もただダメージを与えるだけでなく、攻撃を無効化したり、覚醒ゲージを増減したり、味方を回復したり、地形効果を発生させたりと実にバラエティ豊か。
どの技とどの技を組み合わせればより高い効果を発揮できるか考えるのが楽しいですね。
▼フリーズソウルは「70%の確率で、積まれているフォトンを1つ奪う」ことが可能。こういう、いやがらせ系の効果って嫌いじゃないです!
スマートフォン向けのRPGとは思えないほどボリュームたっぷりで、重厚なストーリー、奥が深いバトルシステム、自由度が高いカスタマイズを楽しめる本作。RPG好きなら楽しめることうけあいです。
正式サービス開始時には、ぜひ遊んでみてください!
事前登録キャンペーンが実施中
事前登録者数が目標数を達成するたびに、正式配信後に獲得できる特典が豪華になる「事前登録キャンペーン」が開催中です。
12月6日(水)11:59までの予定なので、お早めに!
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・販売元: DeNA Co., Ltd. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ゲーム ・容量: 99.9 MB ・バージョン: 1.0.2 |
© DeNA Co., Ltd.
※画面は開発中のものです。正式サービス時はデータが異なる場合があります。