『ロマサガ2』舞台化の発表も! 『サガ』ミニコンサート&トークイベントレポート


3月4日(日)、東京・池袋にあるサンシャイン劇場にて、『「SaGa THE STAGE」ミニコンサート&トークイベント』が開催されました。

13時30分開演の昼の部と、17時30分開演の夜の部の2本立てで催された今回のイベント。記事では、昼の部のレポートをお届けします。

サンシャイン劇場のキャパシティである約800席はほぼ満席。『SaGa』シリーズの歴史と伊藤賢治氏が紡ぐ音楽の魅力を感じさせる、老若男女の幅広い顔ぶれが集いました。

舞台にはピアノ担当の伊藤賢治氏をはじめ、ヴァイオリン担当の土屋玲子氏とギター担当の寺前甲氏が登壇。

▼左から土屋玲子氏、伊藤賢治氏、寺前甲氏。


トーク部分では『SaGa』シリーズのエグゼクティブプロデューサー河津秋敏氏と、リマスター版『ロマンシング サガ2』などのプロデューサーを務める市川雅統氏

昨春上演された舞台『ロマンシング サガ THE STAGE 〜ロアーヌが燃える日〜』に話が及ぶと、同舞台で脚本を担当されたとちぼり木氏、ミカエルを演じられた中村誠治郎氏、ハーマン&ブラックを演じられた平山佳延氏も登場しました。

イベントは、ミニコンサートとトークが交互に行われるような形で進行しましたが、レポートではそれぞれをわけてお送りしようと思います。(文:ユート)

楽曲制作の裏話に舞台での爆笑トーク。さらには今秋上演予定の舞台の発表も!

河津氏と市川氏が登場し、伊藤氏をまじえた3人でトークがスタート。

河津氏「『魔界塔士Sa・Ga』が発売されたときは、伊藤さんはまだ入社して……」
伊藤氏「あれ、さん付けですか!? 身が引き締まりますね(笑)」
河津氏「じゃあ、イトケンにしとく(笑)」

と、ファンにはおなじみともいえる両名の軽快なトークで思い出などが語られていきます。

『魔界塔士Sa・Ga』の楽曲を担当した植松氏の話を皮切りに、河津氏が感銘を受けた楽曲「涙を拭いて」の話題に。『ロマンシング サ・ガ』用の楽曲として伊藤氏がアレンジした「涙を拭いて」を植松伸夫に聴いてもらった際には、「こんなきれいじゃなくてもいいよ。マジメだなあ」なんてからかわれたなどのエピソードも飛び出しました。

▼左から市川雅統氏、河津秋敏氏、伊藤賢治氏。


市川氏に楽曲の話が及ぶと、初めてイヤホンで聴いた曲は『魔界塔士Sa・Ga』だった、リマスター版『ロマンシング サガ2』でも多くの楽曲を使わせていただいているなど、当時の記憶から現在の立場での内容へと進んでいきます。

流れで司会者から「『3』はどうなってるんですかね?」と聞かれ、「がんばって作ってます!」と焦りつつ応えた際には、会場から期待と応援が入り混じったような拍手が! 自分もそのときを待っているので、もちろん一緒に拍手してきました(笑)。

演奏を挟み、3月14日に発売される音楽CD『Re:Tune Romancing SaGa BATTLE ARRANGE』の紹介に。会場では、同作に収録されている「四魔貴族バトル1」と「四魔貴族バトル2」のフレーズの一部が流されました。

「四魔貴族バトル1」は笛や和太鼓のような音色を使った和風味を感じられるメロディ、「四魔貴族バトル2」は静かな前奏から一気にテンションが増す仕上がりといった印象。市川氏が「どちらもこれまでにないアレンジになっている」と語った通り、初めて聴く「四魔貴族バトル」であったといえます。

伊藤氏いわく、どちらのアレンジも舞台を見たことがインスピレーションにつながったとのこと。河津氏も初めてそのことを知ったようで、情景を浮かべつつ作られた曲は新鮮と口にしていました。


続いての話題は舞台『ロマンシング サガ THE STAGE 〜ロアーヌが燃える日〜』について。とちぼり氏、中村氏、平山氏も加わり、6人で舞台の練習中や上演時の話が展開されていきます。

とちぼり氏は舞台を見てくださった方からの声にパワーをもらい、励みにしてがんばった。平山氏は、舞台に出演できたことの喜びと自由に演じる楽しさを感じたとともに、見てくださった方にとても感謝した。中村氏は自身がシリーズファンで、ミカエルを演じられたことが感慨深かったと、それぞれが当時の感想を告白。

舞台でのハプニングを聞かれた際には、平山氏は楽屋に小道具の斧を忘れてしまい、上演中に急いで取りに行ったという裏話も明かしてくれました。

中村氏にも同様の質問が投げかられましたが、「僕は完ぺきでした」と答えて観客の笑いを誘います。しかしそこに待ったをかけたのが平山氏。中村氏が後輩に遅刻を注意した翌日に自身が遅刻しかけた、というハプニングを暴露し、会場はさらなる笑いに包まれていました。

印象的だったのは、3人ともとにかく舞台を楽しんでいたんだなという回答ばかりだったことです。とくに中村氏と平山氏は、長年付き合いのある友人同士のような軽いノリでの掛け合いが多く、仲の良さが本当に伝わってきました。

最後には河津氏からのサプライズとして、今秋上演予定の新舞台『SaGa THE STAGE 〜七英雄の帰還〜』が発表され、会場は大盛り上がり。


中村氏がワグナスやノエルを演じたいというと、平山氏はロックブーケがいいといって笑いを誘うなど、互いに次の舞台への出演アピールに余念がないようでした。


なお、新舞台の音楽を担当するのはもちろん伊藤氏。舞台の内容や新譜について、そして中村氏と平山氏が意中の役を射止められるのかどうかも楽しみにしつつ、新たな情報の公開を待ちましょう!

しっとりと。そして、ときには鮮烈に。優雅なメロディが観客を魅了!

伊藤賢治氏、土屋玲子氏、寺前甲氏の3名による生演奏でのミニコンサート。伊藤氏いわく、公式のイベントでこの3人で演奏するのは今回が初とのことで、ファンにもうれしいひと時となりました。

ボリュームもかなりあり、伊藤氏も「ミニっていえないぐらいみっちりあるんだけど(笑)」とついついもらしてしまうほど。

演奏されたのは以下の8曲になります。
・「オープニングタイトル」(『ロマンシング サ・ガ』)
・「伝説は始まる」「涙を拭いて」(『魔界塔士Sa・Ga』)
・「ポドールイ」「四魔貴族バトル1」(『ロマンシング サ・ガ3』)
・「七英雄バトル」「ラストバトル」(『ロマンシング サ・ガ2』)
・アンコール:「エピローグ」(『ロマンシング サ・ガ2』)

スタートを飾ったのは、ファンならもっとも耳になじみがあるはずの「オープニングタイトル」。ピアノで奏でられるおなじみのメロディを始まりに、ギター、ヴァイオリンがその役割を継いで行きます。


続く「伝説は始まる」と「涙を拭いて」は、シリーズの原点である『魔界塔士Sa・Ga』から。もとの作曲者が植松氏なだけに、生演奏で聴く機会が少ないレアなメドレーとなりました。「伝説は始まる」は、原曲とテイストが近いヴァイオリンが主旋律を奏で、聴いていとても心地いい演奏に。「涙を拭いて」も同様でしたが、ピアノの伴奏が深みを感じさせてくれましたね。

ロマンシング サ・ガ3』からは、こちらも珍しく思える「ポドールイ」に、定番「四魔貴族バトル1」をプラス。「ポドールイ」はヴァイオリンとピアノでの前奏ののち、ゲーム内で最初に流れるフレーズへ。ピアノでの主旋律がヴァイオリンへと移り変わり、どこか切なさも感じさせる音色が響きます。間奏ではギターが軸になり、雪景色から緑豊かな地になったような情景を思い浮かべさせてくれました。

「四魔貴族バトル1」はピアノとヴァイオリンによる禍々しい前奏から、嵐の前の静けさを思わせるしっとりとした音色に。しかしそこに伊藤氏のワン、ツー、スリー、フォーの掛け声が入ると、曲調が一気に激しくなります。伊藤氏のジェスチャーによって観客の手拍子も加わり、まるで全員で演奏しているような感覚が得られましたね。


新舞台の題材である『ロマンシング サ・ガ2』からは、「七英雄バトル」と「ラストバトル」というたぎる2曲を披露。どちらも主にヴァイオリンが主旋律、ピアノが伴奏、ギターが間奏を務めます。「七英雄バトル」はシンプルなアレンジというか、このトリオならこういった感じ、というのを思い浮かべた通りのものだったかなと思います。「ラストバトル」はアレンジ部分の激しいヴァイオリンとピアノの音色が最高でした。

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