Twitterアカウント凍結の理由を運営が説明へ、守るべき「Twitterルール」とは?

『Twitter』は、Twitterルールに違反したとしてアカウントを凍結する場合、メールでその理由をユーザーに説明する方針を明らかにしました。
どのようなメールが届くのか、「Twitterルール」とは何なのかをご紹介します。
どのツイートが、どのルールに違反しているのかが明確に
Twitterルールに違反しているとしてアカウントが凍結された場合、Twitter社はその理由を説明するメールを送信する、と3月14日に発表しました。
メールにはどのツイートが、どのTwitterルールに違反するのかが書かれています。
Twitterルールに違反したことでアカウントが凍結になった場合、どのツイートがどのルールに違反しているのかを、メールにて、より具体的にご連絡するようにいたします。なお、メールには異議申立てを行われる際のリンクもご案内しています。 pic.twitter.com/GEmc7iiuKL
— Twitter Japan (@TwitterJP) 2018年3月14日
Twitter社が明らかにしたサンプルメールでは、該当するツイートを挙げて「強烈な身体的脅迫を禁止するルールに違反」と指摘。さらに「具体的な暴力的脅迫を行ったり、個人またはグループの物理的な危害、死、病気を願ったりすることはできません」と詳しく説明しています。
また、アカウントのプロフィールがルールに違反している例では、「攻撃的なプロフィール情報を禁止するルールに違反」と指摘し、プロフィールで特定の人物に嫌がらせをしたり、暴言・脅迫・差別的言動を行ったりするなどの攻撃的な行為は認められない、として原因となっているプロフィールの該当箇所を挙げています。
さらに、こうした凍結措置を回避するために新規アカウントを作成した場合、新アカウントも凍結することが明記されています。
一方でTwitter社の措置に抗議することも可能で、サポートチームに連絡するためのリンクもメールに含まれています。
Twitterルールとは?
アカウント凍結の理由として挙げられているのがTwitterルールです。
Twitterルールは、Twitterを安全なSNSとするためのルールで、以下の10個の行為が禁止されています。
- 特定の人物を標的とした嫌がらせとそれを助ける行為(攻撃的な行為)
- 本人の同意を得ずに撮影・配布された私的な写真や動画を投稿・共有すること(私的なメディア)
- 人種・民族・出生地・性的指向・性別・性同一性・宗教・年齢・障碍・深刻な疾患を理由とした、他者への暴力行為・脅迫・嫌がらせ(ヘイト行為)
- 暴力を働くという脅迫、個人や特定の集団に向けた身体の重大な危険・死亡・病気を望む行為(暴力の賛美)
- 一般人に対する暴力の行使とその助長を目的とした組織に加入すること(暴力的な過激派グループ)
- ウェブサイトへの訪問数を増やす、無関係なアカウント・商品・サービスなどに注目を集めるための大量または過剰な行為(スパム)
- 自殺や自傷行為の助長・扇動(自殺や自傷行為)
- 写実的な暴力描写・成年向けコンテンツ・ヘイト表現を伴う画像や動画の投稿・公開(慎重を要するコンテンツ)
- 混同や誤解を招く形で他者を名乗ること(なりすまし)
- 銀行口座・未公開の住所・国民ID番号などの個人情報を公開すること(個人情報)
一般のユーザーが、Twitterルールに違反しているコンテンツを通報することも可能です。ツイート・メディア(画像・動画)・プロフィールに対して通報できます。その方法についてはTwitterの公式ウェブサイトをご覧ください。
違反するとどうなる?
Twitterは場合に応じて3つの対応を行います。
違反ではないものの、対応が必要なコンテンツについてはツイートを非表示にしたり、特定の国における規制当局から適切な要請があった場合はその国でのツイートの表示を制限したりします。
ツイートレベルの対応
これまでに違反がなく、間違えてTwitterルールを破ったと思われるものについては、ツイートの表示を制限する・ツイートの削除を求める・削除されるまで違反ツイートを非表示にする、といった対応が行われます。
ダイレクトメッセージ(DM)レベルの対応
通報したアカウントと違反アカウントの会話を停止し、違反アカウントから通報アカウントにメッセージが送信できなくなります。通報アカウントの受信箱からは該当する会話が削除されますが、通報アカウントから違反アカウントにDMを送ると会話は再開されます。
グループ会話では、違反DMはグループに属するメンバー全員が見られなくなります。
アカウントレベルの対応
アカウントがTwitterルールに著しく違反、通知後も違反を繰り返している場合、Twitter社がアカウントに対して措置を講じます。
ルールに沿うように画像・写真・プロフィールの編集を求めたり、違反アカウントのツイート・リツイート・「いいね」を一時的に利用不可にしたり、アカウントに対して電話番号・メールアドレスによる認証を要請したりします。
もっとも厳しい措置が、アカウントの永久凍結です。永久凍結されるとアカウントは閲覧対象から削除され、違反者は新規アカウントを作成できなくなります。
「嫌がらせ通報」への対応はどうなる?
今回の措置には「いまさら」という声があり、嫌がらせで相手を通報してアカウントを凍結させる事例への対応に不信感を持つユーザーもいるようです。
Twitterに今後求められるのは、アカウント凍結への抗議にTwitter社が対応する際の透明性かもしれません。
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・販売元: Twitter, Inc. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ニュース ・容量: 188.7 MB ・バージョン: 7.19 |