スクエニ新作は将棋風(?)対戦カードゲーム。コンボや読み合い、陣形作りが熱い!【破軍・三國志レビュー】

こんにちはKiDD(@kiddgamestream)です。スクウェア・エニックスが2018年春配信予定で、事前登録受付中のカードゲーム『破軍・三國志』を先行プレイしました!
※3月29日にアプリの配信がスタートしました。

「三国志」をテーマにしたゲームは数多くありますが、スクエニによる本作はカードゲームとボードゲームを組み合わせた戦略性の高い対戦型タクティカルカードゲームです。
誤解をおそれずにいえば、カードゲームでありながら、カードを動かして進軍していく感覚は将棋に近い部分があります。
カードの配置場所で陣形を作れるほか、盤面の敵陣まで進むと大きなメリットがある=将棋でいうところの「成り」のような要素もあり、とても深い戦略性を楽しめました!
※掲載している画像やゲームの仕様は3月26日時点のものです。リリース時に変更されている可能性があります。
カードを出すだけでは終わらない!
『破軍・三國志』は、基本的には5×5マスのボードの戦場にカードを出して戦う対戦ゲームです。
ゲームは先行と後攻に分かれてお互いにカードを出し合うターン制バトルとなっています。


プレイヤーがボード上に出したカードは能力に応じて自由に動かせるようになります。
カードは左下に武力、右下に体力が表示され、カード同士をぶつけるとお互いに攻撃し合い、体力がゼロになると捨て山に捨てられます。


こうしてカード同士の戦いで盤面を有利にし、最終的に敵の大将を倒すと勝利となります。


出すカードだけではなく、ボード上のどこに出すか、出したあとにどう動かすかなど、『破軍・三國志』はカードを出すだけでは終わりません。
うまくカードを動かして敵の大将を倒しましょう。
カードの召喚にはコストが必要!
カードをボード上に出すとき、カードのコスト分の兵糧が必要です。兵糧は毎ターン1ずつ増える仕組みのため、ゲームの後半になるほど強いカードを出せます。


カードごとの特徴を使いこなそう!
また、カードにはそれぞれの強さ以外に種類による特徴もあります。例えば【騎兵】に分類されるカードは、ボード上に出したターンから動かすことができます。
通常はボードに出した次のターンから動かせるようになるのに対して、騎兵はすぐに動かせるのです。


そのため、倒されたくないカードの前に防御のためのカードを配置しても、そのカードを倒された後に騎兵で後ろのカードを狙われる、といったこともあります。
しかし、この強そうな騎兵も前にしか進めないという弱さを持っています。
同じように【弓兵】は間接攻撃ができますが体力が低く、【甲兵】は騎兵に対して先制攻撃ができる(先に騎兵の体力をゼロにした場合、ダメージを受けずに倒せる)ものの、1マスずつしか動かせないといった強さと弱さを持ちます。


このように、カードの種類による特徴も戦いを左右します。
いわゆる「後の先」というやつで、敵の騎兵隊をうまく甲兵で迎撃できた時など、自分の戦略がハマった時はたまりませんね!
後述しますが、大将ごとの特徴となる「陣形」を加味することで、より戦略の幅が広がっていきます。このデッキ編成の楽しみは、カードゲームとしての面白さに通ずるものがあります。
勝負を決定づける「陣形」!
しかし、『破軍・三國志』にはこれらカードの強さや種類以外にも大きな特徴があります。それが【陣形】です。
【陣形】は、自軍のカードを特定の形に配置したときだけ使える必殺技です。


例えば陣形【雁行(ガンコウ)】を使うと、陣形の前にいる全ての敵に対して「1」のダメージを与えられます。
弓兵などは体力が1しかないため、うまく陣形が決まればそれだけで形勢を一気に有利にできます。


この陣形は使用するデッキの大将によって能力が異なります。
例えば黄巾党の大将が使える陣形【横陣】は、黄巾弓兵を2体呼び出せます。


これだけだとちょっと強いだけですが、誰も倒されないと次のターンで陣形【大横陣】に繋げることができます。
この陣形は黄巾弓兵や黄巾甲兵をさらに4体呼び出すものです。
結果として、黄巾党デッキは陣形効果を活用すると最短2ターンで6体ものカードを場に展開できるのです! こういうコンボを考えて、実践するのって、本当に楽しいものですよね。


速攻系デッキとして使うもよし、ピンチのときに呼び出してしのぐもよし、陣形をうまく利用することで戦略の幅が広がります。
当然ながら、上級者同士の戦いになると、いかに相手の陣形作りを妨害するかも加味して戦う必要が出てくるわけでして。
前衛と後衛の移動など、カードの移動要素を搭載したカードゲームはたまに見かけますが、ここまでしっかりと盤面を使うボードゲーム的な遊び方ができるのは、『破軍・三國志』ならではの大きな特徴です。
弱いカードでも敵陣突破で強く!
『破軍・三國志』には陣形以外にもうひとつ大きな特徴があります。
それが敵陣の突破です。
弱いカードでも敵陣までたどり着くことができれば、敵の大将に2のダメージを与えるなど、様々な効果を得られます。
(将棋でいうところの「成り」に近いですね)
また、敵陣突破したカードは山札に戻るため、敵陣にたどり着いたカードの数が多いほど、山札がなくて負けることがなくなります。


さらにカードによっては山札に戻るときに効果を発揮するスキルもあるため、カードの動かし方が本当に重要なゲームに仕上がっています。
「自分の大将が攻撃されないから、ほっとこう」なんて思っていたカードが「敵陣突破」で思わぬ被害を与えてくるかも!?
自分が遊んだ感覚では、大将の体力に余裕がある序盤では多少の「敵陣突破」を見逃してもそこまで痛くないので、あえて見逃し、その分、敵の大将に被害を与える選択を取ることが多かったです。
でも、互いに戦力が整ってくる中盤以降は、「敵陣突破」からの怒涛の攻めで部隊が一気に壊滅させられてしまうこともあり、より注意が必要に……。
こういう読み合いが大事な対戦ゲームって、本当に楽しいですね!
ネットワーク対戦で強さを競え!
そんな戦略性の高い『破軍・三國志』は、もちろんネットワークでのマッチングプレイに対応しています。
ボードのサイズも5×4、5×5、5×6から選べ、ランク制もあるため同じ実力のライバルと戦えます。


ストーリーも楽しめるソロプレイ!
そうは言ってもゲームを始めてすぐにマルチプレイに挑戦するのは難しいですよね?
そこで最初は三國志のストーリーを楽しめるシナリオモードのプレイがオススメです。


このシナリオモードでは史実に沿った戦いを様々な敵の大将と行えます。
CPUと戦うことで『破軍・三國志』のルールを学べ、さらにどの大将がどのような陣形、戦略を使ってくるのかも身につきます。


戦いに勝利すると新しいシナリオが解放され、シナリオによっては報酬として新しいカードも入手できます。


シナリオモードでルールや戦略を身につけ、マルチの世界に飛び込みましょう!
将兵ガチャで新カードをゲットしよう!
もちろんソロプレイ以外に、将兵ガチャを使えば新しいカードをゲットできます。


将兵ガチャは課金アイテムやゲーム内報酬などで引くことができます。
新しいカードを入手すればそれだけ戦略の幅が広がるため、報酬がたまったら忘れずに引くようにしましょう。
ログインボーナスなどのゲーム内報酬で引いたガチャから最高レアが出ることもありますよ。


自分の戦略にあったデッキを組もう!
多くのカードを入手したら、あとは大将ごとにオリジナルのデッキを作成しましょう。


レア度の高いカードは強力ですが、それだけ使いどころが難しかったりもします。


大将の陣形をどう使うか、そのためにどのカードを入れるか、苦手な大将に対抗するためにはどのカードがあれば良いか、考えることや試すことはいっぱいです。
ちなみに、一部の対戦モードでは「構築済みデッキ」を使って遊べます。これはうれしい!
知り合いと純粋に対戦を楽しみたい時、公平性が高い大会を開きたい時など、所有カードの優劣を気にせずに遊べる「構築済みデッキ」を使えるのは、とても便利ですね。
まとめ:考えることが多い対戦ゲームは、よい対戦ゲーム!
「カードゲーム×ボードゲーム×三國志」ということで、要素が多すぎてゲーム的に破綻しないか心配でしたが、かなり高いレベルでまとまった対戦ゲームとなっていました。
陣形を組むことを狙いながら、盤面を移動して進軍していく感覚は、将棋に通じる部分もあると思いました(もちろん、ゲーム性は違いますけど)。

「強いカードを出しておしまい」ではなく、お互いに削り合いながら戦うことになるので、ちゃんとプレイスキルが反映されるゲーム性になっているのもポイント。
中盤以降になればなるほど、「敵将への攻撃を優先するか」「こちらの武将を攻撃してくる敵の排除を優先するか」だけでなく、「直近の戦局への影響が少ない敵陣突破を、どこまで許容するか」の計算も大事になってくるわけです。

なんでもかんでも完璧に処理できればいいのは当たり前ですが、普通の対戦ゲームはそんなことができるわけもなく、だからこそ「何を優先するか」=「リソース管理」が大事になるわけですよね。
考える要素が多い対戦ゲームって、運でのゆらぎが少なくなるから、プレイヤーの実力がきちんと反映されることが多いと思います。

その点、まさに『破軍・三國志』はプレイスキル重視の競技性が高いゲームになっていると感じました。
(武将やカードの育成要素がないので、誰でも同じ条件で戦えますしね)
「自分はプレイスキルには自信があるのに、育成要素の部分で他のプレイヤーに差をつけられて負けちゃうんだよね」なんて感じることが多い、そこのあなた!
ぜひプレイスキル重視の『破軍・三國志』を遊んで、ランカー上位を目指してみてください!
いい意味で「負けても納得がいく」ことが多く、敗戦から学べることも多いゲームなので、対戦ゲーム好きには絶対おすすめですよ!
古田敦也さんの諸葛亮孔明もらえる!
事前登録開始記念報酬として、元プロ野球選手の古田敦也さんがカードになった【諸葛亮孔明(古田敦也Ver)】が貰えます。

事前登録は公式サイトで行えるため、興味のある人は登録しておきましょう!
『破軍・三國志』は2018年春、配信予定です。
※掲載している画像やゲームの仕様は3月26日時点のものです。リリース時に変更されている可能性があります。
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・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ゲーム ・容量: 186.6 MB ・バージョン: 1.0.0 |
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