『ドラゴンクエストVR』レビュー。魔法使いになってメラやルーラを使ってみた

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新宿のVR施設「VR ZONE SHINJUKU」で4月27日から遊べる『ドラゴンクエストVR』の先行レビューをお届けします。

戦士2人・魔法使い・僧侶で4人パーティーを組んでゾーマと戦えるなんて……勇者がいないんかーい! というツッコミはさておき、誰もが夢見た「ドラゴンクエストごっこ」の完成版みたいなVRを味わえるわけで、すごい時代になったもんです。

時代を先取っていた体験ゲーム機『剣神ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣』(2003年9月発売)で剣を振りすぎて腱鞘炎になりかけるほどハマった自分としては、感無量ですねえ。

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そんなわけで、実際に遊んで感じた「リアリティのすごさ」、「声をかけあうパーティプレイの楽しさ」、「ルーラなどの絶叫要素」、「大魔王ゾーマの存在感」という4つの衝撃についてレポートしていきます!

そもそも『ドラゴンクエストVR』とは?

まずは『ドラゴンクエストVR』の概要説明ということで、体験者は戦士2人・魔法使い・僧侶からなる4人パーティーの一員となり、ゾーマを倒すための戦いに出ることになります。

体験者はVRゴーグルをかけて、360度に広がる『ドラゴンクエスト』の世界を(かなり)自由に冒険することに!



フィールドの広さは「20m✕12m」ということで、けっこう広いです(ただ、フィールドごとに移動可能範囲は異なるので、20m✕12mをフルに使うことはありませんでした)。

「ああ、『DQ』のバトルって、こんな空間で行われてるんだあ」という説得感と感動を味わえるくらい、ほどよいバトル空間だと感じました。
後ろからこっそりスライムがしのびよってくるとことか、臨場感ありすぎ!)


冒険の始まりは「国王の間」。草原・山ろく・ゾーマ城からなる3つのステージで専用の剣、盾、杖を用いて冒険やバトルを味わえます。

戦士は剣を振るい、魔法使いはメラを放ち、僧侶は回復呪文のホイミで仲間を回復する……と、それぞれの武器や呪文を駆使して、襲い来るモンスターたちに立ち向かうことになります。


ちなみに『ドラゴンクエストVR』にはオリジナルキャラクターのホミリー(名付け親は堀井雄二さん!)が登場。新米冒険者をしっかりナビゲートしてくれるので、誰でも安心して遊べますよ!
(自分は魔法使いでプレイしましたが、ホミリーから「戦士の後ろから呪文で攻撃してね!」みたいなアドバイスをいただけました)


そして、最後に待ち受けるのは大魔王ゾーマとの戦い。

ファミコン版『ドラゴンクエストIII』(1988年2月10日発売)をクリアしてから30年の時をへて知る衝撃の事実。「いやあ、ゾーマってこんなに大きかったのか……!」なんて衝撃を受けつつ、この強敵と激戦を繰り広げることになります。

▼キャッチコピーの「ドラクエに、入ろう」は『ドラゴンクエスト』の生みの親である堀井雄二さんが考えたそうです。


ちなみに「VR ZONE SHINJUKU」では、世界樹を再現した専用の外観演出にくわえて、コラボフード・オリジナルグッズの発売も行われます。

▼世界樹をイメージしたプロジェクションマッピングで『ドラゴンクエスト』の世界観が演出されます。
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▼「メタルスライムの包み焼きハンバーグ」など、楽しいコラボメニューも用意されています。


いろいろな形で『ドラゴンクエスト』の世界にひたれるので、シリーズファンの方はぜひ!

……と書くと、ここでレビュー記事が終わるようですが、実際はここまでが基本説明となり、ここからちゃんとレビューしていきますよ!

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他の人のプレイを見ていた限り、戦士はとにかく忙しいと言いますか、大変そうでした(笑)。

基本的には盾で防御して、敵が近づいたら剣をふりまくる! 魔法使いにバイキルトをかけてもらって、とにかく剣をふりまくる! とても爽やかな汗をかけそうです。

▼戦士は盾を持ち、敵の攻撃をふせげます。魔法使いや僧侶の盾になることも大事!
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魔法使いと僧侶は杖を使って呪文を放ちますが、呪文の選択はちょっとだけ慣れが必要です。

下を見ると3つの紋章が表示され、それを杖で選択した後、杖に光がたまって、呪文を放てるようになります。
(アクティビティに没入できるよう、プレイ中に文字で呪文の効果が表示されることはありません。プレイ前にガイドさんから説明を受ける際に、呪文の効果を覚えておきましょう)

呪文はいわゆるタメ撃ちが可能で、メラ→メラミ→メラゾーマ的な感じで強力になっていきます。

呪文を放つ際は、ターゲットを見ながら使えば、自動的にロックオンしてくれます(敵味方ともに)。若干のホーミング的な動きもあるようで、ちょっとくらいならずれていてもちゃんと敵に呪文を当てられました。
(ちなみに回復魔法のホイミは、杖を自分に向ければ自分を回復できます)

▼魔法使いは杖を使い、メラ(炎)、ヒャド(氷)、バイキルト(武器強化)を使用可能。バイキルトをかけると、戦士の武器がでかくなる!
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▼僧侶はザオリク(蘇生=戦闘不能からの復活)、ホイミ(回復)、バギ(竜巻)を使用可能。ホイミは自分にも使えます。
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▼攻撃を2回受けると「あなたはしんでしまった!」と戦闘不能に。実質的にHPは2なので、回復呪文が超大事!
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▼決められたフィールドから出ようとすると警告がでます。また、後ろにいる仲間とぶつかりそうな時などは、ホミリーが助言をくれます。
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衝撃1:リアリティがすごい!

ここからは、実際に『ドラゴンクエストVR』を遊んだ感想をレポートしていきます。

プレイする際に着用するVRアクティビティ用の器具やゴーグルは、「重さを感じない」と言ったらウソになりますが、ヘルメットとリュックくらいの感覚で、動く際に不便は感じませんでした。

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さて、実際にゲームが始まると……うわ、見渡すかぎり『DQ』の世界! キャッチコピーの「ドラクエに、入ろう」はまったく誇張表現じゃありませんでした。

王様からの説明シーンでゲームが始まりますが、これは堀井雄二さんとも話をして、『DQ』の冒険はお城に始まりお城に終わるという「お作法」にのっとっているとのこと。

首を動かすと自分の手(ちゃんと装備もつけてる!)が見えますし、周囲を見渡すと仲間もいます。

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これだけでも感動なのに、何がすごいって、バトルの臨場感!

自分は「魔法使い」でプレイしましたが、メラなどの呪文を撃つ時は手に感触が伝わってきました(ため撃ちでメラゾーマ的に強くすることも可能)。

魔法使いはバイキルトで戦士の武器を強化できるのですが、何度もかけると剣が大きくなります。バイキルトって、そういう効果だったのか(笑)。
(ちなみに、見た目が大きくなると攻撃範囲も大きくなります)

ちなみに「戦士」で遊んだ方に感想を聞いたところ、剣の振り方や、斬った相手に応じた触感が変わる演出もあったそうです。
(ただ、ゲームに没入して遊んでいると、そんなに派手に感覚が伝わるわけではないようです)

……ああ、小学生時代にカサで繰り出したアバンストラッシュがゲーム内で再現される日が近づいたことを革新させられました。技術の進歩ってすげー!

あと、個人的にお気に入りなのは、呪文を使う時の感触ですかね。

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世代的にもう、右手からメラゾーマ、左手からベギラゴンからの「閃熱大炎メゾラゴン」(ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章)とか、炎と氷の極大呪文メドローア(DRAGON QUEST -ダイの大冒険-)とか、呪文を合体させたくなっちゃう!

本当にもうリアルすぎて、どんどん夢や妄想が広がる素晴らしい出来でした。『ドラゴンクエスト』ごっこをしたことがある人は、マストでプレイしましょう!(大人気で予約は大変かもしれませんが)

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衝撃2:パーティープレイ感ががすごい!

3人の仲間とはボイスチャットでコミュニケーションを取りながら冒険できます。

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これまで、FPSとか1人称系のゲームでボイスチャットをしながら遊ぶことはありましたが、やっぱり全身を動かして、動きながら遊べると感覚が全然違います!

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なんというか、「パスパス!」とか「サイド空いてる!」とか、声をかけながらフットサルで遊ぶ感じですかね。

「スライムはまかせた!」とか「先にドラキー倒します!」とか、なんか声をかけあうだけで楽しい!

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敵は後ろからも襲ってくるので、ちゃんと円陣を組むように周囲を見渡すことも大事ですし、このへんの感覚は本当にリアル!

もちろん、「ぐっ。傷が深い。いったん引くぜ!」「回復はまかせてくれ!」みたいなやりとりも再現できます(笑)。

▼キメラのように空を飛んでいる敵には戦士の攻撃が当たりにくい模様。バイキルトで戦士の武器を大きくするか、魔法使いや僧侶の攻撃呪文で倒すことが攻略のコツです。
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基本的にプレイヤーのHPは「2」=2回攻撃を受けると死んでしまうので、回復呪文が使える僧侶がとにかく大事なんですよね(蘇生呪文のザオリクが使えるのも僧侶だけですし)。

会話で遊ぶテーブルトークRPG世代の自分ですが、この全身でロールプレイをする感じ……燃えてくる!

今回は特別体験会ということで、知らない人との冒険だったので、ちょっとロールプレイはおさえちゃいましたが、友人と遊ぶ際にはまず「キャラクター名」と「キャラクター設定」を考えてから遊ぶことになるので、プレイ前日までに設定を詰める打ち合わせが必要になりますね……。なんだか、生きる楽しみが出てきた!

衝撃3:フィールドのギミック演出やルーラの浮遊感に絶叫!?

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、 VRならでは(?)の絶叫系の演出も楽しめました。

▼ゴーレムが突進してくるときとか、圧がすごい!
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冒険中にフィールドでとんでもないことが起きるのですが……いやあ、VRだとわかっていても怖い! でも、楽しい!

一番のお気に入りは、ルーラで空を飛んで移動する時の浮遊感覚! ちゃんと地面に足がついているはずなので、体がふわっとしちゃうんですね。これまた怖い! でも、楽しい!!

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このアクティビティを体験すると、プレイ後に知り合いに体験を語りたくなること請け合いですよ!(でもネタバレにはご注意くださいませ)

衝撃4:大魔王ゾーマの存在感がすごい!

等身大での『DQ』世界の冒険にはいろいろと発見があるのですが(城の床とか天井とか、モンスターの細かな動きとか)、なかでも衝撃を受けたのは大魔王ゾーマの大きさです!

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「ゴーレムかよ!」と突っ込みたくなるほど大きくて、見上げながら戦うことに! ……こりゃあ、ソロプレイはしんどそうじゃわい(汗)。
(ちなみに、最低プレイ人数は2人で、戦士1人は必須になるそうです。でも、絶対に4人で遊ぶのがおすすめですけどね!)

「大魔王からは逃げられない」という覚悟を決めて戦ったものの、強力なマヒャドもとんできて、避けながら戦うのは大変でした……。ゲームを遊んでリアルに疲れるって、なんだか不思議(苦笑)。

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メガネをかけたままでも遊べるのですが、プレイ後にはメガネが汗で大変なことになりました!

まとめ:VR酔いするヒマがないほどの没入感!

なんかもう、子どものころからアバンストラッシュを真似するなど『ドラゴンクエスト』ごっこを楽しんだ身としては、文句のつけようがありません。
(あまりにおもしろすぎて、「もっとこうしてほしい!」という妄想が出てしまう部分はありますが!)

乗り物に弱くて、3Dゲームで酔うことが多い自分なのに、『ドラゴンクエストVR』は全然平気でした。

『ガンダムユニコーン VR 激突・ダイバ上空』を遊んだ時もそうでしたが、全身を動かして、声を出しながら楽しく遊んでると、酔うヒマがないんですよね。

VR ZONE SHINJUKUにはさまざまなVRアクティビティがあり、どれも楽しいですが、現時点では『ドラゴンクエストVR』に一番感動しました。
『ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波』でかめはめ波を撃ったり、『恐竜サバイバル体験 絶望ジャングル』で恐竜に食べられちゃったりするのも楽しいですよ!)

戦士、魔法使い、僧侶と、3つの職業それぞれでプレイ感覚がまったく違うので、最低3回は新鮮な気持ちで楽しめます。

少しでも気になった方は、この大型連休にVR ZONE SHINJUKUへ遊びに行ってはいかがでしょうか?

【『ドラゴンクエストVR』について】
・稼働開始日:4月27日
・予約:公式サイトから行えます。
・価格:3,200円(施設入場料別途800円)
・対象年齢:7歳以上
※13歳未満のお子さまには保護者の同意が必要です

【VR ZONE SHINJUKUについて】
・施設面積:1,100坪(約3,500m2)
・住所:東京都新宿区歌舞伎町1-29-1(JR新宿駅東口 徒歩7分/西武新宿駅 徒歩2分)
 ※VRアクティビティの対象年齢は13歳以上です。
・利用方法:予約優先制
 ※予約方法は公式サイトやオフィシャル電子チケットアプリ『VR ZONEアプリ』をご確認ください。
・営業開始日:2017年7月14日(金)
・営業時間:10:00〜22:00 ※最終入場時間21:00
・営業日:年中無休
・運営委託:株式会社ナムコ

VR ZONEアプリ ・販売元: BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: エンターテインメント
・容量: 23.7 MB
・バージョン: 1.1.2

© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved. © BANDAI NAMCO Amusement Inc.

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