【ぱすメモ】『サクラ大戦』コラボを先行チェック。イヤホン推奨で、新仕様盛り込みまくり!
先日発表された、フリューの『ぱすてるメモリーズ』とセガゲームスの『サクラ大戦』のコラボイベント。これは気になる!
まだ詳細は不明ですが、名作とのコラボにいてもたってもいられなくなったAppBank編集部が、『ぱすメモ』のディレクター・瀬戸和行氏を直撃! コラボの経緯やイベント内容の一端をお聞きしてきました!(文:ユート)
▼サクラ大戦メインビジュアル(イラスト/松原秀典)。

開発スタッフの『サクラ大戦』熱がコラボのきっかけに
ーーまずは、そもそも『サクラ大戦』とコラボを行うことになったきっかけを教えてください。
瀬戸:『ぱすメモ』は、アニメやゲームなど、さまざまな作品の世界に入って思い出を取り戻していくという世界観ということもあり、ゲームを作っていくうえで、僕ら自身も結構思い出話をするんですね。
そのなかでゲームの話になったことがあり、そこで一番盛り上がったのが『サクラ大戦』の話題だったんです。
●『ぱすメモ』の世界観
物語の舞台は、オタク文化が衰退してしまった20XX年のアキハバラ。
オタクショップの店長となった主人公は、さまざまな「オタク」の才能を育む女の子たちとともに、人々の心から失われた「アニメ・漫画・ゲームなどの思い出」を取り戻すために戦うことに。
開発スタッフのなかに『サクラ大戦』ファンがいて語りだしたのをきっかけに、すごく話が膨らみまして。
ーー『サクラ大戦』に思い入れがある開発スタッフの方が多かったんですね。
瀬戸:セガサターン版の1作目をリアルタイムで遊んだスタッフもいますし、その後のリメイク版で遊んだスタッフもいました。やっぱり知名度が高く、
僕自身も『サクラ大戦』が好きなので、「あのときはああだったね」「ミニゲームが熱かったよね」みたいな話をしていくうちに、作品の世界観が『ぱすメモ』とすごく合うんじゃないかなと思ったんです。
女の子たちは皆かわいくて個性的な衣装を身にまとっているし、なおかつ戦闘する場面もあります。『ぱすメモ』はRPGなので、コラボをするならちゃんとヒロインが戦うゲームにしたいと思っていたんですよ。
『ぱすメモ』のヒロインたちもメモリアルチェンジで衣装が変わり、ウイルスとの戦闘もあるなど、『サクラ大戦』と親和性が高いなと感じまして。
どんな作品とコラボするのがいいかは常に模索していましたし、他社さんとのコラボの一発目となったら『サクラ大戦』しかないんじゃないか、ということで今回のコラボのプロジェクトがスタートしました。
ーープロジェクトはいつごろから動いていたのでしょう?
瀬戸:お話をさせていただいたのは、去年の終わりごろですね。かなり時間をかけて取り込んでいます。
『サクラ大戦』はすごく著名なタイトルですし、コラボの意義などを1つ1つ丁寧に説明しながらお話させてもらった結果、やらせていただけることになりました。
ーーちなみに瀬戸さんが『サクラ大戦』シリーズで初めて遊んだのは、どの作品ですか?
瀬戸:セガサターンで発売された第一作目『サクラ大戦』をリアルタイムで遊びました。
ゲーム全体のテイストやアニメ風の演出、次回予告など、内容のすべてに衝撃を受けました。
女の子を見せるところと、遊びとしてのシステムとのバランス感もよくて。以降のシリーズももちろんプレイしましたが、一番印象に残っているのはやはり一作目ですね。
ーーお気に入りのキャラクターは誰ですか?
瀬戸:ほとんどのキャラクターのエンディングを見るほど遊び込みましたが、あえて選ぶなら李紅蘭(り・こうらん)ですね。
「こんなこともあろうかと!」とどこからともなく物を取り出したり、発明品が爆発して真っ黒になったりとギャグキャラのような面がありながら、最後には心をグッと掴むような言動を見せてくれるじゃないですか。
コミカルな部分とシリアスな部分のギャップがあるがゆえに、思い出に残った部分も大きかったと思うんですよね。
▼李紅蘭の衣装を着た榊亜矢香の開発中のイラスト。とても似合っています!

ちなみにスタッフの中にはマリアが大好きで、特にマリアと一緒にボルシチを作るミニゲーム「料理でハラショー」への思い入れが強い者もいまして。愛が強すぎるゆえに、たくさんのボツネタを出しながら、楽しくシナリオを詰めていきました(笑)。
ちょっと余談になりますが、『ぱすメモ』の女の子たちもいろいろとギャップを用意することで、プレイした際に印象に残りやすいように演出している部分があります。
ふと思ったのですが、もしかしたら『サクラ大戦』の紅蘭の時に感じた「ギャップの妙」の影響が、のちの自分のゲーム作りにつながっていたのかもしれませんね。
そのくらい、とても大きな影響を受けた思い出の作品です。だからこそ、自分を含めて開発スタッフの熱量もすごいので、ぜひコラボイベントにご期待ください!
新仕様などを加えた過去最大級のコラボイベントに!
ーー今回のコラボ内容の見どころなどを教えてください。
瀬戸:ベースになっているのは第一作目の『サクラ大戦』です。メインとなるのはストーリー付きのイベントクエストで、かなり力を入れています。
世界から『サクラ大戦』の思い出が失われてしまったため、ゲームの作品世界となる帝都・銀座を冒険して、ウイルスを倒して思い出を取り戻す……という話の大筋はいつも通りですが、随所にいろいろな試作を入れているのが大きな特徴ですね。
具体的な部分は実際に遊んだ際のお楽しみですが、皆さんが驚くような仕掛けを用意しています。ヒントとして、音を使った仕掛けもありますので、ぜひイヤホンやヘッドホンをつけて遊んでもらえるとうれしいですね。
ーーやっぱり、ファンがニヤリとできるネタがたっぷり用意されているのでしょうか?
瀬戸:それはもちろんです!
当然ながら、『サクラ大戦』を知らない方や少し内容を忘れている方へのフォローもしていますが、我々開発スタッフ自身も『サクラ大戦』のファンですからね。自然とたくさんのネタが詰め込まれているので、ファンの方がニヤリとできる部分は多いはずです。
ーーストーリー的な見どころは?
瀬戸:『サクラ大戦』の世界でヒロインたちが何を感じ、どう成長していくかというところも見どころです。いつも以上に細かく描いているので、『サクラ大戦』の世界とともに楽しんでもらいたいですね。
もちろんイベントシーンはフルボイスで、『ぱすメモ』では初となる、参加声優さんがそろって収録する形を取らせていただきました。
ーーゲームの場合は単独収録が多いと聞きましたが?
瀬戸:そうですね。『ぱすメモ』でも、基本的には声優さんごとに単独で別録りをしています。
でも今回はアニメ的な雰囲気を持つ作品とのコラボイベントということで、アニメ的に全員一緒に収録する形にさせていただきました。
(注:内山夕実さんのみスケジュールが合わず別録りとなりました)
声優さんのなかにも『サクラ大戦』ファンが多くて、皆さん和気あいあいと楽しみつつ収録に臨まれていたので、いつもとは少し違う掛け合いの雰囲気を感じてもらえるかなと思います。
イベントのストーリーがややシリアスなぶん、衣装を手に入れると見られるスナップストーリーは、コミカル路線にしています。
『サクラ大戦』にあったミニゲームをオマージュしたものだったり、先ほど話した紅蘭の爆発シーンみたいなものがあったりと、イベントのストーリーとはまた違った方向で楽しんでもらえるはずです。
ーーストーリー以外の注目ポイントもぜひ!
瀬戸:通常のスナップは衣装を変えられるだけですが、今回は髪型や武器まで『サクラ大戦』のキャラに合わせたものに変化します。
スキルで繰り出す技にも原作をモチーフにしたものが多いですし、バトルのモーションも新しく作っているので、期待していただければと思います。
ーーわざわざバトルのモーションを変えたんですか!?
瀬戸:例えば「真宮寺さくら」なら霊剣・荒鷹=日本刀を持たせたいじゃないですか。
仮に剣を持つキャラのモーションを使ったとしても、剣と日本刀では持ち方から攻撃方法まで全然違うわけで……。
小手先でごまかそうとしても違和感が出てしまうので、いっそ作り直してしまおうと(笑)。
そのほかの注目点として、BGMとSEに関しても『サクラ大戦』のものをお借りして使っています。
ーーオリジナルの楽曲や効果音が使われているんですね! それはうれしい!!
瀬戸:『サクラ大戦』の音楽は秀逸ですからね。音楽を聞くだけでも、いろいろな思い出がよみがえる方が多いんじゃないでしょうか。
個人的に、原作の好感度が上下する効果音がすごく印象に残っていて、絶対にコラボイベントでも使いたかったんですよ。そこで、あえて選択肢システムを作っちゃいました(笑)。
ーーえ? 今までの『ぱすメモ』に選択肢システムはありませんでしたよね?
瀬戸:はい。だから、コラボイベントのために作ったんです。
選択肢の結果で、ちゃんと好感度のアップやダウンの効果音が発生するので、ぜひイヤホンなどで音もいっしょに楽しんでもらえればと思います。
ーー本当に芸が細かいですね!
瀬戸:ネタバレになるので言えないことだらけですが、いろいろな演出を仕込んでいるので、ぜひご期待ください。
ほかにも、イベントクエスト以外のところの背景も帝都仕様になるなど、『ぱすメモ』全体が『サクラ大戦』色に染まるコラボに仕上げる予定です。
ーー最後に、コラボイベントを心待ちにしているファンにメッセージをお願いします。
瀬戸:原作ファンがニヤリとできる展開をそこかしこに入れつつ、『サクラ大戦』を知らない方でも作品の魅力が十分感じられることを目指して制作を進めています。
今回のコラボのための新しい仕様をたくさん用意しましたし、ほぼすべての機能に改修を加えるぐらい力を入れたものになっているので、コラボイベントの開始を楽しみに待っていてもらえるとうれしいですね。
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・販売元: FURYU Corporation ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ゲーム ・容量: 167.6 MB ・バージョン: 1.19.2 |
※画面は開発中のものです。
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