『アークザラッド R』レビュー。PS時代からのシリーズファンの評価は?
プレイステーションを代表するタイトルとしてPS初期を牽引し、当時、どっぷりとはまっていた人も多いであろう『アークザラッド』シリーズ。
自分もPSで初めて買ったタイトルが『アークザラッド』シリーズということもあり、かなり思い入れが強いシリーズです。

それだけに、2004年にPS2で発売された『アークザラッド ジェネレーション』以降は音沙汰がなく、シリーズファンとしては寂しい時を過ごしてきました。
しかし2018年! 待ち望んでいたシリーズ最新作『アークザラッド R』が、スマホアプリとして登場します!!
▼動画「『アークザラッド R』プロモーションムービー」。
本作の舞台は『アークザラッド II』で引き起こされた“大崩壊”から10年後の世界ということで、シリーズファンとしては注目せざるを得ないですよね。
配信開始が待ち遠しい本作の序盤部分をいち早く遊ばせていただいたので、気になるその内容をお届けしていこうと思います。(文:ユート)
シリーズらしさを感じられる演出に懐かしさがこみ上げる!
『アークザラッド R』の主人公は、オリジナルキャラのハルトという青年。世界に存在する国の1つ、ミルマーナの自警団に所属しており、その任務後に起こったある出来事から物語が始まります。
▼ハルトは無口かつ冷静沈着で、クールな印象を受けるキャラです。

同じ自警団に所属するセーラの招集に応じてハルトが向かった先にあったのは、軍隊によって襲撃された村でした。彼ら軍隊は1人の少女を捕えるために軍艦を出撃させ、村への攻撃を仕掛けたとのこと。
捕らわれた少女を救うため、ハルトらもエアバイクを使って軍艦を追います。
▼イベントシーンは見ていて気持ちいいぐらい動きます!

甲板で捕まりそうになっていた少女、ミズハを救出し、ミルマーナへと戻る一行。
ミズハはまさに「謎の少女」といったところで、物語冒頭でのハルトとのかけあいのなかでも、気になる言動がちらほら。
詳細は実際にゲームを遊んだときのために伏せますが、いい意味で違和感を受ける思わせぶりなやりとりが多く、「不思議なヒロイン」であるミズハの正体が気になる物語展開となっています。
▼「ん?」と感じるような意味深なセリフも。こういった伏線がどのように料理されていくのか……。ストーリーの先が気になります!

▼『アークザラッド II』で活躍したキャラの1人、サニアも登場! 今回の敵はアルディア帝国となりそうですが、とにかくストーリー描写がしっかりしているので、物語重視派のプレイヤーには特におすすめです。

序盤はハンターズギルドで仕事を請負い、ハルトとミズハの冒険が展開していくわけですが……ハンターズギルド……!
シリーズファンにはなつかしいですよね。『II』ではサブクエスト的なギルド仕事をがんがん受けて遊んだことを思い出しちゃいました!
▼とある場所で出会った人物は、シリーズの多くの作品に登場した頼れる兄貴、トッシュその人!

▼トッシュの言動からは、ともに冒険をしたアークとククルへの想いが感じられます。アークたちの遺志は、仲間たちに受け継がれているんですね。

トッシュの考えに賛同し、次なる冒険の地へ赴く2人。そこには何が待っているのか……? というのが、『アークザラッド R』で紡がれる物語の最序盤になります。

シリーズファンとしてはサニアやトッシュといった過去作のキャラが早くも登場してくれたことにほんとウキウキしましたし、グレイシーヌでは「きっとイーガが!?」なんて、地名からキャラを予想できるのも楽しいところかなと思います。
地名といえば、アルディアは『アークザラッド II』で衝撃的な物語が展開された“白い家”があったり、ロマリア四将軍の1人であるガルアーノとの戦いが繰り広げられたりした場所として、記憶に深く刻まれている国名。本作でもキーとなる場所となりそうですが、果たして……?
本作オリジナルキャラとしてはミズハに大注目。彼女はいったい何者なのか、というところからも目が離せないです。

また、個人的には、ゲーム画面の空気感も味わってみてもらいたいポイントの1つ。
見下ろし視点なところや、キャラのセリフがフキダシで表示されるところ、サイドビューでキャラがしゃべっている後ろで飛空艇の扉が閉まり、飛び立っていくところなど、「そうそう、『アークザラッド』シリーズってこんな感じだった!」と思える演出が随所に見られるんですよ。

絵作りも過去作を意識してるのかな、なんて思えたりもするので、配信が開始されたあかつきにはぜひじっくり観察してみてくださいませ。
『アークザラッド II』をベースに進化を遂げたバトルシステム
バトルシステムは、過去作を踏襲したシミュレーション形式で展開。キャラのパラメータの1つ「速さ」に応じた順で敵味方が入り混じる形で行動し、勝利条件の達成を目指します。
▼青色の部分が行動可能範囲。攻撃範囲内にいる敵をタップすると、攻撃できる場所まで自動で移動してくれる機能もあります。また、1度クリアしたクエストではオートバトル機能も使用可能に。

攻撃の向きに応じて与えられるダメージの量や反撃率が変化するという、おなじみのシステムもばっちり搭載。基本ルールは以下のとおりです。
・前面からの攻撃:ダメージが低く、反撃率が高い
・側面からの攻撃:ダメージと反撃率が普通
・背面からの攻撃:ダメージが高く、反撃率が低い
ジャンプをして相手の背後に回り込む……なんて感覚も『アークザラッド』1作目のプレイ感覚を思い出しちゃいますね!
MPを消費して繰り出すアクティブスキルにもさまざまな効果があり、戦闘を優位に進めるために欠かせません。
▼アクティブスキルを使いこなすものバトルのカギ!

▼アクティブスキルの使用に必要なMPは、キャラのロールによって回復方法が異なります。

そして、『アークザラッド』シリーズらしいバトルにプラスアルファを加えるのが、オートスキルの存在。こちらはアクティブスキルとは異なり、自動で発動するスキルになります。
効果範囲や発動条件などもキャラによってさまざま。一例はこちら!
▼条件を満たすと発動するタイプ。


▼特定の範囲に効果を及ぼすタイプ。回復系は特に、どう効果範囲内に味方を配置するか、位置どりが重要になります。


▼なかには2つのオートスキルを持っているキャラも。


戦略としては過去作と同様、キャラを並べる、障害物を背にするなどして、背面を取られないように配置しながら戦っていくのが基本になるのかなと。
今回プレイできたのは序盤だけだったので、さほど深く考えなくてもクリアできましたが、物語が進むときっと難しさも増していくはず。
オートスキルには範囲内の味方のHPを回復してくれるものなどがあるので、これらの効果を加味した戦略の組み立て方も重要になっていくと思います。
MPの回復方法がロールによって違ったり、オートスキルがあったりと、シミュレーションとしてより深みが増したと感じられる部分も多く、これぞ進化した『アークザラッド』のバトル、といえるものになっていると思いますよ!
RPG好きにはぜひとも注目し続けていてもらいたい作品
ゲームとしては、行動力を使ってクエストに挑戦し、物語を進めていくというオーソドックスな流れで進行。
曜日クエストで得られるものを使ってキャラを強化、進化させたり、装備を作成、強化したりといった育成システムもあるほか、最近はだいぶ当たり前になってきましたが、すべてのキャラを最大レアリティまで進化させることもできます。
スマホアプリとしてなじみ深いシステムが多いので、『アークザラッド』シリーズファンだけでなく、スマホアプリのRPGとしてシリーズを知らない人にも触れてみてもらいたい作品ですね。公式サイトで本作につながる物語の流れをムービーで観られるので、そちらもぜひチェックしてもらえたらなと思います。
▼動画「『アークザラッド R』トレーラームービー|物語は『R』へと紡がれる。」。『II』のエンディングを含む動画なので、視聴にはご注意ください。
ぜひ早めに事前登録をしておいて、配信を楽しみに待ちましょう!
【事前登録はこちらから】
・Google Playで登録
・公式Twitterをフォロー
・公式LINEを友達に追加する
![]() |
・販売元: ForwardWorks Corporation ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ゲーム ・容量: 506.4 MB ・バージョン: 1.0.3 |
※画面は開発中のものです。
(C)Sony Interactive Entertainment Inc. (C)ForwardWorks Corporation. Developed by AltPlus Inc.