人狼ゲームが題材のホラーアドベンチャー『レイジングループ』レビュー
大人気の「人狼ゲーム」を題材にしたホラーアドベンチャー『レイジングループ』のレビューをお届けします。

人狼ゲームといえばコミュニケーションを取りながら狼を暴き出すゲームでとても人気ですよね。そんな人狼ゲームのような特殊な風習がある集落に主人公は迷い込んでしまいます。
ただ怖いだけでなく、笑える展開や恋愛要素、さらには残虐表現まであらゆるものが詰まったストーリーが繰り広げられる本作。
暑い夏にピッタリのジャパニーズホラーゲームを遊んでみませんか?(文:ニュー侍)
日本の田舎を舞台に起こるホラーサスペンス!
ゲーム本編が始まる前にまずは本作について説明してくれます。基本的な遊び方はタップするだけで読み進められます。他にもネタバレはご遠慮してくださいとか、ここまではネット上で公開してもオーケーなど。説明が終わったらいよいよゲームスタート!

主人公・房石陽明(ふさいしはるあき)がバイクで旅の途中で道に迷ってしまうところから物語は始まります。

山間部ですし、夜になれば辺りは真っ暗。それでもなんとか進み続けていくと、コンビニの看板が見えてきました。こんなところにもあるんですねぇ。

コンビニに入った目的は近くに人が住んでいる場所はないかと相談すること。ここでのやりとりが結構おもしろくてですね、プレイする際はスキップせず、じっくりと読んでいただきたいです。
地図で場所を教えてもらい、出発するのですが、道の途中で事故にあうのですが……。

これなんてギャルゲー? といった感じの展開に。おかしい、私はホラーゲームをプレイしていたはずなのですが……。この女性の名前は「芹沢千枝実(せりざわちえみ)」。主人公を助けた上に泊めてくれる女神のような子です。この日は彼女が住むアパートの一室でお酒を飲みながら一夜を明かすことに。
だが、そんな楽しげな雰囲気もここまで、と言わんばかりに集落の人からは嫌な目で見られる主人公。「早くよそ者は出て行け」という集落の人の気持ちがヒシヒシと伝わってきます。

まぁそれでもこの集落に残ることになるわけですが、物語が進むと集落を霧が覆い始めます。集落の方々はとにかく逃げろ、逃げろと騒ぎ出します。

なぜ逃げなくてはいけないのかはすぐに理解できました。霧の中から人狼が現れたのです。でかっ!

残念ながら、初プレイはここでバッドエンドとなり終了しました。
この手のアドベンチャーゲームでは、バッドエンドは基本的にいいことではないと思いますが、本作の場合はバッドエンドを迎えることに意味があります。それは「KEY」を手に入れられるからです。

この「KEY」なのですが、上のチャートを見ると分岐がありますよね? その分岐へと進むために必要になります。

実は主人公に「死に戻り」と称するループ現象が起こり、何度も死ぬことで物語の全貌が明らかになっていきます。

そして、本作のメインである「黄泉忌みの宴」と呼ばれる殺人儀式が行われることになります。この宴はいわゆる「人狼ゲーム」のようなものでして、みんなで話し合って狼であろう人間を殺す儀式。どのようなやり取りが行われるのか、誰が犯人なのか、ぜひその目で確かめていただきたいです。

ちなみに、バッドエンドを迎えると「ひつじ」がゲーム攻略のヒントを教えてくれます。もしも行き詰まったら参考にしてみてくださいね。

個性豊かなキャラクターが登場!
本作に登場するキャラクターは特徴的な人々ばかり。見た目は紳士っぽいのに実はボンクラだったり、謎の奇声を上げるじーさんだったり、語尾に「めぇー」を付ける不思議ちゃんだったり。


そんな個性豊かな登場人物たちがなぜ、「黄泉忌みの宴」に参加しないといけないのでしょうか。どうです? 気になってきたでしょう?
遊び始めたら夢中になって読み進めてしまった!
はじめは本作を読み進めていくとよくあるアドベンチャーゲームかなと思っていたのですが、初めてバッドエンドを迎えることで本作の醍醐味がわかりました。死ぬことで物語の真相が少しずつ明らかになっていく。タイトルの『レイジングループ』にも思わず納得してしまいました。
「黄泉忌みの宴」という殺人儀式……。山間部の集落が舞台。これだけでホラーゲームとしての雰囲気もグッド。
本作はメインルートがまるまる1本無料で楽しめます。プレイすればきっと続きが気になること間違いなしです。人狼ゲームやジャパニーズホラーが好きな方はぜひ、本作をチェックしてみてください。
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・販売元: Kotobuki Solution Co., Ltd. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ゲーム ・容量: 68.1 MB ・バージョン: 1.5.0 |
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