【あおガルシナリオ集】現世(エイドス)サイド:第4章「圧倒的な実力者」
2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。
この記事では、現世(エイドス)サイド:第4章「圧倒的な実力者」を紹介します。
現世(エイドス)サイド:第4章「圧倒的な実力者」第1話「黒百合の邂逅」
ーープロダクション室
●ひなた
プロデューサー。
ごめんね、急に呼び出して。
朝起きた時に観たテレビCMのダンスで、いい感じの振付をやってたの。
忘れないうちにマスターして、萌さんやみんなをびっくりさせたくて。
ーー廊下
●ひなた
というわけで、今日はダンスの秘密特訓頑張るぞーっ!
……って、あれ?
ダンス練習室から音が聞こえる……?
この時間は誰も使ってないはずなのに、誰かいるのかな?
ーーレッスン場
●落ち着いたアイドル(麗華)
…………。
●ひなた
先客かぁ。
でも、あの人のダンスとっても綺麗……。
ちょっとだけ見て行こうよ、プロデューサー。
いいでしょ?
……すごいなぁ。
腕と脚に羽が生えてるみたいに活き活きして、光がこぼれる感じ……!
●落ち着いたアイドル(麗華)
ふぅ……。
あなたたち、そこで何をしてるの?
●ひなた
……へっ?
あ、邪魔してごめんね! あたし、櫻花ひなた!
●落ち着いたアイドル(麗華)
……名前を聞いてるんじゃないんだけど。
●ひなた
あ、1年生だよ!
●落ち着いたアイドル(麗華)
……学年を聞いてるわけでもないのだけど。
一体、なんの用件なのかを聞いているのよ。
●ひなた
用件……? ええと、じゃあ……。
あなた、名前は? 学年は?
同級生? ダンスレッスンしてるなら、見せてもらってもいい?
●落ち着いたアイドル(麗華)
ちょっ、…ちょっと待って!
そんなふうに、急に言われても……。
●プロデューサー
落ち着いて。
●ひなた
えへへ、嬉しくてついつい……。
●落ち着いたアイドル(麗華)
嬉しい?
●ひなた
うん! あなたのダンス、とっても上手でカッコよくて……
すっごく綺麗で、見とれちゃった。
●落ち着いたアイドル(麗華)
……そう。
あなた、わたしのこと知らないのね。
●ひなた
ごめんね、学園の事情にはあんまり詳しくなくて。
●落ち着いたアイドル(麗華)
謝らなくていいわ。
黒瀬麗華。3年よ。
現世(エイドス)サイド:第4章「圧倒的な実力者」第2話「ヒミツの誓い」
ーーレッスン場
●落ち着いたアイドル(麗華)
あなたは……1年の櫻花さん、でいいのかしら?
●ひなた
うん!
……じゃなかった、先輩だから……はい、そう……です?
●麗華
ふふっ。別に、無理して敬語を使わなくてもいいのよ。
●ひなた
えへへ~、ありがと!
堅苦しいの苦手だから。
●麗華
わたしはここに自主練習をしにきたんだけど、あなたも?
●ひなた
うん!
ダンスはあまり得意じゃないから、秘密特訓!
●麗華
ずいぶん元気に断言するのね……。
あなたは、この子のプロデューサー?
●プロデューサー
そうだよ。
●ひなた
あ、でも……
この部屋、もう麗華さんが使ってるんだよね。
●麗華
そうだけど、ここ使ってもいいわよ。
わたし、もうすぐ終わりにしようと思ってたから。
●ひなた
そうなんだ。
……えっと、この後なにか予定でもある?
●麗華
予定とか、そういうのはないけど……それが何か?
●ひなた
じゃあ、あたしの練習見てくれない?
●麗華
……えっ?
●ひなた
麗華さんのダンス、すっごく綺麗だったから!
よかったらあたしのダンスにアドバイスしてもらいたいの!
●麗華
そんなこと急に言われても……。
●ひなた
そう言わずにお願い!
ちょっとだけ……5分、ううん10分でいいから!
●麗華
時間伸びてるじゃない……。
●プロデューサー
お願いします。
●麗華
……仕方ないわね。
いいわ、付き合ってあげる。
●ひなた
ありがとう!
じゃあ、お願いね!
現世(エイドス)サイド:第4章「圧倒的な実力者」第3話「プライベートレッスン」
ーーレッスン場
●麗華
……よし。
櫻花さん、今日はこれくらいにしておきましょうか。
●ひなた
はぁ、はぁ……も、もう少しだけ……!
●麗華
あまり根を詰めすぎると集中力が落ちて、むしろ非効率よ。
修正点は見つかったんだし、あとは反復練習を継続することね。
●ひなた
……分かった。ありがとう! 色々アドバイスしてくれて!
すごくためになったよ!
●麗華
……結局、10分どころか2時間みっちりレッスンしちゃったわね。
●ひなた
麗華さん、よかったらお茶していかない?
練習に付き合ってくれたお礼に、ごちそうするよ!
●麗華
いいのよ、そんなに気を遣わなくて。
●ひなた
ううん、別に気を遣ってるわけじゃないよ。
麗華さんともっとお話がしたいだけだから!
●プロデューサー
付き合ってあげて欲しい。
●麗華
……そ、そう。
ふふっ。それじゃ、ご一緒させてもらおうかしら。
●ひなた
じゃあ学食行こっ。
プロデューサーさんも、早く早く!
現世(エイドス)サイド:第4章「圧倒的な実力者」第4話「仮初の王者」
ーー学食
●ひなた
いっぱい踊ったらお腹すいたなぁ。
お夕飯前だけど、ちょっとだけお菓子食べちゃおうかな……あれ?
●和歌
……ひなたっ!
●愛美
ちょっと、どこ行ってたのよ。捜したじゃないの!
●ひなた
捜してたって……
あれ? なんでみんなここに?
●愛美
なんでって、あんたねぇ……。
●千尋
まぁまぁ、みんな落ち着いて。
ひなたちゃんも、お菓子食べよう。おいしいよ~。
●和歌
琴音さんから、お菓子買ってきたからみんなで食べようって
連絡してくれたんだけど、ひなたもプロデューサーも、
連絡つかなくて……!
●琴音
みんなで集まってこれからどうしようかって話してたんです。
でも、見つかってよかったです。
●ひなた
ごめんね、練習に熱中してて……。
●和歌
ううん、いいの。
ひなたが無事ならそれで十分。
●愛美
やっぱりプロデューサーが一緒だったのね。
アンタにも何度も連絡入れたんだけど?
●プロデューサー
ごめん。
●愛美
しっかりしなさいよね。
で? 2人でどこで何してたのよ?
●ひなた
実はね、今日たまたますっごくダンスが上手な先輩と
知り合いになったんだ!
それで特訓というか、レッスンをしてもらってたの。
●和歌
ダンスのレッスン……?
●ひなた
うん、紹介するね!
黒瀬さーん! こっちこっち!
●麗華
わたしが入ってもいいの?
●ひなた
もちろん!
みんな、紹介するね。黒瀬麗華さんだよ。
3年生で、とってもダンスが綺麗で……。
あれ? みんなどうしたの?
●愛美
く、くくくく……!?
●琴音
黒瀬麗華って………!
●千尋
あの、黒瀬麗華……!?
●ひなた
あのって、どの?
●和歌
ひ、ひなた……!
あなた、知らないの!?
●ひなた
なにが?
●愛美
バカ! ひなたのバカ!!
●ひなた
なんでっ!?
●和歌
いい、ひなた。
落ち着いて聞いてね……。
その人は、元ヴァルプロのNo.5よ!
●愛美
しかも、Sランク!
今の私たちにとっては天上人なのよ!?
●ひなた
へー、そうなんだ。
ヴァルプロの……。
……ヴァルプロ?
Sランク……。
●麗華
……どうも。
●ひなた
…………。
えっ、えええええええーっ!?
現世(エイドス)サイド:第4章「圧倒的な実力者」第5話「歩み寄る心と距離」
ーー廊下
●ひなた
あっ! 麗華さんだ!
麗華さーん!!
●麗華
櫻花さん?
●愛美
ちょっとひなた!
アンタ、ヴァルプロの元No.5にそんな馴れ馴れしく……!
●麗華
いいのよ、気にしなくて。
ヴァルプロと言っても辞めてしまったもの。
●愛美
い、いや……
そういう意味じゃなくて……。
●麗華
櫻花さんたちも、これから練習?
●ひなた
うんっ!
よかったら、一緒にどう?
●麗華
わたしはかまわないけど……。
●ひなた
やったぁ!
じゃあ行こう!!
……そうだ。麗華さん、もしよかったら、
あたしのことは『ひなた』って呼んでくれない?
●麗華
えっ?
●ひなた
あたし、もっと麗華さんと仲良くなりたいの。
だから、お願い!
●和歌
ひなた……。
●麗華
……そう。わかったわ。
ひなた、でいい?
●ひなた
もちろん!
あたし、後輩だもんね!
●琴音
ふわぁ……ひなたちゃん凄いですね……。
麗華さんとあんなに仲良くなれるなんて。
●和歌
それがひなたの長所ですから。
●千尋
そうだね。ひなたちゃんは誰とでも仲良くなれる天才だから。
●眼鏡のアイドル(更菜)
よいしょっ、よいしょっ……。
●愛美
天才って、図々しいだけじゃない。
だいたいひなたは……うわぁっ!?
●眼鏡のアイドル(更菜)
きゃあっ!?
●愛美
いっ、たーい!
●眼鏡のアイドル(更菜)
ご、ごめんなさい。
書類で前が見えなくて、その、ごめんなさい……!
●愛美
……ううん、こちらこそごめんなさぁい♪
ふみゅ~。エミ、よそ見しちゃって……あっ、書類集めますね☆
●ひなた
あたしも手伝う!
怪我してない? 大丈夫?
●眼鏡のアイドル(更菜)
私は、大丈夫ですから。
……えっ?
●麗華
更菜……。
●更菜
……麗華。
現世(エイドス)サイド:第4章「圧倒的な実力者」第6話「王者、和して同ぜず」
ーー廊下
●麗華
更菜……また、雑用押し付けられたの?
●更菜
………押し付けられてなんてないよ。
私が自分でやるって言っただけ。
●麗華
ほんとに……?
●更菜
うん。
レッスンも、ちゃんと受けてるよ。
●麗華
……そう。それならいいんだけど。
拾うの、手伝うわ。
●更菜
あ、ありがとう……。
●千尋
知り合い、なのかな?
●麗華
希たちと、最近話した?
●更菜
……ううん。
あれからずっと、連絡をとっていないから。
麗華は?
●麗華
話しかける資格なんて、わたしにないわ。
でも、更菜は違うから……。
更菜だけでもユニットに入れてもらえないか、
頼んでみましょうか?
●更菜
ううん。麗華に資格がないなら、私にだって……
そんな資格ない。
●麗華
そう……余計なこと、言ったわね。
●ひなた
あ、あのっ。
これ、落ちた書類なんだけど……。
●更菜
……ありがとうございます。
それでは、失礼します。
●麗華
…………。
●ひなた
麗華さん……?
●麗華
あ、ごめんなさい。
そろそろ、レッスン始めましょう。
●ひなた
う、うん……。
現世(エイドス)サイド:第4章「圧倒的な実力者」第7話「襲撃!忍ばぬニンジャたち」
ーーレッスン場
●ひなた
ありがとうございましたー!
●和歌
はぁ、疲れた。
って麗華さんの息、全然切れてない……?
●麗華
自分のリズムで動いてないと、それだけ疲れが大きくなる。
ちょうどいいテンポをつかめば、踊りながらでも息を整えられるのよ。
●愛美
り、理論上はそうでも……ものすごい持久力ね……。
●麗華
レッスン以外にも、肺活量を鍛えるトレーニングをおすすめするわ。
実際のライブだと、踊りと同時に声も振り絞ることになる。
基礎体力づくりの中でも、呼吸運動は全ての基礎につながる大事なものよ。
……覚えておいて。
●ひなた
は……はいっ、わかりましたー!
えへへっ……。
●琴音
どうしたのひなたちゃん、ニコニコして。
●ひなた
だって、麗華さんって教えるのすっごく上手なんだもん。
どんなレッスンよりもイメージがすっと入ってくる感じだし。
●千尋
そうだねぇ。
さすがトップランカー、視野が広くて感動だなぁ。
●麗華
そう言ってもらえて悪い気はしないけど、
あなたたちもアイドルを目指すんだから。
教える以上は、しっかりマスターして。
もちろんわたしも、それ以上に身につけていくつもりだけどね。
●愛美
と、当然よ……!
ちゃんと目にもの見せてやるから、覚悟してなさい……!
●セリア
タノモー!
●和歌
え? ……ってセリアさん、何しに来たの?
●彩
何しにって、決まってるでしょ。
ここで『Twinkle☆Star』がダンスの特訓やってるって聞いて、
飛んできたのよ。
●セリア
ワタシたちのユニット、ダンスが柱!
元ヴァルプロの人がトレーナーなら、鬼に金棒、猫に小判デース!
●和歌
いや、最初のはともかく2つ目間違ってるけど。
●琴音
そもそも、トレーナーじゃないし……。
●彩
まぁ、色々指示されるのは性に合わないけど、
一流のSランカーのテクを近くで見れるのは、なかなかないしね。
●佳奈恵
っていうか、面白そうじゃん!
●愛美
それにしても、いったい誰が連絡を?
●萌
私が皆さんに連絡しました。
同じ学プロの仲間である以上、機会は平等であるべきかと。
●セリア
そうデス! 独り占めはんたーい!
じゃなかった、1ユニット占めはんたーいでありんす!
●和歌
あー、もうなんかややこしくなってきた……。
現世(エイドス)サイド:第4章「圧倒的な実力者」第8話「茹だるカオスパーティー」
ーーレッスン場
●和歌
あれ? そういえば、楓李は?
●楓李
ここにおるで~。
●和歌
うわ! ビックリした!
●楓李
ふっふっふ、呼ばれて飛び出てみたんやで。
●愛美
相変わらず、『Remuage』の4人は濃いわね……。
●麗華
……ずいぶんと混沌とした学プロなのね。
●千尋
うんうん、ちゃんこ鍋みたいで美味しそうだよね。
●琴音
というか闇鍋では……。
●彩
あの、騒がせて悪いけれど。
私たちも参加させてくれない?
●セリア
そうそう!
5に入っては6に従え!
●和歌
それを言うなら『郷に入っては郷に従え』です。
●麗華
わかったわ。
ただ、もう時間もあまりないから少しくらいしかできないけど。
●愛美
ま、まだ踊れるの……?
タフすぎる……。
●麗華
……ダンスしてる間は、無心になれるから。
●ひなた
…………。
●和歌
どうしたの、ひなた?
●ひなた
うん……ちょっと。
麗華さん、なんだかちょっとだけ
無理してるみたいに見えたから……。
現世(エイドス)サイド:第4章「圧倒的な実力者」第9話「強き者の胸の内」
ーーレッスン場
●麗華
あなた、ダンスは上手いけど、表現の幅が狭いわね。
得意分野だけで何とかしようとする癖があるわ。
●彩
え……? は、はい……。
……すいません。
●麗華
考え方を少し変えるだけでも、随分と良くなると思うわ。
基礎がしっかりしてるんだから、もったいないわよ。
●彩
はい……。ありがとうございました。
●佳奈恵
彩ですらこの扱いかぁ……。
こりゃ本格的に凄いね。
●琴音
教え方もすごく上手ですよね……。
なんというか、慣れてる感じがします。
●楓李
ダンスってスピリチュアルな側面もあるからなぁ。
幽霊の1つや2つを克服せんと、ダンスも上手くならへんのやないか?
●和歌
余裕そうだけど、次は楓李が見てもらう番よ。
●楓李
ほんなら、たまには本気出したろか。
なんせうちは、ご先祖様へのリスペクトを忘れたことないからな。
●麗華
あなたは……やらなくていいわ。
先ずは足首鍛えなさい。
●楓李
ふ、戦わずにして勝ってしまった。
●麗華
……はぁ、では少しだけやりましょう。
●楓李
え。
……盆おどりしか、踊れへんのに……グハァッ。
●セリア
フウリ……グラスシャドウから見守っていてほしいデース。
●麗華
ふぅ……今日はこれぐらいで終わりにしましょうか。
●ひなた
はーい! ありがとう麗華さん!
●麗華
いいのよ、それじゃ……また。
●ひなた
うーん……。
●和歌
どうしたの? ひなた。
●ひなた
うん……さっきね、何ていうのかな。
なんだか麗華さん、無理してるように見えたんだ。
●和歌
……辛そうだったってこと?
●ひなた
うん。
●愛美
ま、私たちに教えるのが嫌だったんじゃない?
●ひなた
え!?
●愛美
こんな図々しいお願いしてたら、嫌にもなるでしょ。
そりゃ元ヴァルプロに教われる私たちは助かるけど、
向こうからすればボランティアなわけだし。
●ひなた
ううーん。
●愛美
しかも『Remuage』が騒いだじゃない。
私はもう慣れたけど、真面目な人は辛いでしょ。
あの人、そもそも無理に連れてきてないでしょうね?
●ひなた
そんなことしてないよ!
●愛美
ならいいけど。
親切そうな人でも時間を使ってもらってるの、忘れちゃダメなんだから。
●琴音
もちろん、何か他にあったのかもしれませんけどね。
●ひなた
うん……いや、麗華さんはね、そういうのじゃないと思う。
やっぱり話してみないとわかんないけど、
誰かを嫌うような、そういう人じゃない気がするから。
現世(エイドス)サイド:第4章「圧倒的な実力者」第10話「『 』」
ーー学園内広場
●麗華
……ダメね。
どうしても賑やかな彼女たちを見ていると……。
あのころのこと……思い出してしまうわ。
そんな記憶に浸る資格さえ、わたしにはないはずなのに……。
●ひなた
麗華さんっ!
●麗華
……あら、ひなた。
どうしたの? 息を切らせて。
●ひなた
あはは、ちょっと麗華さんを探してて。
有名人だからかな、すぐ見つけられたけど。
●麗華
今日はお友達は来ていないのね。
賑やかで、おもしろい人たちだったけど。
●ひなた
……う。
あの、やっぱり、迷惑だったかな?
●麗華
……?
迷惑って?
●ひなた
その……あたしに教えてくれてるだけでもありがたいのに、
学プロでいろいろ教えてもらっちゃって。
●麗華
ああ、そんなこと。
ぜんぜん気にしてないわよ。
人に教えるのも、自分へのレッスンになるしね。
言葉にして誰かに伝えて、
初めて血肉になる経験、そういうものもあるの。
●ひなた
でも……い、いろいろ押しかけて騒がせちゃったかもだし。
●麗華
私、ひなたの学プロの子は好きよ。
●ひなた
え。
●麗華
みんないい人そうだったじゃない?
●ひなた
……やっぱり、麗華さんはスゴイなあ。
●麗華
い、いきなりなに?
●ひなた
ね、麗華さん。
よかったらなんだけど……ずうずうしいかもしれないけど。
●麗華
ああ、いいわよ。
レッスンのコーチをやればいいのでしょう?
●ひなた
本当!?
●麗華
ええ、どうせやることもないもの。
倍に増えたって構わないわ。
もちろん……やる気のある人が来てほしいけれどね。
●ひなた
うん! ありがとー!
あ、早速みんなに伝えてくるね!
きっとみんな喜ぶから!
ありがとー! 麗華さんっ!
●麗華
はいはい、それじゃ。
ーー廊下
●ひなた
……ふーんふんふん、やっぱり麗華さんはいい人だなぁ。
あ……でも……。
麗華さんが、なんで寂しそうにしてたのか……。
聞くの、忘れちゃった……。
現世(エイドス)サイド:第4章「圧倒的な実力者」第11話「頂点に輝く者たち」
ーーカフェ
●麗華
ひなた、ここ席空いてるみたいよ。
●ひなた
ホントだ! えへへっ、麗華さんと2人でお茶できるなんて
なんだかうれしいなぁ、なに話そっかなぁ!
●麗華
別に、特別なことなんか話せるわけじゃないけど、
そこまで期待されちゃったら、色々と教えてあげないとね。
●ひなた
やったー! なに聞こうかなー……。
それじゃあ麗華さんに聞きたかったことがあるんだけど。
●麗華
わたしが答えられるものでよければ、どうぞ。
●ひなた
んー……改めて知りたいことはなんだろ……。
そうだ! ヴァルプロって、どんなところだったの?
これって神楽ヶ丘学園じゃ当たり前な話なんだろうけど、
あたし、あんまりその辺のことを気にしてこなかったし……。
●麗華
いいわよ、気にしなくて。それに学びたいって気持ちは大事。
今日はダンスレッスンじゃなくて、座学のお手伝いね。
●ひなた
わー、ぱちぱちぱち~! 麗華せんせー、お願いします!
●麗華
そうね……まずみんなの知っているところから説明すると、
学園内にあるプロダクション……通称『学プロ』の頂点に立つ集団。
最古参の学プロであり、規模も大きいわ。
特徴として、育成方針の厳しさが挙げられるわね。
●ひなた
ふむふむ……たしか、学プロにはプロデューサーがいたよね?
その人がお仕事を取ってきてくれたりするし。
●麗華
そうよ。でも、ヴァルプロ内にいながら学プロを発足している子もいるの。
それが碓氷律……『フレイヤ・プロダクション』を作った実力者。
●ひなた
へええっ……碓氷律っていう子、ほんとに学生なの?
あたしと同じくらいの年齢で出来るとは思えないよ……。
●麗華
……そういえばひなたはヴァルキュリアの話も
知っているわけではなかったのね。
ヴァルプロには、ヴァルキュリアって呼ばれてる実力者がいるの。
天道輝音、火神栞歩、碓氷律、五十嵐響香、土方アリス……。
ヴァルプロでも別格の5人ね。
●ひなた
そういえば麗華さんは元No.5って言われてたけど、
も、もしかしてそのヴァルキュリアの1人だったの!?
●麗華
……そうね。でも今は、土方アリスがNo.5よ。
今のわたしはヴァルプロに関係ない、ただの黒瀬麗華だから。
●ひなた
おおっ……さすがは麗華さんだ、カッコいいなぁ!
あたし、こうして一緒にお話できてうれしいよっ。
●麗華
カッコいいなんて……わたしなんて色んなところから
逃げてしまっているようなものだもの。
それに、未だにヴァルプロの元No.5であることには
変わらないのだから……。
●ひなた
ううっ……ちょ、ちょっと待ったぁ!
●麗華
えっ? どうしたの、ひなた。
●ひなた
麗華さん、「元No.5」って言うのはもうやめよう!
なんだかそれを聞くと、胸の奥がむずむずするの!
だって、麗華さんの技術がすごいからNo.5だったんだよね?
「元No.5」って聞くと、ヴァルプロだけがすごいみたいだし。
麗華さんはダンスができて、キレイでカッコよくて……、
えっと、えっと……とにかくすごいアイドルなんだから、もっと胸張って!
●麗華
ふっ……ふふっ、あははははっ! ひっ、ひなたっ、あなた、
どうしてそんなに怒ってるのよっ、ふふふっ!
●ひなた
ええっ!? わ、笑われちゃってるっ?
あたし本気だよ! 麗華さんがすごいんだってこと知ってるしっ。
●麗華
たしかに……わたしはSランクアイドル、黒瀬麗華ね。
ありがとう、ひなた。
それじゃあそんなわたしからひなたへお願い。
今度はあなたのことを教えてくれない?
●ひなた
え? そ、それはいいけど……なにを話そうかな。
うーん、まず最初は和歌と初めて会った時のことを話そうかな?
●愛美
あ、あのクールな黒瀬麗華が爆笑してたわ……。
ひなたってば、いったいどんな話をしてたのよ。
●和歌
ひなたってば、麗華さんに夢中になって……くっ、羨ましい!
いつもなら麗華さんの位置に私がいるのにっ……!
●琴音
どぉどぉ……和歌ちゃん、見てるのバレちゃうよ?
ひなたちゃんが楽しいなら、それでいいと思うよ。
●千尋
そうだよ~、せっかくだからみんなでアップルパイ食べよー?
甘い酸味が、気持ちを落ち着けるから!
●愛美
千尋、私にも一枚ちょうだい。
和歌も食べるでしょ?
●和歌
ほんとだ、すごく美味しそう……。
●琴美
それじゃあ私が切り分けますね。千尋さんはお皿を用意してくださいますか?
●千尋
それならもう準備完了っ。
いつでも食べられるから~。
●和歌
(……そういえば、『Twinkle☆Star』もすっかり結束が強まったわね。
ひなたを追いかけるつもりが、いつの間にか全員集まってるし)
(色んな人に影響を与えてるひなたって、やっぱりすごい子だなぁ……)
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