『LINEで発見!! たまごっち』開発者に攻略情報聞いてきた。成長のコツは結婚での世代重ね!

ダウンロード不要のLINE QUICK GAMEで遊べる『LINEで発見!! たまごっち』。
『LINE』の友だちと一緒にたまごっちを育てられたり、たまごっちがトークで話してきたりすることで、今話題のゲームとなっています。
今回はゲームデザイナーの進藤孝史さんに開発秘話や今後の展開などについてお聞きしました。
初心者へのアドバイスやたまごっちの成長に関するヒントもお聞きできたので、まだ遊んだことがない方も、今遊んでいる方も必見です!
▼ゲームデザイナーの進藤孝史さん。

『たまごっち』本来の楽しさにLINEならではのコミュニケーションの楽しさをミックス!
——本作のプロジェクト立ち上げのきっかけを教えてください。
LINE QUICK GAMEの新規プロジェクトとして、LINEのトークから起動するゲームを考えていまして、ペットのようなものを育成して、それがトークで話しかけてくると新しい体験ができていいのではないかと思いつきました。
このコンセプトにふさわしいタイトルを探していたところ、縁があって『LINEで発見!! たまごっち』を制作させていただけることになりました。

たまごっちはゲームではなく、「ペットを育てる」というところにコンセプトをおいています。
リアルなペット同様、ごはんやトイレなどの世話が大変な部分がありますが、だからこそお世話していくうちに愛着がわく従来のスタイルを崩さずにLINE QUICK GAMEとして何ができるか、何を追加できるかというのを考えました。

——例えば、どういったどころが「LINE QUICK GAMEらしさ」になるのでしょうか。
やはりLINE QUICK GAMEの一番の強みは、リアルでのコミュニケーションが手軽に取れるところかなと。
実際の玩具で一緒に遊ぶ場合はお互いが持ち寄らないといけないですが、本作ならフレンド一覧から直接遊びに行けるので、友だちのたまごっちを手軽にお世話できたり、プロポーズするとLINEのトークにメッセージが届くなど、友だちと手軽に繋がれて楽しくなる要素を追加して今の形になっています。

——LINE QUICK GAMEで制作するとなったとき、『たまごっち』制作元であるバンダイ側からは何かオーダーなどはあったのでしょうか?
バンダイさんには最初からLINE QUICK GAMEのコンセプトを理解していただいて、会話のシステムでアイデアを出してくださったりと、とても協力的で本当に感謝しています。

バンダイさんが気にしていらっしゃったのは、『たまごっち』本来の良さを消すようなシステムの追加です。
オートでどんどん進ませるとか、世話したい時間だけ世話できるようにするとか、そういった「ゲーム的な考え」は、ペットのお世話をするという『たまごっち』の良さを阻害してしまいます。
通常のゲーム開発の場合、ユーザーに合わせてシステムを作るのですが、たまごっちはペットなので、ペットにユーザーが合わせなければいけない。そこは『たまごっち』本来の良さかなと思っています。

ですので、『たまごっち』というブランドの本質を守りつつ、それにプラスして『LINE』と連携させる面白さを追加するという点をコンセプトにして開発しました。
実際社内でテストプレイを行ったときも、「こまめにお世話をしないといけないので大変」「ご飯を欲しくなるタイミングが早すぎる」などが出ましたが、そういったコンセプトに基づいて、『たまごっち』らしくないシステムは追加しないように心がけました。
——ですが、初代の『たまごっち』で遊んでいたときよりは、かなり育てやすくなっている印象があります。本作向けにゲームの難易度を調整しているのでしょうか?
そうですね。実際に玩具版の『たまごっち』もプレイして調べたのですが、もっと頻繁にお世話しないといけないですし、気を抜くとあっという間に死んでしまいます。
その難易度のままにしてしまうとLINE QUICK GAMEでは遊びにくくなってしまうので、気軽に遊べるゲームバランスになるように調整しています。

その一例が、夜までたまごっちを預けられるホテルですね。日中はどうしても仕事などで忙しい方がいると思いますので、その救済策となる便利機能として用意しています。
——続いて、LINE QUICK GAME自体の特徴についてお聞かせください。
LINE QUICK GAMEは、ボタンを押して起動するだけですぐに遊び始められるのが最大の特徴です。
社内でも、起動や遷移が数秒でできるような容量になるように考えて作っています。いくらリッチなコンテンツでも、起動に数十秒かかるならアプリの方がいいですしね(笑)。

アプリだと容量によってはWi-Fi環境でないとダウンロードできない場合もあるので、友だちに勧められてもすぐにプレイできず忘れてしまうなんてことも多いのですが、LINE QUICK GAMEなら、友だちに誘われたときに『LINE』アプリさえ入っていれば、追加データのインストールなしですぐ遊び始められるので、拡散しやすいという特徴もあります。
本作は2週間ぐらいで登録者数が200万人を突破したのですが、特に大型のプロモーションをしたわけでもなくて、口コミで誘われた人たちが多かったようですね。
実際に友だちを多くすることで得られるメリットが大きいようです。例えば、互いにお世話しあえたり、楽に結婚できたりとか。そういった既存ユーザーさんの積極的なお誘いもまた拡散している要因ではないかと思います。
配信後のユーザーの反響は?
——配信後のユーザーからの反響などはいかがでしたか?
正直に申し上げると、想定を遥かに上回っていました。サーバー増強が必要になるほどのアクセス数に達してしまい、ユーザーさんには非常にご迷惑をお掛けして申し訳なく思っています。
先日のプレスリリースでも発表したのですが、学生のユーザーさんが非常に多いですね。
リアルタイムのアクセス状況を見ていると、通学や休み時間、放課後にアクセスが集中しています。「クラス全員にオススメした!」というテンションの高いユーザーさんもいらっしゃるようです。
▼『LINEで発見!! たまごっち』の5分ごとのアクセス数推移がこちら。学生の休み時間に合わせてアクセス数が上昇している様子がうかがえます。(集計日:2018年9月25日/LINE調べ)
いわゆる初代の『たまごっち』世代だと30代前後になるのですが、本作のメインユーザーさんたちは意外と若くて、『たまごっち』を実際は遊んだことがないけど、アニメなどでキャラクターとしては知っているという方も少なくないということがわかりました。
そういう若い方は、もう大きなアプリを入れる空き容量がないとか、既にプレイしているアプリがいくつかあるのでこれ以上追加したくないという方も多いようで、LINE QUICK GAMEなら容量などに関係なく気軽にプレイできるという点でも、うけているように思えました。
——確かに『LINE』だけでゲームを管理できるのは便利ですよね。人気になる理由もうなずけます。進藤さんとしては、本作で特に面白く仕上がった、手応えを感じた部分はどこでしょうか?
たまごっちたちが日常的に『LINE』でトークしてくれるところだと思います。こういうシステムは意外となかったのですが、『LINE』を普段使い慣れているユーザーさんたちには違和感なく受け入れられたのかなとは思っています。

トークの中でのたまごっちが噂話をする「噂話システム」も、受けている要素のひとつになっているようです。
例えば友だち同士のAさんとBさんが本作内で一定以上の交流があるときに、たまごっちが「AさんがBさんのことをこう言っていたよ」と言ったり、他のともだちのCさんにもそれを教えたり、まさに噂が拡散するような形になっています。
こういうところは『LINE』だからこそ、楽しめる要素になったのではないかと思います。
——確かにたまごっちからの質問は、そうやって誰かに伝わる可能性があるので、いつも真剣に悩んで答えています。
ユーザーさんの中には大喜利として答えている人もいるようですよ。正直に答えるよりは、こう言ったら面白いんじゃないかという感じで(笑)。
面白いコンテンツというのは、ここでは会話になりますが、開発側が膨大な会話を用意し続けるよりも、ユーザーさんが自由に面白いことを考えて拡散する方が、際限なく楽しめていいと思っています。
実際、友だちに面白い返答を送っただとか、自分のたまごっちが友だちに変な言葉を吹き込まれたとスクリーンショットを撮ってSNSにアップして楽しんでいただいているのをよく見かけます。

『LINE』のトークというリアルに使われているツールの中に、たまごっちたちがやってくる拡張現実のような部分が面白いのかなと思っています。
結婚するメリットは? 気になる攻略情報について聞いてみた!
——これから遊び始めるユーザーさんにとって役立つアドバイスがありましたら、教えてください。
まずは友だちを増やすことですね。例えば友だちのたまごっちの部屋に行ってご飯やおやつをあげたときは、自分も友だちもお互い同じだけおなかがいっぱいになります。
アイテム1個で2人を同じ分満たすことができる。つまりアイテムを使う量としては半分になるので、友だちが多ければ多いほどたまごっちを育てるのが楽になっていくわけです。

誰かがお世話をしてくれたときは履歴に残るので、そうなると自分も行かなきゃとお世話しに行きますよね。それが循環することで、たまごっちの育成がどんどん楽になっていきます。
結婚もそうですね。結婚相手を探したいときに、フレンド期の異性のたまごっちと出会う確率って意外と低いんですよ。多ければ出会いの確率が上がるので、単純に結婚しやすくもなります。

——とにかく友だちを増やすことが大事なのですね。あと、ごっちポイントの稼ぎ方でコツとかありますか?
ごっちポイントを稼ぐなら、庭を活用するといいですね。部屋の左側のドアから庭に行けるのですが、そこで花を育てて収穫するとおたからが手に入ります。
これを売ることでごっちポイントが手に入るのですが、たまに高額なものもゲットできますので、どんどん収穫して売るのをお勧めします。

あと、おたからは一度ゲットすると図鑑に登録されて、一定のおたからを揃えるとチャレンジの報酬も手に入りますので、かなり稼ぎやすいと思います。

——フレンド期にごはんやおやつなどをあげたとき、満たされる量が変わることがあるのですが、条件などがあるのでしょうか?
フレンド期のたまごっちにはごはん、おやつ、おどうぐにそれぞれ好みが設定されていて、好きなものを選べば満たされる量が上がります。
食べた後のリアクションでわかるようになっていますので、いろいろ食べさせて探してみるといいと思います。

フレンド期以外でも、「おやつを食べたい」「ゲームコーナーで遊びたい」といったたまごっちのお願いに応えてあげると、普段よりも満たされるようになっています。
——ユーザーの方が一番気になるところだと思うのですが、たまごっちの成長先が変化するポイントとは何ですか?
一番のポイントは友だちのたまごっちとの結婚ですね。世代を重ねるほど色々なたまごっちが出やすくなるようになっています。
もしたくさんの種類のたまごっちを育てたい場合には、フレンド期になったら積極的にどんどん結婚して、世代を重ねていくと、それだけ新しいたまごっちに出会いやすくなります。

ただ、たまごっちとの触れ合い方は人それぞれなので、同じたまごっちをどれだけ長生きさせられるかという愛情の注ぎ方をする方も多いと思います。
そういう部分は「チャレンジ」として用意してあり、「とっても長生き♪」なんかは1ヶ月以上長生きさせても達成できない条件となるので、ぜひ挑んでみていただければと思います。
——1ヶ月以上でもダメ!? 自分の周りでは3週間くらい長生きさせた人がトップですが、まだまだ上があるんですね。ちなみに結婚相手に選んだたまごっちによって、生まれてくるたまごっちも変わるのでしょうか?
はい、変わります。種類の組み合わせで確実にこのたまごっちになる、みたいなことはありませんが、普段見かけないたまごっちがいたときにうまく結婚できると、新しいたまごっちに出会いやすくなるはずです。
ただ、結婚相手が最優先というわけではなく、基本的に結婚して世代を重ねるほうが重要になってきますね。
——もし「たまとも(CPU)」のたまごっちと結婚したい場合は、仲良し度を上げた方がプロポーズの成功確率は上がるのでしょうか?
「たまとも」のたまごっちと結婚する場合は、ある程度お世話をして仲良し度を「ともだち」や「しんゆう」などに上げておいた方が成功率は上がります。指輪も、ダイヤの指輪をあげる方が成功率はアップします。

ですが、世代を重ねるごとに成功確率が下がっていきますし、毎日違うたまごっちに入れ替わって仲良し度がリセットされてしまうので注意が必要です。
「結婚するぞ!」と決めた日に集中的に何度もお世話をして、夜になってたまごっちが寝てしまう前にプロポーズするのがオススメですね。
ただ、「たまとも」へのプロポーズは必ず成功するわけではなく、一度失敗すると再びプロポーズするにはインターバルが必要となりますので、ご注意ください。
「たまとも」相手のプロポーズは大変な部分もあるので、結婚については、できるだけ友だちを誘ってプレイした方が楽になるかなと思います。
——ごはんなども成長先に影響してきますか?
影響してきますね。主に食べさせたごはんやおやつ、使ったおどうぐの種類、あとトイレなどのミスの有無です。
もしいつも同じたまごっちになるという方は、いつもと違うごはんやおやつなどをあげてみたり、お世話の頻度を変えるなどすると変化が出やすいかなと思います。

——何を食べさせたかも重要なのですね。友だちがあげたごはんやおやつなども影響を受けますか?
成長に影響するのは自分であげたもののみが対象となり、友だちのたまごっちは影響を受けません。
ですので、友だちのたまごっちには好きなご飯やおやつをあげて大丈夫です。

——あの、余談ですが、リアルな友だち相手にダイヤの指輪を使うメリットはあるのでしょうか? 例えば、新しいたまごっちが生まれやすくなるとか。ご祝儀でごっちポイントは返ってきますが、コスパは悪い気が……。
それについては、思い出はプライスレスだと思っていただければ(笑)。結婚を申し込まれた方がうれしいと感じることがメリットですね。
家具やアクセサリーといった模様替えやオシャレに関する部分も、現状では何か特殊な効果につながることはありません。最初は無理をせず、ごっちポイントがたまってきたら、余裕に応じて楽しんでもらえればと思います。
——そうなんですね。ちなみに、なかなか出ないと噂のおやじっちについて、成長のヒントをいただくことは可能でしょうか?
実は本作の育て方は、玩具版のたまごっちの育て方を参考にしている部分が大きいです。
なので、あえてちょっとだらけさせて‥‥といった往年の攻略テクニックを知っているユーザーさんは、おやじっちに出会いやすいかもしれませんね。
ただ、玩具版とは違う部分もありますし、本作のユーザーさんには過去にたまごっちを育てたことないという方が多いので、『LINEで発見!! たまごっち』では、いろいろなたまごっちに出会いやすくなっています。
——それは個人的にも嬉しいですね! 最近まめっちに育つことが多いので……。では次に普通にプレイしていると見つかりにくい隠し演出や、見ると楽しい演出などあれば教えてください。
ミニゲームのボウリングなのですが、実は友だちとリアルタイム対戦ができます。友だちの家に行ってボウリングを選択すると相手を誘うことができ、相手が応じればボウリングで対戦ができます。
これは気づきにくいので、ある意味裏技的なものとして楽しんでもらえればなと思います

また、トークの下に表示されている「部屋に行く」のイラストも、実は世代を重ねていくとだんだん変化しています。
ここのイラストは、どのたまごっちに成長しやすいかのヒントになっていますので、たまにチェックしてみるといいかもしれません。

本作オリジナルの隠しキャラも存在。でも、登場条件は激ムズ!?
——本作の今後の展開についてお聞かせください。
メンテナンス終了時から様々なたまごっちが出やすくなっていますので、まだ育てていないたまごっちがいる方はいろいろ試してみてください。
また、本作には、実はオリジナルの新たまごっちがいます! ですので、最終的にはこのたまごっちの育成を目指して遊んでみていただけるといいのかなと思います。
今後もたまごっちはどんどん追加される予定なので、気長にじっくりと遊んでいただけるとうれしいですね。

——ちなみに、隠しキャラ的なオリジナルの新たまごっちを育てられたユーザーはどのくらいいるのでしょうか?
現時点ではゼロに近いはずですね。かなり条件が厳しいものとなっていますので。
何度も遊んで、何度も世代を重ねて、図鑑がかなり埋まってきたころの目標となるようなバランスで考えています。
——最後にユーザーへのメッセージをお願いします。
当初からプレイしていただいているユーザーさんには、長期にわたるメンテナンスなど、ご迷惑をおかけしてしまいまして申し訳ありませんでした。これからもアップデートなどで随時改修して快適に遊べるようにしていく予定です。
今遊んでいるユーザーさんだけでなく、一旦離れてしまったユーザーさんもぜひまたこのタイミングで遊んでいただければ嬉しいです。
本作はどの年齢層でも遊びやすいタイトルになっていますので、ぜひ友だちだけではなく家族も誘って一緒に育てていただければと思います。
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