【あおガルシナリオ集】想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」


2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。

この記事では、想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」を紹介します。

目次
想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第1話「出会い」
想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第2話「明かされた正体」
想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第3話「氷解する心」
想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第4話「不穏な香り」
想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第5話「天才の過去」
想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第6話「落ち延びた真相」
想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第7話「才能の奔流」
想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第8話「いるべき場所」
想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第9話「過去に生きる」
想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第10話「肯定すべき選択」
想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第11話「挑み続ける誓い」
想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第12話「未来への道しるべ」

想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第1話「出会い」

ーープロダクション室

●ひなた
プロデューサー。
ごめんね、急に呼び出して。

朝起きた時に観たテレビCMのダンスで、
いい感じの振付をやってたの。

忘れないうちにマスターして、
萌さんやみんなをびっくりさせたくて。

ーー廊下

というわけで、今日はダンスの秘密特訓頑張るぞーっ!
……って、あれ?

ダンス練習室から音が聞こえる……?
この時間は誰も使ってないはずなのに、誰かいるのかな?

ーーレッスン場

●落ち着いたアイドル(麗華)
…………。

●ひなた
先客かぁ。
でも、あの人のダンスとっても綺麗……。


ちょっとだけ見て行こうよ、プロデューサー。
いいでしょ?

……すごいなぁ。腕と脚に羽が生えてるみたいに活き活きして、
光がこぼれる感じ……!


●落ち着いたアイドル(麗華)
ふぅ……。
あなたたち、そこで何をしてるの?

●ひなた
……へっ?
あ、邪魔してごめんね! あたし、櫻花ひなた!

●落ち着いたアイドル(麗華)
……名前を聞いてるんじゃないんだけど。

●ひなた
あ、1年生だよ!

●落ち着いたアイドル(麗華)
……学年を聞いてるわけでもないのだけど。
一体、なんの用件なのかを聞いているのよ。

●ひなた
用件……? ええと、じゃあ……。

あなた、名前は? 学年は?
同級生? ダンスレッスンしてるなら、見せてもらってもいい?


●落ち着いたアイドル(麗華)
ちょっ、…ちょっと待って!
そんなふうに、急に言われても……。

●プロデューサー
落ち着いて。

●ひなた
えへへ、嬉しくてついつい……。

●落ち着いたアイドル(麗華)
嬉しい?

●ひなた
うん! あなたのダンス、とっても上手でカッコよくて……
すっごく綺麗で、見とれちゃった。

●落ち着いたアイドル(麗華)
……そう。
あなた、わたしのこと知らないのね。

●ひなた
ごめんね、学園の事情にはあんまり詳しくなくて。

●落ち着いたアイドル(麗華)
謝らなくていいわ。

黒瀬麗華。3年よ。

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想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第2話「明かされた正体」

ーーレッスン場

●ナレーション
黒瀬麗華という先輩と知り合い、ひなたは結局、
そのままみっちり2時間、レッスンをつけてもらった。

ーー食堂

●ひなた
いっぱい踊ったらお腹すいたなぁ。
お夕飯前だけど、ちょっとだけお菓子食べちゃおうかな……あれ?

●和歌
……ひなたっ!

●愛美
ちょっと、どこ行ってたのよ。捜したじゃないの!

●ひなた
捜してたって……
あれ? なんでみんなここに?

●愛美
なんでって、アンタねぇ……。

●千尋
まぁまぁ、みんな落ち着いて。
ひなたちゃんも、お菓子食べよう。おいしいよ~。

●和歌
琴音から、お菓子買ってきたからみんなで食べようって
連絡してくれたんだけど……。

ひなたもプロデューサーも、連絡つかなくて……!

●琴音
みんなで集まってこれからどうしようかって話してたんです。
でも、見つかってよかったです。

●ひなた
ごめんね、練習に熱中してて……。

●和歌
ううん、いいの。
ひなたが無事ならそれで十分。


●愛美
やっぱりプロデューサーが一緒だったのね。
アンタにも何度も連絡入れたんだけど?

●プロデューサー
ごめん。

●愛美
しっかりしなさいよね。
で? 2人でどこで何してたのよ?

●ひなた
実はね、今日たまたますっごくダンスが上手な先輩と
知り合いになったんだ!


それで特訓というか、レッスンをしてもらってたの。

●和歌
ダンスのレッスン……?

●ひなた
うん、紹介するね!
麗華さーん! こっちこっち!

●麗華
わたしが入ってもいいの?

●ひなた
もちろん!
みんな、紹介するね。黒瀬麗華さんだよ。

三年生で、とってもダンスが綺麗で……。
あれ? みんなどうしたの?

●愛美
く、くくくく……!?


●琴音
黒瀬麗華って………!

●千尋
あの、黒瀬麗華……!?

●ひなた
あのって、どの?

●和歌
ひ、ひなた……!
あなた、知らないの!?

●ひなた
なにが?

●愛美
バカ! ひなたのバカ!!

●ひなた
なんでっ!?

●和歌
いい、ひなた。
落ち着いて聞いてね……。

その人は、元ヴァルプロのNo.5よ!

●愛美
しかも、Sランク!
今の私たちにとっては天上人なのよ!?

●ひなた
へー、そうなんだ。
ヴァルプロの……。

……ヴァルプロ?

Sランク……。

●麗華
……どうも。

●ひなた
…………。

えっ、えええええええーっ!?

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想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第3話「氷解する心」

ーー廊下

●ひなた
あっ! 麗華さんだ!
麗華さーん!!

●麗華
櫻花さん?

●愛美
ちょっとひなた!
アンタ、ヴァルプロの元No.5にそんな馴れ馴れしく……!

●麗華
いいのよ、気にしなくて。
ヴァルプロと言っても辞めてしまったもの。


●愛美
い、いや……
そういう意味じゃなくて……。

●麗華
櫻花さんたちも、これから練習?

●ひなた
うんっ!
よかったら、一緒にどう?

●麗華
わたしはかまわないけど……。

●ひなた
やったぁ!
じゃあ行こう!!

……そうだ。麗華さん、もしよかったら、
あたしのことは『ひなた』って呼んでくれない?

●麗華
えっ?

●ひなた
あたし、もっと麗華さんと仲良くなりたいの。
だから、お願い!

●和歌
ひなた……。

●麗華
……そう。わかったわ。
ひなた、でいい?

●ひなた
もちろん!
あたし、後輩だもんね!

●琴音
ふわぁ……ひなたちゃん凄いですね……。
麗華さんとあんなに仲良くなれるなんて。

●和歌
それがひなたの長所ですから。

●千尋
そうだね。ひなたちゃんは誰とでも仲良くなれる天才だから。

●眼鏡のアイドル(更菜)
よいしょっ、よいしょっ……。

●愛美
天才って、図々しいだけじゃない。
だいたいひなたは……うわぁっ!?

●眼鏡のアイドル(更菜)
きゃあっ!?

●愛美
いっ、たーい!

●眼鏡のアイドル(更菜)
ご、ごめんなさい。
書類で前が見えなくて、その、ごめんなさい……!

●愛美
……ううん、こちらこそごめんなさぁい♪
ふみゅ~。エミ、よそ見しちゃって……あっ、書類集めますね☆


●ひなた
あたしも手伝う!
怪我してない? 大丈夫?

●眼鏡のアイドル(更菜)
私は、大丈夫ですから。
……えっ?

●麗華
更菜……。

●更菜
……麗華。

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想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第4話「不穏な香り」

ーー廊下

●麗華
更菜……また、雑用押し付けられたの?

●更菜
………押し付けられてなんてないよ。
私が自分でやるって言っただけ。

●麗華
ほんとに……?

●更菜
うん。
レッスンも、ちゃんと受けてるよ。

●麗華
……そう。それならいいんだけど。
拾うの、手伝うわ。

●更菜
あ、ありがとう……。

●千尋
知り合い、なのかな?

●麗華
希たちと、最近話した?

●更菜
……ううん。あれからずっと、連絡をとっていないから。
麗華は?

●麗華
話しかける資格なんて、わたしにないわ。
でも、更菜は違うから……。


更菜だけでもユニットに入れてもらえないか、
頼んでみましょうか?

●更菜
ううん。麗華に資格がないなら、私にだって……
そんな資格ない。


●麗華
そう……余計なこと、言ったわね。

●ひなた
あ、あのっ。
これ、落ちた書類なんだけど……。

●更菜
……ありがとうございます。
それでは、失礼します。

●麗華
…………。

●ひなた
麗華さん……?

●麗華
あ、ごめんなさい。
そろそろ、レッスン始めましょう。

●ひなた
う、うん……。

●プロデューサー
…………。

●千尋
何か事情がありそうよねぇ、麗華ちゃん。
思ったよりも根が深い、かも?

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想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第5話「天才の過去」

ーー学園内広場

●麗華
……ダメね。
どうしても賑やかな彼女たちを見ていると……。

あのころのこと……思い出してしまうわ。
そんな記憶に浸る資格さえ、私にはないはずなのに……。


●ひなた
麗華さんっ!

●麗華
……あら、ひなた。
どうしたの? 息を切らせて。

●ひなた
あはは、ちょっと麗華さんを探してて。
有名人だからかな、すぐ見つけられたけど。

●麗華
今日はお友達は来ていないのね。
賑やかで、おもしろい人たちだったけど。

●ひなた
……う。

あの、やっぱり、迷惑だったかな?

●麗華
……?
迷惑って?

●ひなた
その……あたしに教えてくれてるだけでもありがたいのに、
学プロでいろいろ教えてもらっちゃって。

●麗華
ああ、そんなこと。
ぜんぜん気にしてないわよ。

人に教えるのも、自分へのレッスンになるしね。

言葉にして誰かに伝えて、
初めて血肉になる経験、そういうものもあるの。


●ひなた
でも……い、いろいろ押しかけて騒がせちゃったかもだし。

●麗華
私、ひなたの学プロの子は好きよ。

●ひなた
え。

●麗華
みんないい人そうだったじゃない?


●ひなた
……やっぱり、麗華さんはスゴイなあ。

●麗華
い、いきなりなに?

●ひなた
ね、麗華さん。
よかったらなんだけど……ずうずうしいかもしれないけど。

●麗華
ああ、いいわよ。
レッスンのコーチをやればいいのでしょう?

●ひなた
本当!?

●麗華
ええ、どうせやることもないもの。

倍に増えたって構わないわ。
もちろん……やる気のある人が来てほしいけれどね。

●ひなた
うん! ありがとー!
あ、早速みんなに伝えてくるね!

きっとみんな喜ぶから!
ありがとー! 麗華さんっ!

●麗華
はいはい、それじゃ。

ーー廊下

●ひなた
……ふーんふんふん、やっぱり麗華さんはいい人だなぁ。

あ……でも……。

麗華さんが、なんで寂しそうにしてたのか……。
聞くの、忘れちゃった……。

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想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第6話「落ち延びた真相」

ーーライブ会場

●律
…………。

●アリス
…………。

●律
……最悪だわ。もしかして、また?

●プロデューサー
ごめん。

●律
二度とこっちには来たくなかったけど……。

●アリス
こ、今度はワタクシとリツさん、2人だけですの……。

●律
不満かしら?

●アリス
め、滅相もございませんわ!
他のみなさんの姿が見えないなと思っただけですの!

それで、今日は一体何故、呼び出されましたの?

●律
心当たり、ある?

●プロデューサー
麗華のこと。

●アリス
黒瀬麗華、ですの?
貴方、彼女に何か関わりがあるんですの?

●プロデューサー
(これまでのことを説明する)

●アリス
櫻花ひなたたちが、黒瀬麗華のレッスンを受けてる!?

●律
あのひと、どういう風の吹き回し?

●プロデューサー
おかしい?

●アリス
おかしいというか……そういうことは、
もう二度としないみたいなことを、言っていましたから。

……『ヴァルキュリア』を辞めた黒瀬麗華に
聞いたことがあるんですの。

自分はヴァルプロに入るために、元いたユニット『GE:NESiS』を
メンバーに背中を押されるかたちで辞めた。

なのに結局、ヴァルプロも辞めた。
だから、自分は『GE:NESiS』には戻れない。


それに、他のユニットに入ったりする資格もない。
だから、自分はずっと1人なのだと。

●律
それは、たしかにおかしな話ね。
なぜそんな彼女が、なぜプロデューサーのユニットと?

●アリス
だから変なんですの。
心変わりでもしたのかしら?

●律
彼女の仲のいいあなたでも知らないとなると、
本当に謎ね。

●アリス
ワタクシは別に仲良しではありませんわ!
倒すべきライバル、いえ、敵ですわ!


●プロデューサー
どうして?

●アリス
黒瀬麗華が辞めたことで、ワタクシがNo.5になったのです!

ワタクシはそれが許せませんの……!
実力で勝ったのならともかく、ただの繰り上がりだなんて……!

●律
逆恨みよね。

●アリス
違いますわ!

ワタクシは、正式に実力で黒瀬麗華に勝ってみせます。
いまに、けちょんけちょんにしてあげるんですから!

●律
けちょんけちょんって、久しぶりに聞いたわね。

●麗華の瘴念人
……呼んだかしら?

●アリス
っ! く、くくくくくくくく黒瀬麗華!?

ここで会ったが100年目!
今日という今日は、完膚なきまでに叩き潰してあげますわ!


●プロデューサー
瘴念人<ミアノイジー>だよ。

●アリス
みあ? ……ああ、悪い分身ですのね。

●律
すごくざっくりした解釈ね。
間違ってはいないと思うけど。

●アリス
ニセモノが出るってことは、悩みがある、ということですわよね?
このタイミングだと、櫻花ひなた?

●麗華の瘴念人
……櫻花ひなた?

●アリス
は? いま貴女、櫻花のユニットと
一緒にいるのではないのですの?

●麗華の瘴念人
いまはそんな話をしている場合ではないわ。

2人とも、わたしと勝負して。


●アリス
唐突ですわね……。

●麗華の瘴念人
手加減はいらないわ。もちろん、こっちも全力で行く。
いいわね?

●アリス
い、いいも何も……望むところですわ!
この日のために、ワタクシはレッスンを続けて来ましたの!

●律
よく分からないけど、元メンバーと勝負できるのはいい機会だわ。

それに、私は現No.3。
3年の先輩相手だけども、負けるわけにはいかないの。

●麗華の瘴念人
決まりね。勝負よ。

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想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第7話「才能の奔流」

ーーライブ会場

●アリス
そん、な……。動きについていけませんわ……。
やはりワタクシは、黒瀬麗華に及んでいないというのですの……?

で、でも! リツさんまで負けるなんて、どういうことですの!?
リツさんは現No.3ですわよ!

●律
序列がイコール実力じゃないわ。
もちろん、実力で劣っているつもりもないけど。

でも、いま負けたのは分かる。
気迫で負けたわ。


●アリス
気迫、ですの……?

●律
鬼気迫る何か。彼女、この勝負に特別な意味を込めている。

一緒にパフォーマンスしながらも感じたわ。
それはきっと、期待、という感情……。

●麗華の瘴念人<ミアノイジー>
律、いまのあなた達の実力で『ヴァルキュリア』だなんて
はっきり言って失望したわ。

このままではいつか『ヴァルキュリア』を
追い出されるわよ。

輝音と栞歩の足元にも及んでいない。
バックダンサーぐらいが関の山かしら。

●律
くっ……!

●アリス
リツさんでヴァルキュリア失格なら、
ワタクシは……。

●麗華の瘴念人
何を言ってるの。アリスはまだ
『ヴァルキュリア』じゃないでしょ。


●アリス
……は?

●麗華の瘴念人
だって、あなたは『ヴァルキュリア』に最も近いヴァルプロ。
改善点は多いけど、見込みはあるわ。

●アリス
は……はぁぁぁぁぁぁ!?

黒瀬麗華! いくらワタクシに勝ったからと言って、
そんな愚弄は許されませんわ!


●麗華の瘴念人
なんの話?

●律
もしかして……麗華さん、いまのあなたの序列は?

●麗華の瘴念人
序列?  『ヴァルキュリア』のNo.5だけど。
なんでそんなわかりきったことを?


●アリス
No.5!? ワタクシなど眼中にないと!?
言っていいことと悪いことがありますのよ!

●律
待ちなさい、アリス。

●アリス
なんですの!?

●律
忘れたの? 彼女はニセモノよ。
いまはまだ、彼女は『ヴァルキュリア』にいるつもりなんだわ。

●アリス
いるつもり……?

●律
つまり、彼女の心の問題は『ヴァルキュリア』にあるのよ。


●アリス
そう……ですか。黒瀬麗華、本人ではありませんものね……。
ワタクシ、つい熱くなってしまって……。

●律
だけど、負けたままだと癪なのは本当ね。
とりあえず、リベンジマッチといきましょうか。

●アリス
ええ、賛成ですわ!

…………はぁ。はぁ。
……ど、どうしてですの!? 何度やっても、黒瀬麗華に……。

●律
この私ですら、完全に負け越している……。
これが外部からの移籍で、いきなりレギュラーを勝ち取った実力?

●麗華の瘴念人
アリス。なんども言うけど、あなたはわたしを意識しすぎ。
意識するのはわたしじゃなくて、お客さんよ。


まさか、普段のステージからそんなじゃないでしょうね?
そんな失礼なことしていたら、許さないわ。

●アリス
…………。

●麗華の瘴念人
律はもう少し体幹を鍛えなさい。特に腰回りね。

根幹がぐらついているから、次の動作に移る時、
スムーズにいかないの。それが遅れにつながってる。

あなたはプロデューサーでもあるんでしょ?
ひとの上に立つアイドルが、そんなではダメよ。


●律
……分かって、るわよ。

●麗華の瘴念人
でも安心して。わたしたちはチーム。
最後まで責任をもって、面倒を見るわ。

ここからは、スペシャルレッスンよ。

●律
スペシャル?

●アリス
ひっ!? む、虫!?

●麗華の瘴念人
動きが遅れると、この子たちがあなたたちを襲うわ。
ゆめゆめ、気をつけることね。

●アリス
カノンさんでもそこまでしませんわー!

●律
本性を表したわね……!
いいわ、やってやろうじゃない!

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想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第8話「いるべき場所」

ーーライブ会場

●アリス
もう足が動きませんのー!
どうして夢のなかでまで、レッスンしてるんですのー!?

●麗華の瘴念人<ミアノイジー>
だらしがないわね。そんな役に立たない足なんて、
いっそ切り落としてしまいましょうか。


●律
こ、これ以上は……私もさすがに体力が……。

●麗華の瘴念人
さあ、レッスンの続き、行くわよ。

●アリス
勘弁してくださいましー!

●麗華
そこまでよ。

●アリス
っ! 黒瀬麗華!?

●律
やっと、ご本人登場ってわけね。

●麗華の瘴念人
何? わたしたちはトップアイドルになるの。
邪魔しないで。


●麗華
あれは、わたしなのよね。
わたしが心の底で望んでいることが、具現化したもの。

●プロデューサー
そうだね。

●麗華
たしかに、その通りみたい。
後悔だけで構成された、醜いわたしだわ。

●律
後悔? それがあなたの抱えている感情なの?

●麗華
そうね。やり残したこと、
やるべきだったことがたくさんあるから。

●麗華の瘴念人
部外者は遠慮してもらえるかしら。

●麗華
遠慮するのはあなたよ。
あなたのしていることは、なんの意味もないわ。

●麗華の瘴念人
なんですって?

●麗華
だって、あなたはもう『ヴァルキュリア』じゃない。
そして『GE:NESiS』でもないのだから……。


●麗華の瘴念人
……話にならないわね。わたしは『ヴァルキュリア』だし、
同時に『GE:NESiS』にも属しているわ。

●アリス
そんなの、規定違反ですわ!

●麗華の瘴念人
なんと言われようとも、事実よ。

わたしは、このユニットでトップアイドルになるの。
誰にも、邪魔なんかさせない!

●麗華
わたしは『GE:NESiS』を裏切って辞めたことも、
『ヴァルキュリア』を半端に辞めたことも後悔している。


だから、そこから動けないでいるの。

●アリス
だけど、聞きましたわ。貴方、櫻花ひなたのユニットに
レッスンをつけているのでしょう?

それは前に進もうとしているからではないんですの?

●麗華
そうよ。ひなたとなら、いい加減過去の自分と決別できる
かもしれない――そう思ってレッスンすることをOKしたわ。


●アリス
だったら……。

●麗華
でも、だからこそわたしに重くのしかかるの。
ひなたといるのが楽しいからこそ……。

自分にはそんな資格がないって。
過去に犯した罪を忘れたのかって。

そう思うと、『ヴァルキュリア』でももっとメンバーと、
積極的に高め合うべきだったって。

そんな思いが、強くなっていったわ……。

●アリス
……もっと、メンバーと高めあう。
貴方がそれをやっていれば『ヴァルキュリア』は……。


●律
…………。

●アリス
……いいえ。なんでもありませんわ。

●麗華
でも、わたしはわたしを乗り越えるわ。
ニセモノなんかに負けない。


勝負よ。

●麗華の瘴念人
わたし、売られた勝負はきっちり受ける主義なの。
手加減しないからそのつもりで。

●麗華
もちろんよ。そうでないと、意味がないわ。

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想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第9話「過去に生きる」

ーーライブ会場

●麗華の瘴念人<ミアノイジー>
はぁ……はぁ……。
やるわね、あなた……。

このわたしについてこられるなんて。
ただものじゃないわ。

●麗華
それは、どうも……。
だけど予定では、わたしが圧勝することになっていたのだけど。

●アリス
互角、ですわ……。

●律
当然といえば、当然かもしれないけどね。

●麗華の瘴念人
わたしも、負けられない……。必ず『ヴァルキュリア』と
『GE:NESiS』は、アイドルの頂点になるのだから!

どうして、その思いを否定するの?
あなたには、分かるはずよ。

こんなに素晴らしいユニットでに出会っておいて、
それがダメならまた新しい場所で、なんて、虫がよくないかしら?


●麗華
それは……。

●麗華の瘴念人
すでに失敗した、終わらせたというのなら、原因はあなたよ。
また新しいユニットに手を出して、終わらせる気なの?

過去に執着するのは当然。だって、わたしには過去しかないから。
……わたしに、誰かと未来を生きる資格はないのよ。

●麗華
…………。

●アリス
ちょ、ちょっと! 何を説得されかけてるんですの!?

●律
ニセモノは黒瀬麗華自身。それだけ、いろいろな思いが
心の中に渦巻いている、ということよ。

●麗華の瘴念人
……いまよ!

●麗華
えっ。

●瘴念<ノイジー>
――ジジジジジ!

●アリス
きゃあっ!? 急になんですの!?

●プロデューサー
させない!

●麗華
プロデューサー!?

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想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第10話「肯定すべき選択」

ーーライブ会場

●律
まさか、不意打ちをされるとは……。

●アリス
なんて卑怯な!
実力はあっても、アイドルの風上にもおけませんわ!


●麗華の瘴念人<ミアノイジー>
もう少しだったのに……。余計なことを。

●麗華
…………。

●プロデューサー
大丈夫?

●麗華
え、ええ。ありがとう。

●プロデューサー
ひなたといてほしい。

●麗華
え? わたしが、ひなたと?

●プロデューサー
そう。

●麗華
でも……聞いていたわよね。
きっと、また傷つけることになるかもしれない。

●プロデューサー
そんなにやわじゃない。

●麗華
……そう。そうかも、しれないわね。
でも、またわたしが裏切ったりしたら……。

●プロデューサー
嘘。

●麗華
嘘って、何が?

●アリス
……黒瀬麗華。ワタクシには分かりますわ。

あなたのことは気に入りませんが、
誰かを平気で裏切るアイドルではないのは、知っています。


そのとき一番いいと思う選択を、悩んで選んだ結果なのでしょう?
だったらそんなにクヨクヨしないでくださいまし。

ライバルがそんなだと、うっとうしいですわ!

●麗華
アリス……。

●アリス
少なくとも『ヴァルキュリア』は
誰も裏切られたなんて思っていません!

●律
『GE:NESiS』のメンバーとはいざこざがあるみたい。
だけど私には、互いに意固地になっているようにしか見えない。

それに、アリスの言う、そのとき一番いい選択をした結果。
まさしく、そのとおりだと思うわ。

未来なんて分からない。そのとき精一杯の選択をするしかない。
その行為すら否定されるなら……誰も、アイドルは名乗れないわ。


●麗華
…………。

●麗華の瘴念人
関係ないわ! 誰かを傷つけたのは事実!
やっぱり、わたしにそんな資格はないわ!

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想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第11話「挑み続ける誓い」

ーーライブ会場

●アリス
前を向きなさい、黒瀬麗華! そのために櫻花ひなたが
必要だと思うなら、それでいいじゃないですの!


●麗華の瘴念人<アミノイジー>
そんな資格、あなたにはない。
分かっているでしょう?

●麗華
……わたしは。

…………。

ひなたと、一緒にいたい。


●麗華の瘴念人
どういうつもり?
また、繰り返すの?

●麗華
繰り返さないわ。そもそも、わたしは『ヴァルキュリア』も
『GE:NESiS』も諦めていないもの。

『GE:NESiS』とは、希たちとは和解できるって信じている。

『ヴァルキュリア』だって、
ライバルとして切磋琢磨していきたい。

未来なんて分からない。そのとき精一杯の選択をするしかない。
アリスと律の言葉で、目が覚めた気分よ。


わたしは、自分の心の弱さが
間違いを引き出したと思いこんでいた。

でも違うわ。いまのこの現実は、わたしが挑んで選んだ結果よ。

だったら、開き直るしかないわ。
だって、わたしはこれからだって一歩も引く気はないのだから。

連敗を増やさないよう自制するより、
勝ち星で連敗を止めたほうが、わたしらしいと思うから。


●麗華の瘴念人
……本気なのね?

●麗華
もちろん。いまの現状はわたしの選んだ結果。
だったら、胸を張っていまできることをするわ。

●麗華の瘴念人
そう。残念だわ。歴史は繰り返すのね。

だったら、力づくでも止めてあげるわぁ!

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想世(アンダー)サイド:第10章「贖罪の日」第12話「未来への道しるべ」

ーーライブ会場

●麗華
ありがとう、2人とも。お礼を言うわ。

●アリス
お礼なんて、言われる筋合いはありませんわ。

貴方がそんなだと、ワタクシが困るのです。
ワタクシは、そう言っただけですわ。

●律
私も、別に。ただ客観的に言っただけ。
あなたがどうなろうと、興味はない。

●麗華
そうね。そうだったわね。

でも、いまのヴァルプロは有望なのね。
あなたたち、とっても手強い相手になりそう。


●律
当たり前よ。

●アリス
だから、ワタクシは認めてませんの!
ちゃんと勝負して、正式にNo.5の座をくだいまし!


●律
さっき勝負して負けてなかったかしら?

●アリス
あれはニセモノだからノーカウントですわ!

●麗華
ふふっ。そうね。
まあそのうち、現世<エイドス>でね。

プロデューサーも、ありがとう。
はじめは驚いたけど、その格好も似合ってるわ。

●プロデューサー
ありがとう。

●麗華
きっと、あなたとは長い付き合いになりそう。
向こうに戻っても、よろしく頼むわね。


●プロデューサー
こちらこそ!

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青空アンダーガールズ!Re:vengerS ・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 155.7 MB
・バージョン: 2.0.6
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

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