【あおガルシナリオ集】想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」


2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。

この記事では、想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」を紹介します。

目次
想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第1話「暗がりの序幕」
想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第2話「幕引きは自分らしく」
想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第3話「デュビアス・ムーブ」
想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第4話「小さな凱歌」
想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第5話「霧かかるエチュード」
想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第6話「悩めるコンポジション」
想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第7話「続・銀河的対策会議」
想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第8話「堕ちたヒナ鳥」
想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第9話「親の心、子の心」
想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第10話「鶏が先か卵が先か」
想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第11話「巣立ちの時」
想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第12話「人生の道程」

想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第1話「暗がりの序幕」

ーー学園内広場

●晴海
…………。

ーー廊下

●和歌
あれ? あそこにいるの、晴海じゃない?

●プロデューサー
晴海?

●萌
あの子は『銀河歌劇団』の渡辺晴海さんでしたか。
たしか、ひなたさんと和歌さんのクラスメートでしたね。

●ひなた
そうそう! クラスでよくお喋りする友達なんだ!
でも、なんだか暗い顔……どーしたのかな?

●萌
彼女の所属する学プロはなにかと問題が多いと聞きますし、
気苦労が絶えないのかもしれませんね。

……なんだか、他人の気がしません。ええ。

●和歌
たしかに本人からいろいろトラブルの話は聞くけど、
あんなに沈んでる姿は、はじめて見るわね。

少し時間をもらっていいですか?
ちょっと、話を聞いてあげたいんです。

●プロデューサー
もちろん。

●ひなた
うんっ! あたしもお話、聞いてあげたい!

ーー学園内広場

●ひなた
晴海ちゃーん!
暗い顔でどうしたの?

●晴海
きゃっ!?
……あ、ひなたちゃんに和歌ちゃん?

●ひなた
どうしたの? なんだか暗い顔してたみたいだけど。

●和歌
ユニットのセンターなんでしょう?
ほら、シャキッとしないと他のメンバーに笑われるわよ。

●晴海
あ……そのこと、なんだけど。
私、一体どうしたらいいのかわからなくって……。

●ひなた
わわ、泣かないで晴海ちゃん!
ねえ、なにがあったのか聞かせて?

●和歌
もしかしたら、私たちに協力できることがあるかもしれないし。

●晴海
ありがとう、ひなたちゃん。和歌ちゃん。
実は……。

●ひなた
『銀河歌劇団』が解散ーっ!?


●晴海
うん……うちの学プロをまとめるチーフプロデューサーさんが、
今のままだとランク上位を狙うのは難しいからって……。

●和歌
だからって、解散だなんて。
ユニットを盛り上げて上を目指そうって気はないってこと?

●ひなた
そんなのってヒドイよ!
まるでユニットを使い捨てカイロみたいに!


●晴海
……うぅ。

●和歌
ひなた、その表現はちょっと……。

●ひなた
え? え? なにか間違ってた?

●和歌
間違ってないのが問題というか、直接的すぎるから……。

●萌
……わからない話ではないですね。

●ひなた
萌ちゃん!? それって、ユニットの解散に賛成ってこと!?

●萌
いえ、そういうことではなく。

私が聞いた話によると、
彼女の所属する学プロのチーフプロデューサーは……。

かなりのワンマンで、横暴な采配が多いと聞きます。

成績の振るわないユニットは改善するよりは切り捨てる方が
効率的。そんな事を考えていても、不思議ではないでしょう。

●プロデューサー
どうにかしたい。

●萌
気持ちはわからなくもないですが、
これはよその学プロの方針です。

こちらから口を出すのは、越権行為のように思えますね。

●ひなた
でも、放っておくことなんて出来ないよ。
晴海ちゃんがこんなに悩んでるんだから!

●晴海
ひなたちゃん、気持ちは嬉しいけどムリは……。

●ひなた
ダメだよ、諦めちゃ!
ユニットのみんなと離れたくないから、悩んでるんでしょ?

●晴海
うん、そうなんだけど……。

●ひなた
なら、一緒に考えよう?
どうすれば解散しなくてすむのか。

今のユニットのみんなで、ヴァルプロみたいなアイドルに
なりたいって、話してたじゃない!

晴海ちゃんが悩んでいるのは、みんなが大好きだから。
離れたくないからだと思うんだ。だから、諦めちゃダメだよ!

●晴海
……ひなたちゃん。
ありがとう。

●和歌
……そもそも、肝心の『銀河歌劇団』のメンバーは
どう考えているのかな。そこはきちんと確認したの?

●晴海
……でも、私以外の子たちは新しい環境に向けて頑張ってて、
だから。そんなこと聞いたら、みんなきっと困っちゃうから……。

●和歌
それ、晴海の悪い癖よ。
相手に遠慮して、自分1人で勝手に結論を出しちゃうんだから。

●晴海
うぅ……でも……。

●ひなた
それじゃ、一緒に聞きに行こうよ。メンバーのホントの気持ち!
あたしたちも一緒に行くから。

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想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第2話「幕引きは自分らしく」

ーーレッスン場

●ひなた
そこのあなた! ちょっといい?

●弟っぽいアイドル(悠)
自分ですか?

って、晴海先輩! どこ行ってたんです!?
みんな、ちょー心配したんですよ!

●晴海
ごめんね、悠ちゃん。

あ、この子は悠ちゃんです。
『銀河歌劇団』の元気担当なんですよ。

●悠
中等部3年の舞沢悠です!
先輩のお友達ですか? よろしくお願いします!

●プロデューサー
元気だね。

●悠
そう言ってもらえると、嬉しいです!

●ひなた
えっとね、悠ちゃん。
単刀直入に聞くけど……ユニットの解散のこと、どう思ってる?

●悠
すっごくイヤです!
一緒にいられるのなら、自分はまだこのユニットにいたいです!


●ひなた
わぁ! ストレート!

●和歌
……晴海? もしかして、メンバーとなにも話してないの?

●晴海
だ、だって、解散はもう決まってるって、チーフが……。
それで私、頭の中真っ白になっちゃって……。

●和歌
それでも、言うことは言っておかないと。

●晴海
ごめんなさい……。

●悠
なんですか? 晴海先輩に文句ですか!?
それなら自分が相手になりますよ!


●ひなた
違う違う! 今ね、晴海ちゃんと一緒に
ユニットを解散しなくていい方法を探してるところなの。

●悠
……そんなのあるんですか!?

●ひなた
まだわからないの。
だから、まずはユニットのみんなの気持ちを確かめようって。

●悠
え? そんなの聞くまでも……。

●大人のお姉さんなアイドル(麻里紗)
あら、なんだか賑やかね。

●晴海
麻里紗さん?
あ、ごめんなさい、レッスン中に騒がしくしちゃって。

●麻里紗
いいのいいの。最近うちは静かすぎたもの。
これくらい騒がしい方が、私たちらしいわ。

それで、なんのお話?

●ひなた
ほら、晴海ちゃん!

●晴海
う、うん……あの、麻里紗さん。
麻里紗さんは、ユニットの解散のこと、どう思います、か?

●麻里紗
……そうね。
みんなの空気がギクシャクしてたのには、もちろん気づいてた。

この雰囲気をなんとかできれば、とは思っていたわ。

でも、みんな解散という現実を形はどうあれ受け入れている。
私はそう感じたの。


●悠
そ、そんなことないです……!

●麻里紗
だったら、解散が決まった日に
みんなで直談判でもなんでもするべきだったのよ。

でも、そうはならなかった。
悠もこう思っていたんじゃない?

あのチーフプロデューサーは、
どうせ私たちの話なんて聞いてくれないって。

●悠
……それは。

●ひなた
いろんなプロデューサーがいるんだね。

●萌
それこそ、アイドルと同じく十人十色ですから。
……うちはゆるすぎる気がしますけど。

●麻里紗
それに、みんなもう新しい場所で活動する準備をはじめているの。
その邪魔をすることは、私にはできないわ。


ユニットの雰囲気を良くしようってことなら賛成よ。
私もここが気に入っていたし――。

アイドルとしての活動は、これが最後になるしね。

●晴海
え? でも麻里紗さんは、他の学プロからお誘いがあるって。

●麻里紗
私はね、このユニットが好きだから、続けてた。
それだけがすべてで、他のところでやり直す気なんてない。

『蝶はモグラではない。でもそのことを残念がる蝶はいない』
アインシュタインの言葉よ。

ここがいいの。ここだけが。
他の場所は、必要ないわ。


……だから、ね。どうせ終わるなら、
最後は笑って解散したいなって……そう思ってる。

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想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第3話「デュビアス・ムーブ」

ーー学園内広場

●ひなた
いたーっ!
さっき『銀河歌劇団』のレッスンを受けてた子!

●妹っぽいアイドル(くるみ)
うひゃっ! なな、なんです!?
くるみを食べてもおいしくないですー!!


●和歌
ひなた、落ちついて。
相手は下級生なんだから、もう少し優しく声をかけてあげないと。

●萌
あの、たとえ同級生や上級生でも、もう少しマイルドな対応を
心掛けた方がよろしいかと……。

『銀河歌劇団』の、乙葉くるみさんですね?

●くるみ
えっ? えっ? どこかで会ったことあるですか?
ごめんなさい! くるみ全然、覚えがないです……。

●晴海
えっと、違うの。くるみちゃん。
彼女たちは私のお友達なの。

●くるみ
晴海さん!?
どうしたですか? くるみになにかご用です?

●晴海
えっとね、『銀河歌劇団』、解散するでしょう?
そのことについて、くるみちゃんは……。

●くるみ
っ!! 聞きたくないです!

●晴海
くるみちゃん?

●くるみ
くるみは、そのお話のたびに『銀河歌劇団』が
暗くなるのイヤーです! だからそのお話は聞きたくないですー!


だから最近は、レッスンが終わったらすぐに出てくです……。
くるみはおバカだから、むずかしいことはわかんないですけど。

でもでも! もう会えない話なんて、
聞いても悲しいだけなのはわかるです!

元気だけが取り柄の悠くんすら暗くて、
くるみはどーすればいいかわかんないです!

●晴海
そう、だったんだ。

●くるみ
く、くるみは、みんなが笑ってるのが一番好きです!
解散はやーです!


だから、そんな悲しそうな晴海さんとは、お話できないです!

●晴海
ごめんね。いっぱい心配かけちゃってたんだね。

●くるみ
うう……。

●晴海
もっと、くるみちゃんの気持ちを聞かせてくれる?
私は私なりに、……解散をなんとかするために頑張ってみるから。

●くるみ
ホントなのです!?
えへへ、晴海さんに任せておけば安心なのです~。


……はっ! それじゃ、くるみダメな子です!
なにかお手伝いしないと! なにかないですか!?

●晴海
そ、そんなに気負わなくても……。

●和歌
えっと、晴海。
解散がかかってるんだし、ここは気負うべきところじゃない?

●晴海
それは……そうだね。
でも、くるみちゃんにプレッシャーをかけるのは、違うというか。

それじゃあ、えっと……寧々ちゃんが居る場所、どこかわかるかな?

●くるみ
はいです! 知ってるですよ! なんなら、全力でここまで
連れてくるです! 引き摺ってでもってやつです!

●晴海
えっとね、くるみちゃん。無理はしないようにね?

●くるみ
わかったのです!
これは無理じゃなくて無茶だー! ってやつなのです!

●晴海
そ、そうじゃなくてね?

●プロデューサー
場所を教えて

●くるみ
そうなのですか?
寧々さんなら、たぶん図書室にいると思うですよ。

前に見かけたときは、そこで読書中でした! すごい集中力で、
くるみが声をかけても気付かなかったくらいです!

●ひなた
それじゃ、次はその寧々ちゃんに話を聞かないとね!
行こう、晴海ちゃん!

●晴海
うん!
また後でね、くるみちゃん!

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想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第4話「小さな凱歌」

ーー図書室

●引っ込み思案なアイドル(寧々)
…………。

●和歌
すごい集中力ね。鬼気迫るというか、
話しかけるのが、申し訳なくなるというか……。

●ひなた
でも、お話しないと始まんないよ!
ねえ、ちょっといいかな? あなたが寧々ちゃん?

●寧々
……ヒィっ!? え、あ、あの……。


●ひなた
あたしは高等部1年の櫻花ひなた。
ねえ、なんの本を読んでるの?

●寧々
な、なんでもありません……。

●ひなた
あ、ごめんね。あたし普段本とか読まないから気になっちゃって。
それでね? ちょっとお話したいんだけど……。

●寧々
あの、ど、読書……中、ですのでっ。

●ひなた
どんな本を読んでいるの?

●寧々
ひ、秘密……ですっ!

●ひなた
むむむ、つけ入る隙がないなぁ……。

●和歌
……彼女、もしかしてすっごい人見知りなの?

●晴海
えっと、うん。
『銀河歌劇団』のメンバー以外とは、あまり。

●和歌
それは……ひなたが相手だと話が進まなさそうね。

●晴海
そ、そうだよね!
ひなたちゃん、私が話すから。

●ひなた
コミュニケーションならずかぁ……残念。
なにがいけなかったんだろうね、プロデューサー。

●プロデューサー
優しくいこう。

●萌
たしかに、内向的な性格の子だと、
ひなたさんのようなグイグイ行く感じは、苦手かもしれませんね。

●ひなた
え? でも萌ちゃんとは仲良く話せてるよね?

●萌
私を勝手に、内気な属性あつかいしないでもらえますか。
コミュニケーション能力には自信があります。

●プロデューサー
…………。

●萌
あの、なぜ黙るんですかプロデューサー。

●晴海
あのね、寧々ちゃん。
今、お話して大丈夫かな?

●寧々
晴海さん……?
は、はいっ、大丈夫……ですっ。

●晴海
まずは、ごめんなさい!

●寧々
え? えっ、なんで、晴海さんが……あやまるん、ですか?

●晴海
解散の話が決まった時、全然みんなのことに気付けなくて。
1人で悩んで、勝手に苦しんで……すごい勝手だった。


だから、ごめんなさい。
寧々ちゃんにもいっぱい、迷惑かけちゃったよね。

●寧々
め、迷惑だなんて……みんな、そんなこと思ってない、です。

●晴海
ありがとう、寧々ちゃん。

それでね、今更だけど、寧々ちゃんの気持ちを聞かせてほしいの。
『銀河歌劇団』の解散について、どう思っているのか。

●寧々
……私は……。

どうしたらいいか、正直、わからない……です。
で、でも……。

みんなには、目指してる夢とかあって。
だから……私は、その邪魔だけはしたくない、です……。


わ、私なんかを、受け入れてくれたみんなにっ。

いっぱい、良くして、くれて……
そんな、みんなの努力を、尊重したい、です。

●晴海
それは、解散に賛成ってことなのかな?

●寧々
ち、違うけど、そう、です……。
悲しい、けど、みんな……後悔しない道、進んでほしい、から。


●晴海
……そっか。
うん、話してくれてありがとう。

●寧々
晴海さんは? どうしたい……ですか?

●晴海
私も、わからないんだ。でも……。
みんなで、もう一度話し合おう?

●寧々
あ……はい! 私も……それがいいと、思います。

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想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第5話「霧かかるエチュード」

ーー学食

●萌
プロデューサーがお節介なのはいつものことなので、
構わないのですが……。

無理に首を突っ込んで、
お互いの首が回らなくなるような事態だけは避けてくださいね。

●ひなた
も、萌ちゃんクールすぎない!?

●萌
すぐに熱くなる2人と一緒なので、しかたなくです。

●ひなた
結局は晴海ちゃんたち次第、なのかなぁ。

●麻里紗
あら、私たちのユニットの話?

●ひなた
あ、麻里紗さん!

●麻里紗
ごめんなさい、驚かせちゃったかな?

●ひなた
全然へーきだよ。
麻里紗さんは、いま……。

●佳奈恵
麻里紗ー! ご飯食べに行こうって誘ったのそっちなのに、
なに油売ってんのよー。

●和歌
あれ? 佳奈恵さん……?

●佳奈恵
お昼時間とか短いんだからさぁ~。
もーちょい、急いでもいいんじゃない?

●麻里紗
『君、時というものは、それぞれの人間によって、
それぞれの速さで走るものなのだよ』


●佳奈恵
何? また名言?

●麻里紗
シェイクスピアよ。

●佳奈恵
まあ、なんでもいいんだけど。

●佳奈恵
って、あれ? ひなたじゃん。セリアがまた遊ぼーって
言ってたから、今度付き合ってやってくんない?

●ひなた
佳奈恵ちゃん!
2人って、もしかして仲いい?

●麻里紗
仲が良いというか、腐れ縁ね。
同級生だし、なんだかんだ顔を合せる機会が多いから。


●佳奈恵
そうそう! 麻里紗にはちょーお世話になってるから!
特に今日の数学の宿題とかね! ね!

●麻里紗
……教えはするけど、写したりしたらダメよ?

●佳奈恵
ちぇ、ケチ~。
でも意外。ひなたと麻里紗って、知り合いだったんだ。

●麻里紗
うちのセンターのクラスメイトなの。

●佳奈恵
ああ、晴海の! あの子、お嫁さんの素質あると思う。

●ひなた
あ、それはわかる! いつも手作りのお弁当持参なんだけど、
それがすっごく美味しくて~。

●麻里紗
ふふっ、面白い子ね。ひなたちゃんは。

……晴海のこと、よければ支えてあげてね。
あの子はなんでも1人で背負いこもうとするから。

●佳奈恵
そこを調節してあげるのが、年長者の務めっしょ?

●麻里紗
先輩っていう立場が邪魔をすることもあるのよ……。
とくにあの子、自分を追い詰めちゃうタイプだから。

支えるといっても、話を聞くとか、声をかけるとか、
それくらいでいいの。

そういう些細なことで、気分が晴れることもあるから。

●ひなた
大丈夫だよ! 任せて!
あたしたち、友達だから!

●麻里紗
うん、よろしくね。
それじゃあ佳奈恵、行きましょうか。

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想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第6話「悩めるコンポジション」

ーーレッスン場

●ひなた
様子を見に来ちゃった!
悠ちゃんはみんなと本音で向き合えた?

●悠
はい! みんな、ユニットのこと大事に思ってるってわかって、
すごく嬉しかったです!

最近、解散のこと意識してヘンにギクシャクしてたんで……。
その辺を解消できたの、ひなた先輩たちのおかげですよ!


●ひなた
えへへ、そうかなー?

●萌
ところで、他のお三方は?

●晴海
くるみちゃんと寧々ちゃんの移籍先に、ご挨拶に。
麻里紗さんは2人だけだと心配だって、ついて行きました。

●萌
なんだか、仲のいい姉妹みたいですね。

●悠
あー、麻里紗先輩はそういうとこあるんですよ。
妹扱いというか、ネコ可愛がりというか……。


●晴海
ふふっ、悠ちゃんもいっぱい構ってもらってたよね?

●悠
自分的にはこう、パン買ってこーい的な感じのほうが
しっくりくるんですけどね。

麻里紗先輩は甘々すぎて、正直ちょっと気恥ずかしいです。

●ひなた
いいなー。
あたしも、もっと可愛がられたいなー!

●萌
ひなたさんには、十分みんな甘いと思いますよ、ええ。

●ひなた
そ、そうかなー?

……解散の件、さ。
やっぱり、どうにもならないのかな?

●晴海
それは……。

●ひなた
だって、『銀河歌劇団』のみんな、こんなに仲が良いんだよ?
お互いのために、一生懸命考えられて……。

そんなみんなが、離れ離れになるなんて、悲しいよっ。

●晴海
そう、だよね。私も……。

●悠
……そのこと、麻里紗先輩とも話しました。

●ひなた
そうなの?
そ、それで、解決法とかは……!

●晴海
やっぱり、チーフの決定をくつがえすのは難しいだろうって。

『銀河歌劇団』というユニットを存続させるには、
もっと思いきった手段じゃないと……。

●ひなた
例えば!?

●悠
先輩は、ユニットごとの移籍とかなら可能性があるって、言ってました。


●ひなた
あ……! そっか、それなら!

●萌
なるほど、たしかにその形でなら
今のメンバーのまま活動を続けられますね。

……1つ、大きな問題はありますが。

●ひなた
問題? ユニットがそのままなら、問題なんてないんじゃない?

●萌
そのユニットを、どこに移籍させるのかという話です。

移籍というからには、当然学プロ単位での話になります。
ですが、基本的にどこも自前のユニットを抱えているんですよ?

よっぽどの評価でもない限り、
受け入れてくれる学プロはないと思います。

●晴海
『銀河歌劇団』のアイドルランクは、平均Dランク。
最高でも、麻里紗さんのCランクですから。

なにか、大きな実績がないとユニットごとの移籍なんてとても……。

●ひなた
むぅ……で、でも! 方法はあるって、わかったじゃない!
あとは、メンバーの頑張り次第だよ!

●悠
そ、そうですよね!
自分、頑張ります! 頑張りますから、晴海先輩!

●晴海
うん、そう……だね。

●???(律)
…………。

●萌
……プロデューサー?
どうかしたんですか?

●プロデューサー
誰かがいたような……。

●萌
誰もいませんけど。

●ひなた
とにかく、あたしたちも出来る限り協力するね!
ね、プロデューサー!

●悠
ホントですか!?

●ひなた
もちろん!

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想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第7話「続・銀河的対策会議」

ーーレッスン場

●ナレーション
『銀河歌劇団』が解散しなくても済むように、
一緒に考える約束をしたひなたたち。

後日、さっそく悠が、
その相談をしにやってきた。

●悠
解散を乗り越えるためにどうすればいいか、
一緒に考えてほしいんです!

●プロデューサー
他のメンバーは?

●悠
そ、それは……その。

●寧々
頑張るって言って、すぐ晴海さんに頼るのカッコ悪い……
って、悠くんが。

●悠
そうです! タンカ切った手前、
『でも何も考えてませんでした!』は格好がつかなさ過ぎです!


●琴音
うーん、でも『ユニットごとの移籍でも欲しい』って
他の学プロに思わせるのは、すごく大変だと思うな。

引き抜きだから、学プロ間でもギクシャクしちゃうと思うし……。

それこそ、ヴァルプロに在籍できるくらいの実力者か、
もしくは誰もが気になるような話題性が必要じゃないかな。

●悠
つまり、猛特訓でスーパーアイドルになればいいんですね!

●寧々
ちょっと過激な、スキャンダル……?


●ひなた
ちょ! それ極論じゃないかな……!?

●悠
極み……! いい言葉ですねぇ!

プロデュースする側としてはどうですか?
どっちがいけそうですか?

ーー選択肢1
●プロデューサー
スーパーアイドル

●悠
さすが、ひなた先輩のところのプロデューサーさんです!
特訓こそ最高の解決法!

●琴音
……でも、それ。解散までに間に合うのかな?

●悠
……あ。

いやその、さすがにそれは無理……ですね。

ーー選択肢2
●プロデューサー
スキャンダル

●寧々
え? あ……その、思いついて、口にしただけなので……。

●悠
でも、可能性があるなら試したいです!
どうすればいいですかね?

●寧々
よく聞く、話だと……プロデューサーとアイドルの、ロマンス?


●悠
それ、寧々先輩がいつも読んでる小説じゃないっすか!

●寧々
あ、う……。

●悠
うぅ……ダメです。思いつかないです。

●ひなた
あきらめないで、一緒にいろいろ試してみよう?
あたしたちも、協力するから。ね?

●悠
そうですね。
解散までまだ猶予はあるし……。

今度は、ヘンに格好つけずに
『銀河歌劇団』のみんなと一緒に考えてみます。


ーーさらに後日

ーー廊下

●ひなた
……ねえ、プロデューサー。誰も見てない?

●プロデューサー
大丈夫。

●ひなた
よぉし、抜き足差し足……。

●和歌
これからレッスンだっていうのに、どこに行くつもり?

●ひなた
わっ、和歌!? これは、その……。
は、晴海ちゃんたちはどうしてるかなって……。

●和歌
はぁ……そんなことだとは思っていたけど。

ほら、ひなた。晴海のことが気になるのはわかるけど、
自分たちのレッスンもしっかりやらないと!

●ひなた
うぅ、わかってはいるんだけどぉ……。

●和歌
だったら、まずは自分のやるべきことをする!
じゃないと逆に、晴海たちに心配をかけることになるでしょう?


●ひなた
は、はぁい……。

●和歌
プロデューサーさんも、ひなたと一緒にいたなら止めてください。
というか! 萌さんが探してましたよ?

●プロデューサー
……ごめんなさい。

●ひなた
……ん? あれ?

晴海ちゃんと……誰だろう?

●和歌
ほら、よそ見してないでこっちに来る!
私たちもライブが近いんだから、遊んでる時間はないの!

●ひなた
あ、はーい……。

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想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第8話「堕ちたヒナ鳥」

ーー幼稚園の前

●???(麻里紗)
うぅ、ひっく……ひっく……。

●ナレーション
少女のすすり泣く声が、聞こえる。

今日、潜った想世<アンダー>はどこか雰囲気が違っていた。
どこか優しく、穏やかで……けれど何もない。

ただ、目の前には『私立銀河幼稚園』と書かれた看板が
立っており、さらには小さな小屋のようなものが立っていた。

●麻里紗の瘴念人
どうして……どうして?

●プロデューサー
どうしたの?

●麻里紗の瘴念人
……どうもしないわ。
だって、私はもう必要ないから……。


●神蔵
来たか、相棒。
まったく、とんだところに迷い込んじまった。

このガールはもうずっと、こうして泣きっぱなしだ。
まったく、現世<エイドス>でなにがあったんだか。

●麻里紗の瘴念人
だって、みんな立派になって……
自分でちゃんと前を見てて……。

これじゃあもう、誰も私に甘えてくれない……!


わかってるの。それがいいことだって。
でも、私は……寂しいの。

私はみんなに……あの子達に、
ずっと頼られて、甘えられていたかった……。


●神蔵
そりゃ無理だろ。
どんなヒナ鳥も、いつかは巣を離れるもんだ。

●麻里紗の瘴念人
わかってるの! そう、別れはきっとやって来る。
今は取り戻せたとしても、いつか必ず……!

●麻里紗の瘴念人
弱さから一緒にいられなくなることもあるでしょう。
強くなって一緒にいる必要がなくなることだって。

だから……でも! だって!

私は、ずっとみんなを守ってあげたかった!
成長なんてせず、ずっと私に甘えていて欲しかっただけなの!


●神蔵
なるほど。分かっただろ、相棒。
ここは一度出直せ。

いつも通り、まずは役者を揃えてからだ。
分かるだろ?

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想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第9話「親の心、子の心」

ーー私立銀河幼稚園

●麻里紗
ええと……なんだかごめんなさいね、みんな。
私のせいで、こんなこと……。

●寧々
麻里紗さんは悪くないです……!
悪いのは、いつまでも麻里紗さん離れできない、私たちです……!

●麻里紗
でも、なんだか子離れできないダメな親って感じよね。
そういう意味では、私のほうがずっと子供なんじゃ……。


●晴海
大丈夫ですよ、麻里紗さん。
今日は私たち、一生懸命、役になりきりますから!

あそこにいる麻里紗さんの……瘴念人<ミアノイジー>?
……に、思いっきり甘えればいいんですよね!?

●くるみ
でもでも、それっていつも通りですよね!?

●悠
任せてください! そういう何も考えないの、得意です!

●くるみ
そうですー! 銀河幼稚園の名前は伊達じゃないですから!


●神蔵
それ、自慢することなのか?
大丈夫か、こいつら?

●プロデューサー
たぶん……。

●寧々
……わ、私も頑張ります……!
死してなお、ひとの体温に機械的に反応するゾンビのように……。


●神蔵
そういうのは瘴念<ノイジー>で間に合ってるんだけどな……。

●麻里紗の瘴念人
さあ、みんな~!
お絵描きの時間よ!

●くるみ&悠
は~い!

●悠
何描いてもいいんですよね?
だったら自分は、大好きな麻里紗先生を描きます!


●くるみ
あ、悠くん! オレンジ貸して~!
くるみも使いたいです~!

●悠
ダメだよー。自分が先なんだから!
麻里紗先生を書くには、紫とオレンジがいるの!

●くるみ
お願いです~! ちょっとだけでいいから~!

●麻里紗の瘴念人
コラ、ケンカはダメよ2人とも。
悠ちゃんも、一度に2つの色は使わないでしょ?

片方だけ、くるみちゃんに貸してあげてくれないかな?

●晴海
悠ちゃん……くるみちゃん……あんなにすぐ適応しちゃって。
なんて演技力なの……!?

2人とも、いつの間にか立派になったんだ……。
みんなが離れていくのが寂しい気持ち、分かる気がするな……。


●寧々
あの、あれは多分素ではないかと……。
というか、私達もこのノリで……?

●麻里紗の瘴念人
ふふっ、みんないい子ね……。
大丈夫、私が守ってあげるわ……。

●神蔵
六川麻里紗に甘えてくれとは言ったが、
別に園児になりきれとは言ってないんだけどな……。

これで本当に、上手くいくのか?
その、『卒園』作戦とやらは。

この光景、たしかに甘ったるくて胸やけがする。
こんな自分の姿を見た日には、悶絶必至な気がするが。

●麻里紗
いいな、アレ……。ああ、恥ずかしがり屋の寧々ちゃんが、
顔真っ赤にしながら、一生懸命甘えてる……。


●麻里紗
素敵……。記憶がなくなってしまっても、
私の脳裏に永遠に焼きついてるわ。

●神蔵
当の本人がコレだぞ。

●プロデューサー
大丈夫。

●神蔵
本当かねぇ……。

●麻里紗&麻里紗の瘴念人
はぁ……尊い……。


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想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第10話「鶏が先か卵が先か」

ーー私立銀河幼稚園

●悠
ほら、晴海先輩や寧々先輩も!
これも麻里紗先輩のためですよッ!

●晴海
うぅ……ま、麻里紗せんせ~い
ご本を読んでくださ~いっ。


●寧々
わた、私はっ、えっと……私もそれで……。

●麻里紗の瘴念人
はいはい、待っててね。

●くるみ
ダメですよ2人とも!
もっとこう、童心にかえる感じのアレです!

●寧々
じゃ、じゃあ……。

麻里紗先生……好き、です……。
いつもお世話してくれて、あり、あ……ありがとう……。

ええと……わ、私を抱っこ、してください……。
それから、ええと、ええと……!


●悠
それ、甘えてるっていうか、なんというか……。

●くるみ
不健全な匂いがするです~!

●寧々
っ~!!!!

●晴海
い、いいんだよ寧々ちゃん!
くるみちゃんも! 一生懸命甘えてるんだから!

●麻里紗の瘴念人
そうよ。私だって寧々ちゃんのこと、大好きだもの。

寧々ちゃんだけじゃないわ。
銀河歌劇団のみんなのこと、世界で一番、愛してるわよ。


●晴海
麻里紗さん……。

●麻里紗の瘴念人
ああ……みんなかわいい。
ずっとこのまま卒業しなければいいのに……。

ね? 私がずっと、ずっと守っていてあげるわ。
だから、永遠にここにいましょう? ……ね、みんな。

●晴海
そ、それは……。

●悠
…………。

●麻里紗の瘴念人
ん? どうしたの?
くるみちゃんも、いつもの元気なお返事は?

●くるみ
…………。

●麻里紗の瘴念人
……おかしいわね。
みんな、先生の言うことを素直に聞く、いい子だったはずなのに。

これじゃみんなのこと、先生は愛せないかも。
みんなは一生、私に守られていればそれでいいの。

●晴海
……麻里紗さん。

●麻里紗
……それじゃ、ダメなのよ。

●悠
あ、本物の麻里紗さん。

●麻里紗の瘴念人
どういうことかしら?
これが、あなたの望んだ世界なのよ?

●麻里紗
望んでいないわ。私が、執着しているだけ。
私のワガママで生まれた、悪い世界。


他のみんなの足を引っ張るだけの世界だわ。
飛び立とうとするヒナの羽を、削ぎ落とすようなものよ。

●麻里紗の瘴念人
けど、ヒナたちも望んでいるのよ。
だったら、それこそあなたのエゴではなくて。

●麻里紗
あの子たちはまだ、自分の翼で飛び回る
青空の素晴らしさを知らないのよ。


●麻里紗の瘴念人
そんなに、いいものではないわ。

●麻里紗
それを決めるのは私ではない。あの子たちよ。

●寧々
麻里紗さんと麻里紗さんが、ケンカしてる……。
どっちを応援したら、いい……?

●くるみ
そんなの、本物に決まってるです!

●悠
だけど、ニセモノにもとても可愛がってもらったよ?
どっちも、いい麻里紗さんだと思う。

●くるみ
そ、それは……。

●晴海
…………。

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想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第11話「巣立ちの時」

ーー私立銀河幼稚園

●晴海
ずっと麻里紗さんに守ってもらう……。
それじゃダメなんです、麻里紗さん。

●麻里紗
晴海?

●麻里紗の瘴念人
……どうして?
あなただって言ってたじゃない。

解散なんて、納得できないって。

●晴海
私だって、みんなとずっと一緒に……。
でも、コレは違うと思います。

●麻里紗の瘴念人
何が? 何が違うの?

●晴海
だってこれじゃ……
私達が、麻里紗さんに何にもお返しできないじゃないですか。


ただ頼って、甘えて……
辛いことも苦しいことも全部押しつけて。

それは、とても『寂しい』です……。

●麻里紗の瘴念人
…………。

●麻里紗
……そうよね。
それは独りよがりだわ。

もうみんな、しっかり自分たちで進む未来を決められるのだもの。

もちろん、分かってはいるわ。
……分かって、いるのよ。

いまの私の気持ちは、ただのワガママ。
本当に引き止める気なんて、微塵もない。

だけど……。

心と身体は、ちぐはぐのバラバラよ。
みんなとずっと一緒にいたい気持ちは、止められないわ。


●麻里紗の瘴念人
飛び立った青空の先で、羽を休めることも許されず、
そのまま墜落してしまったとしても?

●麻里紗
……そうね。悲しいことだけど、仕方ないわ。

それでも、私に飛び立つことを止める権利はないのよ。

だって、彼女たちはアイドルだから。
進むべき空は、彼女たちが決めるべきだわ。


●麻里紗の瘴念人
…………。

『僕の前に道はない。』

●寧々
あ……っ!

●晴海
その、言葉は……。

●くるみ
ど、どうしたんです?

●寧々
『僕の後に道は出来る。』

●悠
寧々先輩……?

数日前ーー

●寧々
あの、麻里紗さん、私、どうしたら……。

●麻里紗
寧々はもう、次に行く学プロは決まっているんでしょ?
だったら、どうしたらいいか、という質問は正しくないわね。

新しい一歩を踏み出すことは、怖くてつらいものよ。
でも、これだけは覚えておいて

『僕の前に道はない。僕の後に道は出来る。』

寧々はこれまでも、自分で考え、選んできた。
自分で道を切り拓いてきたのよ。


だから、これからもそうしていくべきだわ。

自分で言ったことなのに……。
そうよね。誰しも、自分の道は自分で決めなくちゃ。

●麻里紗の瘴念人
そう。もう、何も言うべきことはないわね。

●神蔵
来たか……!
相棒! 瘴念人<ミアノイジー>が具現化するぞ……!

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想世(アンダー)サイド:第11章「銀河に見る夢」第12話「人生の道程」

ーー銀河幼稚園

●ナレーション
『私立銀河幼稚園』と書かれた看板の前で、
少女が1人俯いていた。

けれどそこには、はじめて見た時の悲壮さはない。
ただ、想いに浸るように看板を撫で、そして――。

●麻里紗
ええと、ありがとうございました。
色々とご迷惑をおかけして……。

●プロデューサー
気にしないで。

●神蔵
まあ、これが俺たちの仕事だ。
どうせ向こうに戻れば忘れる。気にするだけ無駄だぞ。

●麻里紗
それでも……お礼を言わせてください。
なんだか、おかげで心のもやもやが晴れた気がして。


●神蔵
……ま、どう思うのもガールの自由だ。
にしても……。

『僕の前に道はない。僕の後に道は出来る』だったか?

●麻里紗
高村光太郎の言葉です。ええと、わかりますか?
有名な詩人で――。

●神蔵
ああ、そういう薀蓄はいい。間に合ってる。
ただな?

あの言葉は、あの場にいたガールズの背中を押す言葉だった。
心の底からのエールだったような気がする。


おかしな話だ。あの瘴念人<ミアノイジー>はガールズの成長を
拒んでいた。いつまでもこの繰り返しが続けばいいとな。

あんなことは、今までなかった。
アレは一体……。

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青空アンダーガールズ!Re:vengerS ・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 155.7 MB
・バージョン: 2.0.6
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

© SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

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