【あおガルシナリオ集】想世(アンダー)サイド:第15章「2人の距離」
2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。
この記事では、想世(アンダー)サイド:第15章「2人の距離」を紹介します。
想世(アンダー)サイド:第15章「2人の距離」第1話「胸の内の想い」
ーー山
●茜
へっくしょん!
おかしいなぁ……。
プロデューサーと瑠璃花、遅いなぁ。
今頃プロデューサーが、
瑠璃花と話してくれてるはず……。
アカネの瘴念人<ミアノイジー>……?
とかいうのを消すためって聞いたけど……。
瑠璃花、アカネと話してくれるかなぁ……。
でも……アカネ……。
瑠璃花と、離れたくない、なぁ……。
●瑠璃花
茜っ!
●茜
えっ!?瑠璃花!?
あ、そっか、プロデューサーが説得してくれたんだ。
瑠璃花本当にゴメン! 許してほしいの!
今回のことはアカネが本当に悪かったからーっ!
●瑠璃花
うるさい。そんな場合じゃないっ!
アイツが来る前に速く逃げーーっ!
●瑠璃花の瘴念人
茜。見つけた……。
ごめん、わたし、一言謝りたくて……。
●茜
は!? 瑠璃……花?
●瑠璃花
き、消えて! 消えろ!
●瑠璃花の瘴念人
その……いままで冷たくして、ごめんなさい。
アカネが頑張ってくれてたこと、ずっと知ってる。
本当は嬉しかった。わたしなんか、気にかけてくれて……。
でも、どうしても素直になれなくて……。
●瑠璃花
さ、最悪っ!
こんなのが心の闇なんて耐えられない!
茜! わたしの目と耳を潰して!
そのあと自分の目と耳も潰して何も見るな聞くな!
●茜
む、無茶言わないでよ!?
●茜の瘴念人
ちょっとニセモノ瑠璃花! アカネと2人でオリジナルを
乗っ取って、ユニットをやれば良いじゃない!
●瑠璃花の瘴念人
うるさい。偽者はどっか行って。
本物の茜に悪影響だから。
●茜の瘴念人
がーん!?
●神蔵
……なんか、ややこしいことになってきたな相棒。
いや、そんな目でみるなよ。
本気で農業に目覚めてたわけじゃねえって。
ああやって取り入ることで、
歌姫の心の闇を深く知ろうって思ってな……。
●プロデューサー
…………。
●神蔵
って、信じてねえな相棒!?
俺たちもあいつらも、
もっと話し合う必要があるみてぇだなあ!
想世(アンダー)サイド:第15章「2人の距離」第2話「つながる気持ち」
ーー山
●瑠璃花の瘴念人
わたし、最初は茜のこと、ウザイって思ってた。
というか不思議っていうか……。
わざわざわたしに話しかけてきて、
一緒に何かしようって人は、ほとんどいなかったから。
たまにいても、わたしが少し拒絶すると、
すぐにどこかに消えちゃって……。
それでも一緒にいてくれたのは、
茜とコトちゃんだけ、なの……。
●瑠璃花
ちょ、ちょっと止めて!
違うっ、そんなキャラじゃないからわたしっ!
●セリア
認めちゃいなよ、デス。
●悠
じーん……友情ッス。
●くるみ
激甘です、うわぁ~ですぅ。
●千尋
友情って、いいものだよねぇ~……。
●瑠璃花の瘴念人
ううん、外に連れだそうとしてくれたのはっ!
自分の新しい可能性に気づかせてくれたのはっ!
茜だけ! だから、わたしと組んで!
ぜんぶ謝るから、これから一緒に
新生『プリティ→プリンセス』としてがんばろう!
オリジナルなんて気にしなくて良いよ!
茜の良さに気づいてるのは、こっちのわたしなんだから!
●瑠璃花
そ、そんな……っ!
●茜
え、ヤダよ。
アカネが組みたいのは、本当の瑠璃花だもん。
●瑠璃花
っ!?
●瑠璃花の瘴念人
……ど、どうして!?
●茜の瘴念人
ちょっと、この瑠璃花の何が不満なのよ!
●茜
……全部?
●瑠璃花の瘴念人
……茜、酷い。ニセモノかもしれないけど、
本物の瑠璃花の本心なんだよ?
●茜の瘴念人
瑠璃花っ、だ、大丈夫?
……ちょっと酷いんじゃない!? アカネのオリジナル!
●茜
酷いのはそいつよ。
瑠璃花の良いところぜんぜん分かってないじゃない。
●瑠璃花の瘴念人
そんな冷たい引きこもりで、ちっとも素直じゃない、
コミュ障の陰キャの方が良いっていうの?
●茜
アカネのニセモノも、ダメダメね。
まあ、それもそっか……。
2人とも、アカネが
どれだけ瑠璃花好きか分かってないもの。
●瑠璃花
す、好きって……っ。
●茜
引きこもりって言ったけど……。
アカネも一時期引きこもってたんだ……。
ワガママの所為で誰にも相手にされなくなって。
アカネ、もーアイドルになれないんだと思ってさ。
でもねえ、アカネは天使に出会ったんだよ。
想世(アンダー)サイド:第15章「2人の距離」第3話「月がキレイな日」
ーー山
●瑠璃花
……天使って、それってわたしのこと?
●茜
他に誰がいるのよ。
『ドル速→ちゃんねる』で初めて見てびっくりしたわ。
こんな可愛くてステキな子がいるんだって。
……悔しいけど、アカネよりカワイイかもしれないって。
●瑠璃花
……あ、そう。
でも、アカネがカワイイって言ったのは、ネットのわたしだから。
現実のわたしは……ぜんぜん、違う。
●茜
そうね、天使っていうか悪魔よね。
冷たいし愛想は悪いし、酷いこと言ってくるし……。
●瑠璃花
じゃあ、なんでっ。
●茜
だって、どっちもカワイかったんだもん。
●瑠璃花
!?
●茜
こどもっぽくてワガママで、
面倒くさいことはしたがらないし……。
人のことぜんぜん気にしないし、
むしろ邪魔扱いしてくるけど……。
そんなこと許しちゃうくらい、
瑠璃花は可愛くて綺麗なのよ。
●瑠璃花
あ、茜っ、ちょ、ちょっと……。
●茜
ネットで一目惚れしたけど、
会って惚れ直したわ、天使がいるって。
この子のこと、応援したいなって思ったの。
『プリティ→プリンセス』は瑠璃花と一緒にいたいから作ったの。
応援するだけならファンで良いけど、
一緒にいたいなら、対等じゃないといけない。
アカネはファンでも良かったけど。
瑠璃花と友達になれたら、もっと良いと思ったのよ。
●瑠璃花
……は、恥ずかしいやつ。
●茜の瘴念人
ふん。分かったようなことを……。
●茜
そのセリフ、そっくり返すわよ。
言っとくけど、アカネも天使の1人だけど……。
瑠璃花のアンチに対してなら、
鬼にも悪魔にもなるわよ。
●瑠璃花の瘴念人
……そう。結局茜は、
わたしのことなんて……。
●茜の瘴念人
こんな理想な瑠璃花を放っておいて……。
理解し難いんだけど……。
●瑠璃花
あ、茜……。分かったから……。もう、いい……。
確かに勝手なことされたけど、
茜だって悪気はないのは分かってたから……。
●茜
ほ、本当!? 許してくれる!?
●瑠璃花
……だからもういいって。
はぁ、疲れた。これ以上は、わたしの羞恥心がもたない……。
●茜
え、でもいつも言ってるじゃん?
瑠璃花は可愛いし、美人だし、天使って……。
ええ~本気じゃないと思ってたの?
アカネは一番の瑠璃花のファンなのに~。
●瑠璃花
分かった! 分かったから!
プロデューサー!
早くこの悪夢を終わらせて!
もう限界……限界だから!
●プロデューサー
任せて。
●瑠璃花の瘴念人
茜にあんなにラブラブアピールされてるのに
恥ずかしくて嫌だなんて……。
羨ましい! こうなったら無理矢理でも乗っ取ってやる!
●茜の瘴念人
やろう! 瑠璃花!
オリジナルは越えられる運命だってこと、分からせてやるわ!
想世(アンダー)サイド:第15章「2人の距離」第4話「天使と愛の音」
ーー山
●神蔵
さて、これで一件落着だが。
なんだかもったいないな……畑作り楽しかったなぁ。
●千尋
お腹が空いて力が出ない……。
●悠
ともかく、これで一件落着!
うまくいってよかったですね!
●くるみ
お役に立てて、くるみも嬉しいですー!
●セリア
もう少し遊びたかったでありんすなぁ。
土いじり……。
●瑠璃花
ねぇ……。ところで、茜って農家になりたいの?
●茜
嫌いじゃないけどねぇ。元々、田舎出身だし。
だけど、いまはまだ、目指すべきものが他にあるから。
●瑠璃花
ふ~ん、似合ってる気がするけど。
●茜
……辞めないわよ、アイドル。
●瑠璃花
分かってる。……いまさら辞められても、わたしも困る。
●茜
え、それって、どういう意味!?
●瑠璃花
そのままの意味。
……『プリティ→プリンセス』の、
肉体労働係がいなくなるから。
……困る、許さない。
●茜
…………そ、そっか~。そうよね!
やっぱアカネちゃんは、必要とされる存在だからね!
●瑠璃花
……はぁ。はいはい。
だからこれからも、きっちり面倒な仕事をお願いね。
……それから、わたしもびっくりしたから。
●茜
は? 何が?
●瑠璃花
初めて会った時、茜を見て、
わたしが感じたのは……。
●茜
超絶プリティ、カワイイって!?
天使だって!? それって相思相愛じゃーん!
●瑠璃花
素材は良いのに、もったいない。
色々と台なしにしてるって。
●茜
……あ、そう。まあ、否定できないかも。
残念なやつだって、散々言われるし。
●瑠璃花
そ。本当に残念なアイドル。
……だけど、ありがとう。
広いネットの海から、わたしを見つけてくれて。
●茜
え? なんか言った?
まだ文句あるの?
●瑠璃花
ある。たくさん。ここでは言い尽くせないくらい。
だから……。
だから、元の世界に戻ったら、
ちゃんとわたしのこと説得して、仲直りしてよね。
想世(アンダー)サイド:第15章「2人の距離」第5話「小悪魔な天使」
ーー番組ロケ地
●茜
アカネは可愛い。アカネはカッコいい。
なんでもできる、天使なアイドル。
天使だから羽も生えてる。大丈夫。
高いところなんか怖くない。
…………。
って、ダメだよぉおおおおおおお!
考えただけで、背筋がゾワゾワして落ち着かないぃぃぃいいい!
●ひなた
大丈夫! あたしたちが応援してるから!
●和歌
飛べば、その後はどうでもよくなるわよ!
早く覚悟を決めた方がいいわ!
●茜
ぐぅ……わざわざ応援しにきてくれたのは嬉しいけど……。
怖いものは怖いし……。
瑠璃花は……やっぱり、来ないよね……。
あんなに、ボロボロに書くくらい怒ってるんだもん……。
はぁ……心細いんですけどぉ……。
瑠璃花~……。
●プロデューサー
(瑠璃花を呼びに行く)
●茜
って、プロデューサー!?
どこ行くの!?
●和歌
大丈夫、プロデューサーさんは、瑠璃花を呼びに行っただけよ。
●ひなた
うん。プロデューサーなら、きっと連れてきてくれるよ……。
●茜
……プロデューサー。
ーー瑠璃花の家前
――コンコン
●瑠璃花
……どうぞ。
――ガチャ
ーー瑠璃花の部屋
●瑠璃花
人の部屋まで上がり込んで、なんの用?
ホームページの改装したいから、忙しいんだけど。
●琴音
ルリちゃん……。
どうして、現場に行かないの?
プロデューサーさんなんて、ルリちゃんを呼びに、
現場から戻ってきてくれたんだよ?
●瑠璃花
どうして?
行く必要がないからに決まってる。
●琴音
茜さん、待ってると思うよ。
ギリギリまで、ルリちゃんのこと。
●瑠璃花
だから、なに?
●琴音
ルリちゃんは、なんで茜さんが
バンジージャンプの条件を飲んだと思う?
ちゃんと考えた? ちゃんと聞いてあげた?
●瑠璃花
……別に聞かなくても分かる。
どうせ、怖かったから一緒に飛んでほしかったってところでしょ。
あぁ、それと今までの仕返しも含めてたのかも。
ーー選択肢1
●プロデューサー
本当にそう思っているの?
●瑠璃花
他に何があるの?
仕事がなくなるかもしれないってことくらい?
ーー選択肢2
●プロデューサー
それは違うよ。
●瑠璃花
じゃあ、なんなの?
●琴音
理由は茜さんから直接聞いた方がいいとは思うから言わないけど。
プロデューサーさんが言ったことは正しいよ。
茜ちゃんはね、もっと別の理由があって
ルリちゃんと一緒に飛ぼうとしたの。
●瑠璃花
…………。
●琴音
それに……『小悪魔天使』さん。
その人が、茜ちゃんだって気がついてた?
●瑠璃花
え……!?
●琴音
やっぱり、気づいてなかったんだね。
なんて……私も、彩さんとプロデューサーに言われるまで、
気がつかなかったんだけど。
……多分、盛大にグチった記事も読んだはず。
その上で、茜さんはルリちゃんを擁護してくれたんだよ?
私は茜さんじゃないからわからないけれど……。
なんで、そんなこと……したんだろうね?
●瑠璃花
…………。
●琴音
もし、まだ行く気になれないなら……。
幼なじみの一生のお願い使うから。
行ってあげて……。
●瑠璃花
…………。
バカじゃないの?
なんで、こんなことに一生のお願い使うの?
もっと、違う時に使えばいいのに。
はぁ……本当に……。
いちいち、あっちこっちに行かないといけないリアルって面倒。
●琴音
ルリちゃん……!
●瑠璃花
理由を聞かなかったのは、こっちの落ち度だから。
それに、幼なじみの一生のお願いだから。
プロデューサー……。
現場に案内して。
想世(アンダー)サイド:第15章「2人の距離」第6話「相する想い」
ーー番組ロケ地
●和歌
3人ともこっち! もう本番直前よ!
●琴音
和歌ちゃん、時間稼ぎありがとう。
って、ひなたちゃんは?
●和歌
瑠璃花の代わりで飛ぶって代役をかって出たの。
でも、まだ飛んでないから、間に合うと思うわ。
●瑠璃花
……いた。
●ひなた
あっ!! 瑠璃花ちゃん!!
●茜
え……は……瑠璃花?
な、なんで? なんでいるの?
●瑠璃花
なんでって……。
やっぱりバカなの?
茜が勝手にバンジージャンプの条件飲んだんでしょ?
自分でやったことも忘れたの?
●茜
そ、そーじゃなくて!
絶対に来ないと思ったんだもん!
●瑠璃花
……そう。
来るつもりなんてなかった。
でも、聞きたいことがあったから。
それに、コトちゃんに一生のお願い使われたし。
●茜
聞きたいこと?
なに?
●瑠璃花
どうして、条件を勝手に飲んだの?
●茜
…………。
●瑠璃花
どうして……。どうして、ブログのコメント欄に
ハンドルネーム使って書き込みしてたの?
●茜
なっ!? ちょ、はぁ!?
なんでバレてるの!?
●瑠璃花
逆に、なんでバレないと思ってたの?
●茜
う、ぐ……。
●瑠璃花
ほら、時間ないんだから……。
早く答えて。
●茜
どっちも特別な話じゃないわよ。
アカネ、瑠璃花のファンなの。
●瑠璃花
……………………は?
●茜
『天使』って呼ばれるネットアイドルがいるって聞いて、
ネットで瑠璃花を見つけた時。
アカネってば、不覚にも見惚れちゃったの……。
その時からずっとファンで……。
だから、同じ学園にいるって知った時は、本当に嬉しかった。
そりゃ、打算はあったわよ。
前の学プロ追い出されて、後がなかったってのもある。
でも、憧れの人と一緒にアイドルやれるかもって思ったら……。
なにがなんでも見つけ出したくなったの。
それで、瑠璃花と出会って……学プロにも入れた。
そしたら、トントン拍子で公認ユニットになっちゃって……。
なんか、今まで上手くいってなかったから夢みたいでさ。
そしたら、欲が出ちゃったの。
●瑠璃花
欲?
●茜
瑠璃花の隣に並んでみたいって。
それで、同じ目線でアイドルやってみたいって。
それでさ、瑠璃花から見た世界が、どういうものかわかったらね。
今度は私が見た世界を教えたかったの。
それで、本当のユニットになれたらな~、なんて思ってたんだ。
●瑠璃花
…………。
●茜
面倒?
●瑠璃花
面倒。
あと、想像以上に恥ずかしい人間なんだって分かった。
●茜
そ……そっちが聞いてきたんでしょ!
アカネは優しいから、正直に答えてあげたんじゃない!
●瑠璃花
……正直に、か。
●茜
何?
●瑠璃花
茜はさ……顔はいいし、
身長以外のプロポーションも抜群、声も可愛い。
仕事の時はすぐ笑顔になれるし、気遣いができる。
……わたしも茜に憧れてたかも。
だから、ネットの世界で満足してるわたしと一緒に
居ちゃダメだって思ってた。
けど、そんな茜がわたしと同じ目線でいたいって言うなら……。
ちょっとくらい、つき合ってあげてもいいよ。
●茜
あっそ……。
じゃ、ちょっとバンジージャンプつき合ってよ。
●瑠璃花
いいけど……。
わたしも高いところ苦手。
●茜
……マジで?
●瑠璃花
……マジで。
想世(アンダー)サイド:第15章「2人の距離」第7話「『プリティ→プリンセス』」
ーー番組ロケ地
●茜
…………。
●瑠璃花
…………。
●茜
生きてる?
●瑠璃花
ここが天国じゃないなら。
●茜
どうだった? 最高だったでしょ?
アカネ、こういう世界ばっかり見てるの。
●瑠璃花
最高? 最低の間違いじゃないの?
天地が逆転する感覚なんて、二度とゴメン。
●茜
まぁ、それは同意するけど……。
というか、イメージとか大丈夫?
結構な悲鳴あげてたし……涙出てるし……。
ネットで色々言われるんじゃないの?
●瑠璃花
熱心に擁護してくれそうな人がいるから。
色々言われたって気にしない。
●茜
ふーん、あっそ……。
●瑠璃花
そういう茜だって、涙出てるけど?
●茜
アカネは泣いてもいいの。怖かったよぉ~ってポーズ取れば、
ファンのみんなはイチコロなんだから。
●瑠璃花
ふーん、あっそ……。
●茜
……っていうか、いつ降ろしてくれんの?
●瑠璃花
さぁ?
ーーカフェ
●琴音
あ……この前のバンジージャンプの映像公開されてるよ。
『堕ちた天使』だって。
●ひなた
あはは、そのまんまだよね。バンジーで高い所から、
下に堕ちた『天使』って呼ばれるアイドル。
●和歌
泣き叫んでたし……。無表情でクールなイメージが、
地に堕ちたって意味もあるじゃないの?
●琴音
う~ん……大体の人は、そういう感じで言ってるね。
でも――。
●和歌
中には、なんだか楽しそうだったよねって意見も多いみたいね。
●ひなた
ん、やっぱりね。
あたしも、そう思ってたもん。
●和歌
それは、あの場に居たみんなが思ってたんじゃないかしら?
●プロデューサー
そうかもしれない。
●ひなた
そう言えば、あの2人って……。
次、どこにロケに行くって言ってたっけ?
●和歌
えーと……たしか――。
●茜
アマゾンよ。
●瑠璃花
頭悪すぎる……。
伝説の生物を探しに行くってなに……?
●茜
アカネもそう思うけど……。
スカイダイビングとどっちがいいかって聞かれたらねぇ……。
●瑠璃花
まぁ、アマゾンに行くことを選ぶ。
本当、高い所は勘弁。
●茜
高度数千メートルから落ちるくらいなら、
ピラニア釣ってたほうがマシよね~。
●琴音
あははは……。
●和歌
ピラニアを釣るアイドルって……いったい……。
●琴音
あははは……。
●瑠璃花
はぁ……天使って言うけど。
茜の持ってくる仕事は、天使のやることじゃない。
●茜
じゃー、瑠璃花が企画を立ててよ~。
もちろん面白いヤツね~。
●瑠璃花
……楽しいプログラミング教室。
●茜
ダメ。
●瑠璃花
誰でもできる、ホトショ美容術……。
●茜
それ、アイドルのやることじゃないでしょ。
●瑠璃花
……山で畑でも作ってたら?
●茜
…………。
●瑠璃花
……忘れて。アイドルと何も関係なかった……。
●茜
それ、イイっ!
●瑠璃花
えっ!?
●茜
それサイコー!
瑠璃花もやっと分かってきたじゃん!
山で畑作りか~。
アカネ、農家でちょっと詳しいよ!
ねぇねぇ! どこ!? どこからやる?
●瑠璃花
や、やだ……やりたくない。
●茜
そんなこと言わないでよ!
瑠璃花提案の企画なんて、初めてなんだから~!
●瑠璃花
く、口が滑っただけだから!
やりたいなんて思ってないから!
●プロデューサー
やろう。
●瑠璃花
そ、そんなっ!?
●茜
やったー!
●瑠璃花
そんなのダメ! ヤダ!
解散する! 解散~!
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