【あおガルシナリオ集】現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」
2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。
この記事では、現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」を紹介します。
目次 |
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現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第1話「歩いてきた道のり」 |
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第2話「凛星と帝王」 |
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第3話「私たち、生まれは違えども」 |
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第4話「銀河の卒園式」 |
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第5話「卒業したいキミたちへ」 |
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第1話「歩いてきた道のり」
ーープロダクション室
●ひなた
……ねぇ、プロデューサー。
あたし、自分でも信じられないんだけど……。
●プロデューサー
うん。
●ひなた
初戦で負けちゃって、でも敗者復活で
もう一度チャンスをもらって……。
●プロデューサー
うん。
●ひなた
それからも、対戦相手はみんな強くて。
ギリギリの戦いばっかりで、だけどなんとか勝って……。
●プロデューサー
うん。
●ひなた
次、決勝戦? これで勝ったら、
あたしたち、スタフェスにいけるの?
●プロデューサー
そうだよ。
●ひなた
っ……! す、すごい、あたしたち――!!
●萌
ついに、ここまで来たんですねー!!
●ひなた
わっ! も、萌ちゃん!?
それ、あたしのセリフ……。
●萌
いやー、ごめんなさい!
自分のことのように嬉しくてつい!
スタフェスなんて、こんな弱小プロダクションからしたら、
夢のまた夢の夢の夢の夢の夢の夢の夢ですからね!
●愛美
言い過ぎじゃないかしら?
……気持ちは分かるけど。
●寧々
い、一度負けたけど、また甦った……。
まるで、ゾンビみたいに……。
●くるみ
ふぇ? いまのくるみたち、ゾンビですか?
略してゾンドル、です?
●悠
ゾンドル! なんかカッコイイ!
自分、ゾンドルっすから……とか言ってみたい!
●麻里紗
変な略し方しないの。
……でも、妙に語呂がいいわね。
●麗華
盛り上がっているところ悪いけれど、
まだ全然、スタフェスまでは遠いわよ。
なんせ、決勝の相手はあの『ヴァルキュリア』。
これまでの試合が辛勝だったと考えると、かなり厳しい戦いね。
●琴音
そう、ですよね……。
一度惨敗していますし、気合いだけで勝てる相手じゃないです。
●セリア
ここがまさしく、あちきたちの天王山でありんす!
●佳奈恵
アンタ、それいつも言ってるよね?
●ひなた
……ねぇ、プロデューサー、決勝も勝てるかな?
あたし、その、うまく言えないんだけど……その……。
●プロデューサー
どうしたの?
●ひなた
うーん……やっぱり、うまく言えないからやめとくね。
まだちゃんと、自分でも分かってないのかも。
●茜
何よそれ。まったく、アタシたちの大将はマイペースね。
だけど、それがいいのよね。
アカネはこれまで、せかせか生きすぎたのよね、きっと……。
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第2話「凛星と帝王」
ーープロダクション室
●輝音
邪魔するぞ。
●和歌
……えっ?
●響香
やっほ~。みんな元気してた~?
●愛美
『ヴァルキュリア』!? きゅ、急に何!?
●栞歩
突然すみません……。
カノンがどうしてもって、きかなくて……。
●律
…………。
●アリス
し、失礼しますわ~……。
●希
雁首揃えて何の用?
偵察にでも来たわけ?
●輝音
偵察? なぜそんなことをするのだ?
普通にやれば、私たちが負ける要素はないだろう。
●希
はぁ!? ケンカ売ってんの!?
いまこの場で決着つけてもいいのよ!
●美雪
そうですわよ! 希が買うと言っているのですから、買います!
おいくらですの!? 一括払いでお願いしますわ!
●理子
……美雪、それは違うぞ。
●輝音
そう警戒するな。
私たちは、ただ――。
●ひなた
負けない!
●輝音
……ん?
●ひなた
今度は……負けないから……!
絶対に、決勝で、借りを返すから……!
●輝音
…………そうか。
●麗華
ひ、ひなた? あなた、急にどうしたの?
●彩
どうって、この前負けたからリベンジってことでしょ?
別に、普通のことじゃ……。
●麗華
そ、そうなんだけど……。
でも、ひなたが自分からそんなこと言うなんて……。
●栞歩
無用な心配だったみたいね。
●輝音
そのようだ。まさかこの私が見誤るとはな。
●アリス
さっきから、なんの話ですの?
●輝音
よし、帰るぞ。用は済んだ。
●希
はぁ!? いま来たばっかりじゃない!
●アリス
えっと、キョーカさん、これはどういう……。
●響香
言葉通りの意味よ。
もう目的は果たしたみたい。
●アリス
???
●律
分かってないの、アリスだけだから。
●ひなた
あたしも全然、分からないんだけど……。
●輝音
櫻花ひなた。
●ひなた
あ、うん。何?
●輝音
すまなかったな。
●ひなた
へ? 何が?
●輝音
私が見誤っていたことを、だ。
これ以上はライバルへの助言になってしまうから、
言えないが……。
いまから決勝が非常に楽しみだ。
正々堂々、勝負しようじゃないか。
●ひなた
え、あ、う。……こちらこそ?
●栞歩
今のあなたを見たら、すばるもきっと喜ぶわ。
目をハートマークにして飛びついてくるかも。
●愛美
ちょっと言っている意味が……。
櫻花すばるってそんなキャラじゃないでしょ。
●栞歩
あら、そう? 私の知っているすばるは、
とっても妹想いで、理想のお姉ちゃんって感じよ。
●愛美
それ、絶対ウソでしょ……。
●佳奈恵
アタシも大概自虐的だけど、
櫻花すばるよりは、いいお姉ちゃんしてる自信あるわ……。
●栞歩
さて、どうかしらね。
●輝音
とにかく、邪魔したな。
決勝で会おう。
●ひなた
……本当に行っちゃった。
なんだったんだろう?
●麗華
すごいわ、ひなた。
●ひなた
え、え?
●麗華
気づいてない? あの輝音が、あなたに謝ったのよ。
そして、ライバルだと、楽しみだと。
わたしでさえ、そんなこと言われたことないわ。
●ひなた
う、うん…‥? ありがとう……。
●麗華
(まだ、ひなたは無自覚。
だけど、意識するのも時間の問題ね)
(この子が……ひなたが初めて、自分の意志で勝ちたいと言った。
それはすなわち……)
さ、決勝に向けてレッスンを再開しましょう。
もう、立ち止まっている時間が惜しいわ。
……とはいえ、このタイミングだと、
必ずしも詰め込むのが最善とは限らない。
まずはユニットごとに時間をとって、
レッスンするなり、身体を休めるなりするのがいいと思うわ。
どうかしら、プロデューサー?
●プロデューサー
いいと思う。
●萌
では、そういうことで、明日と明後日いっぱいは
ユニットごとの自由時間とします。
●萌
それ以降のことは、プロデューサーさんと話して決めておきます。
みなさん、よろしくお願いしますね。
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第3話「私たち、生まれは違えども」
ーー学食
●千尋
はい、プロデューサーさん、萌ちゃん。
おでんが煮えたよ~。
●プロデューサー
おでん?
●萌
いい匂いがすると思ったら……。
レッスンはどうしたんですか?
●ひなた
しないよ。
●萌
は、はぁ……。自由にとは言いましたが、
本当に自由ですね……。
●愛美
やるべきことはやったからね。
人事を尽くして天命を待つ、よ。
●琴音
私たち、大切なイベントの前とか、
記念日には、おでんを食べるようにしてるんです。
●萌
なぜに?
●ひなた
知らない!
●萌
は?
●和歌
私とひなたは知りません。大事な日には、
いつもわけも分からず、おでんを食べされてるんです。
●萌
何ですかその儀式……。
●和歌
だっていくら聞いても教えてくれないんですもん!
これは『ラブ・ビューティー』の秘密だって!
●千尋
前にも話したけどぉ、ひなたちゃんと和歌ちゃんだけ、
ふたりの思い出があってずるいじゃない?
だから、このおでんはわたしたち3人だけの秘密よ~。
プロデューサーさんだって知らないんだからぁ。
●琴音
と、いうわけなんです。
ごめんなさい……。
●和歌
とはいっても、問答無用に、ブクブクになった高野豆腐とか、
とろろ昆布とか、食べさせられる身にもなってよね……。
●萌
なんですかその謎の具……。
おしいんですか?
●和歌
まあ……悪くはなかったけど。
●ひなた
あ、和歌! 干芋が煮えたみたいだよ!
●和歌
だから、どうしてそんな汁を吸う具材ばっかり!
というか、甘いものは入れないで!
悪いけど、それ食べたら
体調崩してレッスンに影響がありそうだから……。
●ひなた
あたしが食べさせてあげるね!
はい、あ~ん……。
●和歌
あ~ん!!!!
ふふ……ふふふ……! ひなたったらもうッ!
●萌
色々謎ですが、2人とも
幸せそうなので良しとしましょう。
●愛美
ホント、決勝直前だってのに、全然緊張感ないわね。
ま、それが狙いなんだけど。
●千尋
おいしものを食べながら、楽しくお喋り♪
わたしはこの時間が、一番幸せだよ~。
●愛美
そこは嘘でも、「ライブをしてる時間の次に~」とか
言っておきなさいよ。
●千尋
自分の胃袋に嘘はつけないの。うふふ~♪
●愛美
千尋が食事なら、琴音は勉強してるときが一番幸せ?
●琴音
ち、違いますよー! そんなわけないですー!
あの、この際だから言いますけど、
私、別に勉強が好きなわけじゃないですからね!
●愛美
じょ、冗談よ……。
そんなに怒らないで……。
●琴音
あ、でも、人に教えるのは好きです。
将来は、学校の先生とかも悪くないかなぁって思います。
●愛美
だから、そこは嘘でもアイドルって言っておきなさいよ!
●萌
というか、琴音さんが先生……。
楓李さんが聞いたら、琴音はんハウスの悪夢が蘇りそうです……。
●琴音
もちろん、アイドルになれるならなりたいですよ?
でも、ほら……ね?
●愛美
何よ、煮え切らないわね。なりたい、じゃなくてなるのよ。
私は、それ以外考えてないわ。
●千尋
ストイックだね、愛美ちゃんは~。
●ひなた
あっ、お喋りしてる間に、
具材が汁を吸って大変なことに!
琴音ちゃんは煮えきらなかったけど、
おでんはすっかり煮えきったね!
●愛美
言ってる場合!? ど、どうすんのよこれ……。
●千尋
あら大変~。
風船みたいに膨れ上がってるね~。
●和歌
汁を吸うものばかり入れるから……。
もう諦めて、新しい具材を……。
●ひなた
早く食べないと!
はい和歌、あ~ん!
●和歌
あ~ん!!!!
●愛美
もしかしてひなた、自分が食べたくないからって、和歌に……。
●琴音
全然緊張感ないけど……いいのかなぁ?
いい……んですよね?
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第4話「銀河の卒園式」
ーーレッスン場
●くるみ
……とうとう、お別れのときが、やってきました。
嬉しかったこと、楽しかったことが、たくさんありましたね。
春に行った……。
●くるみ・悠・寧々・晴海
ピクニック!
●悠
お弁当を落としてしまった自分に、
みんながおかずを、少しずつ分けてくれました。
●くるみ
夏にやった……。
●くるみ・悠・寧々・晴海
肝試し!
●寧々
ほ、本物のゾンビが出ればいいなと
ひ、1人、朝まで待っていました……。
●プロデューサー
何これ?
●麻里紗
卒園式、らしいわよ……。
ほら、私たちって、銀河幼稚園って呼ばれてるじゃない?
予選に乗り切るには、変わらなきゃって
悠とくるみちゃんが言い出したの。
●萌
別に、レッスンをしてろとは言いませんが、
これ、本当に必要なんですか?
●麻里紗
……さあ。
でも、本人たちは本気だから……。
●くるみ
では、卒園生、代表あいさつです!
●晴海
麻里紗さん。
●麻里紗
あ、はい。
●晴海
これまで、ありがとうございました。
今日、私たちは、麻里紗さんから巣立ちます。
これ、麻里紗さんに……。
私たちと違って、この子にはまだ、麻里紗さんが必要ですから。
●麻里紗
ひっ……! あ、蟻!?
●晴海
蟻じゃありません。
くるみちゃんと、悠ちゃんと、寧々ちゃんです。
●悠
え、どういうことですか?
自分、蟻だったんですか?
●くるみ
違うです! くるみは蟻じゃないです!
大型哺乳類舐めんなよっ、です!
●寧々
あれは……晴海さんのペット。
私たちの、名前をつけて飼ってる……。
●晴海
後のことは、よろしくお願いしますね。
●麻里紗
よ、よろしくって言われても……。
私はどうすれば……。
●悠
麻里紗先生、ありがとうございました!
●くるみ
ぼくたち、わたしたちは、
これから、立派な一年生になるです!
●萌
まとめに入りましたね……。
●麻里紗
ちょ、ちょっとみんな!
だから私、これをどうすれば……!?
●晴海
最後に、みんなで、お別れの歌を、歌いましょう……。
●晴海・くるみ・悠・寧々
「DF3 ~遥かなる旅~」
現世(エイドス)サイド:第24章「未来に向かって」第5話「卒業したいキミたちへ」
ーーレッスン場
●麻里紗
ダメです。
卒園させません。
●寧々
あ……はい。すみません。
●麻里紗
先生の話を聞かず、一方的に押し付けるのはよくないわよ。
先生、どうすればいいか困ってしまったもの。
●晴海
そう、ですよね……。
ちゃんと、世話の仕方を説明してからでないと……。
●麻里紗
そういう問題じゃありません。
……はぁ、もう、どうして卒園にこだわるのよ。
●悠
だって、もう銀河幼稚園って言われたくないです。
自分たちも一人前だって、証明したいです。
●麻里紗
気持ちは分かるわ。
でも、焦らなくていいじゃない。
無理やり卒園式をしても、それは形式だけのものよ。
本当の卒園は、自分に納得ができてからじゃない?
ステージの上で、勢い余って立ち位置を通り過ぎるとか。
●悠
うぅ……自分のことですか?
●麻里紗
歌詞を忘れて涙目になるとか。
●くるみ
は、はい~……。
●麻里紗
緊張しすぎて、頭真っ白になるとか。
●寧々
…………。
●麻里紗
そんなみんなを気にしすぎて、
自分のステージができなくなるとか。
●晴海
ごめんなさい……。
●麻里紗
そういうのがなくなって、納得のできる自分になったら、
そのときは改めて卒園式をしましょう。
だからそれまでは、銀河幼稚園でいいじゃない。
……私も、みんなと別れる気がして、とても寂しいわ。
●晴海
麻里紗さん……。
●くるみ
ご、ごめんなさいです!
くるみたちが間違ってたです!
●悠
自分も、別れるつもりはなかったです!
卒園して、麻里紗さんと横に並び立ちたかったんです!
●麻里紗
私たちを幼稚園だって言う人がいるなら、
ステージで違うって証明しましょう。
●くるみ
は、はいです!
●寧々
ま、麻里紗さん! 私……私……!
●麻里紗
はいはい、寧々は泣き虫なのを直さないとね。
そして晴海は、そんなみんなを
引っ張っていってね。
これからも、ずっと……。
●晴海
……もちろんです。
私は一度、みんなと離れて気づきました。
私は、みんなと一緒じゃなきゃダメなんだって。
だから、卒園しようが、なんだろうが、
銀河歌劇団はずっと続いていくんです。
●寧々
ぎ、銀河歌劇団は、永遠に不滅……!
●麻里紗
そうね、もし本当にそうだったら、とても素敵ね。
みんな、ずっとずっと、一緒よ……!
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