【あおガルシナリオ集】メモリアル「黒瀬 麗華」編
2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。
この記事では、メモリアル「黒瀬 麗華」編を紹介します。
目次 |
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SSR:クイーンオブノーマル1 |
SSR:クイーンオブノーマル2 |
SSR:クイーンオブノーマル3 |
SSR:クイーンオブノーマル4 |
SSR:月下の想い1 |
SSR:月下の想い2 |
SR:旋律の中で1 |
SR:旋律の中で2 |
SSR:クイーンオブノーマル1
ーーステージ裏
●麗華
…………ふぅ。
あ、プロデューサー……。
ライブバトル、勝ったわ……。
●プロデューサー
嬉しそうじゃないね。
●麗華
……あれを見ていると、なんだか素直に喜べなくて。
●対戦相手
っ、く……うぅうっ……!
●麗華
勝負には勝者と敗者が付き物だとは理解しているわ。
……そのつもりだったけど、
わたしの目から見てもあの子は上手だった。
一言声をかけたかったのだけど、
今のわたしがどんな言葉をかけても彼女にはきっと届かない。
……負けたからと言って、全てが駄目だったなんてことはありえない。
悪い所があれば、わたしが感心するほどにすばらしい点もある。
なのに、それをうまく伝えられない……。
負けた方にどのように敬意を払えばいいのかわからない……。
そんな自分の未熟さが恥ずかしくて、ほとほと呆れているところよ……。
●プロデューサー
……元気出して。
●麗華
……ありがとう。こうして気にしてくれるひとがいるのは、本当に嬉しいわね。
もちろん、誰でもいいわけではなくて、プロデューサーだからいいのよ。
ここまで苦楽をともにしてきたのだから。
……言葉の重みが違うわ。
SSR:クイーンオブノーマル2
ーー学園内広場
●麗華
プロデューサー、少し時間いいかしら?
……この前のライブバトルの後、負けた方に
声をかけたかったのにかけられなかったこと……。
わたしなりに、色々考えてみたの。
でも、どれだけ考えても答えが出なくて……
優しい言葉をかけても、きっと相手には届かない。
それどころか、
傷ついている人を、更に傷つけてしまうかもしれない。
……プロデューサー。
わたしは、どうすればいいと思う?
●プロデューサー
胸を張って。
●麗華
……胸を張る、か。
……そうね。
自分より強い相手が、申し訳なさそうに縮こまっていたら、
負けた自分がみじめに思えるだけよね。
どんな時も胸を張る。
それが、勝者の義務。
ありがとうプロデューサー。
これからは、もう迷わないわ。
SSR:クイーンオブノーマル3
ーーステージ裏
●麗華
…………ふぅ。
プロデューサー、ライブバトル、また勝てたわ。
今回は、少し危なかったけどね。
●対戦相手
あ、あのっ!
●麗華
あなた、相手ユニットの……。
●対戦相手
麗華さんのライブパフォーマンス、素敵でした。
よかったら、握手してください!
●麗華
……わたしと?
……ええ、もちろんよ。喜んで!
●対戦相手
あ、あのっ! ありがとうございます!
それでは、失礼します!
●麗華
ふふ、プロデューサーの言った通り。
勝利した後、驕らず調子の乗らず、
ただ前を向いて凛と胸を張る……。
勝者が先を見ていないと、負けた方も前を向くことは
できないものね。
……あの子のためにも、わたし、勝ち続けるわ。
●プロデューサー
一緒に頑張ろう。
●麗華
ええ。あなたがプロデュースしてくれる限り、負ける気なんてしないわ。
SSR:クイーンオブノーマル4
ーーアリーナ
ーー控室
●麗華
……今日のライブも盛況だったわ。
プロデューサーのおかげよ、ここまで勝ち続けられたのは。
あなたがわたしを支えてくれたから。
わたしひとりだったら、とっくに折れてたと思う。
でもわたしが勝った数だけ、負けたひとがいる。
そう考えると、余計に負けられなくなっちゃったわね。
……でも、いいわ。それが勝者の宿命だもの。
これからも、勝つわ。
負けたひとのため、わたしのため、プロデューサーのために。
プロデューサーも、ずっといてくれるんでしょ?
●プロデューサー
もちろん。
●麗華
……ありがとう。
その言葉だけで、わたしはどこまでだっていけるわ。
……ずっと見ていてね。
SSR:月下の想い1
ーー旅館
●麗華
お月見用のお団子作り、か。
私、あまりお菓子作りに慣れていないのよね。
普通の食事ならそれなりに作るけれど。
でも、和菓子は糖分も脂質も、洋菓子に比べたら低いから……
この機会に、作り慣れておきたいわね。
ふふっ。お菓子作りって意外と簡単みたいだし。
混ぜて、茹でるだけでしょう?
こうして……手のひらで丸めて……。
丸めて……。
……上手く、丸くならないわね。
大きさもなんだか不均等だし……。
いえ、茹でればきっとなんとかなるわ。
茹でれば……。
……さらに形が崩れたわね。
……大丈夫よ。どんな仕事でも妥協はしないわ。
材料もたっぷりあるから、練習すれば上達するはず。
こうして……こうやって……うん。
どうかしら。形を崩さずに茹でる方法も身についたわ。
なかなか上手く作れるようになったでしょう?
……そのおかげで、お団子は天井に届きそうな勢いだけど。
お味見どうぞ、プロデューサー。
●プロデューサー
ありがとう。
●麗華
どういたしまして。苦労して作ったのだから、
ちゃんと全部食べてくださいね……なんて。
SSR:月下の想い2
ーー旅館
●カメラマン
遅れてすみませーん!
●撮影スタッフ
それじゃ、撮影準備入ります!
●麗華
よろしくお願いいたします。
プロデューサー、みんなの着物のチェックお願いね。
その間にお団子とすすきの準備……。
撮影前に、廊下を綺麗にしておかないと。
雑巾で軽く拭いておきましょう。
さて、これで……あら?
ここに食べる用のお団子を置いていなかった?
……もしかして、もう、全部食べられちゃったのかしら?
●プロデューサー
そうみたい。
●麗華
私、まだ1つも食べていないのだけど……。
味見も、プロデューサーがおいしいっていうから
しなかったのに……もう。
手塩にかけて育てた娘が、どこぞの馬のボーンとも知れない男にとられてしまう……。
その気持ちが、少しわかった気がするわ。
せっかく綺麗に作れたのに。
せめて、少しくらい食べたかった……。
●プロデューサー
元気出して。
●麗華
……まあいいわ。
プロデューサーにはおいしいって言ってもらえたし。
お団子はまた作ればいい。
だけど今度は、2人で一緒に食べましょうね。
SR:旋律の中で1
ーー音楽室
――ポロロン ポロロン
●麗華
……あら、プロデューサー。
今日のレッスンはもう終わったわ。
帰る前に少しピアノを触りたくて、残っていただけ。
ピアノはいいわね。
触っているうちに、自分の中でズレた音程を調節することができるから。
アイドルにとって、リズム感は大切だもの。
よかったら、ちょっとだけ聞いてみてくれる?
――ポロロン ポロロン
――ポロロロ
●プロデューサー
上手だね。
●麗華
ふふ、ありがとう。
歌もダンスも、リズム感を磨いて頑張るわ。
SR:旋律の中で2
ーー廊下
●麗華
プロデューサー、相談したいことがあるのだけど
少しいいかしら?
実は最近、どれだけ歌やダンスの練習をしても、
自分の技術が向上している感覚が薄くて……。
気分の問題かと思って、ピアノの練習をしてみたりと
色々試してみたけれど……どうも、そういうことじゃないみたいで。
もちろん、ここが限界だなんて思っていないわ。
わたしたちはもっともっと、上を目指せるはずだもの。
そのためにも、まだまだレッスンを増やさないと……。
●プロデューサー
レッスン以外も大切。
●麗華
レッスン以外……。
たとえば体力とか、そういうこと?
……そうね。
ボイストレーニングのために体幹を鍛えたりもするし。
一見関係の無い行動が、求めた結果につながることも
めずらしくないわよね。
この機会に、色々なことに挑戦してみようかしら。
よかったら、プロデューサーもわたしと一緒に色々やってみない?
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