セガの超絶おとぎ話『リボハチ』レビュー。桃太郎もシンデレラもヤバすぎる!
このおとぎ話、ヤバすぎる! セガゲームスから1月22日に配信予定の『リボルバーズエイト』(リボハチ)のレビューをお届けします。(文:ATom)
セガ新作『リボハチ』レビュー! ゲームも世界観もぶっ飛んでる!?
『リボルバーズエイト』、略して『リボハチ』は、おとぎ話でおなじみの桃太郎や赤ずきんといった登場人物たちが活躍する、リアルタイムストラテジーゲームです。
とはいっても世界観やキャラクター設定などはオリジナルのおとぎ話とは一味違い、今風の要素を取り入れたパンクな感じになっています!
そんな本作をひと足先にプレイすることができたので、さっそくその魅力をレポートしていきましょう。
3分以内に相手のタワーを破壊せよ!
本作のバトルはいわゆるタワーディフェンス型で、制限時間内に対戦相手のフィールドにある3本のタワーをより多く破壊したプレイヤーが勝利となります。
プレイヤーは、時間によって徐々にたまっていくインクを消費して、8枚のカードで編成されたデッキのなかからユニットを召喚。フィールドに出現したユニットは、それぞれの能力や特徴にあわせたアクションを自動的に行います。
ただしいつでも好きなユニットを召喚できるわけではなく、まずはデッキのなかから手札として4枚がランダムで出現し、そのなかからコストぶんのインクを消費してユニットを召喚すると、次のカードが補充されるという仕組みです。
カードには「ヒーロー」、「ミニオン」、「建物」、「魔法」の4種類が存在。ヒーローはデッキに4枚まで入れることができ、スキルが使える戦術の要となるカードです。
そのうちの1枚をリーダーに指定でき、リーダーにしたヒーローはスペシャルスキルを使うことができます。
▼ノーマルスキルは、どのヒーローでも使える技です。30秒でたまるゲージを消費することで発動できます。発動可能な状態になると画面右下のヒーローのアイコンがカラーになるので、使用したいスキルを持つヒーローのアイコンをタップしましょう。なお、ゲージはヒーロー個別のものではなく、デッキに編成したヒーロー全員での共有となるので、一度使ったあとは30秒後にゲージがたまるまでどのヒーローもスキルは使用できません。どのヒーローのスキルをいつ使うか、タイミングの見極めが重要です。
▼スペシャルスキルは、リーダーのヒーローだけが使える超強力な技。ゲージは60秒でたまり、リーダーがフィールドにいて発動可能な状態になると画面左下のヒーローのアイコンがカラーになり、アイコンをタップすると発動できます。バトル中に1回しか使えないので、ここぞという場面を見極めて使いましょう。
ヒーローの行動パターンは、敵に接近して単体攻撃または範囲攻撃を行う、遠距離から敵を攻撃する、敵は無視して一直線にタワーを目指すといったさまざまな特徴があり、弱点を補うように組み合わせることも重要です。
ミニオンはスキルを使えませんが、コストが少なめで召喚しやすいカード。相性次第では低コストでヒーローを倒すこともできます。
例えば、単体攻撃しかできないヒーローに対しては、集団のミニオンが有利に! さまざまなカードとの組み合わせ次第で、戦術の幅を広げることができます。
なお、ヒーローやミニオンのなかには空を飛んで空中から攻撃できるユニットもいます。
地上での近距離攻撃しかできない相手には圧倒的に有利ですが、基本的に打たれ弱く遠距離攻撃ができるユニットやタワーの攻撃を受けるとすぐにやられてしまうので、使いどころが重要になります。
建物は召喚した場所から動くことはできませんが、一定間隔でHPを消費しながら敵を迎撃したりミニオンを生成したりできるカード。防衛したいときにうまく配置することで、戦況を有利にすることができます。
魔法はフィールドのどこにでも使用可能で、使った場所を中心にダメージを与えるなどの効果を及ぼすカードです。敵の妨害を受けずにすぐ発動できるので、防衛や攻撃補助など状況に応じてうまく利用していきましょう。
攻撃重視のデッキで一気に攻めるか、防衛重視のデッキでじっくりと守りながら反撃のスキをうかがうか……自分の戦術に合わせて、デッキに入れるカードをあれこれと考えるのが楽しいですね。
手札になる4枚のカードはランダムなので、使いたいカードがこないこともままありますが、それに応じて臨機応変に戦術を考えていくのも腕の見せどころ。
ルールはシンプルながらも、コスト管理やカードの組み合わせ、スキルを使うタイミングなど、奥深いバトルを楽しむことができます。
型破りな世界観&ヒーローが大暴れ!
本作の大きな魅力は、やはりぶっ飛んだ世界観とおバカ……いや、個性豊かなヒーローたちです。
ゲームの舞台となるイマーゴは、すべての物語が集まる世界で、そこにはおとぎ話の登場人物たちがそれぞれのお話の国に暮らしています。
おとぎ話の世界とはいっても、普通にスマホを使っていたり、バイクやロボットが登場したり、ホストクラブがあったりと、登場人物だけでなく時代も飛び越えた感じになっています(笑)。
ヒーローたちの暮らすイマーゴでは百年に一度、物語の登場人物たちの戦いが行われ、その戦いで勝ち抜いた者は、自分の「お話」の注目度が上がるうえに、展開も結末も思いのままになります。
いつもは実力伯仲の名勝負が繰り広げられますが、今回の戦いは様子が違いました。圧倒的な強さを示し、並み居るヒーローたちをあっという間に蹴散らして優勝したピーターパン。そしてイマーゴのかなりの面積が彼の国「ネバーランド」に組み込まれてしまいます。
ところがピーターパンは「国とかいうのはよくわからないし、もうここには来ません」と言い残して空のかなたへ消えていきます。とはいってもネバーランドはそのまま残り、入口には「みんなが笑顔で暮らす国」と書かれた大きな看板が作られました。
この「みんなが笑顔で暮らす国」というのがやっかいな代物で、ネバーランドでのバイクの運転は笑顔でニコニコ、安全第一、最高制限速度は20kmとか、スマホで撮影した写真は自分の笑顔以外は自動的に魔法のモザイクが入るとか、はだかで外を歩かないとか……って、これは当たり前か(笑)。
とにかく、イマーゴで自由に暮らすヒーローたちにとってはちょっと息苦しいところだったのです。ただ、ピーターパンはすでにイマーゴから去り、次の戦いには参加しないようなのでそれまでガマンすれば、と誰もが思っていましたが、ピーターパンが帰ってくるという噂が流れ始め……。
という感じでメインストーリーが始まります。ピーターパンはつかみどころのないキャラクターで、何を考えているのかわからない不気味なところがあります。
ピーターパンは本当に帰ってくるのか、そしてヒーローたちと再び戦うことになるのか……どんな展開が待ち受けているのか、とても気になりますね。
本作で活躍するのは、おとぎ話をモチーフにしながらも今風にアレンジされたヒーローたちです。どのヒーローもおとぎ話のイメージをくつがえすパンクな設定で、その言動は思わず吹き出してしまうようなものばかり。序盤に登場するヒーローを紹介しましょう。
桃太郎(声優:武内駿輔)
かつて鬼ヶ島に巣食う鬼を倒した英雄。しかし、その後も鬼の残党との戦いは続き、盟友であるイヌ・サル・キジを失ってしまいます。
友の仇である酒呑童子を討ちはたすため、桃太郎は今も戦い続けています。主人公的な立場の正統派ヒーローと思いきや、物語を進めていくといろいろと意外な一面が見られたりします。
金太郎(声優:赤羽根健治)
運動も勉強も、何をしてもすぐトップ。人生すべてイージーモードでつまらない……そんな金太郎は新たな世界へと飛び込みます。
それは、なんとホストクラブ!
しかし、連日シャンパンタワーの嵐で、この世界でも軽々とトップへと上り詰めてしまうのでした。一晩で一年分の稼ぎを使ったという豪快すぎる逸話も。
外見的にも性格的にも、原作の「金太郎」とは一番イメージがかけ離れている気がします(笑)。
浦島太郎(声優:岸尾だいすけ)
助けた亀に連れられて竜宮城へ……。亀の主である乙姫に歓待を受ける浦島ですが、土産にと渡された玉手箱から出てきた煙で、老人へと姿を変えられてしまいます。
心は10代の若者のままである浦島は、落ち着きのないジジイと化したのでした。
外見は老人なのに口調は若者言葉というミスマッチがおもしろいですね。おかしな決闘を始めようとする桃太郎と金太郎を仲裁する常識的な一面も。
赤ずきん(声優:佳村はるか)
SNSが大好きでおしゃれに敏感なイマドキ女子。日々SNS映えする写真や出来事を探し回って生きています。
バズることに何よりも重きを置いていて、それをかぎつける力は相当なもののようです。森で出会ったオオカミとツーショット写真を撮るなど、押しの強さも持っています。
シンデレラ(声優:三上枝織)
バイクをこよなく愛するイロモノアイドル。プロデューサーであるカボチャの魔女に才能を見出され、特技のバイクを切り口として売り出し中。
バイク以外のセールスポイントは模索中のようです。仕事の契約はなぜか日雇いで、毎日24時更新。その前に帰らないと、怒られてタダでは済まないそうです(笑)。
はだかの王様(声優:稲田徹)
民のことを思い、国のことを大事にする、とても頭の回転が速い名君。しかしその明晰な頭脳を駆使して、国民に自らの肉体美を見せつけるための策を練るなど、困った一面も持っています。
はだかであることを逆手に取ったおもしろいキャラ設定になっていますね。
頭脳明晰とのことですが、作中では脳筋としか思えない言動ばかり(笑)。今後の巻き返しに期待したいところです。
クララ(声優:加隅亜衣)
科学の力で財界を牛耳るゼーゼマン家の娘。足が不自由なため車いすで生活していましたが、ゼーゼマン家の技術力と財力を結集し、自らの手足となって動く可変型の車椅子を完成させました。
ピーターパンに敗れてからまっとうな食材が手に入らず、食事の質が落ちているのが不満な様子。ちょっと高飛車で、したたかな面も持つお嬢さまといった感じです。自力で立つ姿を見られるのでしょうか。
このほかにも、赤いくつ、アラジン、シンドバッド、指輪の魔神、マッチ売りの少女、白雪姫、眠り姫、孫悟空などといったヒーローが登場。作品の枠を超えてさまざまなヒーローたちがやりとりするのも見どころです。
これまでのリアルタイムストラテジーゲームとは一味違う、キャラクター×戦略バトルが楽しめる『リボハチ』。童話でおなじみのキャラクターがどんな変貌をとげているのか、そしてどんなバトルを繰り広げるのか、気になる人はぜひ遊んでみてください!
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