郵便屋モチーフの良作『From_.』レビュー。青と黒のドット絵、ピアノによる音楽は芸術だ!
郵便屋さんになって手紙を届けるゲーム『From_.(フロム)』のレビューをお届けします。(文:ニュー侍)
想いを届ける、ある郵便屋さんの物語
現在はスマホのメールやトークアプリでのコミュニケーションが多いですが、そういった技術がなかった頃は手紙によるやりとりが中心でした。
手紙は書いてから届くまで時間がかかるので、たった一通の手紙でもたくさんの想いを込めて書いていた方も多いでしょう。
さて、本作ですが人から人へ手紙(想い)を届けるゲームです。想いを込めてゲームを皆様にご紹介します。
美しい水に囲まれた世界で想いを届けよう。
本作の主人公は水に囲まれた世界「水の国」の郵便屋さん。人から人へと手紙を届けるのが仕事です。今日も手紙を人へと届けるお仕事が始まります。
ゲームの遊び方は気になるところをタップするだけという簡単操作。何かチェックできるところは「!」が出るのでわかりやすいです。
絵画をチェックしてみると「デンシャ」に関するものでした。それでは外へ出てみましょう。
家の周りには何もありません。水の国では家が水で囲まれています。他の家へと移動する方法はボートで移動。
ゆっくりと移動するので手紙を届けるのに時間が少しかかりますが、その間がいいのです。想いを届けているということを意識できます。
ただ、目的地への移動が面倒だなと感じる方もいるかもしれません。そんな方のために自動移動できる機能が用意されています。
画面左上にあるコンパスをタップし、行きたい場所をタップするだけなのでストレスフリーですよ!
※この機能は郵便屋さんの家にある「コンパス」を手に入れることで利用できます。ゲームを始めてすぐに入手可能です。
手紙を届けてみると……。中の文章を確認できるということはありません。郵便屋さんの仕事は手紙を届けるだけなのです。
何度も手紙のやりとりをしていくと物語が進みます。手紙の内容はわからなくとも、何となく伝わってきますよね。その想いはどうなるのでしょうか。
また、水の国には廃屋があり何かを語る謎の男がいます。その話は何か切ない……。手紙を届けるのがお仕事ですが、彼の話にも耳を傾けてみてください。
本作をプレイしていてどこへ行けばいいのかわからなくなった場合は、画面右上にあるメニューボタン(鞄のアイコン)をタップしてください。
すると今すべきことをガイドしてくれます。少しずつプレイしても大丈夫です。
郵便屋さんは手紙を届けるのですが、それは依頼人の想いです。その想いを届け、物語の見届けてみてください。
青と黒のピクセルアート、ピアノによる音楽は芸術だ!
ただ手紙を届けるだけのゲームですが、プレイして本作の世界観に魅了されてしまいました。水の国は青と黒のピクセルアートでつくられていますが、家一軒、人、そしてボートの動きが生きていました。
それらの要素をさらに引き出したのがピアノによる音楽。ずっと聞いていたくなる音楽は、ボートでの移動にピッタリでした。音楽を聞いて手紙に書かれている想いについて考えてしまう……。
ゲーム内では郵便屋さんとしてプレイして人に想いを届けますが、本作の開発者はアプリを通じてプレイヤーに想いを届けていると思います。気になったらぜひ、プレイしてみてくださいね。
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・販売元: Serina Nakajima ・掲載時のDL価格: ¥360 ・カテゴリ: ゲーム ・容量: 58.0 MB ・バージョン: 1.1.1 ※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。 |
© Serina Nakajima