【あおガルシナリオ集】アイドルストーリー「銀河歌劇団」編
2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。
この記事では、アイドルストーリー「銀河歌劇団」編を紹介します。
▼メンバーは渡辺 晴海 (わたなべ はるみ)[声優:澤田美晴]、舞沢 悠(まいざわ ゆう)[声優:西川舞]、六川 麻里紗(ろくかわ まりさ)[声優:飯坂紗幸]、乙葉 くるみ(おとは くるみ)[声優:高柳知葉]、岩倉 寧々(いわくら ねね)[声優:岩井映美里]。
なお、銀河歌劇団のユニット&キャラクターは別記事で詳しく紹介しています。
渡辺 晴海:第1話「不幸と善意のシーソーゲーム」
ーー学園内広場
●悠
おー、貸切ですよ!
●麻里紗
あら、今日はずいぶんと空いてるわね。
べつに天気が悪いわけではないと思うんだけど。
●くるみ
学食でヴァルプロを見たって聞いたので、
みんな見に行ったのかもですね~?
●麻里紗
ああ、なるほどね。
●寧々
みんなが座れるように……シート、敷くね?
●晴海
……はぁ。
●悠
晴海先輩、元気ないですね。
あれ、そういえばいつものお弁当はどうしたんですか?
●晴海
あ、うん……。
実は、ここに来る途中にお弁当を落としちゃって。
中身がぜんぶ、どばーって……。
●くるみ
わぁ……悲惨ですぅ。
●麻里紗
それじゃ、なにもないの?
●晴海
うん……。
●悠
あ、それなら自分が買ってきますよ。
ちょうどこれから購買に行くつもりですから。
●くるみ
あー、悠くんいつも購買のパンですからね。
……まだ買ってなかったです?
●麻里紗
今日、いつもよりも学食の利用者が多いのよね?
……残ってるかしら。
●悠
……い、急いで行ってきます!
●麻里紗
あ、まだ晴海ちゃんのリクエスト……行っちゃったわね。
あの調子じゃ、晴海ちゃんの分のこと忘れてそう。
●晴海
あはは、大丈夫。
一食抜くくらいなら、たぶん……。
●麻里紗
今日は放課後ダンスのレッスンがあるし、
この後の授業は体育だって言ってなかった? 倒れちゃうわよ?
●晴海
うぅ……。
●くるみ
じゃあ、くるみからおすそ分けなのでーす。
お母さんのコロッケ! はーんぶん!
●晴海
くるみちゃん、いいの?
●くるみ
くるみはー、そのー、教室でお友達にお菓子いっぱいもらっちゃってー……。
●麻里紗
……太りそうね。
●くるみ
い、いまから調整すれば間に合うです!
だから油物のコロッケ、晴海さんにプレゼントです!
●麻里紗
それでも半分は食べるのね……。
●寧々
あ……じゃあ、私も。
●晴海
これ、から揚げ? 美味しそう……!
●寧々
本で、作り方読んで……出来そうだったから……。
味見、お願いします。
●くるみ
寧々さん素敵です!
くるみもから揚げ大好きなのですー!
●寧々
あ、じゃあ……。
●麻里紗
油物……。
●くるみ
うっ!? で、でも、鶏肉だから……っ。
●麻里紗
まったくもう……。
それじゃあ私からは、卵焼きね。おにぎりも半分いる?
●晴海
あ、そんなに……。
●麻里紗
後輩たちが気を利かせてるんだから、先輩としてはこれくらいはね。
あ、このお弁当のふたに乗っけていいからね。
●晴海
ありがとう、みんな。
世界一、素敵なお弁当だよ……!
●寧々
えへへ……。
●くるみ
照れるです~。
●悠
あ、もう始めてます?
●晴海
悠ちゃん、お帰りなさい。
あのね、みんながね――
●悠
じゃじゃーん! 見てください!
個数限定の幻の果汁入り特大メロンパンですよ!
●晴海
……それって、あの伝説の!?
●悠
そうです! このパンのために、授業中から
終業のチャイムをカウントする生徒すらいるという!
みんなヴァルプロに気が行ってて、偶然残ってたんですよ。
はい、晴海先輩の分。
●晴海
あ、ありがとう! すごい嬉しい!
私、このメロンパンの味がどうしても気になって――
●麻里紗
……。
●くるみ
……あー。
●寧々
よかったですね……。
●晴海
……み、みんなから貰ったお弁当も、嬉しいんだよ?
●麻里紗
はぁ……とにかく、頂いちゃいましょう。
お昼休みは有限だしね。
●悠&くるみ&寧々
はーい!
●晴海
ほ、ホントなんだよ!?
みんなから貰ったお弁当が一番だよー!?
渡辺 晴海:第2話「先輩だからっ!」
ーー通学路
●晴海
おはよう。今日もいい天気だね~。
●くるみ
あ~、晴海さん、おはようです~。
●晴海
って、くるみちゃん、どうしたのその格好!?
●くるみ
なんです~?
くるみ今、すっごく眠くってぇ~……。
●晴海
シャツがしわになってるし、襟も曲がってる!
もうっ、スカートも……ちょっとそこで気をつけして!
●くるみ
ふぇ? あ~、寝坊しそうだったから、急いだですよー。
ずびっ! ずばっ! って感じで。
●晴海
それにしたって、こんな……。
ほら、直してあげるから動かないでね。
●悠
おはようございます!
●晴海
あ、悠ちゃん、おはよう!
うん、……ちゃんと制服ピシッとしてるわね。
●悠
当然ですよ!
ウチは道場なんで、胴着の洗濯とかよく手伝うんです!
●晴海
……でも、なんで髪がぼさぼさなの。
●悠
髪? ああ、これですか?
昨日お風呂入ってすぐに寝たら、癖になっちゃって。
まあ、昼には自然に直りますから。
●晴海
ダメ! 女の子なんだから、髪にも気を使わないと!
●悠
うぇ!? そ、そうですか?
●くるみ
やーい、悠くん怒られたー。
●悠
そっちだって注意されてただろ!
●晴海
いいから、2人ともこっちに来なさい!
●悠&くるみ
は、はーい……。
●晴海
これでよし!
うん、2人ともキレイになりました!
●晴海
悠ちゃんもくるみちゃんも、これからはもっと身だしなみに気を使わないと。
アイドルだし、女の子なんだよ?
●悠
あー、それはいいんですけど。
●くるみ
……時間、デットゾーンなのです。
●晴海
え? ……ああっ!? 大変、急がなきゃ!
ーー校門前
●悠
はぁ、はぁ……な、なんとか間に合いましたね!
●くるみ
くるみ、目が回りました~。
●晴海
よ、よかった……あ、でも!
●悠
? どうしたんですか?
●晴海
今ので、また身だしなみが崩れちゃったね。
●悠
あの、自分、教室に……うひゃ!
●くるみ
く、くるみも早くクラスメイトのお顔が見たいです~! きゃっ!
●晴海
でも大丈夫! 最後までちゃんと面倒見るからね!
●悠&くるみ
あ~っ!?
渡辺 晴海:第3話「晴海流メンタルケア」
ーーレッスン場
●佳奈恵
それでさ~、言ってやったわけ。
もうちょっと、しっかりしなさいって。
●晴海
佳奈恵さんのそういうところ、
弟さんたちもありがたいと思ってますよ。きっと。
●佳奈恵
そっかなー? むしろ煙たがられてるっていうか、反抗期?
ま、年下の子なんて基本そんなもんだから、
晴海も気にしないほうがいいよー。
●晴海
はい、参考になりました!
●佳奈恵
うん、よろしい!
じゃ、アタシこれからレッスンだから。
●晴海
はい、ありがとうございました!
●ひなた
へ~、佳奈恵ちゃんと仲いいんだねぇ。
なんの話してたの?
●晴海
あ、ひなたちゃん。
ちょっと相談に乗ってもらってて。
●ひなた
なになに? 水くさいなー。
あたしに相談してくれてもよかったんだよ?
●晴海
人生相談、かな……。
私、なんだか今後センターを務めていく自信がわかなくって……。
●ひなた
ちょっ!?
●晴海
ふふっ、冗談だよ。
実は、親戚の子とケンカしちゃって。
●ひなた
び、びっくりさせないでよ……。
にしても晴海ちゃんがケンカ? 珍しいね。
●晴海
私はそんなつもりなかったんだけど、なにか気に障ったみたいで。
それで、その子がまだ小学生だから……。
●ひなた
ああ、だから家族がたくさんいる佳奈恵ちゃんに相談してたのか~。
●晴海
そうなの。
それに佳奈恵さんって、なんだか相談しやすいでしょう?
●ひなた
うんうん、そういうのあるよね。姉御肌っていうか。
じゃあいつも佳奈恵ちゃんに相談してるの?
●晴海
ううん、人に話せるような相談だけ。
本当に辛くなった時は……。
●希
茜ーっ! またあたしの鞄に、自分の荷物突っ込んだわね!?
●茜
だ、だって茜、重いもの持てな~い!
●希
だったら、こんな化粧道具持ち込むなーっ!
●茜
ごめん、ごめんね、ごめんなさーい!
謝ってるんだからもう許してよー!
●希
OK、わかった。反省してないわね!?
●ひなた
あ、茜ちゃんは相変わらずだなぁ……。
●晴海
あの前向きさ、素敵だよね。
●ひなた
……え?
●晴海
茜ちゃんの、あの物怖じしない姿を見てると……
なんだか自分の悩みが、ちっぽけで馬鹿らしいものに思えるの。
だから、本当に辛い時はこうしてたまに、茜ちゃんを眺めてるんだ。
うん、元気出てきた!
●ひなた
そ、そっか……。
あんまりストレスためないようにね……。
舞沢 悠:第1話「すべて解決?空手万能説」
ーープロダクション室
●寧々
あ、あの……。
●悠
寧々先輩?
自分に話しかけてくれるなんて、珍しいですね!
●寧々
そ、そう、かな?
●悠
そうですよ。
先輩、自分みたいなタイプ苦手だと思ってました。
●寧々
そんなこと、ないよ?
悠くんの元気でハキハキしてるとこ、羨ましいって、思う。
●悠
そ、そうですか?
まあ、実家道場なんで! 癖みたいなもんですよ。
●寧々
私も……そんな風になれる、かな。
●悠
ふむ……寧々先輩にそんな悩みが。
わかりました! 自分がひと肌ぬぎましょう!
●寧々
え? え?
●悠
自信と元気は体力から!
適度な筋トレとランニングで、先輩もすぐに自分のようになれます!
安心してください!
毎日! 自分がサポートしますから!
●寧々
ま、待って……運動、苦手だからっ。
●悠
なればこそ! 未知のジャンルに挑戦ですよ!
ダンスのキレもよくなるし。
●悠
あ、いっそ空手部とかに体験入部しちゃいますか?
友達いるんで、話つけますよ。
●寧々
あ、それは、困――
●悠
さあさあ! 行きましょう寧々先輩!
●晴海
はい、そこまでですよ。悠ちゃん。
●悠
は、晴海先輩? どうして止めるんですか?
●晴海
もし寧々ちゃんが空手部に入っちゃったら、
ユニットのみんなでいられる時間が減っちゃうでしょ?
●悠
あっ! そ、そうでした!
それはちょっと寂しいです……。
●寧々
あ、晴海さん、ありがとう……ございます。
●晴海
寧々ちゃんも、まずは強引なお誘いをきちんと断れるようになろうね。
悠ちゃん、はっきり断ってあげないとああやって暴走しちゃうから。
●寧々
は、はい……気を付けます。
●悠
んー? なんの話ですか?
●晴海
ううん、なんでもないよ。
それじゃ、レッスンに行こうか。
●悠
はいっ!
舞沢 悠:第2話「いきなり百獣王国!」
ーーレッスン場
●くるみ
にゃ~、にゃ~!
●悠
……なにしてんの、くるみ。
あ、頭とかうっておかしくなっちゃった?
●くるみ
なっ! 悠くんシツレー!
くるみは今度、動物番組に出演することになったから、
動物好きをアピールする特訓をしてたです!
●悠
そ、そうなんだ……。
ひょっとしておかしくなっちゃったかと。
●くるみ
ひどーい!
……くるみの迫真の鳴きまねを聞けば、10人が10人、
『あ、あの人は動物のことをよく見てるんだな!』って感動するです!
●悠
えー?
●くるみ
ふっ、まあ脳みそ筋肉な悠くんには、ちょーっと難しすぎたです。
くるみ、そのへんはカンヨーなので、スルーしてあげるです。
●悠
い、言ったなぁ!? それくらいの物まね、余裕だよ!
●くるみ
ふぅん? だったらやってみるです!
●悠
いざ、勝負ーーー!
わん! わんわん!
●くるみ
ぐ、ぐぬぬ……見事な子犬の鳴き声!
これは間違いなくヨークシャーとかチワワとかその辺の愛玩系です!
●悠
え? ゴールデンレトリバー……。
●くるみ
でも、くるみも負けてないですよ!
コケ、コケコッコー!
●悠
めー、めー!
●くるみ
ウホウホ! ウホホ!
●悠
か、可愛くなくなった!?
●くるみ
ふっ、くるみは鳴きまねのためなら可愛さを捨てるです。
演技派女優なのです!
●悠
じゃ、じゃあ! がおー!
百獣の王は強いぞ、カッコいいぞー! がおー!
●くるみ
ら、らいおん!? 猛獣です!
怖いから退治しちゃうです! バンバンバーン!
●悠
あ……。
●くるみ
ふっ、悠くんのノリも中々です!
●悠
らいおんさん、しんじゃった……?
ひどいよ、くるみ……。
●くるみ
え……?
そ、そう! 百獣の王様はテッポーなんてへっちゃらです!
●悠
そ……。
そうだよね! 最強だもんね!
銃弾なんかに負けないぞー! がおー!
●くるみ
……びっくりしたです。
悠くん、意外とお子様でナイーブです……。
●悠
んー? なんか言った?
●くるみ
ななな、なんでもないですー!
舞沢 悠:第3話「私の仲間のいいところ」
ーーレッスン場
●和歌
それでね、ひなたったら相手に言い返したの。
「そんなの、やってみなくちゃわからないよ!」って。
●悠
おー! ひなた先輩、意外と熱血ですね!
●和歌
そうなのよ。
それで困ることもあるんだけど、
やっぱりいざって時に頼りになるっていうか。
●悠
ウチの先輩方も、すっごく頼りになりますよ!
麻里紗先輩とか、晴海先輩とか!
寧々先輩は態度は消極的ですけど、ちゃんと意見も出してくれて、
それがけっこう的確で驚きます!
●和歌
あら、ウチのメンバーだって負けてないわよ?
●悠
いやいや、ウチのメンバーが……。
●麻里紗
あら、珍しい取り合わせね。
一体なんの話?
●晴海
すごい盛り上がってるね。
あ、これクッキー焼いてきたの。よかったら。
●悠
これこれ! こーいうところですよ!
この包容力、女の子として憧れます!
●和歌
なるほど……『銀河歌劇団』、侮りがたしね。
●晴海
……あの、本当になんの話?
●悠
今、お互いのユニットのいいとこ探し中なんです!
●麻里紗
いいとこ探し?
●悠
そうっす! 例えば麻里紗先輩だと――
自分が落ち込んでる時に、色々アドバイスくれんです!
『今日という一日は明日という二日分の値打ちを持っている』
だから、クヨクヨするより前を見て、自分の出来ることをなさい!
……みたいに、檄を飛ばしてくれます!
●麻里紗
そ、そんなドヤ顔してないわよ!
●悠
えー? 自分はただ、みんなの活躍を――ムグッ!?
●麻里紗
……ごめんね騒がせて、ほら、行くわよ。
●悠
ムグムー!?
●和歌
……あっちはあっちで楽しそうねぇ。
六川 麻里紗:第1話「だんらん歌劇団」
ーー校門前
●麻里紗
晩御飯を一緒に?
●晴海
ええ、今日はくるみちゃんのお母さんの帰りが遅いそうで。
外食をしてきなさいって言われてるそうなんです。
●くるみ
さ、寂しくなんてないですけどっ。
もしよかったら―って、思ったです。
●寧々
あの、帰り道の途中に……新しくできたとこ。
●悠
あー、あのファミレスですか?
開店サービス中で、お食事にデザートが無料サービスの!
●麻里紗
ほほう、それは見逃す手はないわね。
●晴海
決まりですね!
それじゃ、行ってみましょう。
ーー駅前
●麻里紗
……うーむ。
●悠
……あー。
●寧々
お休み?
●晴海
定休日、みたいですね。
●くるみ
で、で、デザート無料サービスがーっ!!
●麻里紗
はいはい、くるみちゃん。そんなことで泣かない!
『パンさえあれば、たいていの哀しみは耐えられる』よ。
●くるみ
ふぇ?
●麻里紗
どんな時も、お腹がいっぱいになれば、
ひとまず悲しさは収まるってこと。
デザートは残念だけど、ご飯はどこでも食べられるでしょう?
●晴海
……それじゃ、むこうのパン屋さんに行きましょうか?
●悠
賛成です!
ちょうどこの時間、新しいパンが焼きあがる時間ですよ!
●寧々
よ、よく知ってるね?
●悠
まあ、ちょくちょく顔出してますから!
●くるみ
あー、いつも買い食いしてるです?
いけないんだー! ぶくぶく太るー!
●悠
セ―チョーキだからへーきだよ!
●麻里紗
べつに、パンである必要はないんだけど……。
まあいっか。
●晴海
それじゃ、行きましょうか!
●くるみ&悠
はーい!
六川 麻里紗:第2話「時には母のように、子のように」
ーー廊下
●くるみ
ま~り~さ~さぁん!
くるみ、死んじゃうです……?
●寧々
だ、大丈夫……?
廊下走っちゃ……ダメ。
●麻里紗
ほら、泣かない! これくらい、かすり傷よ。
●くるみ
でも、痛くて……立てないですぅ……。
●麻里紗
もう、しょうがないわね……。
彩、お水ある?
●彩
これをどうぞ。
ミネラルウォーターですが。
●麻里紗
まずは傷口を洗って、絆創膏っと……。
はい、いたいのいたいのとんでけー!
●くるみ
……。
おおお? 痛いの飛んでったです!? 麻里紗さんすごいです!
●彩
……しかし、いまので痛みが和らぐなんて。
いくらなんでも子供すぎでは。
●麻里紗
あー、うん。私もそう思った。
でもまあ、元気ならそれでいいかしらねー……。
六川 麻里紗:第3話「言葉を育む一つの方法」
ーーカフェ
●麻里紗
ふむふむ、なるほど……。
●佳奈恵
おっ、麻里紗じゃな~い!
なに読んでんの?
●麻里紗
佳奈恵と、理子?
珍しい取り合わせね。
●理子
さっきカフェの前で、ばったり会ってね。
せっかくだしお茶でもしていこうか、って。
麻里紗が読んでるのは、名言集?
●麻里紗
ええ、新しい言葉を仕入れようと思って。
●佳奈恵
麻里紗って、なんで名言集ばかり読んでるわけ?
●麻里紗
それは……なんていうか。
自分の言葉より、名言を引用した方が話しやすいのよ。
言葉に説得力が出る気がする、っていうか。
でも……。
それでいいのかなって、思う時はあるかな。
ちゃんと自分の言葉で話さないから、私の言葉は軽いのかなって。
●理子
……『友人の自由な会話は、いかなる慰めよりも私を喜ばす』。
●麻里紗
え?
●理子
そのページに書いてあるよ。
好きにしろってことだと思うね。
●佳奈恵
難しいこと考えんなくてもいいんじゃん?
受け売りだろーと、何言うか決めるのは自分なんだからさ。
それって、麻里紗が言った言葉は、麻里紗の言葉ってことでしょ?
●麻里紗
そう……かもね。
2人とも……ありがとう。
乙葉 くるみ:第1話「元気があればなんでもできる!」
ーー運動場
●悠
行くよー!
●くるみ
こーいです! とォー!
●晴海
あ、悠ちゃんとくるみちゃんですね。
キャッチボールでしょうか?
●麻里紗
前から思ってたけど、あの2人仲良いわね。
いつも、ああして一緒に遊んでるし。
●晴海
ふふっ、そうですね。
●くるみ
悠くんの本気のボール、とってみたい!
●悠
本気で投げたらくるみが取れないよ。
●くるみ
全然へっちゃらですよ!
●悠
いや……うーん。
●くるみ
どんと、こーい!
●悠
じゃー……い、行くよ?
●くるみ
うぅ……悠くん痛いです。
●悠
ご、ごめん……。
●くるみ
ふんだ……くるみが悪いの、わかってるもーん。
乙葉 くるみ:第2話「可愛いものがナンバーワン」
ーープロダクション室
●くるみ
あれ、何してるですか……更菜さん?
●更菜
ああ、くるみちゃん。
……今後のユニットメンバーの予定や、レッスンの資料をまとめてるんです。
●くるみ
ふぇ~、大変なのです。
●更菜
……あ、インクが切れちゃいましたね。
●くるみ
あ、これ使うですか?
●更菜
ありがとうございます。
……あの、なんですか? この大きなキーホルダーは。
●くるみ
あ、これ可愛いですよね!?
くるみのお気に入りのチューチューキーホルダーなのです!
●更菜
はぁ、たしかに可愛いですが……書き辛くないですか?
●くるみ
でも、可愛いは正義なので問題ないのです!
●更菜
たしかに、そういう視点もアリですか……。
しかし、重心が……いや……。
●晴海
ご、ごめんなさい、更菜さん! 作業の邪魔しちゃって。
くるみちゃん、他のユニットの人に迷惑かけちゃダメだよ?
●くるみ
えー? くるみ別に迷惑とかかけてないです~。
●晴海
くるみちゃん?
●くるみ
ご、ごめんなさいです……。
フ、フツーのボールペンもあるです……。
●更菜
ああ、気にしなくてもいいですよ。
たしかに可愛いですし、なかなか興味深い意見でした。
●くるみ
ほらー! ほらー! 更菜さんもそー言ってるです!
このペンでテストとか受けると、楽しくてすごい捗って――
●晴海
……あの、くるみちゃん?
●くるみ
なんです?
●晴海
テストで、ボールペンなんか使っちゃダメだよ。
間違った時に直せないでしょう?
●くるみ
……あ。
乙葉 くるみ:第3話「名言は一日にしてならず」
ーープロダクション室
●麻里紗
『私は人の考えを最もよく知りたいときは、その人の行動を見ることにした』
ジョン・ロックの言葉よ。
くるみちゃんも、見かけだけじゃなくて
その人の行動を見て判断できるようになりましょうね。
●くるみ
……はー、感動です! ビビッときたです!
くるみ、こんなすごい聞いたのはじめてです!
●麻里紗
そ、そう?
そんなに感動されると……うん、なんだか恥ずかしいわ。
●くるみ
こ、これはすごい発見です!
みんなにも教えてあげないと……!
ーーレッスン場
●くるみ
セリアさーん!
●セリア
オー、クルミでありんすか?
今日は一体なんの何用デス?
●くるみ
実は、チョーすごい名言を教わったです!
●セリア
ほほう、それは気になる話でござる!
ぜひともお聞かせ願いたい!
●くるみ
えっとですねー、たしか……。
『私が考えて知ろうとするとき、その人は行動する』?
●セリア
……? それはどういう意味デス?
日本語はマダマダ奥が深いデスねー?
●くるみ
あ、あれ? なにか違うです……。
も、もう一度聞いてくるですから! 待っててください!
ーープロダクション室
●くるみ
麻里紗さーん!
●麻里紗
どうしたの? そんなに慌てて。
●くるみ
さ、さっきの名言!
もう一度、お願いするです!
●麻里紗
さっきのって……。
『私は人の考えを最もよく知りたいときは、その人の行動を見ることにした』
……ってやつ?
●くるみ
そう、それです!
待っててくださいです、セリアさーん!
●麻里紗
え? あの……なんだったの?
ーーレッスン場
●くるみ
も一度聞いてきたですよー!
●セリア
おー! そうですか!
さっそく聞かせていただくデース!
●くるみ
えっと……んー……。
『私は考える人間ではない。学ぶ人間だ』?
●セリア
ソレ聞いたことあります!
たしかビル・ゲイツの言葉でありんす!
前にモエとフウリが話していたのを聞いてたデース!
●くるみ
……んー?
●セリア
挑戦することの大切さを伝える言葉でありんす!
さすがクルミ! ナイスチョイス!
●くるみ
……んー? あっれー?
岩倉 寧々:第1話「強さとは、話すことと見つけたり」
ーー控室
●寧々
……きょ、今日のお仕事も、上手く喋れなかった……。
●麻里紗
元気出して、寧々ちゃん。
先方には健気で可愛いって、好評だったじゃない。
●寧々
でも……私、喋れなくて、お仕事の幅、増えないから。
●麻里紗
そんなに気にすることないと思うんだけど。
どうしてもっていうなら、そうね……。
悠ちゃんのマネとか、してみたら?
●寧々
悠くんの?
●麻里紗
そう、いつもハキハキしてるでしょう? あの子。それに元気だし。
まあ、その分暴走も多いんだけど……。
●寧々
うん……私、やってみます!
お、押忍! わた……自分、悠です! よろしく!
●麻里紗
んー、なんだか強張って――
●悠
……な、なにごとですか?
●寧々
ゆ、ゆゆ! 悠くんっ!?
●悠
もしかして、自分のマネですか。
……いつもそんな怖い顔してたですか?
●寧々
ち、違います! 違います!
●麻里紗
あー、えっと、実はね?
●悠
あー、なるほど。納得です。
でも寧々先輩はそんなの気にすることないですよ?
●寧々
そう、かな。
●悠
そうです! 寧々先輩はこう、守ってあげたい系ですから!
いつものが一番効きます!
それでも気になるなら、直々に教えますよ。
誰とでも面と向かって睨み合える度胸!
●寧々
そ、そこまでは……いらない、かな?
●悠
……やっぱり、自分怖いですか……?
●寧々
ち、違います! そう、じゃないです!
岩倉 寧々:第2話「想いのカタチの伝えかた」
ーーレッスン場
●寧々
……♪
●晴海
あれ、寧々ちゃん。
今日はなんだかご機嫌だね?
●寧々
あ、晴海さん……今日、これが届いて……。
●晴海
ホラー映画?
そっか、寧々ちゃんそういうの好きだったもんね。
●寧々
はい……晴海さんは?
●晴海
私はちょっと苦手かな。
でも、観始めるとつい熱中して最後まで見ちゃうんだよね。
●寧々
わ、わかります! 私も、そんな感じで……!
恐怖演出が凝ってる日本のホラーも素敵だけど、
洋モノの驚きやゴア描写を前面に出した画も好きで……!
もちろんスプラッターも多いんですけど、
中には精神の底を抉るような上質のサイコホラーなんかもあって!
●晴海
う、うん。すごいね。
でも私、そんなに詳しくなくて……。
●寧々
だったら、今度、一緒に観ましょう!
色んな種類の映画、いっぱい家にありますから!
まずオススメは、悪霊のいけにえとか……み、ミザリーとか!
●晴海
うん、うん。そうだね。
今度みんなでお邪魔しちゃおうかな?
●寧々
ぜひ!
●晴海
……寧々ちゃん、あんな笑顔も出来るんだなぁ。
あと、いつもより饒舌だったし。
……ホラーか。苦手だけど、寧々ちゃんが楽しく話せるなら――
で、でも1人で観るのはちょっと。
岩倉 寧々:第3話「心に響く笑顔の私」
ーー控室
●寧々
……うぅ。
●ひなた
どうしたの、寧々ちゃん?
顔怖いよ?
●寧々
あ、ひなたさ……。
●ひなた
えっ、え? 本当に大丈夫!?
どこか痛いの!?
●寧々
いえ、あの、これからライブで。
緊張しちゃって……。
●ひなた
び、びっくりした~。
でもダメだよ? アイドルは笑顔じゃないと。
●寧々
ご、ごめんなさい。
●ひなた
あ、謝ることはないけど……。
んー、ちょっとごめんね?
●寧々
ひゃぃ!? ひなた、さん……ほっへいはい……。
●ひなた
ほらほら! こんな感じ!
素敵な笑顔だよっ!
●寧々
……そっか、緊張したら、ほっぺ、引っ張ればいい?
グ……グフフ。
●ひなた
それじゃ、頑張ってね~!
うんうん、今日もまた、
悩めるアイドルを導いてしまったなぁ~!
●愛美
……いや、あれはダメでしょ。
ただの薄ら笑いになってるじゃん。
●ひなた
……そ、そうかなー?
●寧々
グフ……グフフフフ。
●愛美
ほら、止めて来なさいよ。
逆に恥かかせてどーすんの!
●ひなた
そ、そうだね! ごめん、待って! 寧々ちゃーん!
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・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ゲーム ・容量: 155.7 MB ・バージョン: 2.0.6 ※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。 |
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